なるべく他プレイヤーと関わりたくないので逃げる為に速さに極振りします! 作:夢幻人.
初投稿です。楽しんでいただければ幸いです。
「ようやく届いた…」
とある日の昼下がり、私——
顔はいつも通りで無表情ではあるが……
「宿題はもう終わらせちゃったし、NWOを思う存分に楽しめる……!」
NWO——最近話題のVRMMO、学校でもその話題が絶えない。同じクラスの数少ない友人の話を聞く限り物凄く面白そう!となったのだ。
ただ一つ懸念点があるとすれば……
「でも私、コミュ症だし表情豊かじゃないし他のプレイヤーと関わったら絶対に変な目で見られたりとか……あ、ヤバい過去のトラウマが……やっぱり明日まで待とうかな……楓が明日に届くとか言ってたし、一緒に……でもやっぱり今すぐにやりたい……!」
そして結局、しばらく悩んだ末に欲に負けてゲームをやると決意してログインするのだった。
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「ん?見た目か……髪とか目の色を変えられる……適当に白くしておこう」
そう言って自身の髪と目の色を白色に設定する。
「続いて名前か……考えてなかったな。よし、じゃあ私の名字にして好きな数字である『ナナ』にしとこうかな」
次に初期装備。大剣、片手剣、弓、杖、大盾など多種多様の武器がある。
色々あるなぁ…と思いながら眺めていると目的の武器を見つけた。
「装備をどれにするか決めておいて良かった……でなきゃ迷ってたね」
そう言いながら短剣を選択する。
「私が大事にするのは機動力…!機動力しか勝たん!それを活かせるのはやっぱり短剣だよね」
最後にステータス振り分け。もらった100ポイントをHP、MP、STR(攻撃力)、VIT(防御力)、AGI(素早さ)、DEX(器用さ)、INT(賢さ)の7種類に任意で割り振れるようだ。
「ステータス振り分けするゲームをやった事ないからどういう感じにしたら良いかよく分かんない……とりあえずAGIに全部振っちゃえば良いかな。機動力大事だし、速ければ攻撃の回避もできるし、何より他プレイヤーから瞬時に逃げれる……!これはAGIに振らない理由がないね」
ステータスを振り終わると全ての設定がおわって段々と体が光に包まれていく……
「いよいよゲームスタート……楽しみだなぁ」
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光が止むとそこは城下町の広場だった。
「これが、このゲームの世界……想像以上にすごい」
だが、それ以上に人が多い……想像以上に多いよ〜、そう思いながら淡々と人がいない所を目指してひたすらに歩き続けた。
そして気づけば森の中にいた。
「街中は人だらけで落ち着かない……ここはモンスターがいるけど、街中よりは落ち着くなぁ……」
そう思っていると一匹のモンスターが近寄ってきた。どこからどう見ても敵意しか感じない。
「さて、早速初戦闘か……上手くできるかな……」
ゲームスタートして早々にAGI極振りのプレイヤー、ナナの初戦闘が始まったのだった。
【キャラ紹介】
七咲 鈴奈(プレイヤー名:ナナ)
見た目:ロングヘアの黒に近い茶髪(ゲーム内では白色)でジト目。背の高さは原作主人公である本条 楓と変わらない
特徴:感情が表情に出ないポーカーフェイスだが心の中は結構騒がしい。人を前にすると上手く話せなくなってしまう。