ソードアート•オンライン 槍使いの軌跡   作:おもちの木

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通算UA1000件突破あざます!いつも見てくれてる人には本当に感謝です。




第十二話

 

 

 

 

 

sideノーチラス

 

 

1軍の攻略メンバーから外されて1週間と少し、攻略会議を終えてボスの情報もある程度掴めた攻略組は明日ボス攻略に行くらしい。……僕以外の昇格した皆んなは明日の攻略メンバーに選ばれた。

 

 

僕もあの時動けたたら………。いや、過ぎた事を考えるのはよそう。副団長は今回のメンバーからは外すと言っただけで、次で自分の価値を証明できれば………まだ、チャンスはある。………でも、幹部長の部隊は、、、、。…ん?幹部長からメッセ?

 

 

【ノーチラス。少しお前に言っておきたい事があるから、急ぎで本部に来てくれないか?】

 

 

幹部長からの呼び出し、、、。前は何で動けなかったか聞かれたけど、、、今度こそ部隊から外されるのかな、、、。…こういうことを言える立場ではないことはわかってる。でも、あの部隊から離れたくない。実力とかもそうだけど、、、あそこの部隊は暖かい。僕が動けなくても、カバーをしてくれたり、怒ったりせずその理由を聞いてくれたり、僕はあそこの雰囲気が好きだ。……でも、もし外される事になっても、それは僕が悪い。…その時は受け入れよう。僕はそう思いながら本部へと向かった。

 

 

 

 

「わざわざ休日に呼び出して悪いな。ノーチラス」

「…いえ、今日は特に何も予定は無かったので問題ないです」

「そうか、、。…お前のこの前のボス戦の事とか諸々を団長に報告した時なんだけどな。お前のその症状…っていったらいいのか?それについて可能性が高いと思われるものを言ってたよ」

「団長が…?……それはどんなのですか」

「…フルダイブ不適合。団長が言うには[アバターに理性よりも生存本能が優先して伝達され、強敵や死の恐怖が目の前にくると足が竦んでしまうのだろう]…とのことだ。簡単に言うなら無意識が意識を上書きしてしまう、、みたいな感じだ。あの2回とも、そんな感じはしなかったか?」

…幹部長の言葉には思い当たる節があった。

 

「……あるにはあります、、。……それと、動けなかったのご無意識なんだって聞くと、そうだなって納得できました」

「そうか、、、。……団長はこれを克服できるかもしれない方法もついでに言ってたけど聞くか?」

「……それで治るかもしれないなら、、聞かせてください」

 

「…わかった。団長曰く『無意識すら超越する鋼の意思』をもつか、『自分の弱さを受け入れて、それでもなお自分を信じる』ことの2つ。このどちらかができれば克服できる可能性は高いとの事だ」

 

 

「…あの、、聞きたいんですけど『無意識すら超越する鋼の意思』とは具体的にどんなものなんですか?」

 

 

 

「…俺もそこを具体的に聞いた訳じゃないから、ここからは俺の想像になるんだけど、、多分自分の無意識を抑え込めるほどの意思の強さがあれば、その体を動かせなくなる無意識をぶっ壊して、動けるようになる、、、そんな感じだと、俺は思う」

 

「………」

 

…幹部長の言葉はとても腑に落ちた。

 

 

「まあ、そんな訳だから、あの2回の失敗もお前が悪いわけではないから、何度も言うけど気に病むなよ。俺はお前の能力を高く見てるつもりだし」

「………はい……」

「言いたかった事はそれだけだ。ありがとな。本部まできてくれて。俺らも攻略の準備とかで忙しいから」

「いえ、気にしないでください」

「…そうか……」

 

僕は会議室から出た。………フルダイブ不適合か、、。本当なら攻略組なんか諦めた方がいいんだろうけど、、、。……僕は会議室を出た後、ずっとその事について考えていた………。

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

今日は40層のフロアボス攻略に行く。……この前ノーチラスと話した時、迷った顔してたよな、、、。あいつがフルダイブ不適合かもってこと、伝えない方がよかったのだろうか、、、。……いや、悩んでても仕方ないな、今は目の前のボス戦に集中しよう。…この層も犠牲者0で突破するために。、

 

 

 

「…!ボスのHPが半分を切ったわ!ボスの攻撃パターンの変化と全域へのデバフに警戒して!」

「了解!」

 

 

…この層のボスはHPが半分を切るまでは近距離で対処しやすい攻撃が多い。…でも、半分を切ると遠距離攻撃が入ってきて、しかもボス部屋全体へのデバフもあるのが面倒なんだよな。でも、ローペースの持久戦に持ち込めれば油断しなければ普通に勝てる相手だ。……ここまでくれば、行けるだろう。

 

 

 

「アーク君!ラストお願い!」

「分かった」

 

俺はボスに向けてソードスキルを発動し、ボスの右脇腹から左肩にかけて、5連撃の突きをお見舞いして、ボスのHPを削り切った。

 

あの後も特に危ない場面もなく攻略できたな。…久々だな、ここまで安全に行けたのは。まぁこれを次の層でもできたらいいな。

 

 

「……!幹部長!ノーチラスからメッセが!」

「どんな内容?」

「…とあるパーティーが40層主街区付近のダンジョンで閉じ込められてそのパーティーのリーダーが奇跡的に逃げれて、偶然その近くにいたノーチラスに声をかけて付近にいたプレイヤーを巻き込んで救援に行ったみたいです!」

 

…まじかよ、、。メッセからの情報的にいても10人少しくらいだろう。……早く行かないと、、最悪の結果になるかもしれない、、。

 

 

 

「……そうか、了解。…悪いけどアスナ「41層の主街区のアクティベート任せるでしょ?」…そうだよ。頼めるか?」

「分かったわ。それよりも早く向かってあげて」

「さんきゅ、アスナ!」

 

 

 

俺は自分の今出せる最高スピードでダンジョンへと向かった。

 

 

 

 

 

 

sideノーチラス

 

時間は少し遡り、攻略組がボス戦を開始した時。

 

 

 

僕とユナは40層の主街区を歩いていた。…ここにいる理由はさっき、フロアボス攻略に行くメンバーを見送ったのと、ユナが最前線の層に来て、攻略について学びたいと言っていたから。、、、今のユナの装備やレベルはさっき見せてもらった。レベルは安全マージンより少し下くらいで、装備も最前線でも通用するものだった。…僕が知らない間にユナも本気で攻略組を目指していたと分かった。

 

 

 

もう少しでお昼という時間だったから僕とユナは主街区のレストランに入ろうとした時、転移門広場の近くで助けを求めてるような声が聞こえた。……そこにいたのはボロボロになって助けを求めてる男がいた。

 

 

 

「なぁどうしたんだ?何があった?」

「…!アンタKoBか!?…助けてくれ!実は俺たちのパーティーが主街区の近くのダンジョンで狩りしてたらトラップがいきなり発動して、、、俺はあいつらに逃がされたんだが、まだ仲間があいつらが中にいるんだ!」

「…転移結晶は?使えなかったのか?」

「…クリスタル無効化エリアで使えなかった……」

「……そうか、、」

 

 

どうする?はっきり言って僕が1人行った所で変わる気がしないし、、ボス攻略が早く終わる事を願ってギルドの共有メッセに送ろう。後協力してくれそうなやつは、、、!

 

 

「アンタら『青龍連合』だろ?」

「…そうだが?何か用か?KoBの団員殿」

「…話は聞こえてただろう。あのパーティーの助けに一緒に行ってほしい。……はっきり言って僕が1人行った所で状況が好転するわけがないから」

「、、いいだろう。こちらは今10人で動いてる。それだけいれば救出くらいなら行けるだろう」

「ありがとう」

「…構わん。同じアインクラッドに生きるプレイヤーの危機なんだ。助けるのは当然だ」

 

 

 

「…だからユナ。君はここで待っ「私も行く」…ユナ」

「私も、もうノー君に守られるだけじゃないんだよ。この装備とスキルなら最前線でも通用する。そう言ってくれたのはノー君だよ。…それに私もこの人たちを助けたい」

「…本気、なんだなユナ」

「うん」

 

…ここまで本気の顔をしたユナは初めて見た。……もし危なくなっても僕が守ればいい。

 

 

「分かったよ。…じゃあそこに急ごう」

 

 

僕とユナ、そして10人ほどのDDAのメンバーと一緒にそのダンジョンへと向かった。

 

 

ダンジョンに入って少し、武器がぶつかり合う音が聞こえてた。……良かったまだ生きてる。

 

……あの男のパーティーメンバーだと思われる人の後ろにモンスターが、、、!

 

「はぁぁぁ!」

 

僕は<バーティカル•アーク>をそのモンスターの背中に叩き込んだ。

 

 

「大丈夫か!?」

「…あんたらは?」

「あなたのパーティーリーダーからの救援要請をもらって来ました」

「、、俺たち助かったのか?」

「まだだ!ここのモンスターをなんとかしないと全員で脱出はできない!…僕とDDAのメンバーで基本片付けます!あなた達は近くに寄って来たモンスターの対処を!」

「……分かった」

 

 

取り敢えず誰も死んでないみたいだ。…でもモンスターの量がいつもの2倍くらいいる、、、僕らだけでいけるか?…いや、なんとかさせてみせる!

 

 

そこからモンスターの掃討は進んで行った。何回か危なくなりそうになったりもしたけどDDAのメンバーがカバーしてくれたのでなんとかなった。もう少しで脱出できるレベルの数になりそう、、、そんな時だった。突如として部屋の奥にあった扉が開き、、、そこから出て来たのは……このダンジョンのボスのゴーレムだった。……何で、、しかもあのボス取り巻きを連れてるからせっかく数を減らしたのにまた減らす必要が出てきた。

 

 

「な!何でボスが、、!」

「、、、ノーチラス!まだKoBの他のメンバーは来ないのか!?」

「まだ、誰も返信をしてこない、多分フロアボス戦がまだ終わっていないんだ!」

「くっ、、、ならこの場は我々だけで乗り切るしかないのか……」

「ああ、、、!」

 

多分ここには副団長も幹部長も部隊の皆んなも来れないだろう、、。僕らの力だけでどうにかしないと、、、。

 

「…ノー君!私が吟唱でバフをかけるから!皆んなはその間に頑張ってボスのHPを減らして!」

「ユナ……」

 

確かにユナの吟唱なら広範囲にバフをかけれるから最適かもしれない、、。でもあのスキルは、、。

 

「バフの時間は大体5分くらい持つよ!皆んな頑張って!」

「…おお!すごい!」

「これなら、、、!」

 

 

その後僕らはスイッチを多用しながらボスのHPを削っていった。バフのおかげでいつもよりも早いスピードで削れる、、。そうこうしてる間にボスのHPが半分を切り、、、、。ガコン!という大きな音と共に横の壁が開き、、、、さっき倒した取り巻きが先ほどよりも多くなってリポップした。

 

 

…これはまずい、、。ボスと少しの取り巻きならこの人数でも対応できたけど、ここまで多くなると僕らもボスだけに集中が、、、。

 

 

 

「…!もう一回バフいくよ!皆んなもう少しだからお願い!」

 

 

 

ユナのそんな言葉と共に取り巻きの多くはユナの方に向かって行った。…まずい!このままじゃユナが、、、!助けに行かないと、、、、!?……まただ!足が動かない!!何で!何で!目の前で大切な人が殺されそうだって時にいつも、、!動け!動け!僕なんかどうなってもいい!ユナを!悠那を!僕の幼馴染を!守らせてくれよ!……ユナの目の前にモンスターの手が迫った。

 

 

「ユナ、、」

 

僕がそう声をかけた時、ユナはこっちを見て笑っていた。

「えー君。ありがとうね。守ってくれて」

 

ユナ、、、!僕は!僕は!僕は!

 

「あぁぁぁぁ!」

 

あの日誓ったんだ!何があっても君を守るって!だから!動けよ!僕の体ぁぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

僕は自分の体が鎖に縛られていたような感覚が解けて動けるようになった。…でももうユナに攻撃が当たりそうだった。ああ、僕は…

 

 

 

 

 

そんな時純白のコートと槍を持った人が流星のようなスピードでそのモンスターめがけて槍を薙ぎ払った。

 

 

「…よくメッセ入れたな。ノーチラス。…おかげで迷宮区から全速力で走ってギリギリ間に合った」

 

 

ユナを守ってくれたのはフロアボス戦に行っていたはずの幹部長だった。

 

 

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

 

はぁ、危なかったな。…取り敢えずモンスターにやられそうな女の子を優先で助けたけど、、、ある程度削れてたのはDDAがいたからか。…それよりも気になるのは何でこの子のとこにモンスターがあんなに集まってたんだ?……直接本人に聞くか。

 

 

「なぁ、何で君のとこにあんなにモンスターが集まってたんだ?」

「えっと、、、私の吟唱ってスキルのデメリットで、、、」

「吟唱?」

「…はい。エクストラスキルってやつの1つらしくて、、。私の歌が聞こえる範囲にいる人みんなにバフのをかけれる代わりにモンスターからのヘイトが高くなるんです」

「エクストラスキル、、。…全域のバフとヘイトを買う、、」

 

…なるほどね。DDAがいるといってもここまで削れてたのはそのバフのおかげでもあったのか、、。……それにしてもエクストラスキルか、、。団長の『神聖剣』みたいなユニークスキルなのか?、、いや団長のあれはデメリットとか無さそうだし、『カタナ』とかと同じタイプか。まぁ何にせよ、、

 

 

 

「…そのスキルもう一回使ってくれないか?」

「え、、?」

「、、絶対に君に取り巻きを近づけさせないから。…頼む」

「………わかりました」

 

そう言って、この子は吟唱のスキルを使ってくれた。…すごいなこれ。バフの種類もそうだけど、強さも結構強めだ。、、、まぁボスはノーチラス達に一旦任せて、まずは取り巻きからやるか。

 

 

 

 

 

sideユナ

 

 

 

…ノー君と同じ柄の服を着た人が、ボスの周りにいたたくさんのモンスターをすごい速さで倒していた。、、この人さっきノー君に話しかけてた時、迷宮区って言ってたよね、?じゃあ多分この人は攻略組の人なのかな、、。それもノー君と親しそうに話してたし、、。この人がノー君の言ってた上司さんかな?

 

 

…私があの日ノー君に言った攻略組に入りたいって言葉は嘘じゃないし、入るためにエクストラスキルの吟唱をとったり、レベルもいっぱい上げた。でも、、これが攻略組、、。私が入るのを止めようとしたノー君の気持ちが少し分かった気がする。こんなすごい人ばっかりなんだ、、。

 

そんな事を考えていたらその人はもう取り巻きを皆んな倒しちゃったみたい。

 

 

「モンスターはこっち側に来てないよな?[

「はい、、」

「そうか。…俺は一旦ノーチラスの方に加勢に行くから、君はそこの人達とこの部屋から脱出してくれ」

 

…それで私とこの助けた人達は助かる。でも、私も攻略組を目指してるプレイヤーだ。それに、、もう守られるだけは嫌だ。

 

 

 

「…私もノー君と戦います!もうノー君に守られるだけは嫌だから!足手まといにはなりません!だからお願いします」

 

 

これで断られたどうしよう、、、。…その時は大人しく従おう。

 

 

「…分かった。じゃあ俺がスイッチって言うタイミングで攻撃お願い。そこのパーティーの人たちも。…ノーチラス達は大分消耗してる。一回ローテしてあいつらが回復できる時間を作る。…やれるか?」

「はい!」

「じゃあ任せるよ」

 

 

 

私ももう守られるだけじゃないから。しっかり見ててね。えー君。

 

 

 

 

…私たちは、ノー君と同じギルドの人がボスの武器を弾きながら攻撃も入れてる姿を見てるだけだった。、、私たちを使うって言ってたのは嘘なのかな。

 

 

……あの人がボスがソードスキルを使いながら攻撃した時、同時に自分も発動させて相殺しつつボスの武器を大きく弾き上げた時、、、

 

 

 

「7人とも!スイッチ!」

 

 

 

合図がされた。助けたパーティーの人たちはソードスキルを発動させながらボスに近づいた。私も<ラピッド•バイト>を発動させて、ボスの足を切り裂いた。

 

 

「…ナイス!7人とも!ノーチラスとDDAの人ら!行けるか!?」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

 

そう声をかけて、ノー君たちがボスにとどめをさした。

 

 

 

 






投稿遅れましたすみません。作者今絶賛テスト期間中なんで勉強しすぎであまり書く時間がなかったです。テストは来週までなんで来週以降はまた早いペースで更新できると思います。
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