他人を寄せつけない雰囲気をもつ元アイドルを助けたら、懐かれて(軽い表現)しまった   作:片桐きな粉

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色々忙しい日を乗り越えてインフル乗り越えてかぐや姫を見たので初投稿です。よろしくお願いします。










第4話 まるまるストーカー

 

 

 

 

 

 

 

「....。....!..な...ねえミナ..ミナってば」

 

 

肩を揺すられる感覚で目が覚めた。

 

 

慌てて前を向くとだいぶ寝てもいいタイプの先生の授業だったので安心して隣を向く。

 

 

 

「どうしたのさ、きらり」

 

何か用事でもあったのだろうか。

 

 

 

「さっきから頭が船を漕ぎまくってたからさすがに起こすよ....昨日夜ふかしでもした?」

 

私は何時でも課題に追われてるからおそろー!と小声で言ってきた。

 

 

 

「..きのう....」

 

 

 

昨日ね....

 

 

 

 

'''

 

「悪いけど...これ以上世話になる訳にも行かないし....」

 

 

「......終電、逃した.........」

 

 

 

 

「なぁ、泊めてくれない?今日だけ、ね?」

 

 

'''

 

 

 

 

 

 

 

びっくりするほどに濃い一日だったね。そりゃ寝れるわけが無いよ

別に何かあった訳でも起こったとかでもないから大丈夫だけどさ

 

 

「うん....まぁ...」

 

 

言葉を濁すときらりの目が輝き出した。

 

 

「ぉぉ..!も、もしかして....彼氏!?」

 

 

先に作りやがってー!裏切り者ー!!と行ってくるのはしっかりと否定しておく。

少なくとも男じゃないし、今は無理でしょって。

 

「あんたも別に欲しいわけじゃないでしょ...ずっとファノンに没頭だし」

 

「まあそうだけどぉ.....」

 

 

 

不貞腐れてるきらりを横目に授業を聞いている振りを再開する。

 

別にここ覚える必要ないな、とか相変わらず何言ってるかわかんない話し声だな、とか思いながら今日の午前の講義が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ!れ!で!結局のとこ、どーなんですか!ミナ!!!」

 

 

昼時になり、ベンチに座った私の前に仁王立ちて構えるやかましい声。

 

 

「....だからなんの事だって」

 

 

「私は冷静さを欠けているよ。宮谷綾菜(ミナ)。あの時は上手く逃げ出せたようだけど、私の目に狂いはない!!!」

 

 

 

興奮が収まりきらないきらりを落ち着かせるために何か言おうとして声をあげる前にまた叫ばれた。

 

 

 

「言い訳も無駄!あの時「レポート見せて〜!」ってdmしたのに朝まで既読すらつかなかった!!!」

 

 

 

まず人のを見ようとするな。

 

 

そういえば昨日はスマホ全然見なかったな。それ以上に現実で起こっていることのほうが非現実的でそれを使う暇もなかった。

 

 

「悪かったって...でもほんとになんも無いんだけど....なんもないから証拠も無いし...」

 

 

「ううぅ〜!!せめて作り話でもいいから言い訳してくれよ〜!!裏切り者〜〜!!!!」

 

そろそろ声が大きくなって収集がつかなくなる頃合いだ。どうしよう。

 

 

 

 

 

その時私のスマホの通知音がなった。

 

 

これだ。

 

 

 

 

 

「きらり。フキが新しい投稿してる」

「ほんと!!!!!!!!!!!??」

 

 

火がつくほどに早くスマホを取り出したきらりはすぐさまアプリを開いてチェックし始めた。

私も通知のバーを押してそれを見ようとすると既にもう1000件程いいねがついている。

 

 

10秒前とかだぞこれ

 

 

 

 

_____

 

2025/09/2□ @Ftu_Kiriyayuki

 

添付写真

 

瑠川ヒメカと会う。来週。

 

_____

 

 

 

 

いつもの自撮りと、一言。だけど少し毛色が違っていた。

 

 

「えっ、ヒメカって....」

 

「元ファノンじゃん!!!!?」

 

 

活動再開!!?暑すぎるでしょーーー!!!!とより一層うるさくなってしまった友人に頭を抱える。

 

 

 

 

あ、オーバーフローして動きが完全に止まった。

 

すごいや。人間ってほんとに過剰量を摂取するとフリーズするもんなんだと関心する。

 

 

 

 

 

まあそんなことはどうでも良くて。

 

瑠川ヒメカと再会?どんな心境?

昨日の発言を思い出す。

 

 

 

 

 

'''

 

「お前らで言う天使と悪魔?孤高と愛想?細かなニュアンスの違いはどうであれ、アタシ達ふたりを対照的な存在として認識してた。」

 

 

「売り方としてはそうだったし、そっちの方が何かと都合がいいってそのままだった。そん時のマネージャーも嬉しそうにしてたさ。」

 

 

 

 

「......円盤の売上も良かったよ。特典オフショットも凄い人気だったって聞いたしアタシもその時のsnsの動きでそれがわかった。」

 

 

「嬉しかった。ホントのアタシを見てくれて、それを良いと思ってくれる人がいるんだ、って。」

 

 

 

 

「....でも、全員が全員そうじゃなかったんだよ。」

 

'''

 

 

 

 

 

 

特に仲が悪かったとかは言ってなかったか。

写真を保存するためにもう1回開いてダウンロードしようとした時に気付く。

 

「...これ、私の部屋....」

 

 

局所的なところしか写ってないけど配置とか服が完全に昨日でしかないよ....

 

マネージャーさん!この子の危機管理能力どうなってるの!!と小一時間問いただしたい気持ちを抑える。そもそも誰にも言えないし連絡も全く取れないから伝えられないもの。

 

 

 

昨日の夜に上げてたやつよりかは日にちも経ってるしまだマシな方と自分を納得させておく。

あれはもう既に事件みたいなものだったからね?本当に気を付けてくれと言いたいけどもう会うことは無いだろうから言えないのがちょっとあれだ。

 

帰る時に言っておけばよかったか。でもお節介過ぎるかな。まあいいや

 

 

 

 

大学が終わってその日のバイトも終わってちょい遅めの帰宅をする。

 

いつもの通学路。いつもの自販機。

 

いつもバイト帰りに見ている暗がりの光景だ。

 

 

ふと、その白色の光か人型に反射しているのに気がついた。

 

 

珍しい。このアパートの人かな。挨拶を一応しておこうかなと色々考えているうちにその場所まで辿り着いた。

 

 

 

「こ、こんばんは〜」

 

急な出来事でちょっとどもってしまったけど挨拶をする、と

 

 

「...ああ、待ってた」

と返事が返ってきた。

 

 

 

 

__待ってた?

 

驚いて横を振り向くと、そこにはもう会うことは無いだろうとさっき言っていた人がそこに居た。

 

 

 

 

「今朝ぶりだな。...宮谷、サン?」

 

苗字バレてるのが1番ビビったかもしれない。

待ち伏せされている、その待ち伏せをしている人が推している人という稀有な状況に、私の脳は変なところだけ冷静だった。

 

 

 

 

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