なるべく他プレイヤーと関わりたくないので逃げる為に速さに極振りします!   作:夢幻人.

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楽しんでいただければ幸いです


AGI極振りとお友達(二人目)

 

〜イベント終了後、運営達の部屋にて〜

 

「さて、とりあえず【悪食】のスキルは修正必須として……他はどうする?」

 

「うーん、あとはメイプル対策を幾つか考えておかなきゃだな。流石にずっとあのままはまずいだろ」

 

「ナナの方はどうする?あそこまで強いと【殺戮者】が予想よりも早くに成長しかねないぞ……」

 

「それなんだよなぁ……しかもスキル以上に本人が強すぎる。何であのスピードでDEX0なのにあそこまで正確に攻撃出来るんだ?」

 

「それに【韋駄天】は命中率低めにしてあるのにそれすらも当ててくるんだもんなぁ……とにかく【殺戮者】が次の段階へ進む前に対策を練らないと」

 

「はぁ……しばらくはこの二人に振り回されそうだ……」

 

果たして運営達に休みはくるのだろうか……

 

 

******

 

 

イベントの翌日、学校へいつもの通りに登校して教室へ。

そして私は本条楓と白峯理沙の二人と話していた。

 

「ええ……!なにその化け物キャラ……流石楓、天然すぎる……」

 

「? そうかな?」

 

「やっぱり何も自覚してなかったんだ……」

 

理沙は驚き、楓は首を傾げて、私は少し呆れていた。

 

「それで、鈴奈はどんな感じなの?」

 

「私は素早さ全振り。やられる前にやる感じ」

 

「お前も極振りか……!まぁ普通の振り方はしないだろうなとは思ってたけど……これは二人に追いつくの大変そうだな〜」

 

「で、でも私と同じようにすれば……」

 

「ぶー!楓は楓、私は私」

 

「じゃあ、理沙はどうするの?」

 

理沙は少し考えてから答えを出した。

 

「よし、決めた!私は回避盾になる!」

 

回避特化か……確かに理沙は器用だし、回避上手そう。

ちなみに私は回避とか無理無理。速さに身を任せて一直線に逃げることしか出来ません。ていうかそれが出来るなら、やられる前にやるなんて事しないし……

 

「でも、盾なら私がやるよ?盾と盾が組んでも仕方ないんじゃない?」

 

「楓は防御力で、鈴奈は先手必勝でノーダメージ狙っていくんでしょ?」

 

「そうだね……」

 

そもそも私は一撃でももらったら終わりだから、そうせざるを得ないんだけどね

 

「だったら私は回避に特化して、私達のパーティはどんな戦いに出てもノーダメージ!いつだって無傷!……どう?カッコ良くない?」

 

「いい!すっごく良い!」

 

そこで私はふとある事を思い出した。

 

「あ……そういえばだけど、理沙はゲームの許可出た?」

 

それを聞いた理沙はドヤ顔でダブルピースをする。

 

「良かった!じゃあ今日から一緒にプレイ出来るね!」

 

それを見た楓はすごく嬉しそうにしていた。

 

 

******

 

 

そしてNWOにて、私は一人森の中へ……街中ではメイプルが理沙がログインしてくるのを待っている。

 

なぜ私が森の中にいるのか、それはまぁいつも通りの理由ではあるんだけど今日はいつも以上に色んなプレイヤーから注目して見られた。第一回イベントで頑張りすぎたのが原因だろう。

 

「人から見られるあの感覚……やっぱ怖い……」

 

とりあえず理沙が来たらメイプルからメッセージが飛んでくるはず。それまで大人しく待っていよう。

そう思って自分のスキルとか色々確認しているとあることに気がついた。

 

「あれ?これって……?」

 

目の前に表示されているのは私が現在装備している『封印されし籠手』だったもの。名前が『未完成の籠手』に変わっていたのだ。

タイミング的におそらく第一回イベントでプレイヤーをたくさん狩ったのが原因なのかな?

 

『未完成の籠手』

【MP+20】

スキルスロット空欄

【破壊不可】

封印から解放された特殊な籠手。

スキルスロットにスキルを入れる事でこの装備は完成する。入れたスキルに応じてこの装備は様々な姿に進化する。なお、失敗する可能性あり

 

なるほどね……要するに強力なスキルを入れればその分強力なものが生まれると言う事だな……

そしてどうやら失敗すると装備は進化せず普通にスロットへスキルが入るだけらしい

 

「まぁ入れるとしたらこのスキルかな」

 

私が選んだのはユニークスキルである【殺戮者】だ。さぞ良い装備になってくれる事だろう

 

 

******

 

 

〜運営達の部屋にて〜

 

「おい!それだけはやめろ!お願いだからやめてください!」

 

「ナナのやつ、よりにもよって殺戮者を入れようとするなんて……今までの流れから察するとおそらく失敗しないだろうな。なんならむしろ成功よりも恐ろしい結果を出しかねない」

 

「ハハハ……あれは4096分の1の確率だろう?当たるわけ……なんか当たる気がしてきた……」

 

そしてモニターでナナが装備に殺戮者を入れた結果が出た。

 

「神化に成功しました?進化じゃなくて?」

 

とモニター越しにナナが呟く。

 

「「「「…………………………………」」」」

 

この結果に運営一同は絶句していた。

 

「まさか本当に当たるとは……4096分の1が……」

 

「PSもリアルラックも高いって一体俺たちはどうすればやつを止められるんだ?」

 

「だが、あの装備に付いているスキルは条件を達成するまでは使えないからそれまではまだ時間がある。それまでに問題が起きないようにするしかないな……」

 

「それでもステータスがヤバくなってるよな……流石にここまで速いと扱えないかな?そうだと良いな……」

 

 

******

 

 

なんかよく分からないけど進化じゃなくて神化したんですが……

結果がこれ。

 

【ゴッドシリーズ】

六つしか存在しない強力な力を秘めた神具。

一プレイヤーにつき所持できるのは一つきり。

譲渡不可

 

『滅びの籠手』

【HP以外のステータス×2】

【HPの最大値を1にする】

スキル【堕天の王】(ルシファー)※条件未達成のため使用不可

   【???】

【破壊不可】

 

スキルは見れないから何とも言えないけど、ステータスがやばい。体力のデメリットは私にとっては大したことじゃないから気にならない。それよりもAGIが【韋駄天】込みで3000になった

 

これは慣れるのに手間取りそうだ……

 

 

そんなこんなで理沙がやってきた。プレイヤー名はサリー。ステータスはAGI高めでHP、MP、VITは何も振っていないが、それ以外のステータスにはちゃんと振っている。

その後、メイプルが【悪食】のスキルのせいで攻撃を受け止める事が条件のスキルが取れないらしく普通の盾を作るために生産職のプレイヤーであるイズに聞いたところ南の地底湖にいる魚の鱗が素材になるらしいのでそこで素材集めをすることになった。

 

「釣れないなぁ……」

 

釣り始めて既に二時間経過……メイプルは三匹、サリーは十二匹釣り上げた。ちなみに私は一匹。

おかしい……DEXはメイプルと同じはずなのにどうして……?私、釣りは向いてないかもしれない。

 

「もう素潜りで取るしか……」

 

「お、いいね!私もちょうど試したいこと思いついたから素潜りして狩ってきてもいい?」

 

私の発言にサリーが反応した。するとメイプルが質問してきた。

 

「いいけど、そんなこと出来るの?」

 

「出来ると思うよ。私、リアルでも泳ぎ得意だし」

 

「そういうのも関係してくるの?」

 

「リアルで木登り得意、反射神経がいいとかそういうのは全部反映される……プレイヤースキルというやつ」

 

私の高速移動が活かせるのもそれがあるからこそだしね。

 

「そういうこと、だからナナみたいな完璧超人だとステータスに見合わない強さを発揮できたりするわけ」

 

「へぇ〜、そうなんだ」

 

「それじゃ、行ってくる!」

 

「私も行ってくる……」

 

「うん!頑張ってねー!」

 

そうして私は湖に飛び込んだ。

とにかく見つけた魚を片っ端から狩っていく。途中でサリーが呼んでいるのに気がついて行ってみるとそこにはダンジョンの入り口があった。

 

そして十分後、湖から出て素潜りの成果を見せた。

サリーが二十枚ほど、そして私は二百枚から先は数えていないが、とにかく沢山狩ってきた。

 

「こんなに沢山貰っていいの?」

 

「私はいらないし、そのうち私の手伝いをしてくれるのと引き換えで。ナナもそれでいいでしょ?」

 

「うん、いいよ」

 

「分かった!いつでも言ってね!」

 

その後、メイプルに湖で見つけたダンジョンについて話した。

 

「サリーは一人で挑戦するつもりでしょ?ユニークシリーズ手に入れたいだろうから……」

 

「うん、そのつもり。だから慎重に攻略しようと思ってる。それでお願いなんだけど……」

 

メイプルはサリーの言わんとするところを理解して食い気味に言う。

 

「うん、地底湖まで来るのを手伝うよ!借りは即返すってね!」

 

「私も手伝う」

 

「そう言ってくれると思ってた!さっすが親友!」

 

「えへへーそれ程でもー!」

 

「この借りはちゃんと返してね」

 

帰りはログアウトすればいいので【水泳Ⅰ】と【潜水Ⅰ】のスキルレベルを上げるためにサリーは再び泳ぎ始めた。

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