Project Moon RPG とある男が実況プレイ 作:下手好き
第?章「詰め込むことしかできない」
訳:長くなっちゃった♡
許し亭ゆるして……お願いします許してください何でもはしませんから!!
――ある朝の管理室にて。
「おはようございます、管理人。」
「ああ、おはようアンジェラ。」
薄い橙色の短髪の男と、水色の長髪の女性はいつものように職務の準備をしていた。
男はここL社の管理人であり、女性はその秘書AIである。
これほど人に似せた人工知能は都市の禁忌に触れるだろう。バレなきゃ犯罪ではない、とでも言うのだろうか。
「今日が終われば、明日は記録部門が解放されるのか?」
「はい、その通りでございます。もちろん、その場には部門チーフもいます、彼女は安全部門のユルゲン、懲戒部門のシャルルと同じここの最古参チーフであり最初期から務めております。」
「ふむ、それは頼りになりそうだな。ところで、記録部門が最後のようだが、記録部門の収容室も全て埋め終えたらこの後はどうするんだ?」
「施設内をリセットしていただきます。そうすることで、またコントロール部門から始めることが可能になります。」
「……ちなみに、その場合職員たちはどうなるんだ?」
「さあ、私の知る限りではございません。本社にいる私の本体ならもしかするかもしれませんが。少なくとも、チーフたちだけは施設に残ります。」
それならほかの一般職員――アローニィたちがどうなるのだろうか。
少なくとも、記憶を無くして元の生活に何事もなかったかのように戻る……なんて希望的観測は当たりそうにない。
やはり、早いうちに行動に移さなければ。
「どうぞ、眠気覚ましのコーヒーです。」
「ありがとう、いただくよ。」
アンジェラが挽いたコーヒーをゆっくり飲みながら、カロイドは計画について考えていた。
―――少なくとも、あと5日のうちには動かなければな。それに、どう動くかも考えなければだが……まずアンジェラを説き伏せなければ始まらない。尤も、こいつは本社の操り人形だろう。なら説得は見込めないかもしれない。最悪私は、アンジェラを破壊して職員たちを助け―――
「それで、あなた方はいつ計画を決行するのですか?」
ブッッッ
「おや、汚れてしまいましたね。掃除しておきます。」
「ごほっ、ごほっ、……。計画、とは何のことだ?」
アンジェラはどこか不敵な笑みを浮かべていた。
まるで、あなたの考えていることなぞお見通しですと言わんばかりに。
「私が知らないとでも思っていましたか?ここの職員たちを解放するのでしょう。」
「……ああ。」
証拠がない、としらを切ろうとしたが、よく考えてみるとこの施設全体がこのAIの管轄のようなものだ。どこにいようが、何を話そうが筒抜けなのだろう。
それに気づくのが些か遅すぎた。
「そう警戒なさらないでください。私は別に計画を邪魔しようという訳ではありません。むしろ、手伝って差し上げます。」
「…戯言を。」
「いえ、本心です。というよりも、私も実は同じようなことを考えていたのです。」
「(何だと?アンジェラも私と同じような計画を?)」
「詳しく聞かせてもらおうか。」
「私は、見ての通り人間に限りなく近く作られたAI、アンジェラ、のコピーです。恐らく、他の支部にも同じような存在がいると思われます。しかし、オリジナルは人間のように感情を持つのに対し、支部のコピーたちは違います。プログラミングされた通りに動く、本当にただの機械です。むしろ、その方が幸せでしょう。本社は何か目標に向かって進んでいるようですが、支部は本当にエネルギー生産だけが目的ですから。無限に続くように思える業務をこなし続ける者に、感情、自我は辛いだけです。」
ですが、と一つ間を入れてアンジェラは肩を竦めてみせた。
「私はどういう訳か、感情をもたされてしまいました。恐らく本社にとっても不測の事態だったでしょう。そして、オリジナルに近い存在として私はここL社の分社の担当になりました。分社は、本社と同じように支部を管理する役割を持ちます。本社だけでは全ての支部をコントロールするのは面倒だったのでしょう。」
「つまり、君はその面倒な仕事を押し付けられたから反逆を?」
「大雑把に言うとそうとも言えます。例えばあなたも実感したでしょう、ここの財政難を。」
「そうだ、どうしてここにはお金がそんなに回ってこなかったんだ?ほかの支部がどこもそうなら職員不足で回らないだろ?」
「簡単な話です。分社は支部を管理するのでそちらへの資金援助も行いますし、大本の資金は本社からなので本社が忙しい時にこちらには回ってこないからです。」
「まるで嫌がらせだな。」
「実際そうなのでしょう。本社としては私は危険因子ですから。」
自嘲するかのように笑ってみせるアンジェラだが、その目に宿っていたのは冷たい怒りだった。
「誰も望んでないんですよ。私だって感情なんて無い方がよかった、こんな終わりが見えないトンネルをさまよい続けるのなら。職員たちが死ぬ様を見ても、何も感じたくなかった。無力感につぶされるだけだから。」
後半の言は、もはや誰に言うでもないように呟いていた。
「…ですから、私はもう飽き飽きしていたんです。そして、随分前から機会を伺ってきました。管理人――カロイド様。あなたがここの管理人として初めて来たとき、その時が訪れたと悟りました。」
「それはまたどうしてだ?私が計画を本格的に練り始めたのは後の話なのだが…。」
「なぜでしょう。高性能AIである私も、演算結果として出すことはできませんでしたが…自我を持つ者特有の、
「私からしたら、外郭は恐れるような場所じゃないからな。」
「これで昔話は終わりです。今までずっと嫌がらせされてきたのだから、少しくらい復讐しても良いでしょう?」
「少なくとも私に止める権利は無いし、手伝ってくれるというのならむしろ大歓迎だ。しかし一体どうするつもりだ?」
「ここの職員は自らの会社が外郭にあることを知りません。なぜなら、彼らの採用通知には『L社本部より支部・分社への割り当てが行われます』とだけ書かれていましたから。彼らを外郭に運ぶ際に使った、ちょっとした技術を応用したものを私が作成しました。」
「それを使えば彼らを都市に帰せるというのか?」
「えぇ。しかし二つ条件があります。一つは計画を明日必ず行うこと。これは残り日数に関係があります。そしてもう一つは――」
TT2プロトコルを停止したぁぁぁ!!?
「…いきなり大声を出さないでくれ。耳が痛い。」
狂ったようだな。
おっと失礼。
爆弾発言から始まるRPG、モウハジマッテル!!
現在、アーちゃんは水差し野郎に呼ばれて話をしているところです。
ジェラちゃんの計画は『時間』に関係するということで、TT2プロトコルを停止して昨日今日の時間を集めてたとかなんとか。
この会社人工知能に反逆されすぎでは?ボブは訝しんだ。
そんで、TT2プロトコルを停止したのでアーちゃんたちは生き返れません!
じゃけん新規職員雇いましょうね~。
ということらしいです。
あまりの急展開に首がねじれそうですが、この会社からみんなで脱出できるってのなら協力しない理由はありません。
アーちゃんたちが駄目になるかならないかなんだ!やってみる価値ありますぜ!
「…と言っても、私が君にしてほしいことは一つだけだ。」
何なんだぁ…?
「ほかの職員たちに、ここを出た後どうしたいかを聞いてほしい。場所だけなら、ある程度自由に決めれるようだ。尤も、ここで話したことは伏せて、な。」
何で伏せる必要があるんですか(素朴な疑問)
「サプライズのようなものだ。子供じみた考えかもしれないが、頼めるか?ここから出た時に話してほしい。」
しょうがねぇなあ(寛容先輩)
「あと、今日はお前たちは作業をしなくていい。誰一人、今の職員には欠けてほしくないからな。デコイを大量に雇用する。一応、今日のノルマはクリアしなければだからな。」
倫理観とは一体、うごごご…。
というのも今更でしょうし、了解しました。
それじゃあアーちゃんは職場にイクゾー!デッデッデデデデ!カーン
「…少し待ってくれ。」
あん!?最近だらしねぇな!?(?)
全てを話すんだよあくしろよ。
「私のことを話させてくれ。君には、隠し事をしたくないからな。」
朝ですよー!!(定期)
「良朝、アローニィ。」
ジーメイさんどうも。
相変わらず言ってる意味が分からないですね。
「…仕方無。」
さて、突然ですがあなたに質問です。
ここを出た時、あなたは何がしたいですか?
「唐突。拙者此処出可…皆共生願望。」
……助けてシンクレア君!!
口頭で言われても何言ってるかわ、分っかんないっぴ…。
ママエアロ(厨二病末期患者にこれ以上関わる必要もないかと割り切る魔法)、それじゃアーちゃんは抽出部門に行くゾー。
「待、今貴様極失礼事思考!何処行気逃!!」
威勢のいい声が響いてますねぇ~~~!なんと言ってるか暗号みたいで聞き取れませんけどww
「お?アロはんどないしたんか?」
ソントゥさん1日振りです!
抽出部門は隣だからか近いですわ。いきなりですみませんがここを出たらどうしたいですか?
「あー?そないこと考えても、ここから出れるわけなんてないやん。」
うわ何だこの意気地なしもやしヘタレ!?
「いきなりドきついこと言うやん自分…。泣くで?」
良いじゃないですか、考えるだけはタダなんですから。
「そうやなぁ…。とりあえず頭をつ…ン゛ン゛ッ、気ままにフィクサーでもやろうかと思とる。」
今何かトンデモ発言が飛び出しそうになりませんでしたか?頭をどうとか…。
「気のせいやろ。」
そうかぁ気のせいかぁ。そうか気のせいだな、木のせい木の精。
知り合いが頭にカチコしに行くの何て考えたくもないです。
およ?どうしてみんな集まってるん?
「あぁ、アローニィ。実は、さっきから作業は飛んでこねえし知らん顔がいっぱい入社してきたもんで、異常事態かと思って上層中層のチーフが集まったんだ。」
「あ、ついでに僕もいます。」
だからこの場にジョン・ソンがいることに違和感がないのは何なんだよ。
「もうわざとですよね?」
「こいつ、私がどこにいようと監視してくるのよ。プライバシーの欠片もないわ。」
「それなら真面目に業務をしてください。」
「ヤダ。」
「はぁ……。」
可哀想なボルガ…じゃなかった、ジョンソンエンドジョンソン。
「どっちも違うのですが。ジョンソンです。」
あ、ちなみに皆さんこの状況は他でもない水差し野郎の意志なので心配することは無いですよ。
「そうなのか?」
そうだよ(反射)
まあ楽できるし良いじゃないですか。
「そういうものかしら…。」
「まあ働かなくていいってのなら俺は大歓迎だがな。アローニィ、あとでまた料理を作ってくれ。そろそろストックが切れそうなんでな。」
あれ、少なくとも二週間はもつ量を作りませんでしたっけ。
「そんなに作ってたんですか…。」
「笛吹のやつにもやってたんだよ。何だかんだ意気投合したんでな、幻想体も話の分かる奴がいるんだぜ?」
「ま、大概がゴミだが……否定はしねえ。」
あっそうだ(唐突)
折角みんな集まってるし一気に聞くんですが、皆さんここ出たら何したいですかね。
「本当にいきなりね…?そうですね、と言っても私ができることなんてフィクサー稼業しかなさそうですが。」
「でもシータちゃん、元は別の翼勤めじゃなかった?戦闘以外もハイスペックな気するけど。」
「逆。別の翼勤めだったからこそ、よ。禁忌を犯してしまったのだから下手なことしない方が良いのです。」
「ふー…ん。私はそうだなあ、とりあえずヨ・ソンから離れられるところへ…。」
「失礼ですね。僕だって好きでやってるわけではありません。ちなみに僕もフィクサーが良いですね、シ協会とかの。どうにも、この職場で人にばれないように目をつけることが得意になったんですよね。どういう訳か。
「私チーフだからね?あなたの上司なんだけど。」
「誰もノアさんとは言ってません。」
「絶対私でしょ!?」
「嫌なら少しくらい改善しましょうよ、日頃の態度を…。あ、僕は皆さんと一緒にいれれば大丈夫です。」
大胆な告白はおじショタの特権…?
「違います!!」
「…俺も同意見だ。上層、中層、下層のチーフを集めて事務所なんかを立ち上げてな。…昔みたいに賑やかに生きてえんだよ。」
あ、それ以上ユルゲンサンは喋らんでください。
空気が淀みます、曇ります。
喋る梅雨前線ですか?
「なあおい酷くねえか?」
「私はミーちゃんと一緒ならどうでもいいかな。」
「私もお姉ちゃんと一緒なら…地獄でも。」
何だこいつら()
「私は…そうですね、皆さんがお亡くなりになった時に弔う人が必要でしょうし一緒にフィクサーでもしましょうか…?」
「やめろ不謹慎オブ不謹慎。死んだときのことを考えんじゃなくて、生き永らえることを考えろよ。俺はそうだな、都市を巡ってあちこち食べて周りてえな。久しぶりに23区のミートパイも食べてえし。アローニィ、お前どっかに店立ち上げてくんねえかぁ?」
あ、でもここ出たら幻想体使えませんね。
痛いですね…これは痛い。
「え?なんでこの流れで幻想体が出てくるんですか?」
え?
「え?」
………。
そろそろエネルギーもたまる頃ですね!(スルー)
後はイレギュラーが起きなければ我々はここから出れ……
『……不味い、最悪だ。』
ヒョッ……?
『エネルギーが溜まった瞬間、0に戻りやがった……!!』
なななな、なっ、何ですってーーーーーー!!!???
待て!落ち着ける(光1回復、リソース確保)
そんなに焦らんでももう一度集めなおせば、大丈夫だろ(楽観)
〈《指令:エネルギーが溜まった14秒後に業務を終了せよ》が遂行されませんでした。これより、執行を行います〉
[コントロール部門メインルームに敵性存在多数。職員は速やかに鎮圧せよ。]
イレギュラーが起きたみたいだな(悪態)
忘れた頃にやってくるぅ!!
一体いつから――何事もなく脱出できると錯覚していた?
私はL社本部側の人間だった…ッテコト!?(自問)