ハイスクールO×O ~目指せ!おっぱいドラゴン!~   作:貴司崎

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【ロボットは】特殊装備関係雑談スレ4【ロマン】

1:名無しの神器使い

 このスレはO×Oで作られている特殊な装備品について語るスレです

 武器の開発話や装備品に使い心地など好きな様に書き込みましょう

 ただしロマンが溢れるばかりに荒らしになるのはNG

 

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

580:名無しの神器使い

 うーむ、新型のロケットエンジンをゴーレムロボに装備して飛ばす予定だったが爆散した

 ツィマッド社製の魔法力と通常燃料のハイブリッド小型推進器だったんだが

 

581:名無しの神器使い

 ヅダってるじゃないか

 

582:名無しの神器使い

 やはり時代はジオニック製の安心安全式神ロボットよ

 

583:名無しの神器使い

 まあゴーレムだからどうせ無人だしね

 有人機作るには資金と技術がまだ足りない

 

584:名無しの神器使い

 ウチってロボットまで作ってるのか

 

585:名無しの神器使い

 ゴーレムや式神研究の一環としてという表向きの理由でロボキチ達が作ってる

 一応異能と現代科学技術の融合実験研究ってお題目もあるけど

 

586:名無しの神器使い

 最終的に想定される敵が機械生命体である以上は必要な研究です

 

587:名無しの神器使い

 原作の未来編でも科学と異能の融合がされていた描写もあるし

 

588:名無しの神器使い

 ちなみにジオニックもツィマッドもアナハイムの子会社の一つでロボットの研究開発を行ってる企業

 名前に関してはアナハイム含めて古参勢に熱烈なガノタがいるからだとかいう説がまことしやかに

 

589:名無しの神器使い

 こっちじゃダンガムシリーズになってるもんな

 アレはアレで結構面白いんだけど

 

590:名無しの神器使い

 その二つの企業は裏で異能と科学技術を融合させたロボットの開発を進めてるって訳

 SFモノみたいなロボット兵器を生産出来れば戦力向上に繋がるかもと

 

591:名無しの神器使い

 原作でも堕天使とかがロボット作ってたしいけるんじゃねって

 

592:名無しの神器使い

 でも原作だとあんまりロボットが戦力になってない気がするけど

 パンツ好き龍王を素材にしたパンツパンツァーとかぐらい?

 

593:名無しの神器使い

 アレはキャタピラ付けただけだからロボットかどうかは疑問が残るが

 メカ龍王もいたけどギャグ回の噛ませ犬だったし

 

594:名無しの神器使い

 龍王と戦えるロボットならソイツを戦力にすれば良いじゃないかって話で研究が始まった

 まあ原作でロボットバトルが起きてない理由がよく分かるぐらいには難航してるんだけど

 

595:名無しの神器使い

 おっぱい学園青春バトルファンタジーだからロボットばっかり出て来たら別の作品になるもんね

 

596:名無しの神器使い

 だからギャグ的な話にしか出ない……ってだけじゃないよな

 

597:名無しの神器使い

 単純に今の技術力だとコストの割に戦闘能力が高くないんですよねロボット兵器

 件のメカパンツ龍王も本物の龍王には勝てないぐらいですから

 

598:名無しの神器使い

 龍王と戦えるなら弱くはないと思うんだけど

 

599:名無しの神器使い

 ぶっちゃけロボット乗るより鍛えた方が強くなれるからこの世界

 

600:名無しの神器使い

 今でも上級悪魔クラスのロボットも作れなくはないんですがコスト的に量産は難しいんですよね

 

601:名無しの神器使い

 龍王クラスのロボットが作れるのは三大勢力同盟後の技術革新があってこそっぽいので

 今の時代の技術だとスペックにコストが釣り合ってないんですよね戦闘用ロボット

 

602:名無しの神器使い

 ロボットよりも神器使いの強化アイテムとかの方が有用だからリソースがそっちに取られるんだよな

 戦力的ではなく最終的な敵が機械生命体だから対抗手段の模索として研究が進められてる感じ

 

603:名無しの神器使い

 健康的聖剣計画含めた武器や装備の開発の方が戦力増強的に優先度が高い

 聖剣や魔剣や魔法銃や戦闘用衣服とかは中堅以下の戦力の強化として結果が出てるし

 

604:名無しの神器使い

 式神使いやゴーレム使いや相性のいい神器使い用の戦闘ロボットは作られて成果は出してますけど

 そういう人達は数が少ないので殆どオーダーメイドの専用装備作成扱いですね

 

605:名無しの神器使い

 せめて技術水準がスパロボレベルなら……!

 

606:名無しの神器使い

 それだと敵組織がめっちゃ増えるやつですやん

 

607:名無しの神器使い

 宇宙進出してるロボットアニメレベルの科学技術があればとは思うが何百年かかるか分からんしな

 そんな時間はない

 

608:名無しの神器使い

 科学と異能の複合に関してはロボットよりも装備品の開発で生かされているな

 魔法銃や光力銃みたいな現代技術と異能の融合は結果が出てるから

 

609:名無しの神器使い

 いきなり戦闘用ロボットとか作るのは段階をすっ飛ばし過ぎでは?

 

610:名無しの神器使い

 だってロボット作りたいんだもん!

 オカルトパワーがあれば今の科学技術でもロボット作れるって原作でやってたならやりたいじゃん!

 

611:名無しの神器使い

 そんなロボキチ達のロマンと将来的な技術研究の為に戦闘用ロボット開発は進められてる感じ

 ただ成果が微妙だから刀鍛冶達や魔道具職人達と比べると予算が足りない

 

612:名無しの神器使い

 そもそもロボットは研究だけでも金食い虫なので……

 

613:名無しの神器使い

 予算は結構貰ってるんだけど足りないのです

 

614:名無しの神器使い

 まあロボキチ達の熱意とロマンのお陰で科学技術と異能技術の融合研究自体は進んでるし

 そこで得た技術をフィードバックした装備品とかを作られているからな

 

615:名無しの神器使い

 バッテリーによる駆動で操作に必要な法力を大きく減らして

 電子的なプログラムによる制御補助で必要な技術水準を下げた偵察用式神ドローンとか

 

616:名無しの神器使い

 専用の銃弾に魔法や光力を込めて使用する事で複数種の銃撃を使い分けられる魔法銃もあるな

 手作業だと銃弾に魔法込めるのも面倒だが生産工程を機械化してある程度の量産が出来る様になった

 

617:名無しの神器使い

 異能技術だけだと効率悪い所を科学技術で補い

 科学技術では出来ない事を異能技術で実現する感じ

 

618:名無しの神器使い

 戦闘技術以外に医療技術にも科学と異能の融合が図られてるぞ

 詳しくは専スレ見てくれだがロボット研究分野の技術で義手義足作ったりしてる

 

619:名無しの神器使い

 それでもやっぱり戦闘用のロボットがカッコよく戦う所が見たいんです!

 戦闘用ロボットの民間転用とかその技術が戦闘以外に活かされる話もそれはそれでロマンがあるとは思いますが!

 

620:名無しの神器使い

 人型ロボットが悪魔やドラゴンと戦う姿が見たくてO×Oに所属しているのが我々ロボット研究班

 最近我々と契約してくれたアガレス公の為にも原作開始までに人型戦闘用ロボットを開発せねば

 

621:名無しの神器使い

 いやお前ら大公アガレス家と契約してんの!?

 確かに原作だと相当なレベルのロボオタだったけど!?

 

622:名無しの神器使い

 以前にお台場のダンガムベースでロボット研究班の1人が遭遇して

 ロボットの話で色々と盛り上がった末に戦闘用人型ロボット研究をしてると話したら契約を持ち掛けられたそうな

 

623:名無しの神器使い

 ちなみにアガレス家じゃなくてあくまでアガレス公個人との契約だからな

 ウチは現魔王派のダンタリオン家がスポンサーなんで魔王と大王の中間管理職のアガレス家が表立って肩入れする訳にはいかんから

 

624:名無しの神器使い

 胃薬片手に仲介役やってるアガレス公にとってロボットアニメによるロマンこそが唯一の癒し

 そんな彼の為にも搭乗出来る人型ロボットを作って載せてあげると約束したんです!

 

625:名無しの神器使い

 何せ悪魔との契約だから対価は必要だしな

 悪魔の魔力で動かせる10分の1DA(ドールアーマー)ゴーレムをプレゼントしたら大好評で今後も契約を続けたいと言っていたけど

 

626:名無しの神器使い

 原作開始までには1分の1の騎乗可能なヤツを作ってアガレス領から発進出来るようにしてやろう

 

627:名無しの神器使い

 娘さんもロボットアニメが大好きらしいので

 将来のレーティングゲームで有人ロボット軍団を率いて戦える様にしてあげたいですね!

 

628:名無しの神器使い

 なんか酷い原作改変をしようとしてないか?

 

629:名無しの神器使い

 いやアガレス周りの短編ギャグ回は元々こんな感じだった気がする

 

630:名無しの神器使い

 そもそもレーティングゲームでロボット出場とか大丈夫なのか?

 

631:名無しの神器使い

 ゴグマゴグとかは出てたしいけるだろ

 アレは国際試合での事だったけど

 

632:名無しの神器使い

 流石に『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』で無生物を転生させる事は出来ないが

 騎乗ロボットを装備品扱いでとかロボットゴーレムみたいな遠隔操作なら別にいいんじゃね

 

633:名無しの神器使い

 無人機だと使い魔判定になってレギュレーションで縛られるかも?

 

634:名無しの神器使い

 伝説の武器とか装備品として持ち込んだり出来るんだからロボットに乗ってもいいでしょ

 

635:名無しの神器使い

 レーティングロボットバトル、ファイ!

 

636:名無しの神器使い

 問題は人間が騎乗出来るサイズのロボットを動かす動力源が開発出来てない事ですけどね

 今のロボットのメイン動力源は使用者にオーラだから2メートルぐらいまでが限度

 

637:名無しの神器使い

 式神やゴーレムの技術で人型を動かすだけならどうとでもなるんですけどね

 現代技術のバッテリーとかだとロボットによる長時間戦闘は厳しいです

 

638:名無しの神器使い

 つまりめっちゃオーラが多い使用者なら巨大ロボットも動かせると

 

639:名無しの神器使い

 それならそのオーラ使って普通に戦った方が強いって結論になるので……

 魔王級の実力者ならロボになんて乗らない方が圧倒的に強いです

 

640:名無しの神器使い

 生身の生物がロボットよりも強い世界なので

 

641:名無しの神器使い

 動力を使用者に依存するとロボット使わない方が強いって事になる

 それじゃあ意味がないからせめて使用者の戦力を上昇させる代物じゃないと

 

642:名無しの神器使い

 オーラが弱い者じゃ動かせないけど強い者が動かしても強くなれないのが今の搭乗型ロボットです

 搭乗者の能力の拡張や増幅が出来ればいいんだけど

 

643:名無しの神器使い

 聖剣や魔剣など特殊装備は使用者を強くする物だからなぁ

 現状の技術だと巨大ロボット搭乗による強化はコスパが合わないって言うか

 

644:名無しの神器使い

 原作で出てくる赤龍帝の強化アームドベースである『龍帝丸』が理想なんだが

 アレは“無限”のエネルギーを運用する為の出力装着みたいなもんだからやっぱり動力炉の問題が残る

 

645:名無しの神器使い

 人型ロボットは今の所一部の相性のいい異能者が使える武器の一つ扱いですからね

 動力源の開発は進めてるんですが巨大ロボットを動かせるエネルギーを直接敵にぶつけた方が強くないか

 と言うか身も蓋もない意見がありまして

 

646:名無しの神器使い

 動力炉が巨大になってしまうから実戦でそれごと移動させられる様のロボットなら

 ……それ戦車とか戦闘機で良くねって言われる

 

647:名無しの神器使い

 戦車や戦闘機にもそれはそれでロマンがありますけど

 強力な肉弾戦が可能な生物が多いこの世界の敵相手では汎用性に欠けます

 なので殴り合いが出来る人型ロボットにも有用性があると思うんです!

 

648:名無しの神器使い

 この辺りは人型ロボットの実戦運用にはもう少し技術の熟成が必要かね

 原作の堕天使がネタで作ってたけどアレは流石に基礎技術の面で俺らを大きく上回ってるのもあると思う

 

649:名無しの神器使い

 本当に有史以来研究し続けてる連中だから技術者としては優秀なんだよな堕天使

 早く三大勢力和平して技術協力出来るようにならんかな

 

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 駒王町にあるO×O駒王支部、表向きはアナハイム系列の子会社が有する雑貨ビルとして存在するその地下には秘密の特殊空間が幾つか存在しており、その中の一つには内部空間で戦闘が可能な広さと強度を誇る訓練用結界空間がある。

 俺こと『土御門蒼月』は本日は神社の方で両親と紫藤さんが例の件で会議するという話なので、幼稚園が終わった後に神社のバイトをしているO×Oメンバー『安倍輝夜』さんと共に此処へ来て彼女の指導の下で最早日課となった修行を行っていた。

 

「ほれほれ〜、式神の戦闘レベルは最低にしとるんやからもっと頑張りや〜」

「小学校に上がる前の子供に無茶言わんでくれ!?」

 

 真っ白なのっぺらぼうの人形という雑なデザインの戦闘訓練用の式神の幼稚園児に振るうべきじゃない威力のパンチをどうにか避けつつ、俺は神器『黒石の創製(ストーン・エイジ)』の力で石の槍を作り出して投擲。

 教わったオーラによる身体強化と坂上家由来の武器を操作する神通力による加速が合わさった槍は、狙い通り式神の右足部を貫いてその動きを鈍らせる。

 

「これがマンモスを絶滅させた人間の投擲力よ! 更に逃げながら投斧! 投石! 投剣!」

(あの状況で正確に足を狙って投げられる辺りやっぱ才能(センス)あるなぁ。オーラや術もたった数ヶ月の訓練で扱える様になっとるし、そこはあの二人の子供って事か)

 

 母さんみたいに聖剣を10本ぐらい作り出して神通力によって操って同時に超高速で飛翔させるなんて事は出来ないが、投擲した物を神通力で後押しして加速させるぐらいなら出来なくはない。

 なので足を奪ったら後は徹底的に引き撃ちあるのみ、練習用の式神には遠距離攻撃の術はないみたいだし動きも遅いからな。これが石器時代の人類の叡智だ! 多分!

 

「ゼー……ハー……。よっしゃぁ! やってやったぜ!」

「お疲れ様〜。最低ランクとは言えその歳でウチの式神を倒せるなら上々やね」

 

 そんなこんなで十分ぐらい石器を何故続けてようやく式神を撃破した俺は、狐耳と尻尾を揺らしながら近付いて来た輝夜さんから渡されたスポーツドリンクを受け取って一気に煽った。

 ……プハー! やっぱ運動後の一杯は身体に染みるなぁと一服していたら、いきなり訓練場全体を揺らす様な衝撃が起きて思わずスポドリを取り落としそうになる。

 

「おっと危ない……()()()の戦闘を見るとこの世界戦闘力のインフレ激しいなって思うっす」

「上を見るとキリないからなぁ」

 

 この訓練室には周囲に被害を出す様な模擬戦用などを行う為に特殊な結界で覆われたフィールドが設置されており、今も俺達が訓練している横で四人のO×Oメンバーが模擬戦を行っていた。

 試合形式は三対一であり、3人でチームを組んでいる方は駒王町に住む日本最大の異能者組織“五大宗家”に所属していた転生者であり俺とも面識があって今の俺よりも遥かに上の実力者達だ。

 

「イズチ! 行きなさい! 雷よ、穿て!」

 

 一人目は櫛橋家出身の女子高生『櫛橋青蘭』で、彼女は自らの神器『天翔ける雷精鳥(サンダーボルト・ウィング)』に指示を出して敵に突っ込ませつつ自らも法術で雷の槍を複数展開して攻撃している。

 この神器は北アメリカ大陸に生息する雷の精霊にして神鳥『サンダーバード』が宿った独立具現型で、その名の通り肉体が雷で出来ており雷さながらの超高速で飛翔しながら接触した相手を高圧電流で焼き尽くす事が出来る。

 

「水球よ、敵を打て……そして爆ぜろ」

 

 二人目は童門家出身の男子中学生『童門弘毅』と言い、所有している神器は『爆ぜる海嘯(オーシャン・ブラスト)』と言うオーラを込めた水を強制的に水蒸気爆発させる状態変化系。

 そして童門は四神の一体で水を司る玄武を祀る家系であり、彼は習熟した水属性の法術と神器に組み合わせる事で“大爆発を起こす多数の水”を作り出して戦うスタイルであり、今も術で創り出した野球ボール程度の水球を強力な爆弾に変えて放っている。

 

「フハハハハハァ! これぞ僕とO×O技術部によって開発された10分の1サイズDA(ドールアーマー)だ! 粉砕せよ!」\グポーン/

 

 三人目の全長180センチサイズのロボットを呼び出して高笑いしている小学生男子は真羅家出身の『真羅高虎』、前世から根っからのロボオタクであり戦闘でも特注のロボットがと式神を使う変人だ。

 しかし人の形をした非生物を操る神器『人形舞踏劇(マリオネット・ダンサーズ)』の効果と金属操作に長けた真羅家の法術による機体強化、そしてO×O技術部の同好の士によって作られたロボット式神の性能を合わせれば生半可な異形を上回る戦闘能力を発揮する。

 

「合わせなさい! 雷よ、轟け!」

「水球よ、敵を包め……起爆!」

「鋼の人形よ、無双の戦士となれ。電撃防御及び爆破耐性付与!……喰らえ新武装の大型ヒートホークを!」

 

 そしてこの3人は同じ五大宗家追放組だからか共に行動する事も多いので連携も取れており、今も青蘭がサンダーバードとの連携による極大の雷を落とし、弘毅が水球を全方位に配置して一斉起爆、高虎がロボット式神に各種強化術を施して突撃させている。

 頭上からの雷を防御か回避しようとすれば周囲に配置された水球による爆破を防げず、仮に全方位防御で凌ごうにも障壁破壊効果を付与された大斧の一閃で仕留めると言う連携であり並の上級悪魔程度なら倒せる連携戦術であった。

 

「模擬戦とは言えあの3人を同時に相手にするのはキツいでしょう……って普通は考えるんだろうけど」

「3人ともあの歳頃にしては十分以上の実力は持っとるんやけど、あの“聖槍使い”相手はちょっと分が悪いなぁ」

 

 だが、そんな3人を相手にしている模擬戦相手は並程度ではとても収まらない実力者……魔王とも戦えるとされるO×Oの幹部メンバーの転生者であり、その男性は3人の連携攻撃に対しても特に動揺する事はなく手にした大型の馬上槍から極大の聖なるオーラを放ち始めた。

 

「雷の中に鳥を仕込んで突撃させるのは悪くない手だが……ヌルい」

「ッ! イズチ!?」

「水の爆破のタイミングが遅いぞ。味方を巻き込まないようにしている所為で威力も低いしな」

「クソッ! 俺の神器は攻撃範囲の調整が難しいんだよ!」

「動きは良いが遅い、そして脆過ぎる」

「うわぁぁぁぁっ!? せっかく一週間ぐらい掛けて設計開発したDAがあっさりと串刺しにぃ!? でも爆散する姿も美しい……」

 

 彼は聖槍を振り上げて極大の聖なるオーラの斬撃を放ち上空から降り注ぐ雷を中にいたサンダーバードごと吹き飛ばし、そこから瞬時に槍を旋回させて周囲の水球を爆破する前にオーラの範囲攻撃で消滅、更に突撃して来たロボット式神が斧を振り下ろすよりも速く聖槍により胴部を貫いて粉砕した。

 その槍捌きは2メートル近い長大な馬上槍を扱っているとは思えない程の速度と精度であり、放たれる聖なるオーラの破壊力は決して弱い威力ではないはずの3人の攻撃と比べても尚圧倒的な威力を持っている事が傍目から見ていた俺にもわかる程だ

 

「アレがイギリスの『ペンドラゴン家』出身の転生者にして、神器『落日の聖槍(レヴェリー・ロンゴミニアド)』に選ばれた男『ユリウス・ペンドラゴン』や。神器はかの『騎士王』が使っとった聖槍がカムランの丘の戦いで失われた後に神器システムに取り込まれた物やって言われとるな。実態は定かやないけど騎士王が戦場で愛馬に乗りながら使ったとされるその槍の特性は戦闘特化の破壊力重視」

「つまりデュランダルの聖槍版って事か」

 

 シンプルな特性であるが極まった実力者が振るうパワーが超強いのはD×D本編を見れば分かる通りで、実際に3人もすぐに体勢を立て直して反撃しようとするがユリウスさんはそれを正面から聖槍で粉砕するパワーを見せていた。

 加えて3人の連携に全て対処しながら聖なるオーラによる攻撃で訓練場への余計な破壊を齎していない辺り、その技術によって聖槍を完全に制御しているのが窺える。

 

「会うのは初めてですけどO×O最高の癒し手である聖天使ネキ……レイラさんの護衛を務めているだけあってめっちゃ強いですね」

「うん、まあ実力は本物なんやけどな。その素性と能力からレイラちゃんはよく狙われるんやけど、アイツが護衛に着いてからはその全てを返り討ちにしとるから。ただ“性癖”がなぁ……」

 

 へ? 性癖? 一見英国紳士な騎士に見えるけど……。

 

「各々術者としてはその歳で中々の実力ではあるが、基礎訓練や神器の練り込みがまだまだ甘い。……私の様に『レイラたそ可愛くて尊いペロペロクンカクンカハスハスしたいマジで現世に舞い降りた聖天使だよね』的な強い想いをもっと神器に込めないとな!」

「クソァ! なんでこんなロリコンが強いのよ!」

「原作D×Dを見てないのか? この世界では自らの性癖に正直な者ほどに強くなれるんだぞ。私もラブリーマイエンジェルレイラたそと出会って己の真の“想い”を自覚した事で聖槍の真の力が解放され、聖王剣に選ばれた兄にも勝てる様になった」

「ふざけるなと言いたいが一理あるのがな、そこのロボキチとか」

「まだ試作一号機がやられただけです! 追加召喚二号機三号機四号機五号機!!!」

 

 ……アレェ? 英国紳士な騎士様が戦いの最中になんか酷い事を言い始めたんですけど……?

 

「アイツ性癖が元々ロリコンだったのをペンドラゴン家で隠してたらしいんやけど、大怪我した所をレイラちゃんに救われて以来ガチ恋勢と化して一周回って性癖フルオープンになったらしいわ。別名ペンドラゴン家の恥部」

「あの人が護衛って大丈夫なんですか、別の意味で」

「レイラちゃんには絶対服従で戦闘能力は非常に高くて、更に騎士王の末裔故なんか彼女を信仰する者達を纏め上げる統率力もあるから護衛には最適なんよ。ロリコンではあるけどイエスロリノータッチが基本な程度には良識があって、表向きは英国紳士に見えるぐらいには外面を取り繕う事も出来るしなぁ。後は本人がレイラちゃんの近く以外で働きたくないって言うし」

 

 一瞬それでええんか思ったけど、此処は戦闘中に主人公がおっぱいおっぱいしだすハイスクールD×Dの世界だったと思い出し、とりあえず実力と良識さえあれば別に良いんだろうなぁと思い直した。

 

「私を此処まで梃子摺らせるとはまあよくやったと言っておこう。だがこれで満足せずにもう少し精進する事だな!」

「「「グワーッ!!?」」」

 

 そうこうしている内に3人は聖槍の薙ぎ払いによるオーラ攻撃で吹き飛ばされて模擬戦は終了となったが、3人もそれなりに手傷を負って動けない様なので練習を兼ねて式神を使って訓練室に設置された治療装置まで連れて行く。

 この治療装置は『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』などの回復系神器を解析して得られたデータを元に作られた魔術装置であり、治療に時間が掛かり余り重度の負傷は治せないが種族に関係なく使用できてデメリットもないO×O技術部自慢の逸品である。

 

「本来なら回復の力なんぞ各組織や家系の秘術クラスか一部の異能者の特権なのだが、それが訓練であっさり使える辺りO×Oは側から見ると恐ろしい組織だな」

「イギリスの名家であるペンドラゴン家から見てもですか?」

「むしろ古い異能者家系から見ると天使と堕天使と悪魔のハーフが当たり前に仲良くやってるとか信じがたいと思うがな。以前実家に呼び出された時兄からO×Oの事を聞かれて、ラブリーマイエンジェルレイラたんの事を含めて語ったら正気を疑われたぐらいだ」

 

 それって貴方の性癖開示の所為では? まあ治療の技術や異能が安定して使えると聞いた時点でペンドラゴン家当主はどうにかO×Oとのパイプを作れ愚弟、そうすれば貴様のアレコレは不問にしてやるって話になったらしいけど。

 

「別に今更ペンドラゴン家に認めて貰えなくてもレイラたそ推せる今が十分幸せなんですけどぉ〜って煽ったらコールブランド持ち出した兄と兄弟喧嘩になったけどな。最終的には英国とのパイプが欲しかった管理人との頼みと、将来魔女っ子になりそうな第二子の出産祝いで伝手を作ったが」

「これはペンドラゴン家の恥部。……それはそうと異能者系の名家出身転生者って多いんですか? 俺含めてこの場に結構揃ってますけど」

「転生者全体から見ると割合は少ないね。この駒王町に元五大宗家が揃っとんのはあんたの両親がおるからやね」

「……五大宗家は出奔した者に厳しいから余計な干渉をされない様にね」

 

 どうやらいち早く回復が終わったらしい青蘭さん曰く、自分の家のブランドを過度に重視する五大宗家は家から出た者達が余計な行動をすれば容赦なく潰しに来るぐらいはするんだとか。

 

「それで月下さんと花蓮さん……日本の裏業界で有名なお二人が面倒見てるってポーズをしておいた方が色々とやりやすいから私達は駒王町に集められてるのよ。原作対策で戦力を置いておきたいって理由もあるみたいだけど」

「確かに原作でも姫島家関連で色々描写があったな」

「アイツら本家の老害共は家の面子が傷付けられると思ったら徹底的にそれに関わる者を全て始末するからな。ずっと続けて来た方法だから今後も続ければ家を守れると思考停止している連中だから話を聞かん」

「全くです、変化する環境に合わせてやり方を変えねば手痛いしっぺ返しを喰らうと言うのに」

 

 後の2人も治療を終えて五大宗家への文句を言い始めた辺り自分達を追い出した実家には色々と思う所があるらしい。俺も小学校の夏休みには両親の実家に挨拶する予定って言われてるけど大丈夫かな。

 

「童門家の術式と俺の神器を複合した『超絶玄武爆弾術式』を作って実験してたらうっかり屋敷を壊したぐらいで追放するなんて心が狭い当主め。技術の発展に犠牲はつきものだと言うのに」

「全くですよ、修験道の修行の山籠りをすっぽかしてお台場のダンガムベースに行ったぐらいで僕のダンプラコレクションを捨てやがった真羅家当主は血も涙もありません! こっちから出ていってあげますとも!」

「……それは2人の方に責任があるのでは? 青蘭さんは……」

「私はこの子(イズチ)が青龍と相性が悪くてね。それなのに実力があるからって冷遇されてた所にO×Oの占いで転生者だとバレてスカウトされたから話を受けただけよ。この術式マッドやロボキチと一緒にしないで」

 

 術式マッドやロボキチの方はともかくとして、彼女の神器に封印されたサンダーバードはホーンド・サーペントという水蛇──ドラゴンの一種と敵対して捕食すらする『龍殺し(ドラゴンスレイヤー)』の特性を持つ珍しい魔物であり、それ故に櫛橋家が司る青龍とは相性が悪かったとの事。

 

「まあ総じて家が司る霊獣と相性が良くなかったのに力があって冷遇されてた所をウチらO×Oがスカウトしたって所やね。ウチの占いで転生者やって事が分かったとったし」

「転生者は総じて神器持ちで前世の記憶のお陰で幼い頃から頭角を現す事が有るから、私らみたいに異能者家系に生まれて神器の異能が異質過ぎると持て余されるケースは多いみたいね。他にもO×Oに身を寄せてる人はいるみたいだし」

「O×Oでは人道に反しない限り法術・魔法の研究が幾らでも出来て大満足。コレも地球の平和の為だから」

「ロボット開発が大っぴらに出来て最高ですね! 後は鏡から魔物出すからって軟禁されてた妹ごと家族を保護してくれて助かりました」

 

 どうやら異能者名家系転生者もそれぞれ色々な事情で実家に居づらくなってO×Oに身を寄せてるらしい。俺は既にO×Oに所属している両親の元で生まれたからあんまり苦労はしてないんだが運が良かったのか。

 そう考えていた矢先に輝夜さんのスマホ(結界空間内部にも電波が通る特注品)が鳴った。

 

「……はいはいもしもし?……ふむふむ……おっけー伝えとくわ。今花蓮から連絡あったんやけど上の教会との会談はまあ上手くいったみたいやね。紫藤さんも協力してくれそうな雰囲気で最低でも粛正まではしないだろうって感じやって」

「本当ですか、良かった」

「正臣さんとクレーリアが死ななければどうにかなるから教会が粛正に動かないのは有り難い」

 

 イリナから最近お父さんの様子が変、なんか苦しそうと言われた事もあるから今回の一件が無事に死者を出さずに解決する方向に進んでくれた様で良かったな。

 

「ああそれとそこのロリコン、レイラちゃんはこれから治療に行くって言っとったけど「今すぐにお側に参ります天使様ァァ!!!」……もう行ったわ」

「凄いな、動きが見えない」

「なんでこの世界は性癖がアレなヤツ程に強いのかしら。おっぱいやらシスコンやらが強いハイスクールD×Dの世界だから? そうね(諦め)」

 

 奇声を上げながら俺の目には映らないレベルの神速で訓練室を出ていったユリウス(ロリコン)の事はさておき、いずれ訪れる未来の為に俺は修行の続きである陰陽術の訓練に臨むのだった。

 ……ちょっと弘毅さん何この『石器爆弾術式』って爆風で石片を多数飛ばして攻撃するとか手榴弾じゃないコレ。後高虎は石製のロボット作って式神で操る術式とか言われてもそこまでの精度はまだってやれば出来るとかちょっと待!?




あとがき・各種設定解説

アナハイム・エレクトロニクス:色々と裏で研究している企業
・様々な異能者が集っているO×Oが表で運営している企業であり、主に機械工学やITや医療系研究の子会社を複数有していてそれぞれの裏で異能と科学技術を融合させる研究と技術開発を行っている。
・転生者の趣味がかなり入っている戦闘用ロボット研究だが過程で新技術が開発されたりと利益は齎しており、相性のいい異能者の強化にも繋がっているのだが搭乗型巨大ロボットに関しては幹部が生身で戦った方が強いという点が問題。
・なので本編で使った様な機械技術を取り込んだ小型のゴーレムや式神を遠隔操作する方がコスパ的にも主流になっており、魔法や法術による操作を機械的に補助したり強力な武器を積んで術で操る仕様になっている。

ユリウス・ペンドラゴン:ロリコン聖騎士
・ペンドラゴン家の末弟として生まれた転生者であり失われた『落日の聖槍』を持って生まれたので将来を嘱望されていたが、同時に聖王剣には選ばれず使用出来なかったので持て余されていた。
・なまじ本人に才能があったのもあってペンドラゴン家に相応しい立ち振る舞いを求められて鬱屈した日々を送っていたが、転生者を集めていたO×Oと接触した時にレイラと出会って一目惚れ及びロリコン性癖を自覚。
・それからすぐにペンドラゴン家を出奔すると実家に直談判しつつロリコン性癖をカミングアウト、止めようとした当時の当主と聖王剣に選ばれた長兄(原作アーサーの父親)を性癖の自覚で目覚めさせた禁手で破って出ていった。
・そんな事があってペンドラゴン家からは恥部扱いと言うか勘当されているが、当主として優秀な長兄にO×Oの治療能力者や神器研究者などを目当てにするパイプを作っておくと後でこっそり交渉して伝手は確保している。
・主な役割はレイラの護衛と彼女が面倒を見ている教会から追放された人達の纏め役であり、信仰を拗らせて問題を起こし得る彼等を完璧に制御していたりレイラを狙う教会過激派や他組織の異能者を全て叩き潰すなど性癖はともかく非常に有能。
・当のレイラからは『護衛に信徒のまとめ役とか色々と手伝ってくれて凄く助かってる。偶に気持ち悪いけどあのぐらいならかわいいモノだよね』と割と好印象だが、天使的に恋愛には余り興味ないのと手出し厳禁ガチファン系オタなので恋愛関係には発展しない模様。

読了ありがとうございました。
生身で戦った方が強い世界なので巨大ロボットは開発費とか修理費がキツくて運用しにくい感じ。機械技術と異能の併用に関しては成果が結構出てるんだけど。
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