なんか俺、巻き込まれてる気がするんだけど!?   作:のびえもん

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アイドル…?ちょ、ちょっと待てェ!熱量が!凄い!!

今朝の嫉妬の目と、2人の質問?を掻い潜り、ダッシュで教室へと辿り着く俺。着いた途端に羽交い締めされた。

 

「ぐえぇ!HA☆NA☆SE!」

 

「イケメンと美少女と登校たァ良いご身分だなァ!」

 

非モテ会会員の池沢!何をする!

 

「俺は何もしてねぇ……グハァ!」

 

池沢が能力を使い、空気を固めて射出してくる。痛みはあまりないが、それでもうざったい。オーバーリアクションで効いてるフリをする。

 

「いーや、光陽というイケメンはともかく!あずささんという美少女と一緒に登校などと羨ましいにも程がある!」

 

「ぐえーっ!!」バタバタ

 

羽交い締めをやめて、首締めてきやがった!いや苦しい苦しい!!やめろォ!!

 

「まぁまぁ、その辺にしておいたら良いんじゃないかな?もうすぐチャイムが鳴るよ?」

 

教室へと入ってきた光陽が止めに入る。光陽が止めたからなのか、池沢が離れる。

 

「はー…はー…疲れた……。」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

風川さんの優しさが沁みるぜ……はっ!

 

「おやおや、まだやられ足りないようだな?」

 

半ギレ笑顔みたいな顔で俺を見る池沢。

 

「チャイムが鳴るからはよ席に行けよ池沢。」

 

顔は恐ろしいが、こう言えば席に行くはずだ。

 

「ちっ…仕方ねぇ。続きは後でだ。」

 

んな事言ってるから非モテなんだぞ。分かれよ。俺も席に着こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────HR

 

 

「おうお前らにいい知らせがあんぞー」

 

担任の仮崎だ。ドタドタと走ってくる事に定評がある。

 

「なんとウチの学校に、Palette Daysが来ることが決定した!」

 

ぱれっとでいず?なんだそれは。

 

「うおおおおおおおおおっ!!!」「きゃーーーっ!!!」

 

うるっせぇ!!鼓膜破れるわ!!耳塞ぐか……。

 

「その気持ちはよく分かるが!少し静かにしろォ!」

 

しん……

 

ナイスだ仮崎ィ!!

 

「よし、静かになったか。Palette Daysが来る日を教える。1週間後の23日だァ!」

 

「おおおおおおおおおおおっ!!!」

 

うるっせぇ!!!!教室が震撼してんだけど!!!どんだけデケェんだよォ!!

 

わいわいがやがや

 

「とりあえず、いい知らせはこんなモンだ。後話すことねーし、解散で!」

 

はー帰れるー。

 

「さて、一緒に帰ろうか。」

 

「私も今日は委員の用事が無いので、一緒に帰りましょう。」ソワソワ

 

「おう。んじゃ、行こうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

─────帰り道

 

 

「そういや、ぱれっとでいず?ってなんだ?」

 

俺は2人に気になっていた事を聞いてみた。

 

「え、平人、知らないの!?」

「え、空野くん、知らないんですか!?」

 

両耳から聞こえてくるものが同じことあるんだな。アニメとかそこらだけだと思ってたわ。

 

「知らん。初めて聞いたかもしれん。」

 

「「えぇ……」」

 

2人して困惑すんなよ……。

 

「とりあえず、どういうのなのか教えてくれないか?」

 

「「簡単に言うと、世界的に活躍しているアイドルグループだ(です)ね。」」

 

「へぇ……そんなにすげぇのか。」

 

「凄いなんてものじゃないよ!」

 

「チケットが即完売で、チケットが取れなかった人たちが、会場の外で歌を聴くレベルです!」

 

「私は毎回チケットを取って最前席で見ます!」

 

「いいなぁ!羨ましい!僕もチケット取ろうと思ってもサーバー落ちとかで取れないんだ!」

 

「あ、なら今度3人で行きますか?」

 

「え゛!?いいの!?」

 

「いいですよ!空野くんにPalette Daysの布教ができますし!」

 

「やった!!」

 

おぉ……それはすげぇ。でもなぁ……

 

「そんだけすげぇなら、こんな普通の学校に来ること自体おかしいだろ。なんで来てくれる事になったんだろうな?」

 

なんか裏がありそうで困るんだよなぁ……。

 

「さぁ……?先生もその辺りを話してくれなかったからなぁ……。」

 

……考えても仕方ないか。

 

「とりあえず、明日は休みだが、なんか用事あるか?」

 

「何もないかな。」

 

「私も何もないです。」

 

「ならよ、ちょっと連携の練習しねぇか?」

 

「連携?」

 

「何するんですか?」

 

「俺と光陽は長く一緒にいるから、連携が取れるんだけど、風川さんは、俺らと一緒にいる時間がそこまで長くないから、咄嗟に連携できないと思うんだ。」

 

また誘拐とかがあった時、息が合わないと大変だからな。

 

「そうですね……。2ヶ月後にある能力使用可のトリオトーナメントの時、私は2人と組む予定なので、連携の精度を上げないといけませんしね。」

 

あ……忘れてたわ。そんなもんあったわ。やっべ。しかも来月には普通のトーナメントがあったわ。普通のトーナメントはさっさと負けて終わりにしよう。

 

「……そうだよ。だから、早いうちに連携の練習しとかないといけないと思ってさ。」

 

「分かりました。じゃあ、明日は空野くんの家に集まって、どういう連携をするかを決めてから、練習しましょう。」

 

「わかった。じゃあ、また明日ね。」

 

いつの間にか光陽の家に着いていたか。

 

「また明日なー。」

 

「また明日会いましょう。」

 

俺と風川さんの2人になる。

 

「うーん……それにしてもやっぱ気になるな……。」

 

さっき気にしても仕方ねぇとは言ったものの、気になるんだよなぁ。

 

「Palette Daysの事ですか?」

 

「なんか裏があるんじゃねぇかと思って仕方ねぇ。」

 

「Palette Daysに限ってそんな事無いですよ!」

 

おおう……すげぇ迫力だ…。

 

「もしかして、かなりのファンだったりするのか?」

 

「もちろんです!結成当初からのファンです!ほら、私の付けてるこのアクリルキーホルダー!初めて商品化したのがこれなんです!今となってはレア物ですよ!!それにこれ!会員証!なんとですね────」

 

 

 

 

 

 

30分後

 

「────と、まぁこんな感じです。これでもかなりカットしました。」

 

熱量が半端ねぇ……。

 

「3人グループで……全員女の子か……。」

 

……確かあの時、3人助けたのって、全員女の子だったような気がするんだが……。

 

スマホで検索してみるか……。Palette Days、と。画像検索ゥ!

 

………ん?んん?

 

あっれェー?ボロッボロにされてたから分かりづらいけど、こないだ俺が助けたのとそっくりぃー!どうなってんだコレェ!!

 

「空野くん?どうしたんですか……って、Palette Daysの写真じゃないですか。もしかして、私の話を聞いて、興味を持ってくれたんですか?」

 

「んー…まぁそんなとこだな。」

 

俺は風川さんに一瞬顔を向けて、またスマホに戻した。

 

「って、それ、リーダーの朝霧(あさぎり) 由奈(ゆな)さんの画像じゃないですか。可愛いですよね!」

 

「なぁ、2つ聞いていいか?」

 

「何でも聞いてください!」

 

「この人って、双子の姉妹がいたりするか?」

 

「えーと、確か由奈さんは双子の妹さんがいたはずです。それがどうかしたんですか?」

 

「うーん、少し気になる事があってな。残りの2人にも、双子の情報とかってあるか?」

 

これでもし居たら、俺の思ってる、『実はPalette Daysじゃない説』は外れる事になるが……。

 

「確かアイリスさんはいなかったはずです。それと、ミナさんはいるにはいますが、弟だったはずです。」

 

「……わかった、ありがとう。」

 

外れてんじゃねぇか!終わった〜!!

 

つかどっちがどっちだ!

 

「銀髪の方がアイリス・クローデルさん、茶色の髪の人がミナ・ロサスさん、黒髪ロングの人が朝霧由奈さんですね!」

 

「あ、ありがとう……!?」

 

なんでわかった!

 

「なんでわかった、という顔をしてますね?空野さんは顔に出やすいですから、わかりますよ。」

 

「そ、そうか…。俺はわかりやすいのかぁ……。」

 

って、あれ?黒髪ロング……って、風川さんも黒髪ロングじゃ?

 

「もしかして、リーダーに憧れた?」

 

「……わかりました?」

 

「言われて気づいた。っと、家に着いたか。それじゃ、また明日。」

 

「はい、また明日会いましょう!」

 

………あーなんか厄介事に巻き込まれそうな気がするんだが、気のせいであってくれェ!




次回もよろしくお願いします!
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