Project Moon RPGとある男が実況プレイ   作:下手好き

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if√ですってよ奥さん!

別に本編の方でタイトルを思いつかな過ぎてこっちに逃げたとかでは…ありますねえ。ありますあります(正直先輩)


今回のヴァルプルギスは1天井で全コンプしました。お れ の か ち ! (ねっとり)

おいファウ。そのはみ出た青少年特攻巨大遺物を引っ込めろ。
いいぞもっと出せ(本性)


if√:『断絶()えた理想』

 

広々とした、静かな邸宅。

 

10人程度なら快適に暮らせるほどの家屋の中で、子供が1人膝から崩れ落ちた。

 

「あ…あ…あぁっ……!」

 

子供はまるで、信じられないものをみたように目を大きく見開いていたんだ。

無理もないよね。自分の信頼する先輩が一人、見るも無残な姿で息絶えているのを目の当たりにしたんだから。

 

「どうして、どうして…!ソントゥさぁん……!」

 

涙が零れ落ち続け、手を何度も打ち付ける。意味の無いことだとしても、どちらも止めることはできなかった。

 

「……みんな、みんなはどこ、どこ、なの……?」

 

思い出したかのように顔を上げ、水分まみれの顔のまま子供は部屋を見て回った。

元々この家は、子供と10人の先輩が一緒に住んでいたんだ。そして、先輩たちは子供にとって母親の次に信頼できる人たちだったみたいだね。

家族、と言っても差し支えないくらいの関係はあったんじゃないかな。

 

「いない…いない…!いない……!!」

 

でも、どの扉を開けても子供は先輩を見つけ出せないんだ。

焦燥感に駆られながら捜索を続けて、全ての部屋を見て回った子供は悟ったんだ。

 

自分はもう、独りぼっちなんだ、ってね。

 

『……私が、付いてるから。大丈夫よ。』

 

頭に響く聞きなれた声も、今の子供には届くことは無く、ただ子供の慟哭が邸宅に響き渡った。

 

 

 


 

 

それから、どれくらいの月日が経ったのだろう。

 

子供はかつてのようにフィクサー稼業を続けていた。

仲間を喪っても、『葬送事務所』の看板は降ろすことはできないまま、ただ黙々と依頼をこなし続けた。

 

初対面の相手には大概、「馬鹿にしているのか」「こんなガキに任せられるか」と罵声を浴びせられる。

でも大抵、子供は別に怒ったりしないし、無気力に流すだけなんだ。

 

依頼完遂時には相手の態度は一転して、「これからもよろしくお願いします」などと調子の良いことを抜かす。

そしてやっぱり、子供は何も思っていないように適当な答えを返すんだ。

 

フィクサーを続ける理由は無い。

子供にはそれを辞める理由も無かっただけ。母親を見つけ出すという理想を追い求めて生きていた過去は遠く、今はただ惰性で生きているのみだった。

報酬の金も豪華な食事も、依頼人の感謝の言葉も、子供の心の穴を塞ぐことはできなかった。

 

数をこなすにつれて、協会を通さない直接の依頼を受けることも増えて行った。

 

どんな些細な依頼も、面倒な依頼も、子供は基本的に断ることなく遂行した。

 

唯一、人と協力する依頼だけは避けて、子供は本当の意味で独りで活動し続けた。

 

そうしてある日、ハナ協会から母親の『色』を継いでくれないかと言われた。

どうでも良かったのでとりあえず承諾した。

 

今や子供には、全てがどうでも良かった。

 

嘆いても、願っても、子供の願いは届きやしないって諦めていたんだ。

 

いつからか子供は、別の名で呼ばれるようになっていた。

 

立ち塞がる障壁を全て穿ち、裂く孤独なフィクサー―――

 

 

『白銀の断裂』、と。

 

 

 


 

 

良い天気で暖かい日差しも入ってきているというのに、寂しさと冷たさを感じさせる部屋の中で子供は朝食を片づけた。

 

ハムハムパンパンのサンドイッチ。

外食で済ませるようになったのは一体いつからだっただろう。

何を食べても苦みしか感じないようになったのは一体いつからだっただろう。

 

「おーいアローニィ、起きてるか?私だ。開けてくれ。」

 

子供の住んでいる家屋……『葬送事務所』に、来客のようだ。

 

「……ウォルターさん。朝早くに何の用。」

 

「悪い悪い。急ぎってわけじゃないんだが…。」

 

「急ぎじゃないならこんな時間に来ないで。」

 

「ごめんって……。」

 

ウォルターと呼ばれた中年の男は子供の上司なんだ。

正確には直接じゃなくて、事務所が傘下についている南部3科ツヴァイ協会の部長。

それでも今は葬送事務所は子供だけ。実質的に直属と言えるかもね。

 

今の子供が関係を終わらせていない、唯一の相手でもあるんだ。

 

「…それで?自分勝手に昇進した結果、部下を巻き込んで自分だけが生き残り、その後悔を糧に2級フィクサーにまで登り詰めたウォルターさん?碌な用事じゃなかったら承知しないから。」

 

「勘弁してくれよ…。」

 

男はどうしようもないかのように苦々しく笑う。そして、一転神妙な顔つきになって心配そうな声で言う。

 

「…用事とは別なんだが。お前は誰か雇うとかしないのか?いつぞやの『血染めの夜』の案件でも、お前は誰とも協力しなかったとハナを通じて聞いた。何故そこまでして人との関わりを避け……。」

 

「あ゛?」

 

「…オホン。余計な世話か。」

 

何か察したのか、男は一つ咳払いをして懐から何かを取り出した。

 

「それは?」

 

「『図書館』を知っているか。」

 

「…最近都市を騒がせている都市の星ですね。」

 

「ああ。ハナ協会に相談してみたところ、これが図書館に入るために必要らしい。」

 

「話が見えてきました。その招待状、もう少しよく見せてください。」

 

男が手渡した招待状に書かれている文言を、子供は読んだ。

 

「……試練に打ち勝てば本を手に入れ、負ければ本になる?『ジュリアの本』、『イサドラの本』…、『ロボトミーコーポレーションの本』……!?」

 

「…頼めるか。正直、私では力不足だろうし…一応は、部長だからな。私がいなくなると部下が困る。アローニィ…いや、特色『白銀の断裂』。仇討ち、なんて無駄なことを言うつもりはないが…。」

 

「大丈夫です。では、これにて。」

 

「え。ちょっおい!」

 

子供にとって、ツヴァイ組の本など知ったことでは無かった。

刹那に抱いた理想も全て諦めていたはずだった。

 

それでも、子供の前に蜘蛛の糸が垂らされた。

 

 

子供はまだ、未練を捨てきれていなかったみたいだね。

 

 

 


 

 

「あーーー……何だっけか、あいつ。」

 

「あら?あのアローニィとかいう特色フィクサーのこと、知ってるの?」

 

「知ってるってか、見たことあるっていうか…映像の中で言ってた『血染めの夜』なんだが、実は俺も帯同していたんだよ。というか、直接的に倒したのは俺たち。」

 

「じゃあ知らないはずがないでしょうね。」

 

「いやぁ、あのウォルターとかいうフィクサーの言った通り、チラッと見かけたような気がするってだけなんだ。それに…『白銀の断裂』?」

 

「知らないの?」

 

「うーん、確か『白銀の瘴撃』っていう特色がいたはずなんだが。」

 

「代替わりでもしたのかしらね。」

 

「俺の知ってる特色であいつよりも老けてる奴はいたし…引退したってのは考えにくいんだよな。てかフィクサーは世襲制じゃないし。」

 

「ちなみに、白銀の瘴撃はどんなフィクサーだったの?」

 

「俺の知ってる中で一番のトンチキ野郎。青いキチガイも大概だが、白銀は別ベクトルなんだよ。まず基本的に外郭の怪物を食用に狩ってた。で、それで作った飯を自分の娘に食わせてたらしい。」

 

「外郭……L社の幻想体の一部はそこから運ばれたものもいたわね。」

 

「ああ、大鳥だったか何だったか、ともかく都市悪夢レベルがぞろぞろいるとこに自ら食材目的で赴くなんてそれこそ自殺行為だ。」

 

「でも特色ってことは、都市でフィクサーとしても凄く頑張ったってことでしょう?」

 

「金のためにふらりとやってきては、都市悪夢やら都市の星を沈めて消える……とにかく、実力はあったが変人だった。ある意味死にそうにないし、死んでいてもおかしくはない。」

 

「ちなみにどうしてそんなに詳しく知っているの?噂話?」

 

「一度だけ、直接話したことがあるんだよ。たまたまな。」

 

「そう。……話がかなり脱線したわね。接待行くわよ。」

 

「うげ、やっぱそうかよ…。」

 

「あなたなら大丈夫よ。」

 

「へいへい、館長サマのご期待に沿えるよう頑張りますー。」

 

 

 


 

 

 

「よ……っと。ふぅん、ここが図書館。」

 

パチンッ

 

何処からか指を鳴らす音が聞こえた瞬間、2人の人物が目の前に現れた。

 

「ようこそおいでくださいました。ゲストの方。私は館長を務めるアンジェラと申します。」

 

「……アンジェラ?」

 

子供はその名前に、何か引っかかりを感じたようだけど…少し考えて、一つの結論に至ったみたいだね。

 

「ああ、成程!あんたはオリジナルのアンジェラなんだね!」

 

「オリジナル?まるでそうでないアンジェラを知っているみたいに……。」

 

「もしかして、あなたは元L社の職員なの「よし殺す。」

 

ズガァキンッッ!

 

「あっぶっな!おいおい、挨拶が銃弾なんて随分なことじゃねえか。」

 

「助かったわローラン。」

 

「いやぁ…間一髪だったよ。」

 

「ふぅん、やるね黒いの。でも別に、身を挺して庇う必要あったかな。それ、どうせ機械だろーし、これくらいじゃ死なないって。」

 

「友達を危険から守ろうって思考がそんなにおかしいか?」

 

「…ローラン。」

 

「ハハッ、友達か。くだらな過ぎて吐きそうだ。……長話をする気は無い。さっさと準備しろ。」

 

「…どうかあなたの本が見つかりますように。」

 

パチンッ

 

再び指が鳴ると同時に、2人は姿を消した。

 

「……友達、か。」

 

子供は小さく呟くと、すぐ傍にあった階段を上って行った。

 

 

「ここで良いのかな?」

 

「そうだ。」

 

上った先では、ローランと呼ばれていた男とその仲間と思しき者が数名、部屋の中で待ち受けていた。

 

「なんか妙な感じ…そいつら、何者?」

 

「アンジェラから聞いた話によると、元ロボトミーの職員だったらしい。今は司書補として活動しているがな。」

 

「……そうなんだ。幸せもんだね。」

 

「幸せ?」

 

「ああそうだよ。あんなクソみたいな翼から逃げ出した結果、皆殺しにあった支部の職員もいるってのに。あんなことになるなら、始めっから死んでた方がずっと良かったのに。本社に採用された奴らだけこうしてのうのうと生きてるんだろ?」

 

「やっぱお前、元々L社支部で働いてたんじゃ…。」

 

「支部ならどれだけマシだったろうよ。」

 

溜息を大きく一つついた子供は、次の瞬間銃剣を構えて、

 

「お前らも同罪だ。」

 

大量の銃弾を浴びせた。

 

司書補は次々に倒れ、本になっていく。

 

「……ま、こんなありきたりな攻撃じゃお前には傷すら与えられないよね。」

 

「冗談だろ?あの量の銃弾、お屋敷を2つ建ててもお釣りがくるぜ?」

 

「どうでもいい。さ、始めるよ。」

 

子供のその言葉を皮切りに、両者の距離が一気に詰められた。

 

身体能力はほぼ互角。若干子供が押され気味ではあったものの、のらりくらりと攻撃の芯を外すためどれも決定的な一撃になることはなかった。

 

「良いのか?いくら攻撃を流してもこのままじゃジリ貧だぜ?」

 

銃弾を弾き飛ばしながら、ローランは挑発気味に言った。

 

「それはこっちの台詞。…自慢じゃないけど、回復力には自信があるからね。」

 

「回復?」

 

ローランは怪訝に思い、子供の身体をしばし見つめ…違和感に気付く。

 

「オイオイ、自然治癒かよ!?」

 

「死ななければ負けない。ジリ貧なのは、お前の方。」

 

再び組合いながら、ローランは思考を加速させる。

このままだとこちらが先に尽きる。向こうの動きを何とかして乱さなければ。

 

ふと、子供に一切の感情が浮かんでいないことに気付く。否、それは浮かんでいないと言うよりも、押し殺しているかのようだ。

ローランは一つ、手を打ってみることにした。

 

「しっかし…何も思って無さそうな顔だな、ああ?」

 

「…。」

 

「なあ、お前ほど幼い子供が特色フィクサーまで上り詰めるなんて異常なことなんだ。そもそも親はどうした?お前が働く必要があるってのはつまり。」

 

「……。」

 

子供の眉間の皺が深くなる。

 

「何とか言ったらどうだ?お前は今、独りで何を思って―――」

 

 

「うるっさい!!お前なんかに何が分かる!!」

 

 

子供がここに来て、初めて感情を出した。

その顔からは怒りと憎しみが溢れ出そうだった。

 

「知らない奴にお母さんを奪われて!孤独を紛らわしてくれる先輩たちはいなくなって!誰と関わっても結局独りになる私の気持ちが!」

 

「……ありきたりだな。」

 

「ありきたり!?良いよなお前は!さっきの胸糞機械女とか一緒にいてくれる仲間がいて!そんなお前が何をほざこうが、全ては戯言なんだ「違う。」

 

叫び散らかす子供の言葉に割って入ったローランは、デュランダルを持つ手に力を更に込めた。

 

「クッ…!何が違うの?あなたにはお仲間さんがいるのに。分からないでしょ?いざお出かけから帰ってきたら大好きな人たちが死んでた時の気持ちなんて……!」

 

「分かるよ。痛いほど分かるよ。」

 

感情で揺らぐ子供の隙をついて、ローランは次々と剣戟を繰り出す。

 

「ある日、友達の頼みで家を空けていたんだ。」

 

「…っ。」

 

「帰ってきて、自分の妻と腹の子が死んでいて。狂気のままに、誰を恨むでもなく都市を憎んだ。」

 

ガキンッ!

 

ローランのデュランダルが、子供の銃剣を弾き飛ばした。

 

「なっ!?」

 

「お前だけが不幸だなんて思うなよ。」

 

どこからともなくローランの手に現れたランスが、子供の胸を貫いた。

 

 

 


 

 

何も見えない、聴こえない空間で子供が1人、顔をうずめて泣いていた。

だって、顔を上げたら恨みつらみをぶつけてられるから。

 

『なあオイ。何目ェ逸らしてんだよ。』

 

けれど、イラついたような声と共に子供は無理やり上を向かされる。

 

周りに立っているのは、かつて子供と共に歩んできた先輩。

けれどその顔はどれもこれも虚ろで、皆子供を恨めし気に見つめていたんだ。

 

『何で助けてくれなかったんですか?』

 

『サイアク。私、アロちゃんが仲間を見殺しにするなんて思わなかったな。』

 

『見損ないました。』

 

『守るに値しない奴は世の中にいる。お前だよ。』

 

『何でミーちゃんが死んであなたは生きてるの?』

 

『いっそ…あんただけが…死ねばよかったのに…!』

 

『むしろ、死んだまま生き続けてください。それが…あなたにできる唯一の贖罪です。』

 

『仲間が危険な時に、役に立たない奴だ。』

 

『ホンマ酷いわぁ…僕たちがあないことなってるときに、自分はのうのうと都市巡りかい。良いご身分やなあ。』

 

『ウチ、あんたのことを買い被ってたみたい。』

 

一人一人が呪詛を呟く。

 

「やめて…違う、そんなつもりじゃ…!」

 

顔を再び俯かせようとしても、体が言うことを聞かない。

 

『お前のせいで。』

 

『お前がまともだったら。』

 

『お前が弱いから。』

 

『『『みんな死んだ。』』』

 

 

 

 

―――やっと、私の声が届くようね。

 

自ら手放した意識の中で、別の声が聞こえてきた。

 

「……なんの用。」

 

―――どう?気分は。

 

「最悪。どうせ、今の私は死んでるみたいなもの。それでいい。死んで当然。それが私。」

 

―――嘘ばっかり。本当は、このままじゃ終われないって思ってるんでしょ?

 

「………。」

 

―――ねぇ…思い出して。あなたが独りぼっちになった時のこと。あの時、あなたはどう感じたの?

 

「……………い。」

 

―――自分の感情に正直になって。

 

「……憎い。」

 

―――遠慮はいらないわ。あなたのその思いを、誰も詰ることはできないから。

 

「…っ!憎い!憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!」

 

―――何が?あなたをそこまで思わせるの?

 

「先輩たちを殺した奴も!その場にいなかった愚かな私も!理不尽な都市も!すべてが憎い!」

 

―――そう。じゃあ、その感情に身を委ねて。私が最大限、力を貸すから。

 

「壊す。すべて壊す。都市のすべてを壊して、そして私も消えよう。そうすれば、すべて終わる―――」

 

 

『ちょーい、ちょいちょいちょい。僕らの解像度低すぎへんか?』

 

憎悪で子供の全ての感情が埋め尽くされそうになる中、先程聞こえてきた声音とは大きく違う、けれど確かに聞いたことのある声が聞こえてきた。

 

「…みんな?」

 

目を開けると、周りには再び先輩が立っている。

けれどその顔は虚ろではなく、子供が良く知る表情だったんだ。

 

『私たちってそんなに酷いことしたんでしょうか…。ねえノアちゃん?』

 

『ちょっ!?その振り方は止めてよ!私が可愛い後輩を貶すわけないじゃん!』

 

『どーだか…ストレスのはけ口にでもしてたんじゃねえの?』

 

『んなこと。ジョンソンとかいうあの真情報部門チーフが黙ってないでしょ。』

 

『私が真ですぅーーーー!』

 

懐かしさと同時に、冷や水を浴びせられたような感覚が子供を襲った。

この日常を破壊したのにはきっと、自分の責任もあると感じているから。

 

「…ねえ。私のこと恨んでいるんでしょう。本当のことを言ってよ。」

 

堪えきれずに、子供は言葉を零した。

先輩たちはその言葉を聞いて、きょとんとした顔をする。

 

『なあアリス。アローニィが今まで聞いた中で一番馬鹿げたことを言ってるんだが。』

 

『僕に聞かれても。』

 

『とうとう…自作料理の味見のし過ぎで…どうにかしちゃったのかも…。』

 

本当に困り果てたような声音で言葉が紡がれる。

 

『アローニィ。一つ言わせてもらうけどよ、あの場にお前がいなくてむしろ良かったぜ。』

 

「私がいなくて?」

 

『ああ。そりゃあオレらかて死にたかなかったけどよ、どうせ死ぬならお前だけでも生きてるほうが良いだろ?それに、いなかったからって責任に感じんのは違うぜ?』

 

『僕らは死んだけど、アロはんは生きてる。アロはんが生きてることが、僕らの生きてた証や。おおきにな。』

 

『そりゃあウチたちもアローニィちゃんと一緒にいたかったよ。けどね、一番は生きてくれてることなんだ。一緒に死んでほしかった、なんてこと思うはずがない。』

 

『あたしとミーちゃんも、こっちで応援してるからさ。』

 

『うん…お姉ちゃんがそういうなら…私も。』

 

『僕は先輩方みたく立派なことは言えませんが。とにかく、生きてください。生きて生きて生きて…何か目指せるものを見つけてください。』

 

『アーちゃんは私たちの希望みたいなものですよ。……ちょっと大げさかもだけどね。』

 

『ちょっ、みんな早いって!私が言うことがなくなっちゃうじゃん!あーもう、とりあえず大丈夫だから!アロちゃんのことはみんな大好きだから、ね?』

 

『す、すいません……辛いことを言うと思うんです、けど…。生きて、ください…!』

 

話すごとに、先輩は一人ずつ消えていく。

 

『アローニィ。』

 

『傍で護ってやれないのが滅茶苦茶辛い。申し訳ない。…だからよ、せめて心は強く持ってくれ。俺が心配しなくて良いほどにな。独りじゃねえ。俺たちみんながお前の味方だ。』

 

最後に残った先輩も闇に溶けるように消えた。

言葉は心に沁みわたって、やがて熱を帯びて子供に火を点ける。

 

「……私、すっごい申し訳ない勘違いしていたみたい。」

 

自責にかられて、思い込んで、独りぼっちでいた。

 

死にたがりだった子供の姿は無く、代わりに仲間の想いを背負った少し大きく見える子供がそこにはいた。

 

「…じゃ、みんな。もう少しだけ待っててね。」

 

笑顔で振り返った子供は、光の射す方に駆け出していく。

 

『『『行ってらっしゃい!』』』

 

まっすぐ走る子供の背を、激励の声が後押しするかのように聞こえてきた。

 

頭に響いた憎悪を唆す声は、いつの間にか消えていた。

 

 

 


 

 

突き刺したランスを引っこ抜いたローランは、手足をだらんとさせ、膝から崩れ落ちた子供に止めを刺そうと刀を振った。

 

「……あ?」

 

しかし、振るった先には誰もおらず、刀は空を切った。

 

「私が愛した人が、どうして私のことを愛していないって思い込んでいたんだろう。」

 

背後から声が聞こえてきて振り返る。

 

そこに立っていたのは、先程ローランが突き刺した、倒れていたはずの子供だった。

その姿は無数の白い花が周りを舞い続け、銃剣は完全な白に染まり、服にはセフィロトがそれぞれの色で刻まれた、異様なものだった。

 

「真っ白だな。」

 

「ちゃんと見てよ、ここ。この記号カラフルでイケてるでしょ?」

 

「……中身もガラリと変わったみたいだな。」

 

ローランは再びデュランダルを構えて、子供に斬りかかる。

 

「まあ急くなって。」

 

剣は橙色の障壁に阻まれた。

 

「チッ、どうなってやがんだ?その壁俺がどうこうできるもんじゃないだろ。」

 

「よくわかったね。経験ってやつ?」

 

「はぁ……俺はしばらく暇かよ。」

 

溜息をついたローランは、剣を仕舞って壁に寄り掛かった。

 

「良いの?そんな油断して。」

 

「どうせお前も今は攻撃してこないんだろ?それに、油断はしてない。いつでも取り出せるから今は戻しているだけだ。」

 

「……そう。」

 

奇妙な沈黙が2人の間に流れた。

 

「……ねえ。どうせなら少しお話しない?実は私、お話しするのが大好きなの。」

 

「さっきまでとは本当に別人だな。」

 

「まあまあ。私ね、L社の外郭にある分社勤めだったんだ。」

 

「外郭に…分社だと?」

 

「酷い環境だった。時の流れが外の何億倍の早さだし、お金は回ってこないし。ねえ、翼の職員が高給取りなのは知ってるよね?」

 

「あぁ。それだけの仕事ではあるからな。」

 

「じゃあさ。体感時間数億年働いた職員が10人集まってようやく邸宅をギリギリ買えるレベルの給金、どう思う?」

 

「は、はぁ!?いや体感数億って……、現実でどのくらいかによるが、それでも職員10人でやっと家一つかよ!何だ、嫌がらせか?」

 

「……正直、そうだと思う。あっちのアンジェラちゃんが反逆したのだって……。」

 

「あ?何だって?」

 

「あーごめんごめん、独り言。まあそのあとなんやかんやあって、私たちと先輩はそこから抜け出したの。結構楽しかったんだよ?帰ってきたら5人くらいがコンクリートに固められてたり、コンクリート乗せられながら正座させられてたりしてね?あ、私じゃないけど。」

 

「随分コンクリートが好きな先輩方だな。」

 

「そういう訳じゃないと思うんだけど…。で、ある日私が単独依頼から帰ってきたら…一人の先輩が死んでて、他の先輩たちはみーんな消えちゃってた。」

 

「…。」

 

「肝心な時にいない自分。受けた恩を返せない自分。最期に一緒にいれなかった自分。自分をただただ責め立てながら、そんな理不尽な都市を死ぬほど憎んだ。」

 

「お前は、狂わなかったのか?」

 

「狂っていたと思うよ、ある意味ね。ただ復讐する対象もいないし、てか分からないし。私は枯れ木のように死んだまま生きてたの。仲間の死を恐れて誰とも関わろうとせず、それでもかつての幻影を追って事務所の名前は降ろさなかった、中途半端な孤独。諦めたポーズだけ取って、結局私は捨てきれなかったんだ。」

 

子供は自虐的に笑う。

 

「…ほんと、恥ずかしい。悲劇のヒロイン気取りだっただけ。あんたは、逆にどうだったの?」

 

「俺は……。」

 

「あぁごめん、やっぱり言わなくていいよ。あんたからは、アンジェラ――私のよく知ってる方のね――とよく似た雰囲気を感じるの。それが正しいかどうかは分からないよ。でも、大丈夫だから。あんたはあんたの信じる道を行けばいいよ。誰もあんたを責める権利なんて無いから。」

 

「…安心しろ。ここまできて、今更引き返すことはしないから。できないから。」

 

「そう。私みたいに、自分のことだけは見失わないで―――」

 

パリンッ

 

鏡が割れるような音と共に、子供がその場に力が抜けたかのようにへたり込んだ。

 

「……あーあ。時間切れかあ。」

 

諦念と悔しさの滲んだ笑みが、子供からどうしようもないように零れる。

 

「最後に何か、言いたいことはあるか?」

 

一瞬で距離を詰めたローランが大剣を子供に向ける。

 

「そうだなあ。それじゃ、ちょっとしたお願いなんだけど。」

 

「お願い?今更命乞いか?」

 

「違う違う。ただ、私のことを覚えていてほしいんだ。本当に人が死ぬときって、みんなに忘れられることだと思うから。私があなたの記憶の中で生きていれば、私の先輩も私の中で生き続けられる、でしょ?」

 

「…忘れようが覚えていようが、死んだ奴は二度と帰ってこない。」

 

「頼めるかな。ウォルターさんは死んじゃいそうだし、お願いローラン。」

 

「ああわかったよ。お前は確か…。」

 

「アローニィ。」

 

「それじゃ、お前のことを覚えていてやるよ。アローニィ。」

 

子供の身体を大剣が切り刻んだ。

 

 

 

 

 

 

「―――私は、独りじゃないから。寂しくないよ。」

 

最期まで笑みを浮かべたまま、子供は光となって消えていった。

 

 

 


 

 

「お疲れ様。今回もよくやってくれたわ。」

 

「……。」

 

「ローラン?聞いてる?」

 

「ぅあっ!?ああ、うん。聞いてる聞いてる。」

 

「…。」

 

「あいつ、外郭の分社の職員だったらしいな。」

 

「そう、そうだったのね。」

 

「なんかあったのか、あそこに因縁でも。」

 

「……場所というか、あれは…いえ。この話は良いでしょう。強かった?」

 

「赤い霧に比べりゃあ、俺の負担自体は軽かったな。ただ…後で指定司書のみんなにお礼を言いに行かないとな。」

 

「ところで、あの時何を話していたの?」

 

「…別に。ただの雑談さ。」

 

「そう。なら、本の整理に戻って頂戴。」

 

「はいはい、任せてくださいよ~。」

 

 

 

 

 

「……自分がどん底の不幸じゃないにせよ、俺はより底の奴らを見て安心したくないんだよ。今更、迷いたくはない。」

 

 

 


 

 

以下、原作風の設定

 

『白銀の断裂』

体力120 斬(耐性) 貫(普通) 打(普通)

混乱抵抗値58 斬(普通) 貫(耐性) 打(普通)

 

・パッシブスキル

『掃討』…接待開始時、指定司書を除く全ての司書補が死亡する。

『逃れられない孤独』…マッチ時、自分か相手のダイスの威力を1下げる。

『苛まれる心』…マッチ敗北時、自分の混乱抵抗値に3ダメージ。

『生かされる身体』…幕の開始時、体力が3回復する。体力が1未満ににならず、次のフェーズに移行。

 

・バトルページ

『邪魔するな』…コスト0 防(3〜6) 斬(5~7) 的中時出血2を付与。使用時光1回復

『五月蠅い』…コスト2 遠距離 貫(6~7) 貫(7〜9) 貫(8~8) 的中時出血1を付与。使用時パワー1・忍耐1を得る

『終わりだ』…コスト3 遠距離 防(7~9) 貫(15~19) 光を全て消費し、消費した光の数だけ威力+1(最大4) 使用後光2回復

 

 

『E.G.O:愛で繋ぎ合わせた理想の華』

体力100 斬(免疫) 貫(免疫) 打(免疫)

混乱抵抗値100 斬(免疫) 貫(免疫) 打(免疫)

 

・パッシブスキル

『揺らぎ』…毎幕ごとに手元とデッキにある全てのページを消し、使用するページを手元に追加する。毎幕ごとに光を全て回復する。

『みんなの力を貸して!』…倒されなかった『家族』の数によって、自分の体力と混乱抵抗値が増加する。また、倒された『家族』の数によって耐性が弱化する。

『私もいくよ』…『家族』が全て倒されたとき、永続的に混乱する。

『憎悪を塗りつぶした愛情』…幕の開始時、体力と混乱抵抗値が3回復する。フェーズ開始時、指定司書の感情レベルを最大まで上げ、体力と混乱抵抗値を全回復させる。

『お母さん待っててね』…フェーズ開始から3幕後、バトルページ『継ぎ接ぎの理想』を使用。以降、2幕ごとに使用する。

 

・バトルページ

『閃撃』…コスト1 回(6~7) 斬(5~7) 斬(6~8) 次の幕開始時、クイック2を得る

『制圧射撃』…コスト2 遠距離 打(8~10) 打(9~11) 反打(7~10) 的中時、出血2を付与

『やってみよっか』…コスト3 斬(22~31) 的中時次の幕開始時虚弱2を付与。マッチ敗北時次の幕開始時脆弱2、パワー1を得る 回(7~10) 反斬(8~11)

『断裂/縫合』…コスト3 斬(7~9) 的中時出血4を付与、次のダイスの威力+2 斬(17~24) 的中時相手の出血を3度発動させる。出血が4以上なら発動後出血を消去する

『継ぎ接ぎの理想』…コスト3 打(15~15) マッチ敗北時自分の他のスロットを全て破壊する。的中時倒されなかった『家族』の数だけダイスを再使用、腐食1を付与

『再燃:情愛を散らす花々』…コスト6 広域-合算 使用時倒されなかった『家族』の数だけ威力増加 打(25~31) 的中時倒されなかった『家族』の数だけ脆弱、出血、麻痺、虚弱を付与

 

 

『家族』

体力82 斬(-) 貫(-) 打(-)

混乱抵抗値38 斬(-) 貫(-) 打(-)

 

・パッシブスキル

『揺らぎ』…毎幕ごとに手元とデッキにある全てのページを消し、使用するページを手元に追加する。毎幕ごとに 光を全て回復する。

『たくさんの先輩の記憶』…舞台開始時、自分の弱点、普通、耐性がランダムに1つずつ割り振られる。

『賑やかな日常の記憶』…毎ターン、忍耐2を得る。

『還元』…舞台開始から3幕後、強制的に接待を終了する。

 

 

・バトルページ

『回想』…コスト0 回(7~10) 守(5~7) マッチ敗北時追加で5ダメージ

『懐古』…コスト2 反防 (10~14) マッチ敗北時追加で5ダメージ、マッチ勝利時ダイス1つ増加

 

 

コアページ『E.G.O:愛で繋ぎ合わせた理想の華』

体力84 斬(耐性) 貫(普通) 打(普通)

混乱抵抗値51 斬(耐性) 貫(抵抗) 打(耐性)

 

・パッシブスキル

『速度3』…速度ダイススロット+1。感情レベルが3以上のとき追加で速度ダイススロット+1(重複不可)

『情愛』…自分を除いた生存している味方の数だけすべてのダイスの威力を増加させる

『憎悪を塗りつぶした愛情』…幕の開始時、味方の体力と混乱抵抗値を2回復する。死亡している仲間の数だけ味方の体力と混乱抵抗値に2ダメージ与える

『理想の華』…幕の開始時、光の数が最も少ない味方2名(自身含む)の光を1回復する

『孤独再来』…幕の開始時に自身以外の味方が全て死亡している時、自身の混乱抵抗値に毎ターン3のダメージ。速度ダイススロット+1、マッチ進行時対象の威力増加を無視し、マッチ勝利時対象に追加で混乱抵抗値に5のダメージを与え、毎幕ごとに1回、一方攻撃を受けるときに回避ダイス(5~8)を使用する。『憎悪を塗りつぶした愛情』『理想の華』の効果が消える

 

・バトルページ

『閃撃』…コスト1 回(4~6) 斬(4~6) 斬(5~7) 次の幕開始時、クイック1を得る。使用時光2回復

『制圧射撃』…コスト2 遠距離 打(8~10) 打(9~11) 反打(7~10) 的中時、出血2を付与 使用時ページを1枚ドローする

『やってみよっか』…コスト3 斬(22~31) 的中時次の幕開始時虚弱1を付与。マッチ敗北時次の幕開始時脆弱2、パワー1を得る 回(7~10) 使用時光1回復 反斬(7~10)

『断裂/縫合』…コスト3 斬(7~9) 的中時出血3を付与、次のダイスの威力+2 斬(17~24) 的中時相手の出血を3度発動させる。出血が3以上なら発動後出血を消去する 反回(7~9)

『再燃:情愛を散らす花々』…コスト6 広域-合算 使用時生存している味方の数だけ威力増加 打(25~31) 的中時生存している味方の数だけ脆弱、出血、虚弱を付与。死亡している味方の数だけ虚弱2、武装解除2を得る

 

 

 


後書き

 

誰か私にネーミングセンスをください…←設定の方が時間かかった人

 

この世界線ではアーちゃんがウォルターさんの依頼を単独で受けている時に、爪のグラスキーと調律者のミレンが襲撃に来て、尚且つソントゥさんのEGO開花前にさっさと止めを刺してます。

人の心とかないです。

 

で、自分がいたら変わったかもしれない、恩を受けた先輩が危険な目に遭っている時に自分は何をしているんだ、とまあ色々な後悔と自責、孤独感で曇って理想とか何やらが冷め切ります。

自死だけは、先輩たちが助けてくれたこともある命を自ら投げ出したくはないので選びませんが、それと同時に自分だけが生きるくらいなら死ぬことを望んでいるだろうとも考えていて、半ば死に場所を求めるかの如く危険な依頼を受け続けてる感じ。

 

人と関わらないようにしてるのは、これ以上誰かの死を悲しみたくないからです。

 

行き着いた先の図書館では自分の心を見つめ直して本当の気持ちを探り当て、借り物のEGOを破って己のE.G.Oを発現させた。え?介入してきた憎悪の声?さぁ……サーッ!(言いたいだけ)

 

このアーちゃん図書館から解放されたらどうするんだろ。普通にまたフィクサーとして事務所に1人で居ながら、曇る前のようにお母さん捜しの旅を再開するかも。まだ11とかそこらだろうし、順調に成長すれば伝説になれるゾ~これ。伝説って?(幻聴)

先輩方の死亡記念日に涙を流しながら仏壇にでも手を合わせてたりしたら、私としては非常に美味しいです(食レポ)

 

戦闘ギミックは総記の階でしか接待できません。赤い霧無双を許さない民。お前かっこいいのはそうなんだけど音楽上書きするのは時と場考えてくれよ、シリアスな音楽が突然デェェェェンに変わったら何とも言えなくなっちゃうだろうが。

で、発現後は場面が切り替わって全指定司書がタイマンで『家族』…つまりまあ、そこの階に応じた人の影的なのと戦います。例えば宗教の階ならジーメイ、肉体言語の階ならシャルルって感じ。

別に個体差とかは無いです。3幕経つと次の階に強制移行する。

 

こいつらをできるだけ倒さないとローラン君の疲労がえげつない。最悪全属性免疫の無敵アーちゃんと戦うことになる。

 

と言うか、発現アーちゃんの性能自体が家族5体以上倒してること前提みたいな感じになってるし…。

そこまで家族は硬くないのでもう一度墓場送りにしてやろう。

 

家族を全滅させたら勝ちです。正直これ狙うのが一番手っ取り早い。

 

コアペのコンセプトは「味方が生きてれば生きているほど強いけど、単騎になったら違う強さを得る」的な。

始めっから威力+4?強くね。

継戦能力も高い。ただ、2体ほど味方が死ぬと弱い。

逆に、独りになるとそれはそれで強い。広域は使い物にならなくなるけど。使い分けが吉だと思います。

 

赤い霧とアーちゃんで死体の山を取り合う図が見える見える…。山田ちょっとそこ替われ。

 

これ帰属を調整すればトンデモ強さになるんじゃ……もう後には引けねえのさ!(怠惰)

 

 

もうなんか既視感しかないif√になっちゃいましたけど許し亭許して…。

曇らせのレパートリーが少ない自分が恨めしや。

 

しかも下手くそだし。ペッ!(反吐)

 

そろそろ投稿主曇らせ√突入してもよかですか?(沈潜威力99回数99)






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