【旧版】明治生まれの特級呪術師は、泥人形の夢を見るか?   作:須川ユイ

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飾代夜永『泥梨ノ園』

 

術式資料:飾代(かざしろ) 夜永(やえ)

 

 

1. 名称

術式名:『泥梨(ないり)(その)

 

 

2. 概要

泥を触媒として、術者(夜永)とほぼ同一の生体構造を持つ「肉体(分身)」を作り出し、操作する術式。

最大の特徴は単なる使役にとどまらず、「魂の座(意識)」を本体と分身の間で自由に転送・入れ替えができる点にある。

 

 

3. 詳細仕様

 

【基本性能】

 

生成: 泥に自身の呪力と遺伝情報(髪、爪、血液など)を混ぜ込んで練り上げることで、精巧な「器」を作成する。

・最大数: 本体を含めて同時に5体まで展開可能。

・操作範囲: 本体から半径500m〜1km程度(現時点)。

・ 泥を肉体へと昇華させる工程で、膨大な呪力を消費する。

・一度完成してしまえば、存在を維持する呪力は微々たるもの。

・術者の自然回復量(自己補完)の範疇で賄えるため、非戦闘時なら常時出しっぱなしでも生活可能。

 

魂の転送: 意識を「泥人形」に移すことで、そこを新たな「本体」として活動可能。 元の体は「抜け殻」となり、単純な命令実行や自動防衛を行う傀儡となる。

 

ダメージ: 魂が入っている「本体」が負った傷は、魂そのものに刻まれるため、乗り換えても痛覚やダメージ感覚が残る場合がある。

 

【拡張術式】

 

分骨(ぶんこつ)

 

・効果: 全身ではなく、「体の一部(腕、骨、臓器など)」のみを低燃費で生成する。

 

用途:

・即席の武器(骨刀、骨杭)の作成。

・遠隔操作用の「這う腕(ハンド)」。

・結界術や呪いの儀式における「媒介(自分自身の代わり)」としての利用。

 

泥中蓮(でいちゅうれん)

 

効果: 分身生成の応用で、周囲の泥そのものを「自身の肉体の一部」として簡易的に操作する。

 

用途: 地面を隆起させて盾にする、足場を作るなどの物理干渉

 

『仮称・双蓮(そうれん)

 

効果:『分骨』の発展形。自身の背中(肩甲骨付近)に、新たに二本の泥の腕を「接ぎ木」して融合させる。

 

用途:

・四本腕への変身。

・物理的な手数を倍加させ、攻撃と防御、あるいは「格闘と手印」を同時並行で行う。

 

【組み合わせ技(コンボ)】

 

外陣結界(げじんけっかい)

 

概要: 『分骨』で生成した骨を敵に突き刺し、それを基点(アンカー)として発動する結界術。

 

理論: 骨の周囲を強制的に術者の「体内(生得領域の浅い層)」と定義する。術師の体内は高密度の呪力が循環する坩堝であるため、異物は即座に消化・排除される。

 

結果: 内部からの呪力爆破による防御無視の大ダメージ。

 

運用: 隠しておいた分身に詠唱と呪力練り上げを肩代わりさせる「並列処理」によって、戦闘中でも即時発動が可能。

 

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