ハイスクールO×O ~目指せ!おっぱいドラゴン!~ 作:貴司崎
「……そういう訳で! サンタさんを倒せばクリスマスプレゼントは全部私達の物になるって事よ!!!」
「おおー! イリナスゲー!!!」
「……お、おう」
雪がまばらに降り始めたクリスマスイブの日、既に冬休みに入っていた事もあって俺こと『土御門蒼月』は友人である『兵藤一誠』及び『紫藤イリナ』と一緒に公園であそんでいたのだが、なんか突然イリナが変な事を言い出した。
……確か原作の幼馴染クリスマス回で言ってた昔の思い出にそんなんがあったか? 今はクレーリアさん達を親父とお袋と青蘭さんが上手く救出してるらしいって掲示板でやってたから思い出せて来た。
「去年のクリスマスなんて酷かったんだよ!? 私はサンタさんに新シリーズの戦隊ロボを頼んだのに、靴下に入ってたのはダンガムシリーズのパクリのガルガンのプラモだったし! しかも組み立ててみたら出来が酷かったから、せめてダンガムのプラモにして欲しかったよ!!!」
「……あー」
多分生粋の信徒故に子供が好きなロボットとかには全く詳しくなかった紫藤さんが渡すプレゼントを間違えたんだろうなぁ。ロボットが欲しいってイリナが言ってたのを聞いてコッソリ買ってきたんだろうけど、ちゃんと欲しいやつを聞いておくべきだったな。
「パチモンプラモを持って来るサンタを待ってたらまた変なプレゼントが靴下の中に入っているかもしれないし! だから今年こそはちゃんとしたプレゼントを手に入れる為にサンタを倒してプレゼントを根こそぎドロップさせるんだ!!!」
「お、おおー? とりあえずイリナどうどう」
「うーん、一旦落ち着け落ち着け」
とりあえず魂の叫びを上げながらイリナはサンタ捕獲の為の虫取り網を持ち出したので、そのテンションに少し引き気味になっていたイッセーと共に宥めて落ち着かせる。
……後で紫藤さんにイリナが欲しがってるプレゼントを購入する方法まで含めて教えておいた方がいいかな。サービスが行き届いたO×Oの系列店で買って貰えば去年の様な悲劇は起きないだろう多分。
「とりあえずイリナ、サンタ捕まえるのは良いけどサンタが何処にいるのかとか分かってるのか?」
「世界中の子供達にプレゼントを配っているならサンタさんもいっぱい居ると思うから3人で街中を探せば見つかる筈よ! パパも仕事が多い時はもっといっぱい部下が欲しいって言ってたし!」
「な、成る程?」
子供らしくサンタが本当に信じているのに結構論理的な推測してる辺り将来有望ですね。まあ最終的には人力で街中を探し回るパワープレイなのはご愛嬌。基本常識人のイッセーも困惑してるし。
……尤もこの『ハイスクールD×D』の世界にハイスクール本当にサンタクロースが居るらしいんだけどな。世界中で生息していて色々な種類がいる特殊な精霊とか妖精、或いは聖霊に近い存在らしいけど詳しくは俺も知らん。
「とりあえずイリナがテンション高い理由は分かったがサンタクロース狩りはちょっと賛成出来ないな」
「えーなんでよー? 去年のクリスマスの分も含めてちょーしゅーするっていう正当な理由があるのにー?」
「俺もダンガムのパチモンプラモ(出来が悪い)がプレゼントとかはどうかと思う」
「まあプレゼントに関しては去年の分まで今年のを良い物にして貰える様に(親御さんへ)言えば良いと思うけど、サンタクロース狩りに行くのは今の俺たちだと戦闘力的なレベルが足りないだろう」
そんな俺の言葉にキョトンとするイッセーとイリナだったが、裏の事情を知ってるとサンタクロース狩りとか割と危険な雰囲気があるんだよな。
「そもそもサンタクロースは世界中の子供達にクリスマスの一晩でプレゼントを配る以上、騎乗しているトナカイとソリは桁外れの移動能力を持っていると推測出来る。イリナの言う通り相応の数がいるとしても世界中の子供達よりも多い事はないだろうから、一人で何千人もの子供へ一晩でプレゼントを配れるぐらいの超音速移動が出来る筈だ」
「「そうなの!?」」
真面目な表情で語られる俺の意見にイッセーとイリナは驚いているが、ぶっちゃけ適当言ってるだけなのでこの世界の実際のサンタクロースが超高速移動出来るかどうかは知らん。
まあ、精霊がマッスルだったり雪女が基本イエティだったり人魚が足が付いた魚だったりするこの世界なので、現実のサンタクロースがどれだけトンチキな姿形や能力をしてても驚かないが。
「で、でもそれなら強いのはトナカイでサンタクロースの方は大した事はないんじゃ……」
「甘いなイッセー、凶暴な獣であるトナカイが自分より弱い存在に従う筈がないだろう。それに超高速移動するソリを乗りこなすサンタクロース自身も鍛え上げられたムキムキマッチョマンな事は明白、加えて寝ている子供を起こさずプレゼントを配る隠密能力も兼ね備えている強者だ。今の俺達のレベルでは勝ち目がない……!」
「「ひええ……」」
迫真の表情に加えて如何にも真実っぽい口調で語ったお陰でイッセーとイリナは俺の嘘八百を信じてくれた様だが、最近の駒王町は少し物騒だから夜まで外に出さない為にとは言え流石にちょっと脅しすぎたか?
「ううう、まさかサンタクロースがそこまで強かったなんて。でも今年までガルガンプラモは嫌なんだけど……」
「それなら欲しいプレゼントの詳細と買い方を手紙に書いて紫藤さんに渡せば大丈夫だ。サンタクロースは聖人が起源とも言われてるから敬虔な信徒である紫藤さんならきっとサンタに欲しいプレゼントを伝えてくれるだろう。去年のはサンタさんは日本のおもちゃに詳しくなかったから起きてしまった事だろうしな」
「そうだね! パパならサンタクロースにプレゼントの注文だって出来るよね!」
とりあえずフォローはしておいたから後は頑張ってくれ紫藤さん、O×Oが出資しているホビーショップならクリスマス商戦中でもサービスが行き届いていてオススメですよ。
「俺も欲しいプレゼントを書いた手紙を両親に出せばサンタに伝わるかなぁ。でもウチは教会のしんと?って奴じゃないし」
「大丈夫だイッセー、サンタクロースは今やグローバルスタンダードな存在だから信仰している宗教に関係なく注文が届く筈だ。イッセーの家は仏教徒だけどご両親に手紙を送れば不思議サンタパワーでプレゼントの要望が通るだろう。日本は仏教徒がクリスマスパーティーを開いたり神社にお参りしても特に気にしない懐の深い国だからな」
「ホントに?」
「俺、神社の息子、ウソツカナイ」
まあ、ご両親にサンタへの要望を言えばきっとクリスマスの夜には希望のプレゼントが届くだろうから完全な嘘ではないし。それはそれとしてこの世界だとサンタの正体が両親とは限らないかもしれないんだが。
「うーん、じゃあサンタクロース狩りは取り止めるとしてこれからどうしよっか? まだお昼だし雪が積もってたら遊べるんだけどなー」
「いつもみたいに公園で遊ぶ?」
「雪降って来たから外で普通に遊ぶのはめんどいかなぁ。この前新しいゲーム買ったから家でゲームでもするか?」
「せっかくだからもう少しクリスマスらしい事がしたいな。サンタ狩り以外で」
サンタクロース狩りの予定がなくなった事でこれからどうしようかなと悩むイリナに対してイッセーと俺は各々の意見を言うが、イリナ的には余り食指が動かない案だったのか微妙な表情で考え込んでしまう。
「うーん……そうだ! “サンタクロース探し”をしよう!」
「え? サンタクロースを倒してプレゼントゲットは辞めるんじゃ……?」
「違うよイッセー君! サンタクロースを見つけて直接プレゼントの要望を言うんだよ! そっちの方がパパ達に手紙を渡すよりも確実に欲しいプレゼントを伝えられるって寸法よ! サンタクロースには一回会ってみたいし!」
どうもイリナがサンタクロース狩りを提案したのは去年の悲劇以外にも一度サンタと会ってみたいってのが理由にあったらしい。夜遅くまで起きて会ってみようと思った事はあるが、クリスマスには美味しい料理を沢山食べるせいで夜は直ぐに眠くなるので会えた事はないのだとか。
「ふむ、まあ狩るんじゃなくて探してプレゼントの要望を言うぐらいなら大丈夫だろう。ダメだったら手紙を書いて両親に渡せば良いし。とりあえず手紙を書く時間も考えると5時ぐらいまで街中を探してみるか?」
「流石は私たちの参謀ポジションの蒼月ね! 良いアイデアだしそれでいこう!」
「おー!」
そういう訳で俺達は駒王町でサンタクロース探しの旅に出る事になったのだった。まあ子供の行動範囲だから家や教会周辺を見て回るだけだろうし、ガチで危ない所には俺が近付けさせないようにするが。
尤も駒王町はウチの両親を始めとするO×Oメンバーや紫藤さん達教会のエクソシストなどの管理者、及び町の異能者や妖怪などの有志達による治安維持がなされているから低位の悪霊や怪異程度が子供が行ける範囲内に彷徨く事はまずないんだがな。
──────◇◇◇──────
「……うーん、サンタクロース中々見つからないねー」
「サンタの格好をしたお店の人ならいっぱいいるんだけど」
「クリスマス商戦の時期だからな。俺としても本物のサンタクロースは見た事ないから何処にいるかは分からんし」
そうしてサンタクロースを探して街中を歩き回っていた俺達だったが、クリスマスムードの駒王町にはサンタコスの売り子さんとかが多くてイリナとイッセーがそっちに行ったり、そこでついでにクリスマスお菓子を買って食べたりしてただけであった。
まあ、俺としては最初からサンタクロースが見つかるとは思っていないし、適当にクリスマスムードの街をぶらついているだけでもそこそこ楽しめるから不満はないのだが発起人のイリナは違う様だ。
「うむむ、やっぱりプレゼントを配る夜にならないと現れないのかな?」
「蒼月の言う通り夜に超高速ソリで飛び回っているのかも。何処にサンタがいるとか分かんないの?」
「流石に分からんな。俺もサンタクロースについて詳しくないし」
サンタクロースが精霊の一種なら人里離れた所にいる可能性がある気もするが子供だけでそんな所には行けないし、そもそも親父の結界が貼られている駒王町だと大体の曰く付きの場所にいる異形は把握されてるしな。
その手の場所には普通の人間だと近付けない様になってるし、俺もこの2人を連れて近付く気は全くないのでイリナには悪いがこのままクリスマスムードの街を散歩するだけになるだろう。
「……ムムッ! あっちから変な気配がする! 行ってみよう!」
「あ、ちょっとイリナ待って!?」
そう思っていたらいきなりアホ毛を逆立たせて何か感じ取ったらしいイリナがどっか行って、それに気付いたイッセーも慌ててイリナを追いかけて何処かに行ってしまった。
子供が興味がある方に突っ込むのはよくある事だからな。俺の場合は前世の記憶がある所為で妙に大人び過ぎてるとか言われるけど「「キャァァァァァッ!!?」」ッ!? あの2人の悲鳴!? 何かあったのか?
「ひぃぃぃぃ……まさか蒼月が言ってた“サンタクロースマッスル説”が本当だったなんて……!?」
「サンタクロース狩りとかしないから許して下さい……!」
「にょ?」
急いで2人の後を追った俺が見たものは2人で抱き合って震えているイッセー及びイリナと、それを見て困惑している纏った魔法少女的なデザインのフリフリが付いた改造サンタ服が今にも破れそうになる程の鍛え抜かれた筋肉と純真無垢な輝きの瞳を持つ圧倒的な存在感を持つ巨漢であった。
……って、誰かと思えばミルたんじゃないか。最初O×Oに所属していると聞いた時と初見時には驚いたが実際に話してみると割と良い人だったし、街中の治安維持では親父とお袋も世話になっているからな。
「あ、ミルたんこんにちは。今日も魔法少女として街の見回りですか? ……あーイッセーとイリナ、この人はサンタクロースじゃなくて魔法少女(漢の子)だから大丈夫だぞ」
「ソウくんこんにちはにょ。今日はミルキーのクリスマスイベントがあったから参加しててその帰りだにょ」
とりあえず俺が適当言い過ぎた所為で怯えるイッセーとイリナを宥めつつミルたんに挨拶しておく。ミルキーのクリスマスイベントが有ればそりゃこの人なら参加するよね。
「……魔法少女? 日曜の朝にやってるみたいな? サンタさんじゃなくて?」
「そうだにょ、この服はクリスマス限定の特別フォームだにょ。魔法少女としてクリスマスを楽しみにする子供達に元気を与える為の特別な衣装だにょ」
「魔法……少女? いやどう見ても筋肉モリモリマッチョサンタクロースにしか見えないけど」
「魔法少女とは見た目ではなく心の所作で決まるんだにょ」
俺とミルたんが普通に話している内にイッセーとイリナも彼(?)が大丈夫な人物だと判断して、恐る恐るではあるが会話に参加する事が出来る程度には気を取り直した様だ。
まあ河童やデュラハンや雪女(イエティ)や鎧武者や甲冑騎士が跋扈するこの駒王町に於いて、漢の子で魔法少女な人が居た所でちょっと目立つかなぐらいで済むのだ。イッセーとイリナも今の内に慣れておいた方がいいぞ。
「……おーい、ミルたーん! どうしたの? 何かあった?」
「“セラたん”! ちょっと友達に会って話をしてたんだにょ。……ソウくん達にも紹介するにょ。彼女は“セラ”たんと言って、クリスマスミルキーイベントを見に駒王町にやって来たミルたんの友達だにょ」
そんな風に俺達が話していた所にミルたんを呼ぶ声がしてそちらを見ると、着込んだコートの上からでも分かる巨乳で黒髪ツインテールでとサングラスを掛けたとんでもない美女が片手に買い物袋を持って手を振りながらこっちに向かってきていた。
どうやら“セラ”さんと言うらしいその女性は恐らく日本人ではないのだろうが、手に持った袋の中からミルキーのグッズが垣間見えたのでミルたんの言う通り限定ミルキーイベント目当ての旅行者……にしては何か違和感があるんだよな。
「セラたんとはイベントで偶然出会って意気投合したんだにょ。ここまで熱いミルキー魂を持った人と会うのは中々ない事なんだにょ」
「それは私のセリフね、自ら魔法少女になって街の平和を守ろうとする程のミルキー魂を持った人間に出会えるなんて! ようやくまお……仕事が片付いて休暇が取れたからおしの……やって来れたミルキーイベントでミル友が増えたわ!」
悪い心を持った人を見破るミルキーセンサー(気配察知)を習得しているらしいミルたんが楽しそうに話しているのでセラさんは悪い人ではないんだろうけど、如何にもさっきから彼女から違和感を感じるんだよな。
ミルキーではしゃいでる普通の“人間”にしか見え……いや待て、なんで俺は明らかに人間離れした存在感してるセラさんを“人間”だと思ってるんだ? と言うかコレ認識阻害されてるんじゃ……。
「……成る程、イリナたん達はサンタクロースを探して欲しいプレゼントをお願いしようとしてたんだにょね」
「うん、去年のプレゼントがちょっとアレだったから今年は欲しいプレゼントを注文しようって。……でも全然サンタさん見つからないからパパに頼んでサンタさんに欲しいプレゼントを伝えて貰うしかないかなって」
「イリナたんの一途な想いならサンタさんにもちゃんと届く筈だにょ。お父さんにも欲しいプレゼントの手紙を渡しておけば完璧だにょ」
「そうね、私も“ソーたん”が欲しがっていたプレゼントを人間界で買っ……ゲフンゲフン! 貴女の素敵なパパさんならちゃんとサンタさんに欲しいプレゼントを伝えてくれると思うわ!」
漢の子の魔法少女と巨乳美女の組み合わせを見てまだ困惑しているイッセーと違い、社交的なイリナはあっさりと順応したらしく2人と普通に話しているが、その間にも俺は『セラ』を名乗る女性の詳細を思い出す為に親父から習った認識阻害を看破する術を行使していた。
多分あのサングラスとコートが認識阻害用のアイテムで普通の人間に見える様にしてて、あのサングラスの方が気配を人間に偽装しつつ顔を知られていても別人に認識される様にされていて、コートの方は自身のオーラや魔力を抑える……“魔力”を押さえてるって事は悪魔だから……。
「ミルキーイベントも楽しかったし新しい友達も出来て、こっそり駒王町に来て良かっ「現四大魔王『セラフォルー・レヴィアタン』様?」ブゥゥゥゥゥッ!!?」
漸く認識阻害を突破出来た所で正体が原作キャラの魔王少女さんだと分かって思わず呟いたらセラさん、もといセラフォルー様がめっちゃ吹き出したのでその場に居た人達へ驚いた様にそっちを見てしまう。
……イッセー達がいるのに迂闊な発言だったかと思ったが俺の呟きが聞こえたのは魔王少女様だけだったらしく、認識阻害のお陰もあるのか他の人らはいきなり噴き出したセラフォルー様に怪訝な視線を向けるだけだった。
「ななななな、何を言っているのかしら!? 私はセラと言うしがないミルキーファンの旅行者で決して四大魔王の紅一点な超絶美少女魔王さまとは何も関係がないわよ! 決してソーたんへの秘密のサプライズプレゼントを買う為に色々と誤魔化して駒王町に来た訳ではないわ!!!」
「あ、はい」
大体の事情は分かった気がするけど管理人の子供で名前だけO×Oに登録してある俺じゃ判断が付かないので『上』に投げておきますね。今親父とお袋と輝夜さんは忙しいみたいだから転生者案件で何かあったらレイラさんに報告しておけって言われてたし。
……こっそり彼女にメールを送った上で連絡用の掲示板の視覚限定共有を使って魔王少女さんの画像を上げたら『直ぐ行くから魔王少女さんを暫く足止めしといて』と書き込みがあった。
「……ええっと、私の事を何処かに連絡した?」
「一応俺もO×Oの所属なので、何かあれば連絡する様に言われてまして。出来れば迎えが来るので此処で待って欲しいですね。……今はちょっと面倒な『案件』があるので、何かするならウチのトップ含めた幹部が直ぐに出て来るそうですけど」
「えぇ? コレだけであの“魔人”まで来るの? ……ううう、分かったわよぅ。ジーくんに怒られそう……」
「問題さえ起こさなければ悪い事にはならないと思いますよ」
流石は魔王なのかこっそり連絡した事には気付かれたが、レイラさんが『コレだけ言っておけば余計な事はしないでしょ』と言う書き込み通りの内容を言ったら大人しくしてくれた。
……まあ魔王少女さまが何かしても俺程度では絶対に止められないんだが、ウチの幹部クラスが色々と忙しい今現在において彼女が話が分かるタイプでよかったと思おう。
──────◇◇◇──────
625:石器マイスター
そんな感じで魔王少女様と遭遇して迎えに来た聖天使ネキに連れられてミルたん達と一緒に支部へ
一緒にいたイッセーとイリナもとりあえずサンタ探しながら遊びに来ようぜってノリでついでに連れてきました
今はクリスマス企画の準備をするにょといったミルたんをイッセー達とセラフォルー様が手伝うと言ったので一緒に作業してます
626:☆半天使
少し話を聞くと魔王少女様の目的は妹が人間界の本が欲しいと言ってたからサプライズプレゼントする為だそうよ
ついでにミルキーのクリスマスイベントやってた駒王町にお忍びで来てたみたいね
結界とかは以前来た時に滞在許可を得てたのと認識阻害系アイテムを使ったらしいわ
627:名無しの神器使い
説明乙
それとして神社の息子なイッチにもコテハンが付いたか
628:名無しの神器使い
原作の状況報告にはコテハンがあると便利だからな
629:☆聖剣巫女
やっと監獄結界から駒王町支部に戻れたわ
例の悪魔達は旦那と占い師ネキに任せて急いで戻って来たけど魔王少女様は大人しくしてる?
630:石器マイスター
大人しくプレゼントの包装作業をミルたんと一緒にしてますね
あんまり動くと仙人ニキとかが来るって言ったら大人しくなりましたけど
631:☆マスター仙人
シトリー家とは付き合いがある方だから魔王少女もO×Oの幹部クラスの実力を知っているからな
普通に大人しくしてくれと言えば聞いてくれる人格でもあるし
632:名無しの神器使い
シスコンとミルキーである事を除けば人格者ではあるからな
633:名無しの神器使い
それで魔王少女様はどうするの?
正直普通に妹さんへのプレゼントを買って貰ってミルキーイベント楽しんだら帰って貰うんじゃダメ?
634:名無しの神器使い
ちょっとゴタついてたから過剰に反応してしまったけど
問題を起こさなければ普通に駒王町観光して帰って貰うで良い気もするが
635:名無しの神器使い
実家のシトリー家とは医療方面で付き合いもあるから気分を悪くされても困る
636:★管理人
別に駒王町に遊びに来るぐらいならこっちとしても一向に構わんのだ
ただ魔王がノーアポで来るんじゃねぇ自分の立場考えろって話なんだよ
アポイント取ったら話が大きくなってバレるから妹へのサプライズにならないとかって理由だろうが
637:☆結界師神主
マジックアイテム使って結界の探知をすり抜けるのは勘弁してほしい
今回はクレーリア嬢の一件に監視のリソースを使ってたから見過ごしてしまったし
と言うかあのマジックアイテムどっちもウチの製品だろ
638:名無しの神器使い
シトリー家とは技術協力してるんでマジックアイテムとかは売ってるからな
639:名無しの神器使い
でもウチの認識阻害アイテムは駒王町の結界の探知を突破出来る代物じゃない筈だけど
640:名無しの神器使い
多分アイテム自体が俺らが作ったモノをベースにした改造品なのと本人の魔力隠蔽能力と隠蔽系魔法だと思う
流石は魔王と言うか魔力が多いだけじゃなくて精密に制御されてる
641:★管理人
アレでも長い時を経た魔王だから戦闘以外でもスペックはバカ高いぞ
勤勉な長命種は有り余った時間で色々と技術を習得するしているケースが多いし
特にアイツの場合は趣味で魔法少女を再現する為に色々な魔法技術にも手を出してるしな
642:名無しの神器使い
あー成る程、納得
643:名無しの神器使い
魔王少女様だから魔法にも精通してるのか
644:名無しの神器使い
原作でも魔法少女なりきり衣装的なマジックアイテムまで用意してたからな
645:☆聖剣巫女
魔王少女様が魔法が苦手な訳がなかったと
646:★管理人
だから何気にアイツこういう小細工がめっちゃ得意なんだよなぁ
むしろアイツの認識阻害を見破った石器マイスターくんはよくやった
647:名無しの神器使い
魔王様をアイツ呼ばわりな辺り管理人って魔王少女様と親しかったりする?
648:名無しの神器使い
現四大魔王とはそれなりに付き合いがあると前に言ってた様な
649:☆マスター仙人
魔王少女様がまだ魔王になる前に管理人と悪魔と魔法使いとして契約していたからな
それもあって四大魔王の中では彼女との付き合いが最も深いしそれ故にシトリー家とも付き合いが出来た感じだ
650:名無しの神器使い
はえー、そうだったんやね
651:名無しの神器使い
管理人がまだ悪魔業界に入る前の推定100年以上前の話か
652:名無しの神器使い
じゃあ魔王少女様の実年齢は
653:名無しの神器使い
それ以上はいけない
654:☆半天使
この世界の異形は殆ど1000年以上生きれる長命種だからそういう事もある
私とかそろそろ年齢が三桁に届きそうだけど古参勢と比べたら若手だしね
655:名無しの神器使い
なので実年齢の深掘りはやめる様に
656:石器マイスター
はーい
657:★管理人
まあとにかくセラフォルーの事はこっちに実害はないから別に良いだろう
少し面倒事が重なって過剰反応してしまったが適当にプレゼントをやって送り返せば良いだけだしな
……いっその事クレーリア事件についてバラすのもアリかもしれんが
658:名無しの神器使い
えぇ? 大丈夫なん?
659:★管理人
どうせこの一件が皇帝にバレれば下手すると内戦リターンズだから魔王も動かざるを得んしな
なら初めから魔王連中と裏で話を通しておくのもアリではあるんだ
特に外交担当にセラフォルーへ話を付けられるのは悪くない
660:名無しの神器使い
この一件で内戦とか起きるのか?
……と思ったけど皇帝が駒の事のバラした原作では冥界酷い事になってたっけ
661:名無しの神器使い
冥界での民衆人気が凄いのが皇帝だから
もしそんな皇帝が身内に手を出されたと知って大王派と本気で敵対して駒情報とかを漏らしたら……
662:名無しの神器使い
冥界の民衆VS貴族悪魔、内戦ファイ!って言う最悪のシナリオもあり得ると
663:★管理人
俺としても大王派に落とし前を付けてクレーリア嬢の安全は確保するつもりだが
幾ら何でも内戦をもう一回やるのは駄目って言うかそれは下手すると悪魔サイドが滅ぶ
ただ少し話した感触だが皇帝はセラフォルーやサーゼクスの同類レベルで身内愛が深いからなぁ
664:石器マイスター
原作でも自分の地位とかを全部投げ捨ててクレーリアさんの死の真相を突き止めてましたからね
665:名無しの神器使い
シスコン魔王達が妹を殺されかけたと知ったら下手人の下に殴り込みは普通にやりそうだしなぁ
666:名無しの神器使い
事件を知ってそのまま大王派に殴り込みとかしかねないと
667:☆聖剣巫女
クレーリアちゃんは無事だったから彼女と一緒に事情説明すれば何とかなるんじゃないかしら?
皇帝の暴走を止める為に彼女を守った面もあるのだから原作はともかくこの世界でならそこまで行かないと思うけど
668:★管理人
シスコンってヤツは時折変な行動するから怖いんだよ今回みたいに
とにかく内戦にならずに大王派を分からせる為にこれから裏で色々動く訳だけど
内乱を起こす時はないがこの一件含めて実行犯を闇に葬るとかを許す気はない
669:名無しの神器使い
舐めた真似をしたヤツには見せしめと報復が必要だからな!
670:名無しの神器使い
つまり事件を皇帝に伝えつつ内乱まで行かない様にコントロールする必要があると
671:★管理人
だから皇帝に事件の詳細を伝えるのは年末の10番勝負が終わってからだな
ぶっちゃけ俺もそれ関係で忙しいから年明けからじゃないと本格的に動けんしな
俺と皇帝の試合は大トリの大晦日から年明けにかけてなんで今の内に魔王へ話を通すのは無しではない
672:☆聖剣巫女
まあ捉えた連中から情報を抜き出せる様になるまで時間も掛かるしいいんじゃない?
後クレーリアちゃんが10番勝負に影響が出るのが嫌だから実家へに報告は年明けまで待って欲しいって言ってるし
その間に大王家がどう動くかは分からないけど
673:名無しの神器使い
命を狙われたのに余裕だな
674:名無しの神器使い
ただ10番勝負は一大イベントだから今中止になったら冥界中が大騒動になるんだよな
既に試合が半分くらい消化されて大トリの管理人との戦いに向けてファンが大盛り上がりだから
675:名無しの神器使い
O×Oには冥界のレーティングゲームなどをリアルタイムで見れる動画視聴サービスがあります!
676:★管理人
まあ年末年始は大王家も忙しいって言うか冥界中から挨拶しに来る人達がいるから一番忙しいからな
少なくとも暫くは大規模な動きが出来ないのはあっちも同じだと思う
欺瞞情報は流してるし駒王町の動きを暫く誤魔化す用意はあるしな
677:☆聖剣巫女
私達はシラを切ってクレーリアちゃんにも話を合わせてもらえばいけるでしょう
紫藤さんには娘さんへのプレゼントアドバイスと共に悪魔側とは暫く距離を取って欲しいと言っておくわ
例の恋愛沙汰のほとぼりが冷めるまでは大人しくしようって事前に言ってはあるし
678:名無しの神器使い
どこも年末年始は忙しいからね、仕方ないね
679:名無しの転生者
楽しみにしていた管理人のレーティングゲームが見れなくなるのは嫌なのでそれで良いです
680:名無しの転生者
マジで面倒な時期に事件を起こしやがって
俺達だって色々と予定があるのに
681:名無しの転生者
仕方ないから管理人の生レーティングゲームを楽しみますか
動画サービスには加入してるし
682:石器マイスター
転生者にもレーティングゲームファンって多いんですか?
683:名無しの転生者
まあレーティングゲームは原作に於ける重要要素の一つだからな
見応えはあるし悪魔の戦い方を見れるから動画サービスで見ているヤツも多い
684:名無しの転生者
ちなみに管理人的にはどのくらいやる気があるんだ?
今回のゲームが皇帝に会う為の理由作りだったんだろ
685:★管理人
チャンプとのゲームは個人的には非常に楽しみにしているよ
別に俺達はレーティングゲームが嫌いな訳ではないし出世の手段として見ていた事は否定しないが
現役時代はゲーム自体も相応に楽しませて貰っていた
686:☆マスター仙人
現役時代は並みいる上級悪魔とその眷属を元人間の眷属オンリーでバッタバッタと薙ぎ倒してたからな
今の冥界で神器持ちの人間を眷属にするのが流行ってるのは何割かが管理人チームのせいとも言える
687:名無しの転生者
上級悪魔の神器持ちへの眷属勧誘が盛んになっているのには功罪あるんだがな
悪魔業界での元人間眷属の立場向上だったり無理矢理眷属にされるケースだったり
688:名無しの転生者
ちなみに上級悪魔とその眷属で一番多い関係性は『職場の上司と部下』みたいなもんだったりする
原作グレモリー眷属みたいな家族的な絆があったり逆に眷属を奴隷扱いするのは実は少数派
689:名無しの転生者
つまり職場の給与や待遇が良くなった会社も増えたけどブラック企業への悪質なスカウトも増えたイメージなのか
690:★管理人
まあそこに関しては責任がないとも言えんから俺も冥界で色々と活動している
O×Oメンバーの勧誘は俺を含めた幹部が認めた上級悪魔以外はお断りだし
冥界でやってる研究機関の活動を通して神器持ち眷属への調査や注意喚起とかな
691:★管理人
まあ未だに貴族社会では元人間の眷属を軽視する風潮がガッツリ残ってるんだけどな
俺は最上級悪魔昇格とO×O及び冥界の研究機関立ち上げが軌道に乗ったからゲーム辞めたけど
実際には貴族悪魔相手に勝ちすぎて妨害が酷くなったから鬱陶しかったって理由もなくはない
692:名無しの転生者
管理人時代は上級悪魔で固めた貴族悪魔の眷属を元人間の転生悪魔達が一方的に蹂躙してたからな
当時のレーティングゲームはまだ黎明期でルールもシンプルなぶつかり合いだったけど
693:名無しの転生者
管理人チームに対抗する為に運営貴族悪魔が特殊なゲームルールを導入し始めたりしたらしいな
まあそれでも管理人チームを全く止められなかったんだが
694:☆マスター仙人
禁手に至るレベルで研鑽を積んだ神器使いが搦手出来ない訳ないよなぁって話
むしろ管理人眷属はテクニックタイプやサポートタイプの方が多いぞ
並みの上級悪魔程度なら正面から潰せるぐらいのパワーがあるだけで
695:名無しの転生者
なので管理人チームは特殊ルールが導入されてからむしろ勝率が上がるぐらいで
引退しなければチャンピオンは目前だったと言われている伝説のチームになってる
696:★管理人
まあ引退したすぐ後に皇帝を始めとした今のランカー達が入って来たからな
俺が活躍していた時期とは環境も戦術もチームのレベルも大きく変わってるし
……だからと言って負ける気はないがな
697:名無しの転生者
興行的にも皇帝VS管理人は当時のルールに近いプレーンなモノになるっぽいしな
皇帝は皇帝で試合見ると本人も眷属もめっちゃやばいんだが
698:名無しの転生者
皇帝は常時“いてつくはどう”を使ってくるボス魔王だからまあやばい
699:名無しの転生者
戦術も凄まじいからか2位以下とは総戦力にかなりの差があると感じましたね
700:☆聖剣巫女
まあこっちの仕事はほぼほぼ終わったから管理人と皇帝の試合でも見て年末を過ごしますかね
クレーリアちゃんも楽しみにしてるみたいだし
701:☆半天使
年末年始に仕事が入らないのは久しぶりだね
702:名無しの転生者
クレーリア事件はひと段落したって事でみんなで管理人達を応援するか
703:名無しの転生者
管理人がんばえー
704:★管理人
俺はレーティングゲームが終わったら大王派との交渉が待ってるけどね
それは一旦置いておいて久しぶりのゲームを楽しむとするか
705:☆マスター仙人
まあ頑張れ、交渉は俺も出来る限り手伝いはするから
706:☆結界師神主
冥界の事だとあんまり力になれんからなぁ
事が明らかになった時点で大王家に抗議を入れるぐらいか?
707:☆聖剣巫女
冥界の大王家に殴り込んで良いなら楽なんだけど流石にねぇ
708:名無しの転生者
そこまでするとガチで戦争不可避だが人間からの抗議程度だとシカトしそうだしな
709:★管理人
まあアイツらはそういうヤツらだよ
皇帝とのゲームの前に余計な事を考えたくないんだがなぁ
710:石器マイスター
えーっと、頑張って下さい
あとがき・各種設定解説
土御門蒼月:コテハン『石器マイスター』を獲得
・前世の記憶のお陰で精神年齢が高いので基本的にイッセーやイリナを見守るポジションにいるが、割とノリが良いので彼自身も冗談を言ったり2人を連れて勢いで遊びに行く事もある。
・クリスマス企画の準備の手伝いを終えた後はミルたんや魔王少女様の勧めでイッセー達と一緒にミルキークリスマス特番を見せられたり、両親に渡す用にクリスマスプレゼント要求お手紙を2人と一緒に書いたりした。
セラフォルー・レヴィアタン:管理人とは仲が良い
・ミルキーイベント見に行くついでに妹へのサプライズプレゼントを買いに行ったらミルキー魂を持った友達が出来てハイテンションであり、クリスマス企画の手伝いも楽しんでミルたんとも連絡先を交換したがその後に管理人からの秘匿通信で説教された。
・そこからクレーリア・ベリアルに纏わる一連の事件を聞かされて『物的証拠はないけど王の駒とか含めて状況証拠が役満じゃないの! あのおじいちゃん達やらかしてくれちゃってまあ……』と頭を抱えつつサーゼクスへの報告を請け負ってくれた。
・本人的には妹に手出しされたらキレるのは当然と考えているので心情的には皇帝とクレーリア寄りだが、魔王として再び冥界に内乱を起こさせる訳には行かないので皇帝と大王家の落とし所を探るスタンス。
・とりあえず年末年始は忙しいし妹を愛でる必要があるのでこの件は一旦置いておいてお休みしつつ、年明けからどうにか落とし前をつける気マンマンのO×O及び管理人が味方に付いてる皇帝と大王家を軟着陸させる為に動く模様。
管理人:皇帝とのゲームに向けて準備中
・そんな中で魔王少女がお忍びで駒王町にやって来たので普段より3割ましぐらいの説教をしつつ、どうせならコイツも巻き込んで仕事漬けのしてやるグヘヘ的な考えで色々と暴露して協力を取り付けた。
・ただしお互いのスタンス的には大王家に落とし前付けるのを優先する彼と冥界を荒らさないのが最優先の魔王とで差異があるので、皇帝にこの件を伝えた後どう動くかをクレーリア嬢の安全確保を最低目標として色々と考えて準備している模様。
読了ありがとうございます。
魔王少女様がお忍びで来たのは大体妹さんへのサプライズの為です。ミルキーイベントだけならアポぐらいは取ったかもしれない。次回からは管理人のレーティングゲームを少しやる形でその眷属達に触れていく予定。