なんか俺、巻き込まれてる気がするんだけど!? 作:のびえもん
「おい平人。いつまで寝てるんだ。」
「……んあ?」
親父ィ……俺を起こしに来たのか。もうそんな時間なのか?
「ん……?あ?まだ7:30じゃねぇか。親父、なんでこんな時間に起こしたんだよ。」
「玄関にお前を待ってる光陽くんと、美少女がいるんだよ。」
あん?あーそういや風川さんが転校してきた時に、俺たちと同じ方向だったから、一緒に登校しようって事になったんだっけ。
「わかった。すぐ準備するわ……。」
「なるべく早くしろよー。」
「ういー。」
「飯食うか……。飯炊けてねぇ……だと?食パンがあったはずだが……。あったわ。セーフ。」
つか昨日俺飯炊いたはずなんだが……。親父のヤツまた飯全部食って炊いてねぇな?シバくぞ。
テキトーにジャムでも塗って食うか。えーとジャムジャム……。ねぇし。焼いてる時間ねぇし牛乳で流し込むかぁ……。
「んぐんぐ……よし、おk。」
後は歯ァ磨いて着替えて終わりやな。
よし、準備完了ー。行くかぁ。
「やぁ、平人。おはよう。」
「えっと、空野くん、おはようございます。」
「おう、おはよー。それじゃ行くか。」
ドアを開けて出る。
「行ってくるわー。」
「行ってらー。」
「それでさ、あの時の話なんだけど……。」
「あの男が言った、
「あー俺に対して言ったあの単語な。」
あの時、俺は聞こうとしたにも関わらず、なんか素早い影みたいなモンに連れてかれたからなぁ。ふざけやがってぇ!
「そう。リシーバーって言うのは、受容する、って意味。だから、平人の能力について言っていたのは間違い無い。」
光陽がそう言った時、風川さんが手をそっと上げる。
「あの、平人さんの能力の事を軽くしか言われてなかったんですけど、詳細な事を聞いてもいいですか?その方が理解しやすいとと思うので。」
あー、俺の能力の詳細か。
「んー……そうだな。能力を使った後の、残りカス?を勝手に吸収する、っつーかなんつーか。まぁ、そんな感じで、吸収したものを使って、その能力を再現する。そんな感じ。って言っても、本来の使用者の2割程度しか出力できない、劣化版だけどな。」
「へぇ……中々戦略の幅が広がりそうな能力ですね。それにしても、勝手に流れ込んできたものって、1つしか保持できないんでしょうか?それとも、2つ以上持てたりするんでしょうか?」
「基本1つしか持てない。周りに能力を使った残滓が大量にあると、入れ替わりで次々入ってきて、コロコロ能力が変わるんだよな。稀に2つが同タイミングで入ってきて、合体する時もあるけどな。」
「……合体するんですか?凄いですね。それはまた戦略が無数に生まれそうじゃないですか。」
「うーん……組む人とか、相手にも寄るから、大分使い勝手は悪い部類ではあるけどな。」
「っと……大体分かったので、話を元に戻していいですよ。話の腰を折ってしまってすみませんでした。」
光陽がこほん、と咳払いをした。
「と、いうわけで、話を元に戻すんだけど、リシーバーっていうのは多分そういう事だね。それで、あのプロジェクトって言ってたけど、どういうものなんだろうね。」
「私が思うに、能力の────」
凄く議論が白熱してるな……俺は頭が悪いからさっぱりわからん。自分の事なのにな。
どうでもいいけど、光陽 俺 風川さん の並びで歩くのやべーだろ。イケメンと美少女の間に俺って。場違いもいいとこだわ!これが毎日!?耐えられる気がしねぇ!
早く着いてくれェ!!
「平人、君はどう思う?」
「空野くんの意見も聞きたいです。」
全く話を聞いてなかったから、なんて返したらいいかわかんねぇし、イケメンと美少女が俺を見るなよォ!!周りを見ろ!俺に殺意が篭った視線が男女問わず飛んできてるわ!!
はよ学校着いてくれェ!(2度目)
次回もよろしくお願いします。