いや、こら拉致だよ   作:色々残念

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思い付いたので更新します
多分次回辺りで終わりになるかもしれません



残さず食えよぉ

三大冒険者依頼に強制参加が決まった俺は、張り切っていたフレイヤから手料理を受け取ると、ゼウスとヘラのファミリアと共にデダインの砂漠へと向かう。

 

やたらとデカイ鍋を持っている俺の方には誰も近付いてこず、目も合わようともしない。

 

「ピストルイズミがまた何か持ってる」

 

「まさかベヒーモスにおみまいする気かあいつ」

 

「いや、ピストルイズミなら間違いなくやるぞ」

 

などと話していたゼウス・ファミリアの面々の声が移動中に聞こえたりもしたが、問題なく到着したデダインの砂漠。

 

現れた巨獣こそが陸の王者で間違いないだろう。

 

「おみまいするぞ!」

 

そんな陸の王者の開いた口に、女神フレイヤが作ったエビチリらしき何かが入った大鍋の中身を全て流し込むと地面に倒れ込んで悶絶し始めた陸の王者。

 

凄まじい劇毒を持つ陸の王者がのたうち回って苦しみ続けているフレイヤの手料理は、劇毒を越える破壊力があるようだ。

 

ひたすら苦しんでいる陸の王者ベヒーモスへと容赦なく攻撃をしていく俺にドン引きの顔を見せながらも、ベヒーモスへの攻撃には参加していったゼウスとヘラのファミリア。

 

ベヒーモスがここまで苦しむ料理を今までおれ達に食べさせてきたのか、とでも言うかのような視線がゼウス・ファミリアから俺に向けられたりもしたが、それは見なかったことにしてベヒーモスの討伐に集中した。

 

延々と苦しみ続けていた陸の王者の悶絶は終わらない。

 

もはや討伐というよりも、フレイヤの手料理で生きたまま苦しみ続けている相手を介錯してやるように倒した陸の王者。

 

陸の王者にトドメを刺したザルドも「こんな倒し方でいいのか」と言わんばかりな顔をしていたな。

 

それから海の覇王討伐の為に、数多のファミリアが協力して作成していった巨大な足場。

 

海の覇王を相手にするには単なる船では直ぐにひっくり返ってしまう為、海で戦うことを可能とする足場が必要だった。

 

完成した足場に乗り込む前に、フレイヤからの手料理第2弾を受け取り、クソデカイ大皿にこんもりと盛られたパスタらしきものを片手に、海の覇王が待つ大海原へと向かう俺。

 

「また何か持ってるぞピストルイズミが」

 

「やっぱりリヴァイアサンも撃ち抜くつもりなんじゃないか」

 

「ちょっとリヴァイアサンが可哀想になってきたな」

 

やはりゼウス・ファミリアの面々が此方をチラチラ見ながらそんなことを言っていたりもしたが、巨体の怪物である海の覇王リヴァイアサンが現れて、荒れ始めた海の海面。

 

そんな海面の上に降り立った俺には、水面であるなら沈むことなく水の上を自由に移動できるスキルがあり、海面上を走り抜けて海の覇王へと接近する。

 

「撃ち抜くぞぉ!」

 

海の覇王の開いた口へと皿ごと投入したやたらと量が多いパスタらしきものは、全て残らず海の覇王の口内へと入った。

 

フレイヤの手料理を口へと入れられて断末魔のような絶叫を上げた海の覇王は、しばらく苦しんだかと思えば魚の水死体のようにプカプカと海面に浮かんだ状態となって動かない。

 

どうやら以前よりも張り切って手料理を作ったフレイヤの頑張りで、パスタらしき何かの破壊力も、とんでもなく上がっていたみたいだ。

 

ゼウスとヘラのファミリアだけではなく、海の覇王を倒す為の足場に密航していた悪ガキのレオンすらもドン引きした目線を俺に向けている。

 

お前マジか、とでも言うかのような視線も俺に集中していたが、それは無視してリヴァイアサンに触れた俺は、リヴァイアサンの体内の水を探知して、魔石の位置を把握。

 

容赦なくリヴァイアサンの魔石を破壊して、トドメを刺した俺に、ヤバイやつを見るような目を向けていたその場の全員。

 

そして最後に残った三大冒険者依頼である隻眼の黒竜討伐にも、参加することが決まった俺。

 

バカデカイリュック3つが満杯になるまで、フレイヤが物凄く頑張って作ってくれたパイを詰め込んでいき、決戦に備えた俺は、リュック3つを背負って竜の谷へと移動。

 

「やっぱりまた何か持ってるよピストルイズミが」

 

「おみまいするつもりなんだろうな黒竜にも」

 

「黒竜もベヒーモスとリヴァイアサンみたいになりそうな気がするな」

 

もはや隠すこともなく堂々と、俺について話していたゼウス・ファミリアの面々。

 

到着した竜の谷で風印の中へと進み、竜の谷の竜を間引きながら、辿り着いた隻眼の黒竜が眠る場所。

 

目覚めた黒竜が凄まじい咆哮を上げるが、俺は動じることなく言う。

 

「おい黒竜、パイ食わねぇか!」

 

リュックサック1つの中に入っていた大量のフレイヤ手作りパイを、射出魔法で射ち出していき、黒竜の口内へと放り込んでいく。

 

口内へと入ったフレイヤのパイにより全身を痙攣させて苦しみ始めた黒竜。

 

凄まじい苦痛を味わっているかのように悶えていた黒竜の口を強引に開かせて、更にパイを押し込んでいく俺。

 

「残さず食えよぉ!」

 

持ち込んだクソデカイリュック3つに大量に入っていたフレイヤ手作りパイを全て強引に黒竜の口内へと押し込んで、残さず食わせた結果、身悶えていた黒竜の動きが止まり、もう動かなくなった黒竜の身体。

 

どうやらフレイヤが物凄く頑張って作ってくれた特製パイの破壊力は、凄まじくヤバかったようで、大量にパイを食べた黒竜は死んでしまったようだった。

 

俺の行動の結果を見て「えぇ」と物凄くドン引きしていたゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの団員達。

 

雑に処理をするかのように倒された三大冒険者依頼の怪物達に、同情している様子を見せたゼウスとヘラのファミリアの面々。

 

三大冒険者依頼を全て達成してオラリオに帰ってきた俺達は、それぞれのファミリアのホームへと戻っていく。

 

その後、三大冒険者依頼達成の功績はゼウスとヘラのファミリアに全て押し付けた俺は、いつものベンチで眠ってみた。

 

目覚めた時には別の場所に居ることにも慣れて、現在地を把握してみた俺は、どうやら何処かのファミリアのホームに居るらしい。

 

「あら、起きたのね」

 

そう言って話しかけてきた女神アストレアが言うには、可愛い顔で寝ていたから思わず俺をホームにまで連れてきてしまったようである。

 

「いや、こら拉致だよ」

 

「外で寝ていると風邪ひくかもしれないから、保護しただけよ」

 

拉致だと言った此方に保護しただけだと答えるアストレアという女神。

 

それから女神アストレアに本格的なマッサージを施しておくと、身体が軽くなったと感謝してきたアストレア。

 

「また貴方を保護した時は頼むわね」

 

なんてことを言ってきた女神アストレアは、俺のマッサージを気に入っていたようだ。

 

まあ、また女神アストレアに会うことがあればマッサージをしてもいいかもしれない。




フレイヤの手料理を食べさせられた怪物達は、フレイヤが張り切っていたせいで、苦しみの度合いが、段階的に上がっていったようです
ベヒーモスは悶絶、リヴァイアサンは失神、黒竜で死亡となりました
最後の黒竜が1番苦しかったのは間違いないですね
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