超次元サッカーTS転生者の便乗ヴィクトリーロード   作:アマシロ

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話の都合上、昨日のが短かったので続きです





VS東風異国館!

 

 

 

 

 

 

「東風異国館……」

「悩んでるね、雲明」

 

 

 

 

 サッカー部の部室で考え込んでいる雲明に声を掛ける。

 

 

 

 

「真理……ちょうど今フィールド戦術と特訓プランを考えていたところ」

「そっか。次の相手、南雲原にとってはかなり手強そうだもんね」

 

 

 

「フットボールフロンティア初登場ながら、九州最強と名高い東風異国館。九州地区予選での最難関だ。外国人留学生が多く、とにかくフィジカルが強い」

「まあ外国人だとそうだよね」

 

 

 

「体格においても高校級以上の選手がそろっていて、キック力、走力、スタミナ、テクニック、すべてにおいて南雲原を遥かに凌駕する」

「大変そうだね」

 

 

 

 何を他人事みたいに、と雲明にジト目で見られる。

 いやでも私が本気を出せば勝つだけなら簡単だし。この試合を勝つだけなら。

 

 

 

 

「キャプテン山之内東洋は日本人だけど、他の選手はほぼ外国人。その能力差で南雲原が勝つには――――」

「勝つには?」

 

 

 

 

 確か明確な弱点を突くんだっけ? 体力切れみたいな。

 

 

 

 

「東風異国館には戦術がないんだ。個人技で全てこなしている分、消耗しやすいはず……とはいえ、元々のスタミナが南雲原より圧倒的に優れている。なんとかして、相手を消耗させるしかない。でも、現時点では恐らく大量得点を取られて終わりだ」

「へぇ?」

 

 

 

 

 あれ、なんか原作よりも評価高くない? 気のせい?

 

 

 

 

「せめてキーパー技『アウターワールド』をなんとか春雷で突破できるように……それと敵ストライカー、カイ吉崎の主力のシュート技『チートブラスター』も防げないと……」

「お話にならない?」

 

 

 

「そう。実際、これまでの試合、東風異国館は4点差以上つけて勝利している。消耗させるどころか、フィジカル負けしている対戦相手の方が消耗してむしろ後半になるほど点差は広がる」

「へ、へぇー」

 

 

 

 

 あれ? なんかまずくない?

 いやでも言うなれば世界編―――いきなりヴィクトリーロード2みたいな敵が出てくるんだから当然と言えばそうか。

 

 

 

 

 

「………僕の予想では、真理が本気でやって5分の勝負になるかどうか」

「そんなに?」

 

 

 

 雲明の予想って、ほぼ確定でしょ。やだー。

 

 

 

 

「そんなに。何しろ円堂ハルを相手にあれだけの勝負をしたからね。僕が相手チームの監督なら2人マークにして真理だけは封じてくると思う」

「戦術がないのに?」

 

 

 

「戦術がないから、マークに人数を割いても影響がほぼないんだ。南雲原も真理頼りにならないように気を付けてはきたけど……正直、勝ちの目がほぼない」

 

 

 

 

 

 えぇ…?

 とか言いつつも、雲明の目は死んではいない。

 

 

 

 

「個人技には個人技で。真理に無理やり点を入れて貰って、相手を消耗させる。交代枠もフルで使って、前半は北陽のゾーンディフェンスメインで、後半は南雲原式の攻撃でラスト15分に賭けるのが一番マシではあるんだけど……」

 

「けど?」

 

 

 

 

「僕の予想では、今の実力だと良くても4-7くらいで負ける」

「うわぁ」

 

 

 

 

 凄いぞ。サッカーじゃないみたいな点の取られ方だ。

 まあマラソン大会とか見ても分かるけど、フィジカルに優れた外国人相手に普通に消耗戦を仕掛けて勝てるっておかしな話だよね。

 

 

 

 

 

「地力が違いすぎて、この短期間の特訓で埋められる差じゃない。個人技が優れていて戦術がないから、対策のしようがない。下鶴監督も同じ意見だ」

 

「もしかしてフットボールフロンティア本戦よりも強敵だったり?」

 

 

 

 

「だろうね。東風異国館を上回るとすれば、帝国学園か円堂ハルを擁する王者雷門くらいだ」

 

 

 

 

 ほう。………いやそれ、現時点で勝てる相手じゃなくない?

 

 

 

 

「………真理、頼みがあるんだけど」

「いいよ」

 

 

 

 

「………一応、話は聞いて欲しかったんだけど」

「『代役』でしょう? それくらい分かる」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 そんなわけでこれまでにないハードな特訓が組まれたものの、時間は有限。

 雲明のこれまでにない苛烈な特訓に南雲原メンバーは乾いた笑い、元北陽メンバーはドン引きしつつも人は慣れるもの。最初は死にそうな顔をしていたけど、南雲原に負けてなるものかと必死に食らいついてくれた。

 

 

 

 で、あっという間に試合当日。

 

 

 

 

 

『―――東風異国館は、様々な国からの留学生が在籍する国際的なチームとなっています。キャプテン、山之内東洋は日本人なのですが、他はフィジカルが有利な外国人留学生が中心のチームです』

『一方、サッカー部ができて間もない南雲原がどう立ち向かうのか見どころですね』

 

 

 

 

「デカいな……」

 

 

 

 あ、桜咲先輩から見てもやっぱりそう感じるんだ。

 

 

 

「フィジカルだけだし」

 

 

 

 忍原先輩、それ多分サッカー素人だった南雲原が言っても…。

 

 

 

 

 

「でも個人技も凄いんでしょ?」

「俺たちだって結構すごいぜ」

 

 

 

 

 柳生先輩が言うと説得力がある…。

 

 

 

 

「柳生先輩は、ですね」

「お前もだぞ、木曾路」

 

 

 

 

 さて、それじゃあそろそろ『始め』よう。

 深呼吸し、大きく息を吐く。

 

 

 

「それにしても、真理の指示に従えって。雲明のヤツ、どういうつもりだ?」

「雲明には何か考えがあるんだよ。雲明はよくこんな脳筋の集まりで戦略を組み立ててきたもんだ」

 

 

 

「なんだと!」

 

 

 

 

 桜咲先輩も、空宮君も、なにやってるんだか。

 

 

 

 

「――――皆、集中して。『僕』の出すサインを見逃さないで」

 

 

 

 

 静かに、しかし力強く告げる。

 驚いたような面々だが、速攻のサインを出すと粛々と準備を始める。

 

 さあ、試合を始めよう。……頼むよ、『笹波雲明』。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

『さあ、キックオフです。フィジカルで不利な南雲原はどう試合を組み立てるのか?』

『ここは慎重に行くべきだと思いますね』

 

 

 

 

 

「動きずれぇな」

「ぶつかったら取られる。そう思って動かないとですね」

 

 

 

 

 桜咲先輩と木曽路の呟きを耳で拾いつつも、指示に抜かりはない。

 僕のポジションはMF。

 

 ボランチとして、試合を組み立てる立場――――フィジカルで優れているから、ある程度パスコースは潰してくるけれど、こんな小学生サッカーに負けるわけにはいかない。いや、負けようがない。

 

 

 

 

「無理に攻撃する必要はありません。僕のサインを見逃さないで」

「なんか、今日の真理――――」

 

 

 

 

 

 はいそこ、黙って動く。

 柳生先輩から木曽路、忍原先輩にパスコースが通る。

 

 桜咲先輩は右サイドから上がって!

 

 

 

 

「……さあ、皆。自由に飛べ――――!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






南雲原
フィジカル:C
タクティクス:A
攻撃力:C
守備力:C
個人技:B


東風異国館()
フィジカル:A
タクティクス:C
攻撃力:A
守備力:B
個人技:A


帝国学園
フィジカル:B
タクティクス:A
攻撃力:A
守備力:A
個人技:B


王者雷門
フィジカル:B
タクティクス:A
攻撃力:A
守備力:A
個人技:A
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