なるべく他プレイヤーと関わりたくないので逃げる為に速さに極振りします!   作:夢幻人.

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楽しんでいただければ幸いです


AGI極振りとダンジョン攻略

 

「さて、今日の目標は装備を整えることだけどお金が圧倒的に足りない……」

 

今日も今日とて森の中を歩きながら今日はどうするか考える。

今日は学校の用事あったので少し遅くなってしまった。ちなみにメイプルは既にログインしているようだ。

 

「メイプルとフレンド登録したし、合流しようと思えば出来るけど……」

 

やめておこう。昨日何となく感じたけどメイプルは放っておいた方が面白くなる気がする。付き合いの長い私が保証する。

 

「装備はどうしよう……ダンジョンに行くしかないかな」

 

ダンジョンにはお宝が沢山あるらしい。金稼ぎ出来るし、運が良ければ装備を手に入れる事が出来る。うん、行ってみるか!

 

「でもダンジョンってどこに……?もう少し調べてくれば良かった」

 

ダンジョン、その辺にないのかな……

あ、そういえば噂によるとフィールド探索中に突然、地面が光ってフィールドのダンジョンへランダムに飛ばされる(トラップ)があるらしい。

 

すると私の足下から光が発せられる。

 

「そうそうこんな感じで——え………?」

 

噂をすれば何とやら。アニメとかでよくこういう展開あるよね。まさか自分が体験するとは思わなかったけど……

 

そうして私はダンジョンに飛ばされました。

 

 

******

 

 

〜運営達の部屋〜

 

「うわあああああああっ!!!」

 

「な、何だ?今度は何があった!」

 

「ナナがダンジョン転移の罠で隠しダンジョンの【封印されし秘境】を引き当てやがった!」

 

「なにぃ!?転移の罠で0.01%の確率を引き当てないと行ける事のないあの秘境に足を踏み入れただと!?」

 

「それをよりにもよって殺戮者持ちのナナが引き当てるとは……運が良いなんてもんじゃないぞ!」

 

「まぁみんな落ち着け……あれは最難関のダンジョンだ。行けたとしてもクリアされなければ問題はあるまい」

 

「そ、そうだな!そうだよな……とりあえず見守るとしよう……」

 

「嫌な予感がする……」

 

 

******

 

 

気づけば私は真夜中の山の中にいた。空には大きな満月があった。

 

「ファンタジー風から急に和風っぽい雰囲気に……どうすれば良いんだろ?」

 

とりあえず適当に歩き回る。しかし、どれだけ歩いても何も起きない。

 

「静かだな……何だかホラーゲームやってるみたい……」

 

このまま歩いてたって仕方ないので今度は速度を上げて走る。しばらくすると村が見えてきた。

 

「ここは……廃村か……」

 

ボロボロになった建物を見ながら廃村の中央にある広場へ。するとそこには真っ黒な巨大な狼佇んでおり、空には足が三つある巨大な鴉が飛び回っており、そして一番手前には真っ黒なもう一人の私。

 

「これ私一人で全部倒せと……?」

 

このままじゃ絶対に勝てないと悟った私は急いで設定画面を開き、パッシブスキルをオンにする。

 

その作業を終えたと同時に敵三体同時に動き出す。

 

まず突っ込んできたのは黒い私。

だが……

 

「あれ?通り過ぎてった……?」

 

背後を見るとまた突っ込んで来るが空振り。

 

「あーそっか……もう一人の私って言ってもPS(プレイヤースキル)までは反映されないのか……ただでさえ速すぎてコントロール効かないのにDEX0じゃ普通は当たらないよね」

 

むしろPSでそれを補える私がおかしいのだ。

改めて自覚する……私は『バケモノ』だ。小学生の頃から言われ続けた私のトラウマ。

 

「それでもこんな私を受け入れてくれる人がいるから……大丈夫」

 

そう自分に言い聞かせて深呼吸する。

そして眼前まで迫ってきていた巨大狼を見て、その攻撃を後ろに跳んで回避する。

 

すると今度は巨大鴉がすぐ上にいて足で蹴ろうとしてくる。

 

「【縮地】」

 

私は巨大狼の懐へ飛び込むように移動してその蹴りを回避する。そのまま巨大狼を斬りつけた。しかしHPが減ってるかどうか分からないくらいの威力しか出ない。だが出血状態にする事が出来た。

 

よし、あとは鴉の方を……!

巨大鴉へ向かって斬りかかろうとするが、巨大鴉は遙か上空へ。そして自身の羽を飛ばしてきた。まるで弾丸の雨だ。

 

「これは……」

 

避けれない……!いや使えるものは全部使え!

 

「【縮地】」

 

私は巨大狼の真下へ移動して攻撃を防ぐ。

 

「防げはするけど味方の攻撃じゃHPは減らないのか」

 

すると巨大狼が私がいる足下へ口からビームを出した。

 

「ヤバ……」

 

全力でその場から離れて逃れる。すると目の前にちょうど黒い私がいた。

 

「この中だとダントツで弱い黒い私から倒す……!」

 

そのままの勢いで斬ると見せかけて、あえてそのまま通り過ぎる。

私の攻撃を防ごうとしていた黒い私が少し動揺する。

そして黒い私の背後にきた瞬間を狙って振り返って斬る!

 

耐久力のない黒い私は一撃で消えていった。

すぐに狼と鴉の方を見るが、なぜか動きが鈍い。それどころか鴉の羽の弾丸雨はしょぼくなってるし、狼のビームも放とうとしてるが不発。

 

「え……?これってまさか怯え状態になってるの……」

 

な、何で?怯え状態は一度討伐しないとならないはず……考えられるとすれば姿が違うだけで三体とも同じモンスターって事なのか……?

 

「まぁ兎にも角にもこれなら後は楽だし、細かいことは後回しでいいか」

 

 

******

 

 

〜再び運営達の部屋〜

 

「うわああああああああ!!やられたあああ!!」

 

「別の種類のモンスターにしておけばこんな事には……!」

 

「そもそも、殺戮者のスキルを取られること自体が想定外だったし……その対策まではしてなかったなぁ……」

 

「つまり俺らの間抜けさが招いた結果か……」

 

「これ確実にクリア報酬とユニークシリーズ持ってかれたな……」

 

「まぁ過ぎたことは仕方ない。彼女は殺戮者のスキルを率先して使うことはないし、まだそこまで深刻に捉える必要はないだろう」

 

「まぁそうだな。とりあえず第一回イベントの結果次第でまた考えるとしようか。それまでは引き続き見守っていこう!」

 

「「「了解」」」

 

 

******

 

 

やっぱ殺戮者ってチート性能してるわぁ……怯え状態になった途端にヌルゲーになったんだけど……

私がPSありきの強さだったからあそこまであっさり倒せたけど、本来ならもっと苦戦する所なんだろうね。しかも鴉と狼の攻撃を掻い潜りながら戦わなきゃいけない。先に鴉と狼から倒す手もあるだろうけど明らかに強過ぎたからなぁ……どちらにせよ苦戦を強いられるダンジョンボスだったわけだ。

 

「これで終わり……!」

 

すると最後の一匹になった巨大鴉のHPがなくなり、光となって消える。

同時に空が明るくなり、どこからともなく光の粒が舞い始めて幻想的な風景が広がった。そして広場の中心には神秘的な祭壇が現れてそこに宝箱と魔法陣があった。

 

『レベルが28に上がりました。スキル【影の王】を取得しました』

 

なんかまた凄そうなスキルが取れたんだけど……

私はスキルを確認する

 

【影の王】

影の魔物を召喚し、意のままに扱う事が出来る

MPを消費して影魔法を行使出来る

取得条件

影の悪魔を単独でノーダメージで三体討伐すること

 

「おお、召喚に魔法……戦闘の幅が広がるのはありがたい」

 

さて、続いてダンジョンクリアの報酬をもらいますか!

私は現れた宝箱を開ける

 

中に入っていたのはフード付きのローブなど暗殺者を彷彿とさせる衣服で全体的に驚くほど真っ白。今にも消えてしまいそうな程、儚い雰囲気を感じる。

短剣も入っており、同じく真っ白で所々に赤い装飾が施されている。

 

【ユニークシリーズ】

単独でかつボスを初回戦闘で撃破しダンジョンを攻略した者に贈られる攻略者だけの為の唯一無二の装備。

一ダンジョンに一つきり。

取得した者はこの装備を譲渡出来ない。

 

『幻想のローブ』

【AGI +10】【MP +10】

スキル【幻想】

【破壊成長】

 

『神秘の衣』

【AGI +30】

スキル【神の祝福】

【破壊成長】

 

『白夜のブーツ』

【AGI +20】【MP +10】

【破壊成長】

 

『破邪の刃』

【STR +20】【AGI +10】

スキル【破邪】

【破壊成長】

 

そしてユニークシリーズ以外にもう一つ……

 

[隠しダンジョン『封印されし秘境』クリア報酬]

隠しダンジョンを攻略したものに贈られる特別報酬。

 

『封印されし籠手』

【MP +10】

???

【破壊不可】

 

「おお〜盛りだくさんだ。スキルの確認もしないと」

 

【幻想】

思うがままに見た目を誤魔化すことが出来る

 

【神の祝福】

デバフ、状態異常を無効化する

 

【破邪】

MPを消費して相手の魔法、スキルを斬って打ち消すことが出来る

 

【破壊成長】

この装備は壊れれば壊れるだけより強力になって元の形状に戻る。修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

 

「全部強力なスキルでいい感じ……早速装備を身に付けてみよう」

 

そう言って装備を身につける。

うーん、ここまで白いと確実に目立つなぁ……まぁ仕方ないか。口元は既に隠れてるし、フードを深く被っておけば目立っても誰か分からないだろう。

 

その後、魔法陣に乗ると森の中へ戻った。

そして森の中で新しいスキルを試すことにした。

 

まずは【影の王】

『召喚』と言うことで影の魔物を召喚出来る。呼び出せる魔物は全て黒いシルエットでお世辞にも強いとは言えないが多種多様。強力なものを呼び出すためには一度幾つかの魔物を呼び出してから合体させる必要がある。呼び出すまでが長いのに退去までが短いため、これはやらない方が良さげ。

 

そして影魔法

【シャドウバインド】

影を纏わりつかせて相手を拘束する魔法。

 

【影武者】

自分そっくりの身代わりを作る魔法。

 

【シャドウワープ】

影から影へ転移する魔法。移動出来る範囲は視界に映ってるところ

 

「影魔法はもう少しMPをどうにかしないと満足に使えないのが難点……」

 

次に【幻想】

想像力がないと扱いが難しい。試しにやってみたのは周りの風景に溶け込むこと。上手く出来たが、咄嗟に使うのは無理。他にも使い道がありそうなので今後も色々試していかないと……

 

【神の祝福】は試すまでもないので次は【破邪】

マジで何でも斬れる。【幻想】と【暗殺の極意】で完壁な透明人間状態で魔法でバフのかかったプレイヤーに使ったらバフを解除できた。ただMP消費するので注意が必要

 

「今日はこんなところかな」

 

まだメイプルと一緒に出来てないから明日は出来るといいなぁ……

そう思いつつ、私はログアウトした。

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