ソードアート•オンライン 槍使いの軌跡   作:おもちの木

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第十七話

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

 

今日は団長とキリト、そして俺と団長のデュエルの日なんだが、、。俺たちが今いるのは75層主街区の近くにある『コリニア』と呼ばれる所だ。ここには、大量の人間を収容できるコロシアムがあり、そこで今日のデュエルは行われる。まだ始まるまで時間があるのにここにはたくさんの人がいた。…キリトのKoB入団を賭けたヒースクリフとのデュエルは、いつの間にやら街のシンボルたる闘技場を舞台とした一大イベントに姿を変えていたのだった。

 

 

 

…あのアホ経理、、、大々的に宣伝するにも程があるやろ。守銭奴Lv.MAXやんけ。

 

 

……まぁここまで盛り上がるのも仕方ないか。なんせ今日のデュエルは攻略組の中でもトップの実力を持つ同士だし、そして全員がユニークスキル持ちだ。盛り上がらん方がおかしいなこれ。…ちなみに俺の横でこの人数を見たキリトは「隠れられる場所とか無いかな……」とか言ってた。ウケる。

 

 

 

今日の本命はキリトと団長のデュエルだ。俺はその余興……のつもりだったんだが会場に入って、ステージに上がってみれば俺のデュエルも結構な盛り上がりようだった。

 

 

 

 

「これは、思ってたよりもだな、、」

「そうだね。…ここにいる観客ももう待ちきれないだろう。早速だが始めようか」

 

「そうですね。………あの団長」

「なんだね?」

「…俺が勝ったらボーナス5割増しで」

「……考えておこう」

 

 

 

俺は団長、、、、ヒースクリフからのデュエル申請を受諾し、『初撃決着モード』を選択した。俺たちの頭上に60秒のカウントが出てくる。

 

…カウントが減るごとに観客のボルテージも高まってきているが、ステージの上の俺たちはその反対でとても落ち着いていた。

 

 

 

<3..2..1..DUEL START!>

 

 

 

開始した瞬間、俺は一気に踏み込み、ヒースクリフとの距離を詰めた。ガードに回られたら攻撃特化のこのスキルじゃぶち抜くのは難しくなる!だから、初手のここで攻め潰、、、!

 

 

「ぬん!」

「まっ、、!」

 

ヒースクリフは盾を使い攻撃してきたが、俺はギリギリで柄の部分で逸らすことに成功した。俺は一度引いてヒースクリフと距離を取る。

 

 

 

…盾使ってく攻撃してくるとか、ほぼ擬似的な二刀流だな、、。…ただまだ勝機は全然ある。まだ序盤も序盤だ。ここから巻き返すくらい向こうでも良くやってきてたし。

 

 

 

「流石の反応速度だね、アーク君」

「お褒めにあずかり光栄です、よ!」

 

 

 

俺はもう一度踏み込み、今度は突きと薙ぎ払いを混ぜながら攻勢にでた。ヒースクリフも盾で全部の攻撃を弾いてくるが、、、別にこの攻撃で決めようって訳じゃ無い。俺とヒースクリフのHPが大体8割を切ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…もうちょい。…もうちょっと見極めて、、、、、、、、ここ!

 

 

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

俺はタイミングを見計らってソードスキル『エッジ•フォール』を使い下段からの切り上げと薙ぎ払いでヒースクリフの姿勢を少し崩した。連続して『コンブォージング•スタブ』でぶち抜く……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったか?

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「ようやく隙らしい隙晒したな!」

 

 

 

そう、俺はソードスキルのモーションをとっていたがそれはシステムにギリギリでソードスキル判定されないくらいのモーションだ。このフェイントに思惑通りヒースクリフは嵌り、俺はそのまま槍を手放した。

 

 

ここで、クイックチェンジでもう一本の槍を取り出してヒースクリフの無防備な背中にソードスキルを当てれば、、、、、、!?

 

 

俺がヒースクリフの背後に回りソードスキルの始動が早い『シャフト』の構えを取り奴の背中をとったと思った瞬間、世界がブレた。ヒースクリフの盾が埒外の速度で引き戻され俺のソードスキルを防いだ。

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

「終わりだよ。アーク君」

 

 

その後、動揺して動けなかった俺にヒースクリフはソードスキルを当てて、俺のHPが半分を切り俺はヒースクリフとのデュエルに負けた。

 

 

 

 

 

 

「悪い、負けたわ」

 

 

俺は控え室に戻り、俺の後にデュエルするキリトのところに来ていた。そこにはアスナとキリトがいて、俺は一応謝っておくと、2人は俺を慰めてくれた。

 

 

「いや、あれは仕方ないだろ、、」

「そうね、あれは団長がおかしいわよ」

 

 

「そうだな、、」

 

 

……最後のアレ。いくら神聖剣が万能だからといって、あんな速度で弾いた盾を引き戻して、背後の攻撃防げるとかできんのか…?

 

 

…うだうだ考えても仕方ないか。…次はキリトの試合だし、俺の仇取ってくれるだろ。

 

 

「……にしても、改めて見ると予想以上だな。実際戦ってどういう感じだったんだ?

 

「…防御が硬い。とにかく硬い。それに一瞬の隙見せたら盾でシールドバッシュしてこっちの体勢を崩しにくるから、手数で攻めるのが結局1番いいと俺は思った」

 

「…そうか、了解。…じゃあ、負けたアークの仇、取ってくるよ」

「…頼むぞ。相棒」

「おう」

 

 

俺とキリトは拳を打ち付け合った。その後、キリトはアスナのことを見てお互いに頷き合いキリトは控え室を出た。

 

 

 

その後のキリトと団長のデュエルも、開始から二刀流を駆使して団長に対してキリトが優勢だった。最初こそ《神聖剣》の防御力に圧倒されていたようだったが、次第に手数と攻撃速度で上回り始めた。その後、満を辞して繰り出された『スターバースト・ストリーム』の16連撃の最後の一撃が、大きく盾を弾かれた団長の身体に届く、、、会場の誰もがそう思っただろう。………だがこれもまた団長の盾が埒外の速度で引き戻されキリトの最後の一撃を弾き、そのまま技後硬直で動けないキリトに十字剣を振り下ろし、デュエルはキリトの敗北となった。

 

 

 

 

 

 

「まさか俺がギルドに入る事になるなんてな」

「だな。……てかキリトが黒以外の服着てるの違和感しかないな」

「俺が1番感じてるからやめてくれ、、」

「まぁまぁ、俺と同じでコートタイプなんだからいいだろ?もしくは甲冑の方がお好みだったか?」

「…こっちでいい」

 

あの戦いの2日後、キリトと俺とアスナは本部にいた。

 

 

「そうだよ。一応1番地味目のやつ…って言ったんだけどね」

「アスナ、、、」

「だな、アスナキリトの要望に応えられそうな奴ずっと探してたもん」

「ちょっと!アーク君!」

「悪い悪い」

「もう…」

「じゃあ、キリトからしたら余裕やと思うけど頑張ってやー訓練」

「うん。早く終わらせてきてね」

「分かった」

 

 

 

 あの頭筋肉のゴドフリーがキリトの実力を見させろとうるさく、別にデュエルで見てただろと言っても、それがルールです!と言って全く引かなかった。 …ノーチラスの件について聞いても、それは団長の判断だったから、、と言ってきた。なんやねん、団長の判断やったら何でもええんか。

 

…まぁ、そんな感じで俺とアスナは訓練をすると言ったゴドフリーを止められず、キリトが今日訓練に行く運びとなった。まぁキリトにとって今更55層で手こずるとは俺とアスナも思っていなかったから、キリトの事を送り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

sideキリト

 

 

俺は訓練の集合場所の本部近くの門に向かっていた。集合場所の門の前まで来てみると既に俺以外のメンバーはいたようだ。

 

 

「何で、、、」

「……」

 

74層でアスナにストーカー紛いな事をしていたクラディールがいたからだ。何で同じパーティーに、、、。

 

 

「君らの事情は把握しているが、これからは同じギルドの仲間なのだ!過去のことは水に流してもらおうと思ってな!」

 

 

ガハハハッと笑うゴドフリー。…なるほど、アークが言ってたのはこういう事か。確かに頭筋肉でできてそうだな、、。そう考えていると、クラディールが俺の方に来た。

 

 

「先日は、ご迷惑をお掛けしました……。二度と無礼な真似はしませんので、許していただきたく……」

 

「お、おう……」

 

「これにて、一件落着だな!」

 

 

いや、気まずいんだが。俺はコミュニケーションが得意ではないのでこういう時、どうやって場の空気を持ち直したらいいか分からない。…はぁ、こういう時にアークやクラインが居たらな、、、。

 

 

 

「それでは、今回の訓練では諸君らの危機対処能力を見るために訓練を始める前に結晶アイテムを回収する」

「…結晶アイテム全部か?」

「ああ」

 

…訓練だからと言って転移結晶まで預けるのはな、、、。ただ、さっきのアスナ達との会話を聞いた感じ、従わないと色々言われそうだしな、、、。預けるか、、。

 

 

そして、俺、ゴドフリー、クラディールの3人を含めたパーティーで訓練が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアーク

 

 

 

 

「おお流石ゴドフリー、めっちゃ進行速度遅いな」

「それは、流石って言っちゃダメでしょ、、」

 

 

俺たちは今、フレンド機能で使える追跡でキリト達の訓練をモニタリングしているところだ。…やっぱりゴドフリーに訓練任せるのやめようかな。あいつ、無駄が多いし。

 

 

 

…?何でキリト達に麻痺のアイコンが、、、、?

 

 

「…!アスナ!キリト達にトラブル発生!」

「どういうこと!?」

「麻痺のアイコンが出てる!とにかく急ぐぞ!」

「場所はここから迷宮区までの中間あたりね、、、。先行くわ!」

「了解!」

 

 

 

俺とアスナは出せる限りの全力でキリト達の所へと向かった。

 

 

 

 

 

俺がキリト達のところに着いた時、そこには、倒れているキリト、立ちすくむアスナ、そして…狂気の表情を浮かべ、オレンジカーソルになっているクラディールがいた。

 

 

 

は?ゴドフリーや他のやつらは?…まさか、クラディールが?……とりあえず抑え込もう。

 

 

 

「ひゃはは「喋んな」がっ!?」

 

「何してやがる、クラディール」

「あ、アーク幹部長、、、」

「うん、そうだけどさ、だから、何してんのかって聞いてんの、質問に答えろ。クラディール」

「………、ヒャァァァァ!」

「……」

 

 

クラディールは叫びながら両手剣で俺に対して切り掛かってきたが、単調な攻撃だったので、全部柄の部分で弾き、石突でカウンターをかましつつ、ソードスキルを使用し、切り上げからの三段突きでクラディールのHPをレッド手前まで削った。そうしたらクラディールが俺たちに対して命乞いをしてきた。

 

 

 

「わ、分かった!俺はもうお前たちの前には現れない!ギルドも抜ける!だから殺さないでくれ!」

俺はメニューを操作し、『回廊結晶』を探しながら答えた。

 

 

「…誰がいつ殺すって言ったんだ。………はぁ、お前は取り敢えず黒鉄宮行きだ。そんくらいの事してんだよ。ましてや3人殺してるだろ。何でその状況で罪から逃れられると思ったの?頭悪いんじゃねーの。……てゆーか、お前ラフコフの残党なんだって?なら尚更だろ。逃がす気ないから」

 

「…ひっ、、、」

 

 

 

回廊結晶は、、、。………あった。座標も、黒鉄宮だな。

 

 

「コリドー•オープン。…早く入れ」

「…はい、、」

 

「…キリト、アスナが起きたら団長に報告頼む」

「……分かった」

 

 

 

 

 

 

 

この後、クラディールは第1層の黒鉄宮に監禁。そして、それから数日。キリトは血盟騎士団を脱退した。アスナにも精神的な休憩が必要だということで休暇をもらっていた。

 

 

その後、自分たちの思いを自覚したんだろう。2人は結婚をした。2人は22層にあるログハウスへと引っ越しをしたらしい。…お祝いには、、エギルと一緒に作るウェディングケーキでも持って行くか、、。

 

 

 

 

 

 






今回も読んでくださってありがとうございます。

…あかん、最近どう書いたらいいか、分からんなってる。


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