いや、こら拉致だよ   作:色々残念

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とりあえず思い付いた新作を書いてみました
何話続くかはわかりませんがネタが思い付く限りは書いていきます


ダンまちを何も知らない転生者

家で寝て起きたら現代日本とは違う荒れた土地に横になっていた俺は、身体も何か小さくなっていることに気付き、近場の泉で顔を確認してみたが明らかな別人となっているようだ。

 

紫色の髪に整った顔をした幼い少年といった姿に変わっていた俺は、身体が小さくなっていたことには困ったが、容姿が変わっていたことには特に興味がない。

 

これからどうしようかと考えていると、泉から現れた何かが話しかけてくる。

 

「お困りのご様子ですね。そこで素晴らしい提案をしましょう。わたしと契約しませんか?」

 

身体が水によって形成されていた水の精霊を名乗る相手は、俺と契約したいと考えているそうで、契約すれば役立つことは沢山あるとまで言ってきた。

 

「具体的には?」と聞いてみると「清潔で美味しい水がいつでも飲めるようになって、傷や病などを癒す癒しの水も出せるようになります」と答えた水の精霊。

 

「じゃあ契約で」

 

思っていたよりも役立つことが理解できたので、水の精霊と契約することを決めた俺。

 

「それでは手を此方に」

 

そう言ってきた水の精霊に手を差し出すと「これより我が身は貴方と共にあります」と言う水の精霊は、その身をナイフへと変えた。

 

まるで水晶で作られたかのように透き通る刃を持つナイフとなった水の精霊。

 

そんなナイフを握ってから、明らかに向上した身体能力は、水の精霊との契約で得た恩恵の1つだろう。

 

成人男性だった頃よりも素早く、力強くなった今なら、サバイバル生活も問題なさそうだ。

 

それから野の獣を狩ったりして生きていた俺は、体格がいい女性と外見は美しい女性の2名と出会うことになる。

 

体格ががっしりとした女性はミアという名前のようで、美しい女性の方はフレイヤという女神であるらしい。

 

伴侶を探して旅をしているという女神の付き添いをしていたミアという女性は、フレイヤに恩を返す為に同行している義理堅い女性のようである。

 

神の恩恵を授かっているミアさんは、既にLv2になっているそうで、恩恵を授かっていない相手では、普通なら勝てない相手みたいだ。

 

スコップを武器にしているミアさんは、将来的に酒場の店主となることを考えているようで、女神への義理を果たしたら酒場を作ると決めているようだった。

 

野宿をするつもりであるミアさんとフレイヤに、俺が狩ってきた猪を提供したりしてみると、猪の肉を使った料理を提供してくれたミアさん。

 

酒場の店主になることを望んでいたミアさんは料理の腕も確かなようで、美味い猪肉料理を食べることができたのはいいことだ。

 

腹一杯料理を食べて、横になって眠っていた俺は、翌日の朝フレイヤから「貴方も眷族にしておいたわ」と言われて驚くことになる。

 

「いや、了承も無しにするもんなの?」

 

「無防備に寝ていたから、誘っているのかと思ったのよ」

 

「誘ってない誘ってない」

 

「もう遅いわ、貴方は既にわたしのものよ」

 

「とりあえずミアさんに言っとくか」

 

「待ちなさい。話し合いましょう。話せば分かり合える筈。ミアの鉄拳は、神であろうと容赦がないのよ」

 

「ミアさんに話したら殴られると思ってるじゃないか」

 

「貴方を眷族にしたのは、合意の上だったということにはならないかしら」

 

「ならないよ」

 

「胸を触ってもいいから」

 

「それもミアさんに言っときますわ」

 

「待って、お願い待ちましょう。貴方は今冷静ではないわ」

 

「いや、冷静じゃないのはそっちに見えるけども」

 

「ミアの鉄拳は、マジヤバイのよ。とても痛いから嫌なの」

 

「諦めて殴られといて」

 

という訳で女神フレイヤに俺が勝手に眷族にされたことをミアさんに伝えておくと、案の定ミアさんに殴られていた女神。

 

振り下ろされた拳骨で頭を打たれていた女神フレイヤは、お母さんに怒られている娘のように見えた。

 

1度背中に刻まれると、死後にしか消えない神の恩恵。

 

女神フレイヤの眷族になったとしても、必ず従う必要がある訳ではないことはミアさんを見ていれば理解できる。

 

まあ、恩恵授かっても一緒に居なくていいかと考えて、ミアさんとフレイヤを見送った俺が眠り、目覚めた時、何故か俺は馬車の中だった。

 

馬車の中にはミアさんとフレイヤの姿もあり、何故俺が此処に居るかを聞いてみると「貴方も一緒が良かったから連れてきちゃった」と答えた女神フレイヤと「あたし1人でこいつのお守りは大変だからね。遠慮なくこいつに文句言えてたあんたなら、と思ったのさ」と言っていたミアさん。

 

女神フレイヤとミアさんの両方が、俺も一緒に連れていこうと考えた結果、寝ている間に馬車にまで運ばれてしまったらしい。

 

悪意も敵意も殺意も無く、此方を害そうとする気配が全く無かった為に、俺が途中で気付いて起きることがなかったようだ。

 

馬車の中で揺られて、遠ざかっていく俺の拠点。

 

そんな状況で俺は思った言葉を言う。

 

「いや、こら拉致だよ!」

 

どう考えても拉致でしかない女神フレイヤとミアさんの行動。

 

「帰してくれよ!御者さんバックゥ!」

 

とまで言ってみたが、馬車を運転する御者さんは止まってくれなかった。




ちなみに主人公の外見はfateのランスロットを幼くしたような外見になっています
なお、青年まで成長したら声はレイトン教授みたいになりますが
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