まほブロっ! ―伝説のスーパーサイヤ人をマホウ世界は受け止められるのか― 作:アマカル
校長先生ではなく“あの人”側から見た
校長先生から見た印象はというと… ということで見ていってください。
いつも通りですが稚拙な文章など注意。
一方、名も分からない何処かでは―
「ドクロクシー様…申し訳ありません。えぇ…!わかっております。今この時、我らの力を結集して、
広い洞窟のような場所の中心にある、ドクロ型の島では、何やら怪しい会話が繰り広げられていた。
そこでは、
その直後、彼らの背後から羽ばたくような音が聞こえ、蝙蝠の姿をした人型の怪人“バッティ”が、こちらへ向かってきていた。
「バッティ、只今戻りました。そして、ドクロクシー様。ご報告があります」
バッティはドクロクシーの身前に立つと、直ぐに片膝を付き頭を垂れながら話す。
その一部始終を見ていたヤモーは、その姿を見るや否や、バッティに対し疑問を呈す。
「おや、バッティさん。貴方は今朝、リンクルストーンエメラルドを探しに飛び立っていった筈では?」
「そうです。が、今回は、リンクルストーンエメラルドとは別のモノでございます。私の独断ではありますが、重要性が高いと判断し、戻ってまいりました。」
「……ハッ!バッティさん、まさかとは思いますが、それは、リンクルストーンエメラルドよりも重要な事だと仰いますか…!」
最重要任務であるエメラルド探しを中断してまでやってきたバッティ。それに対し、ヤモーは、ドクロクシーがいる手前、睨みつけながら少し語気を強める。
「ある意味、リンクルストーンエメラルドと同等の事態だと確信いたしました。これから、我々の
その報告を受けたドクロクシーの目が微かに赤く光る。そして、ヤモーはというと、心当たりがあるのか、酷く動揺していた。
「な、なんと…バッティさんっ!それは本当の事ですか?!答えなさい!」
あまりにも衝撃的な事だったのか、ヤモーは取り乱し様を隠さず、その話が誠か問いただす。
「…はい、私の目でしっかりと捉えています。魔法学校へ高速で落ちていく球状の物体の中に、眠りこけて入っている者がいました。間違いありません。一昨日のヤモーさんの占いと概ね一致しております」
ヤモーによる鍋占いで、魔法学校で
「こ、これは由々しき事態…!直ぐに他の者へ通達しなければ!」
ヤモーが事の重大さを理解し、一旦エメラルドを置いて、出発しているかの
「し、失礼いたしました!ドクロクシー様、度々申し訳ございませんっ!ですから、あまりご無理はなさらずに…」
「ドクロクシー様…!このバッティ、言わんとすることは分かっております。必ずや、かの者を倒し、リンクルストーンエメラルドを探し出して見せます!」
土下座をしながらも、少し顔を上げドクロクシー様の身を案じるヤモー。そして、主君の意図を汲み取ったバッティは、立ち上がると改めてそう決意し、言い残すと、一瞬移る影と共に何処かへ姿を消していった。
「バッティさん?バッティさん?!」
今回はバッティの方が優秀だったらしく、主君の意図が分からなかったヤモーが彼の名前をただ呼び、何処に行ったのか少し錯乱していたのであった。
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「では、どうやってこの学校に来たのか、詳しく教えて貰えるかね?」
――現在、ブロリーは先程の広場から場所を移し、とある部屋で青髪の好青年に教頭先生と名乗る淑女の2人から尋問を受けることとなっていた。
あの後、エミリー達3人は少し離れた廊下で教頭先生とばったり出会い、息を切らしながら事の顛末を話す。それを聞き、驚愕と共に危機感を覚えた教頭先生が、珍しく校長室で大人しく座っている校長先生を連れて向かう。そして、広場で佇むままだったブロリーを
「全く、このような事態は魔法学校としてあるまじき有事…!必ずすべてを話していただきますよ!」
教頭先生もこんなことは滅多にない様で、表情を険しくしながら詰め寄る。
「俺は何も知らん。ポッドで眠っていたらここについていただけだ。」
ブロリーはそうぶっきら棒に答える。この言い分は最もであり、その言葉には嘘偽りなく、己の背景を垣間見れば寧ろ被害者と言える。が、もちろん彼らは心を読めるわけではないので、彼らは簡単に納得出来ない。
「まぁ…!この機においてもまだ白を切るおつもりですかっ!」
ブロリーが意図的に入っていること前提で考えている教頭先生が、怒気を含んだ声で返す。学校の治安が関わっている以上、仕方ないことでもある。
「教頭、そこまでカッカしなくてもよいではないか。彼にも相応の事情はあるだろう。」
教頭の詰め寄り方には見過ごせないのか、冷静に校長先生はブロリーの事を案じ教頭へ諭す。
「ですが、もう…!校長先生は甘すぎるんです!こうやって侵入を許していては、もしもが起きてからでは手遅れなんですよ⁉」
勿論、彼女の中では、学校が教育の場であると同時に安全な場所であるべきということが理念としてある。そこへ、部外者のブロリーがやってきてしまった事はとても大きな懸念事項なのだ、と。だが、それを気にも留めないかのように話す校長先生には我慢ならず、反論する。
「無論、儂もこの事が到底許される行為ではないことは分かっておる。今回、君は何も危害を加えていない状況を考慮し、ここで話し合いの場を設けたのじゃ。その前提がなければ、こうはなっておらん」
校長先生という立場である以上、そこを失念していてはこの仕事は務まらない、と遠回しに教頭先生へ伝えた。そして、校長先生は続ける。
「それに、彼の首には、未知のリンクルストーンが掛けられている。これは、我々にとって信頼に値するものと言っても過言ではないのだ。」
この訪問者が、無害であるということを、校長先生は最初から見抜いていた。
「俺の名前はブロリー。覚えておけ」
その刹那。彼や君と呼び続けられたブロリーが不満だったのか、自ら名乗りを上げた。
「!…そうかそうか、済まなかった。ブロリー…うむ、いい名前じゃ」
ブロリーの思惑を察したのかは定かではないが、校長先生はブロリーの名前を褒めつつ、今までの無礼を謝る。
「ここでの話し合いはもういい。お前、本当は俺の素性を知っているんだろう?」
校長先生の対応に違和感を覚えたブロリーが、遂に口火を切る。
そう、彼も自覚している。己は、恐れられる存在なのだと。
「あなた!口の利き方を…」 「教頭」
ブロリーの言葉遣いに辟易したのか、教頭先生は物申そうとした。しかし、校長先生がその途中に教頭を呼び、呆然としている彼女へ微笑み、アイコンタクトを送る。そのおかげか、一度深呼吸し、教頭先生は改めて口を開いた。
「…申し訳ありません、ブロリーさん。続けてください」
「うむ」
ブロリーへ謝罪の言葉を口にする教頭先生を校長先生は優しく頷く。
「続けるぞ…。この俺が言えたものではないが、この身体は、何もしなくても相手に恐怖を与えるものだと理解している。」
経験上、嫌でも理解できてしまった自身の特性。パラガス以外としか話せてなかった理由、原因。そのすべてを今は飲み込み、話を続ける。
「俺は、周りから常に一歩離れた所で見られてきた。どんな惑星で働こうと、奴らは、俺を理解しようとする素振りすらしない。触らぬ神に祟りなし、とでも言いたげにな」
改めて過去を見つめると、周りはいつもパラガスがいなければ、近づいてくることすらなかった。
パラガスが仲介役として原住民と話し、ブロリーに伝える。何か指示があればパラガスが態々作業を中断し、またブロリーへと伝えてくる。そんな繰り返しが飽きることなくやってくると、慣れてきたのか。自分で
「…その話は誠なのか?」
問いかけてきた校長先生に、ブロリーは答える。
「そうだ。それが俺の今までなのだ」
ブロリーは更に続ける。
「その点、お前は俺に対し、清々しい程、余裕を持って喋ってくる。警戒すら言葉の端々に感じない。何故だ?お前は、俺が怖くないのか。恐ろしくないのか?」
「ほっほっほ…そうだな。儂は怖い、よりもブロリー君に対する興味の方が勝っておる。それに、君には潜在的な悪意を感じない。ブロリー君が思っているより、儂らにとっては親しみを持ちやすいのじゃ。だろう?教頭先生?」
「…私は同意しかねます、校長先生」
ブロリーの問いに、優しく、目を少し細めながら微笑む。その上で、教頭先生にも意見を求めたが、ピシャリと信用できないと返されてしまった。校長先生が軽い苦笑いを浮かべる。
長いこと話し込んでしまっていた様で、最初こそ朝の仄かな光がギリギリ斜めに差し込んでいたが、いつの間に、天井から照り照りと日差しが差していた。
一旦一区切りしました!次回か次々回、いや次々々回辺りには本編へ合流させたい…!
―パラガスについて独自設定―
昔から考えていたのですが、もしブロリーをコントロールし、いずれ復讐に使うための手立ては何か、と考えた時、その一つとして、周りからの関係を完全に断つ、という事は意図的にやってそうだなと思い、そこを主体に書いてみました。というか本編世界でも、意図せずそうなっていた可能性はありますね。おそらく皆さんの中でも考えている方はいらっしゃると思いますので、なるべく面白くなる様頑張ります。では本作の弱ブロリーに対しなぜそうするのか…!はまた。
唐突にキャラが増えてしまった影響で、キャラ毎での解釈違い、キャラ崩壊が更に入ってきているかもしれません…!もし、違和感や訂正してほしい箇所がありましたら、是非感想欄にてご指摘お願いいたします。申し訳ございません。
ご一読ありがとうございました。