ソードアート•オンライン 槍使いの軌跡   作:おもちの木

19 / 26


今回はラフコフ討伐戦です。そこまで長くするつもりはないので、正直今回だけで終わるかも、、?まぁ主人公の過去にも触れていきたいのでぱっぱといきたいと思います。


第十四話

 

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

「———というわけで明日の午前2時作戦を決行します。異論のある人は?」

 

 

血盟騎士団の会議場。そこには総勢50名ほどの攻略組がいた。話している内容はフロアボスではない。レッドギルド『ラフィン•コフィン』討伐作戦だ。俺たちはこの69層を攻略し、残り30層というタイミングであいつらとの因縁を終わらせるつもりだ。

 

 

「…異論なしという方向で行きます。それじゃあラフコフの幹部メンバーについてアーク君、説明お願い」

 

「…了解。あいつらの幹部は3人だな。エストック使いの『赤目のザザ』毒使いの『ジョニー・ブラック』…そしてリーダーの『PoH』。もう1人『モルテ』っていう幹部と近い強さの奴もいる。……それと今回の作戦、場所が分かったタイミングが良すぎる。俺たちが誘われてる可能性も考えておいてくれ、、」

 

 

 

誰かの息を飲む音が聞こえる。…そらそうだよな。今から本当の人と人との殺し合いに行くんだから。…モンスターを相手にするのと人間を相手にするのは全然違うんだから。

 

 

 

 

 

午前2時前。俺たちはラフコフの拠点だと思われるところまで歩いていた。今回の作戦は部隊であまり固まらず、全体に相手を分散させ、1人でまたは近くにいるメンバーと協力して捕縛する。…上手くはまってくれればいいが、、、「がぁ!?」……え?

 

そこでは後ろの方にいたDDAのメンバーの1人が後ろから刺されていた。

 

 

「…ちっ!作戦がバレてる!全員迎撃態勢に入れ!」

 

くそ!あれやっぱ俺らを誘い込むための罠か?…今はそんなの考えてる暇無さそうだな、、、こっちに4人くらい来てるし。……はぁ、やるか。

 

 

 

 

そこから、地獄のような討伐戦が始まった。攻略組は完全に奇襲され目の前で仲間が死んだことで混乱状態に陥った。…それでも少ししたら立て直せたけど、それでも殺すのに躊躇いがないラフコフは攻略組に襲いかかり、攻略組はそれの対応が後手に回り、こっちからの死者を何人か出した。…それに激昂した攻略組メンバーもラフコフの構成員を殺し、戦局は泥沼化。そして、俺は、、、、。

 

 

 

「はは!さっすがですねー!攻略組の流星さんにはこんな小細工ききませんかー」

「ちっ、、、」

 

幹部の1人モルテとやり合っている。…くっそ、こいつに追い回されて周りと距離離された、、。まじめんどう、、、!

 

「死ねぇぇぇ!」

やば、その一瞬で後ろ回り込んでくんのかよ、、、!

 

「…くっ、、ぶねぇ…」

 

「…まじですか、今の避けます?普通。結構綺麗に決まったと思ったんですけどねぇ」

 

「はぁ、、はぁ、、」

「あれ?もうお疲れですか?早いですねーバテるの」

「バテてねぇ、、わ!」

「おっとぉ。危ないですねー」

「ふっ!はぁ!」

「よっ!ははっ!どうしたんですかあ?まさかもう万策尽きた感じなんですか?」

「なわけ、、!」

「ですよね!じゃあまだまだ上げれますよね!」

 

まだ早くなんのかよ!こいつ、片手斧とバックラーやから一撃重いのに、ぶち抜けへん!くっそ、こっからどう勝ちに持ってこか、、、。

 

 

 

「はぁぁぁ!」

「ははっ!」

 

 

 

…こいつと戦い始めてから結構時間も経ってる、、。時間が経って分かったのは、こいつは斧使うくせに結構小回りきいた動きもしてくる。ソードスキルの隙ついて、そっから一気に崩せれば御の字、、、!

 

「じゃあ次はこっちから行きますよー!ははっ!死んでくださーい!」

 

モルテはそう言いながら片手斧のソードスキルを発動させながら突っ込んでくる、、。………やるならここだけ!

 

「ふっ!」

 

 

モルテのソードスキルを『シャフト』で相殺しつつ、モルテの斧を浮かせ、こいつの体の重心を少し上に、そして間髪入れずに全てのソードスキルの中で最速を誇る『スイフト・ランジ』を発動させて、モルテを壁に打ちつけた。……見た感じ気絶してるな、、、。取り敢えずロープと拘束具使って拘束しておこう。

 

 

………はぁぁぁ、疲れた。でもまだ武器がぶつかり合う音が聞こえる、、。まだ終わってないんだな、。

 

 

 

 

「…!後ろだ!」

「なっっ!?」

 

「ひぁぁぁ!」

「せぁ!」

 

討伐隊のメンバーの後ろから、バックアタックを決めようとしていたラフコフの野郎の武器を槍の穂先で逸らしつつ石突の部分で顔面を打ち抜く。

 

 

「大丈夫か!?」

「はい!」

 

 

メンバーは無事だ。……あいつ、まだ立ち上がれんのかよ、、。めんど。…相手の武器は…短剣か、、。懐に入られたらやばいが、そうさせなかったらリーチの差で勝てる。…ふぅ、、冷静にいけ、冷静に行ったら何の問題もなく勝てるから。

 

 

「ひゃっはぁぁ!」

「……」

 

短剣で突っ込んでくるだけの単調な攻撃、、、。そんなの一発隙をみつけて、、、、ここ。

 

 

「ふっ!」

 

 

俺はもう一度『スイフト•ランジ』を発動させカウンターを決めた。もう一発追撃を加えて安全に捕縛しようとした時、、、

 

「や、やめろ!殺さないでくれ!」

「は?」

「お、俺はヘッドに、、リーダーに言われて殺してただけなんだ!周りもそれをやってるから!俺もそうしただけだ!だから!許してくれ!」

 

 

 

 

 

 

その時、あの日の光景が蘇った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—-何でだよ、蓮にやったことやり返してるだけやん。そっちが始めたんやろ?」

「俺たちが悪かった!あいつに大野に謝るから!やから許してくれ!」

 

 

「何で俺だけ、、」

「いじめた坂上にも悪いところはあるが、暴力は暴力だ!理由が何であれ、手を出した時点で九条!お前も同じだ!しかもお前は坂上たちに何もされていないのに手を出しただろ!それは立派な犯罪だ!今回は子供の喧嘩として見逃すが…分かったらちゃんと反省しろ!」

 

「私の息子は蓮君と遊んでいるだけど言っていたのに、いきなり殴りかかるっておたくはどんな教育をしてるの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「散々、人の命奪っといて、最後の最後は命乞い?笑えるわ、ほんま」

ああ、だめだ。こいつらを見てると思い出す。…あのクソみたいな教師と保護者を。

 

 

「お前ら見てるとさ、思い出すんよ。清算したはずやった過去を」

「あ、、、」

「俺がさ、この世界でいっちゃん嫌いな奴は自分が人にやったくせに自分がやられる立場になったらあーだこーだ喚いて、許しを乞う奴なんよ」

「え、、、」

「お前はそれに当てはってる。だからさ、……死ね」

 

「…!待ってアーク君!」

 

 

アスナの静止を聞かず、俺は槍をそいつの首に向かって振り下ろした、、、、。首に添えるように。

 

「気絶したか」

 

 

どうやらこいつは死ぬかもって思って気絶したらしい。…まぁ殺すのは気分良くないしとっとと拘束して、黒鉄宮ぶちこもか。

 

 

 

 

 

2024年8月末アインクラッドに存在したレッドギルドラフィン•コフィンは消滅した。

 

 

攻略組からは11名ラフコフからは21名の死者を出して。

 

 

 

 

sideキリト

 

 

 

攻略組とラフコフ双方に大きな被害を出したラフコフ討伐作戦。それが終わって3日、俺たち攻略組は約2週間ほどの休養期間をもらっていた。あの日人を殺した奴もいる。そいつらのメンタル面の回復に当てて欲しいのだろう。……俺も2人殺した。がむしゃらだった。やらなきゃやられると思った。……でも、エギルやクライン、アスナ達のおかげで気持ちは持ち直せた。

 

 

…その日の最後の方、アークはおかしかった。討伐隊のメンバーをラフコフのやつから庇って、そいつと戦闘して、アークが追い詰めたってなった時、そのラフコフのメンバーが命乞いを始めた。……その時のアークの目ははっきり言って、異常だった。目が据わっていて、…まるでゴミを見るような目をしてた。…あの時のあいつは少し離れたところにいる俺でも分かるほどにイラついている様子だった。

 

 

その時アークは「清算できたはずの過去を思い出す」って言ってたらしい。…人の過去を掘り返す趣味は無いけど、俺はアークには話して欲しいと思う。あいつがどんなものを抱えて生きてきたのか、それを話すことで楽になれることもあるから、、、。

 

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

ラフコフ討伐戦が終わって1週間、俺はキリトにエギルの店に呼び出された。…何の用や?俺、なんかキリトにやったっけ?…まぁ入って聞けばええか、、。

 

 

 

「エギルー入んぞー、、、、え?」

「おう、らっしゃい」

「よう、アーク」

「やっと来たアーク君」

「やっと来たかよ、アーク」

「やっと来ましたか。幹部長」

 

何故かそこにはエギルとキリトだけでなく、アスナにクライン、ハルもいた。

 

 

「何でアスナ達がここに?」

「あら、いちゃ悪い?」

「いや別に、、」

 

 

そんな感じでアスナと喋ってたら、キリトが真剣な顔付きで聞いてきた。

「……なぁ、アーク。お前の抱えてる過去、俺たちに話してくれないか?」

「……は?」

何でこいつら俺の過去になんかあったって知ってる、、、、ああ…あの時か。確かにあの時、口が滑ったけど、、、、。…こいつらは人のやったことをその罪だけで判断しないだろう。……でも、それとこれは別。…まだあんまし、話したく無い、、、、。

 

 

 

「俺は、お前のことを親友だって、相棒だって思ってるお前の抱えてるものがどんなのかは分からない。でも、人に話すことで清算できるものもある。それを分かって欲しい」

「キリト、、」

 

 

「なぁ、アーク。お前が抱えてるもんが辛いなら俺たちに話せ。お前らの抱えてるものを聞くのも俺たち『大人』の仕事だ」

「エギルの旦那の言う通りだぜ。…俺たちはお前らよりも少し長く生きてるし、社会の荒波ってやつにも揉まれてる。だから、お前らの辛いって気持ちを受け止めるくらいはできる」

「クライン、、」

 

 

「大人になるまで生きてれば『折れた』やつの1人や2人は見たことがある」

「折れたって何が?」

「…心がだよ。強いやつほど弱音を吐かない。自分の弱味を見せたく無いのかは分からんが、、、それで弱音が吐けず『折れた』奴がいる。それでその本人が辛いのはもちろん何も相談されなかったこっちも辛いんだ。だから、アークの中でそれが少しでも辛いって思うなら俺たちに遠慮なく吐いて欲しいんだよ。折れてほしくねぇからな」

「エギル…」

 

 

「そうですよ幹部長!確かに辛いこと話すのは嫌でしょうけど、そのせいで幹部長が壊れてほしく無いので、、、」

「そうだよ、アーク君。君の抱えてるもの少しは私たちに話して欲しいな。聞くことしかできないけど、キリト君も言ってたように人に話すことで楽になることもあるんだから」

「ハル、アスナ、、、」

 

 

別に辛いことがあった訳じゃない。…辛かったのは蓮の方だ。俺が弱かったから助けられなかったんだ…。俺があの事を話したく無いのは思い出すとイライラするから。…ただそれだけ。…なんだけどな。

 

 

 

何でだろ、こいつらなら話していいかもって思う。……これ話すのは2回目か、、、。

 

 

 

 

 

「……分かったよ。話すよ。俺の過去」

「アーク、、」

「一個言っとくと、俺が辛かったわけじゃ無い。…俺の親友が辛かった、それを覚えておいてくれ」

「…分かった」

「じゃあ、話すわ。………俺が小学生の頃———-

 

 

 

 

 






はい。今回はここで切ります。次回は主人公の過去回想です。……まぁ途中の描写とかからどんな感じかは予想つくと思います。


今回も読んでくれてありがとうございます!感想評価などお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。