黒装の魔女、黒葬狩騎の名を持つ堕天の娘 凍結中   作:戦魔王ゼロ

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今まで投稿してきた作品が、またスランプが出てきた為、気分を変える為に投稿しました。今回はアザゼルに息子がいるという設定を変え、娘がいる設定にしてみました。

後々、設定を明かす予定ですが、ゴジュウジャーのガリュードを参考にした人工神器を持った少女で、様々な作品の能力も神器として出しています。


プロローグ

 

黒葬狩騎(スプリガン)って知ってるか?」

 

「いや?何かのゲームのキャラか?」

 

とある廃工場にて、ガタイの良い二人の男、会話を交わしていた。

 

男の一人が対面していたもう一人の男に、黒葬狩騎(スプリガン)と厨二病満載なワードを聞かれ、何かのゲームのキャラかと聞き返す。

 

どうやら、知らないみたいだとーーー男の反応を見た黒葬狩騎(スプリガン)の事を聞いてきた男はーーー

 

「最近、裏の世界で頭角を現してきた奴でなーーー噂によると神の子を見張る者(グリゴリ)が抱えているエージェントらしい」

 

「へぇ~そのエージェントが何かやったのか?」

 

「嗚呼。最近、同業者達が全員、その黒葬狩騎(スプリガン)に始末されているらしいーーー」

 

黒葬狩騎(スプリガン)が自身の同業者達を殺しているらしい。

 

この男達の同業者ーーー主を裏切り、叛逆して人間界に逃亡し、無差別に人間を襲う元転生悪魔ーーー所謂、はぐれ悪魔達を殺し回る者が、堕天使の組織、神の子を見張る者(グリゴリ)のエージェントだとーーー

 

男達の話の流れから分かる通り、この男達は力に溺れ、主に叛逆した元転生悪魔、はぐれ悪魔。元々、元主に無理矢理、悪魔に転生させられた神器(セイクリッド・ギア)と呼ばれる特殊な力を宿している人間で、転生後は奴隷のように元主の悪魔に搾取され続けられたが、自身の力を完全に目覚めさせた事で、力関係は逆転し、その元主を始末したあと、はぐれ悪魔として人間界に逃亡した。それ以降は人間界の裏世界でヤクザまがいに弱き者達を虐げ、時には喰い殺したり、自身の性欲の捌け口として犯し殺してきた文字通り、人でなしの屑どもだった。

 

今回も、この廃工場にて、仕事として標的(ターゲット)の者を始末、その関係者ーーー特に女子供を拉致し、今からどう楽しもうかと反吐が出るような会話をしていた。

 

そんな中、はぐれ悪魔の男の一人が黒葬狩騎(スプリガン)の事を思い出したのだった。

 

「ーーーなるほど、ちなみに、そいつの特徴とか分かるか?」

 

黒葬狩騎(スプリガン)の事を初めて知った男は、不意に悪い予感を感じ、聞いてきた男から特徴を聞くことにした。

 

「ーーー黒い騎士を彷彿とさせるボディーアーマーを纏った長身の男らしい。あと、頭はフルフェイスの仮面で覆われており、右眼の部分を中心に赤い血のようなX字が刻まれている。あと、胸部の装甲部分にも大きな赤いX字が入っているな。それとーーー」

 

「ーーー右手に人の手のような白い銃火器を装備してるか?」

 

特徴を話す男の話を遮るように、黒葬狩騎(スプリガン)の最大の特徴を口にする。

 

「そうだ。何だ、知ってるじゃねぇかーーー」

 

そう言って、自身の言葉を遮った男に、思わず不機嫌そうになるもう一人の男ーーー

 

だが、遮った男は、衝撃な一言を口にした。

 

「ーーー目の前にいる」

 

「えっ!」

 

突如、男たちに向けて放たれる黒い光線。咄嗟に、黒葬狩騎(スプリガン)を聞かれた男はーーー

 

「て、てめぇーーー」

 

「悪いな。とりあえずーーーそろそろ足手まといをどうしようかと思っててな。丁度いいから、壁として使わせて貰ったわーーーじゃあなーーー」

 

そう言って、自身らに向けられた光線を仲間であった元はぐれ悪魔の男を盾にし、全て受けさせると、そのまま背後から自身の手刀にて、盾にした男を貫き絶命させた。裏切りによって絶命させられた男は、そのまま身体が炭化し、塵のように崩れて消滅した。

 

その様子を見ていた件の黒葬狩騎(スプリガン)はーーー

 

『仲間だった男を道具のように使い潰すか。どうやら、元々、人の心は無さそうだねーーー』

 

変声器を使っているのか男か女か判断できない中性的な声で男に語り掛ける。

 

仲間を盾にしたはぐれ悪魔の男はーーー

 

「たまたま、主が同じで利用しやすかったから、ここまで使ってやっただけだーーーそれに、そろそろ、自分の取り分も多く取りたかったんでな。遅かれ早かれ、始末していたさーーー」

 

そう下衆な発言をしたあと、男の身体が発光する。

 

黒い緑の光、毒のような吐き気を催すようなオーラが男を包み、光が収まるとーーー

 

『さて、てめぇも、そこの足手まといと同じく殺してやるよーーー』

 

特撮に登場しそうな怪人、様々な動物の特色を有したキマイラのような獣人が現れた。

 

神器(セイクリッド・ギア)照合ーーー該当1件、自身の手で殺した者達の力を取り込んで自身の物にする化獣の剛皮(テイク・オブ・ビーストレザー)か。取り込む対象によっては上級悪魔すらも殺す程の力を持つとかーーー』

 

『そうだ!!俺を悪魔に転生させたバルバドスの野郎を殺し、その力を俺の物にした!!並の奴等なら、この一撃で終いよ!!!』

 

化獣の剛皮(テイク・オブ・ビーストレザー)によって、取り込んできた魔物や、この悪魔の元主であったバルバドスの者の力を解放し、怪人と化した男は常人では認識できない速度で、黒葬狩騎(スプリガン)に肉薄し、そのフルフェイスの仮面を破壊しようと顔面に向けて自身の利き腕である右の拳にオーラを集中させた一撃を放つ。

 

だがーーー届かなかった。

 

何故ならーーー

 

『はっ?』

 

一撃を放った筈の男の右手が空を切り、しかも腕ごと空中に飛ばされていた。

 

『上級悪魔を取り込んだところでねーーーせめて、最上級悪魔を取り込んでいたら話が変わってきたかなーーー』

 

そう言って、男の右手を、自身の右手に装備していた手のような銃についている刃で斬り裂いた黒葬狩騎(スプリガン)はーーー

 

『ーーー君の神器(セイクリッド・ギア)と、その取り込んだと言うバルバドスの力、有効的に使わせてもらうよーーー』

 

そのまま銃の引き金を引くと、先程よりも大きい黒い光弾が怪人の顔面に零距離で放たれ、そのまま、直撃した。

 

直撃した怪人の頭は何もなかったようにふっ飛ばされ、残った身体は、そのまま地面に倒れた。

 

それを見届けた黒葬狩騎(スプリガン)は懐から2つの指輪を取り出し、頭のない怪人の身体に向ける。

 

するとーーー怪人が纏っていた黒い緑、毒のようなオーラが指輪へと吸い込まれる形で具現化し、全てのオーラが吸収されると、2つの指輪は、片方は金の装飾に緑色の宝珠が入った指輪、もう片方の指輪は、黒い装飾に血のような赤い宝珠が入った指輪へと変化した。

 

『ーーー神聖の指環(セイクリッド・リング)及び魔神の指環(デモンズ・リング)、封印完了。任務終了ーーーこの場を離れるーーー』

 

そう言って、黒葬狩騎(スプリガン)が、この場から離れようとする。

 

『ーーー誰だ。姿を見せろーーー』

 

不意に、視線を感じた黒葬狩騎(スプリガン)は咄嗟に銃口を向けながら、その方向に向いた。

 

そこにはーーー

 

「ーーー」

 

恐怖で身体を震わせている少女が立っていた。一見、身なりは整っているかに見えるが、よく見ると、身につけている服飾の一部がボロボロに破れている。

 

それを見て、察した黒葬狩騎(スプリガン)。おそらく、ここにいたはぐれ悪魔に無理矢理、連れてこられた被害者なのだろう。逃げられないように暴行を加えられたところもあり、その部分は痣ができていた。

 

心の中では、その少女に同情する黒葬狩騎(スプリガン)。だがーーー

 

『僕の事を見た以上、逃すわけにはいかないーーー選べ』

 

『ーーー!』

 

『このまま、僕に殺されるかーーー僕の奴隷(スレイブ)になるかーーー』

 

恐怖で震える少女に過酷な選択を強いた。

 

任務を見られた以上、一般人に対しては記憶を魔術で処理して誤魔化す場面がある。だが、少女のように強烈なトラウマが与えられた人間は、その処理が効かないことが多い。その為、なるべくしたくは無いが、このように情報漏洩を防ぐ為、始末することが多い。

 

素直に殺されるかーーーそして、もう一方の選択肢は黒葬狩騎(スプリガン)の物、つまり、奴隷(スレイブ)となって、死ぬまで仕えることーーーその中には、どんな非人道的な事でも従わなきゃいけないし、その扱いを受けても、受け入れなければならないーーー

 

だからこそ、黒葬狩騎(スプリガン)は、この選択を少女にさせた。

 

強烈なトラウマを与えられた少女は、この先、真っ当に人生を歩めることはないーーーならば、その苦しみを抱えて生きるよりは、死すらも救済と言えるかもしれないーーー

 

無論、真っ当な倫理観なら、それは出てこない考えだが、この黒葬狩騎(スプリガン)が生きていきた世界は、全てが狂った殺伐とした裏の世界ーーー故に、少女を保護することすらも余裕がないことも、当然のことだった。

 

故に、選択を少女に委ねさせた。

 

トラウマを抱えてでも、泥水を啜ってでも生きる道を選ぶなら、自身が住む、この狂った世界に来るならばーーー

 

奴隷(スレイブ)として大切に扱うとーーー

 

しばらく、両者の間で沈黙が続く。

 

長い、長い、沈黙だったーーー

 

 

その沈黙の先、先に口を開いたのがーーー

 

「わ、わた、私を・・・あ、なたの奴隷(スレイブ)にーーーして、くだ、さいーーー」

 

恐怖で震えながら、少女はーーー自身の処遇を黒葬狩騎(スプリガン)に委ねた。

 

少女の答えにーーー

 

『ーーー後戻りはできないぞ』

 

「は、はいーーー」

 

念を押すように、少女に覚悟を問う黒葬狩騎(スプリガン)に対して、震えながらも少女はーーーその覚悟を黒葬狩騎(スプリガン)をじっと見ることで示す。

 

少女の覚悟を感じ取った黒葬狩騎(スプリガン)は、次の瞬間、銀の光に包まれた。

 

銀の光が消えるとーーーそこには、ベージュのベルト付きのワンピース型の制服を着た黒く長い髪の美少女が立っていた。

 

まさか、自分と同じ年齢に見える少女が現れ、混乱する少女にーーー制服を着た少女は、口を開く。

 

「私の名は、麻羽輝夜ーーー黒葬狩騎(スプリガン)のコードネームを持つ神の子を見張る者(グリゴリ)のエージェントでありーーー我が女王、モルガン陛下に仕える妖精騎士アグラヴェイン、そして、黒装の魔女(ブラックコーデ・ウイッチ)の二つ名を持つ神器(セイクリッド・ギア)使いよーーーあなたの名は?」

 

「ーーーターシャ・サクラバです。両親は、ここの化け物に殺されましたーーー」

 

「そう。なら、あなたのことはターシャと呼ぶわ。私のことは仕事の時は輝夜様、プライベートはご主人様と呼びなさいーーー」

 

「は、はい!!」

 

そう言って、ターシャは輝夜が放つ覇気に驚きながらも元気よく返事をした。

 

その返事を聞き、満足した輝夜は、制服のポケットからさっき持っていた指環と同じような装飾が施された指環を取り出す。

 

そしてーーー

 

神聖の指環(セイクリッド・リング)ーーーエンゲージ!」

 

《ーーー覇者の腕輪(スレイブロード・ガントレット)ーーー封印解除(シール・キャスト)ーーー》

 

突如、指環からとても厳しそうな女性の声がした。

 

指環が光り輝くと、輝夜の右手首に巻き付くような形でオーラとなって纏わりつく。

 

やがて、光が収まると、細かい装飾が施された銀の腕輪が輝夜の右手首に巻かれていた。

 

そして、輝夜はターシャの背中に回るとーーー

 

「私が使うこの力は、相手を文字通り奴隷に変える禁じられた神器(セイクリッド・ギア)覇者の腕輪(スレイブロード・ガントレット)。この力で奴隷にされた者は発動者が死ぬまで、永遠に解除されないわーーー本当に良いわね?」

 

「はいーーーご主人様ーーー」

 

その後、廃工場で、まるで爆発したかのような光が発生したが、すぐさま消えた為、現地のニュース等では謎の怪光として取り上げられたのは別の話である。

 

 

場所は代わりーーー冥界、堕天使領。その中にある山の中の古城にてーーーー

 

「ご主人様ーーー本当に私は奴隷になったのですね」

 

「えぇ。この神器(セイクリッド・ギア)であなたは私の奴隷(スレイブ)になったわ。その証拠にあなたが着ているのは、神器(セイクリッド・ギア)の効果で生成された奴隷服と首輪に枷ーーー私が命じない限りは、それを着続けなければならないわーーー」

 

「はぁーーーご主人様の説明で一応、納得はしますが、重ねてすいません。何故、ご主人様も私と同じ奴隷服を着ているのですか?」

 

覇者の腕輪(スレイブロード・ガントレット)の効果で奴隷となったターシャ。だが、ご主人の輝夜も自身と同様に奴隷服を着ている事に疑問符を浮かべてしまった。

 

輝夜は、ターシャの頭を思わず撫でながらーーー

 

「2つ理由があるわ。一つは、私はとある罪を犯した事で、この監獄城ジュデッカに収監されている囚人だからーーーそして、もう一つは、私の癖よ!!」

 

「えっーー癖?」

 

そう輝夜は、奴隷服、囚人服といった拘束のある衣服を好む超絶ドM の残念少女だった。

 

「あと、父親譲りの厨二病だから、ある意味救えない存在ね!!」

 

「それ、自分で言います!?」

 

思わず、ツッコミを入れてしまったターシャは、気づいてしまった。

 

嗚呼ーーーなるほど、自分は、この残念少女の奴隷として振り回されるのかーーー

 

別の意味で頭を抱えてしまうターシャだった。

 

 

 

この物語は、父親譲りの厨二病と拘束のある制服を好む残念少女の堕天使の少女が奴隷の少女達と共に、ある存在で狂った世界を

謎のテンションで駆け抜けていくバトルファンタジーである。

 

たぶんーーー?

 

 




とりあえず、自身のスランプが落ち着くまでは、書いていく予定です。なお、今、投稿している多重クロスの龍絶剣については今年中の終了を目指して色々と書き直したりしています。

仕事や趣味のデュエマに時間を割くことが多くなってしまいましたが、完結できるように頑張ります。

次回もお楽しみに!!
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