まほブロっ! ―伝説のスーパーサイヤ人をマホウ世界は受け止められるのか― 作:アマカル
基本はプリキュアの原作に沿って書いていく予定です。独自設定と解釈注意
※プリキュア世界で物語は展開されます。ドラゴンボール世界からはZブロリーのみ?です。
第一話_まさかの消失? 消えたサイヤ人の行方
―――エイジ7XX年、■■■星 某日
空には綺麗な星々が煌めいており、そこから発せられる光のお陰か、満月の月明かりのような明るさでこの星の表面が照らされる。
「――ッ!〜〜!」
「?―ッ〜!」
「!ッ―!」
少し幻想的なこの場所で、その星の原住民の子供と思われる3人が、焚き火の周りで和気藹々としながら遊んでいた。
ここの周り一面は石の肌が露出しており、その上に点々と住居がある。少なくとも、何か植物や動物が居るようには見えず、環境としては一見、劣悪に見える。
大人たちは不在のようだが、家から明かりが出ていることもあり、中にはしっかり居るようだ。
そんな光景をただ一人、少し緩めな体育座りで眺め続ける男がいた。
服装は上半身裸で、腰には赤い腰巻、下にはパギーパンツの様な白ズボンを履いている。背は高くほっそりとした体格で有るが、ただ細い訳ではなく、筋肉が引き締まっており、いわば細マッチョの印象が強く残る風貌をしていた。
直後、彼の背後から誰かが呼ぶ声が聞こえる。低い声で、名前らしき言葉を紡ぐ。
「ブロリー?」
ブロリーと声を掛けられた男が、そのまま眺めながら淡々と返事をする。
「…親父」
親父と呼ばれた男の名は『パラガス』。とある映画を知っている方にはとても馴染みのある名前である。無論、その姿や体格はほぼ映画そのものなのだった。
しかし、目は両目とも見えており、のちの決戦時と比べるとあまり古傷もない。更に、彼の背中には長い白マントは羽織られておらず、また髭も生え切っていない。つまり、若々しかった。
返事を受けたパラガスは、少し顔を顰めながら続ける。
「ブロリー⋯ここでなにをしている?俺が偵察から戻るまで、ポッドで待機していろと言った筈だが⋯」
そんなことを言っても、ブロリー自身は座って眺めているだけで、特に何もしていない。
そう思ったのか、態々口にするのが面倒だったのか定かではないが、ブロリーは眺めたまま沈黙を貫いた。
向こうの子供たちは、焚き火を使い、先程とはまた違った遊びをしている。相変わらず、キャッキャと楽しそうな光景がしっかりと瞼の裏へ残る程に。
黙り込むブロリーに、少し怒り気味だったパラガスは少し考えた後、何か諦めたのか、ため息をつき、話題を変える。
「あの光景が、うらやましいか?」
パラガスは様子の可笑しいブロリーを見て、考えていた事を呟く。
ブロリーの関係図には、現状親であるパラガスしかいない。普通の人間であらば、これだけの関係では孤独に堪えてしまうし、こうやって眺めているのもその寂しさを引っ括めたものかと考えてしまうのが当たり前だ。
「そうじゃない」
だが、彼は”普通の”人間ではない。自覚はないが、幻とされていた伝説のスーパーサイヤ人である。更に、本来ならこぉんな孤独という負の感情を遥かに凌駕する、とても大きな衝動がある筈“だった”。
「なら何故、あの光景をずっと眺めている?俺には、ブロリーの考えなどさっぱり分からん。何を考えているのか、教えてはくれないか?」
パラガスはブロリーの返答に素早く反応し、彼が何を考えているのかを知ろうとする。対してブロリーは、顔すら向けようとせずにまた話す。
「…理由はない。ただ、気になっただけだ」
これは彼の本心の内、9割近くを占めている心からの言葉である。しかし、普段のブロリーは、ここまで他者を凝視することがない。それ故、パラガスはその何となくの“きっかけ”が何なのかを知りたい。そこで、多少の食い違いが出来ていた。
長年、親子として過ごしているものではある。が、それでも尚、ブロリーはあまり自らを曝け出さない。そんな息子に、彼もまた黙り、考えるのであった。
(我が息子ブロリーよ。お前は、純血のスーパーサイヤ人でありながら、なぜそこまでおとなしいのだ・・・)
パラガスはあまり意識していないが、姿は違えど、そのおとなしさと冷静さは正に 父と子 といって差し支えなかった。
この星の凍えるように冷えた空気を肺に流し込み、すっかり冷静になったパラガスは、ブロリーの今迄について思い返す。
彼の様々な異質さは、今に始まったことではなく、赤ん坊の頃から変わっている。大人のサイヤ人エリート達の基準が戦闘力数千、と格付けされている中、生まれた時の戦闘力から8000近い数字を叩き出し、そこにいた非戦闘員の世話役からもかなり驚かれた。
これには、世話役も黙っておられず、今までは噂話程度の存在だった “伝説のスーパーサイヤ人” が遂に現れたと言う声が、瞬く間に広がっていく。その戦闘力の高さから、当時のサイヤ人の王の目の敵となり、後に事件と化してしまうのは言うまでもなかったが。
(ベジータ王…貴様の事は、一秒たりとも忘れたことはない。フリーザの思惑によって、惑星ベジータと共に消え去ってしまった。が、いずれは貴様の息子ベジータへ、その恨みつらみを“必ず”晴らさせて貰うかな。フ フ…)
普段は生きることで精一杯であり、あまり考えてはいられなかったが、こういう落ち着ける状況下になると、心の何処かでは、殺されかけた時の強い憎しみが、蛇口をひねったように溢れ出てくる。
思い返す内に、ごく自然と、ブロリーの生まれに関連付けられているトラウマも一緒に呼び起こしてしまう。顔を強張らせ、ただ口角は少し上がり気味で、パラガスの腹の内では、ドロドロとした闇が渦巻いていた。
「親父ィ」
そんな中、物思いに耽っているパラガスに、少し高い声色で自身の名前が呼ばれる。勿論、名前を呼ぶのはこの中で一人しかいない。ブロリーだ。
「どうしたんだぁ?ブロリー」
声を聞き、何とか渦巻く思考から抜け出したパラガスが、いつの間にかこっちを見て立っているブロリーへ顔を向ける。
すると、その視界の端でブロリーが眺めていた子供たちが家の中へ入っていく光景が少しだけ見えた。興味を持ったものがいなくなる。そうなれば必然的にブロリーは、パラガスの元へ向かってくるだろう。
それを察したパラガスはブロリーに告げる。
「あぁ…そうか。お前の用事は済んだのだな?」
「はい…」
やはり気が済んだらしい。落ち着いた様子で返事を返す。そんな息子を背にしながら、パラガスはこの星の住居とは真逆の方向に向き、ブロリーへ声をかけながら一歩一歩足を進める。
「ここへ来た本来の目的は、一時の休息目当てなのだからな。ブロリー、ついてくるんだ」
ブロリーはパラガスに言われたまま、一度住居を背にした後、少し振り返り、その中でなにかを食べているらしい子供の一人を見つめる。そこで、ちょっとした風が吹き、遠くから香る匂いを嗅ぐ。と、得体のしれないものながら、美味しそうな匂いがする。
「何をしているブロリー。」
パラガスが動かないブロリーについてこいと催促する。その言葉で、今度こそ、パラガスの背中を追いかけ始めたのだった。
…5分ほど経った後、歩き続けた先には、二台の丸い形をした小さな宇宙船が遠くから出迎えてくれた。サイズはどうやって見ても
「親父ぃ、次はどこに?」
「わかっているだろう…行く当てはない。俺たちは気ままに星々を彷徨うだけだ…!」
そう、彼らはサイヤ人でありながら、昔の同族の様に惑星を破壊し回ったりはしない。寧ろ、各惑星でサポートを受けながら生きる“宇宙規模の放浪者”となっていた。
「ブロリー、お前はこっちに乗っていけ。細かい設定はもう済んで居る」
「はい」
言われたまま、左の
(来たか…)
ブロリーには馴染み深い出発の合図だった。刹那、赤色のstart!ボタンを押す。このままでは置いて行かれてしまう。が、ブロリーのポッドも同じく飛び去って行く。
その胸には、ダイヤモンドのような形をし、灰色に染まった宝石だけを装飾としたネックレスがキラッキラと出発と共に輝いていた。
出発から早数時間、彼はいつの間にか眠ってしまっていたようで、ポッドの外から入る眩しい日差しによって、目を覚ました。
ブロリーの目覚め後の行動は早い。早速降りて、今度は何処に着いたのか確認すべく動いた。
ただ、眩しい日差しに鬱陶しさを感じ、腕で日光を遮りつつ、周りを見渡す。と、どうやら何かの人工物の中に降り立ったらしく、壁面が綺麗に整備されており、その空間の中心では、一本の木が堂々と生えていた。しかし、肝心のパラガスどころか2台目のポッドすらなく、ブロリーは一言
オリジナル設定のせいでブロリーが
という訳だぁ!。
はい、申し訳ございません。でもでもぉ、ガチなブロリーをプリキュア世界に投げ入れる為には必要なことなんだ…!だからせめて、いのちだけは、おたぁすけくださいっ!
しいて言うなら、本来のちからと衝動はまだまだ健在では在ります故、本作ブロリーの過去回想までもう少しお待ちを…!Door★?!
※見てくださりありがとうございます。プリキュア世界に入り込みましたが、まだオリジナル展開は続ける予定です。ではまた。
小マケ 今明かせるブロリースペック
13歳
180㎝(独自解釈)
伝ブロとスーパーサイヤ人はまだ未覚醒