イナズマイレブン 闘将と呼ばれた男のヴィクトリーロード   作:ネオニューンゴ

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練習パートPart2ですので今日2本目です。物語が進まずもしかしたら退屈な思いをさせてしまうかもしれませんが折角のDF主人公ですので原作ではあまり絡みのないセレクトキャラ達ともしっかり絡ませて行きたいのでお許しください。
 それと非常にお恥ずかしい話なのですがタグに英雄達のヴィクトリーロードと付けていたのですが正しくは英雄たちのヴィクトリーロードでした、とんだ勘違いをしており恥ずかしい気持ちでいっぱいです、この場を借りて謝罪させて頂きます、すみませんでした。


第6話 特訓南雲原DF陣!

 木曽路に水をぶっかけられ何とか生き返った俺は昼休憩の時間を終えてようやくグラウンドへ帰ってくる。ちなみに笹波にはガチで謝られたので許す事にした。他のメンバー曰くかなり珍しい光景だったとの事だが俺からすればそんな事は知った事じゃない。笹波の指示で俺は午後からDF陣の練習を見る事になったため古道飼、古手打、幕下、雨道の4人の面子と部室横のグラウンドへ来ていた。

 

「よし練習を始める前にお前等に一つ質問だ、DFをする上で1番大切な事はなんだ?」

 

 俺がそう問い掛けると幕下がシュッと手を上げる、元気良いなコイツ。俺がそう思いながら幕下に答えるよう促すと相手選手からボールを奪う事と答えた、残念ながらそれは違う。次に古手打が手を上げ時間を稼ぐ事と答えた、これは俺的には正解をあげたかったが残念ながら間違い。雨道はゴールを相手に与えない事、古道飼は迷いながらボールを取りに行き過ぎない事と答えた。この中だと古道飼が1番正解に近い。

 

「正解はボールを持った選手だけを見すぎない事だ」

 

 俺の言葉に4人は頭上にハテナマークを浮かべる、特にボールを奪うことが大事だと答えた幕下はそれじゃあDFは何をするんだとひどく困惑した表情を浮かべていた。そこで俺は部室から引っ張り出してきたホワイトボードを用いて説明を始める。

 

「必殺技の登場によってボールを持った選手とDFの一対一の勝負が重要視されているのは間違いない、だけど考えてもみろ、必殺技なんてそんなすぐ撃てるか?桜咲先輩の『剛の一閃』や忍原先輩の『ぐるぐるシュート』を思い出してみてくれ、あの技は味方選手からパスを受けて即座に、ましてや目の前にボールを取りに来るDFが居て出来るか?」

 

「なら尚更ガンガンボールを奪いに行った方がいいんじゃないのか?」

 

「でもそれは相手もわかってるだろ?それに攻撃側はシュートに見せかけてパスっていう選択肢も持ってる、だからボールを持ってない奴の動きを見るのが大事なんだよ、パスを貰おうと動いてる奴、自分のシュートを撃つためのポジショニングをし始める奴、相手の動きを見ればその選手が何を狙ってるか分かるからな、もっと言えば味方の位置も大事だ、自分が抜かれてキーパーと相手選手が一対一になったら基本はキーパー側不利だからな、そうなって失点したらDF側の責任と言っても過言じゃない」

 

 俺がマグネットを用いて説明すると4人はうんうんと頷く。ここまでの話に付いてきてくれるとは優秀な生徒達だ。

 

「そして非常に残念な事にお前達は必殺技を持っていない、つまり必殺技を持つ選手と相対した時一対一の土俵にすら立てず抜かれてしまう可能性がある」

 

「つまりこれから必殺技の特訓をするのですか?私もやってみたいです、『ストームカット』?でしたっけ?」

 

 雨道の言葉に幕下と古手打が目を輝かせる、まぁ分かりやすく目立つもんな、それに必殺技持ってるとかっこいいし⋯⋯まぁ気持ち的にはこれから必殺技の特訓だ!って言ってやりてぇんだけどなぁ。

 

「勿論それも大事だがさっきの俺の話を聞いて何となく必殺技が無くてもボールを奪う、もしくは守備側が有利になる状況を作り出せる気がしないか?」

 

「まぁこっちが持ってないなら撃たせないようにする事が大事って事だよね?」

 

「古手打正解、そっちのほうが必殺技を習得するより簡単だからな、てことで今日はその練習をしていく、まずは〜」

 

 さてこれから行うのは端的に言うとつまらないがとても大事なDFのシステムの構築だ。色んな状況を想定して各々どう動くべきか、誰が動くべきか等説明していく。

 1時間位その事について話しただろうか?多分最後まで集中力を維持して聞いてたのは雨道だけだっただろうな。とはいえこのままじゃDFがつまらんと思われかねん、昨日面白さを実感してくれたんだ、まぁ本当を言えもう少し座学を続けたいんだが、ここらで実戦練習といこう。約束した時間にもなりそうだしな。

 

「よし、システムの話はここまでにしよう、ここからは実戦だ、ボールを奪う練習をするぞ」

 

「おお!待ってました!」

 

「ようやく昨日の試合の経験が活かせる練習が来たね!」

 

 あー、やっぱりさっきまでの練習はつまんなかったみたいだな、全員表情が違うわ。サッカーボールを取り出し準備をしていると昼休憩の間に協力を取り付けていた柳生先輩と忍原先輩の2人がグラウンドへ現れる。

 

「よっ後輩、頼まれた通り来てやったぜ?」

 

「いや〜練習相手ってのも、ちょっと緊張するね〜」

 

 ちなみに笹波にはしっかりと許可を取ってある。守備練習でオフェンス役が欲しいと話したらこの2人に声を掛けてみるよう言われた。これは俺の見立てになるが柳生先輩はストロングポイントであるボール運びの能力を更に磨く事、そして忍原先輩は逆に

必殺シュートを覚えたからこそ、ボールを自分で運ぶ能力を身に着けて欲しいのだろう。

 

「えぇ〜!?来夏さんが練習の相手〜!?」

 

「そうよ〜亀雄、お手柔らかに⋯⋯てのはおかしいわね、お互い全力でやりましょう!」

 

 なんだなんだ?古道飼の奴忍原先輩のファンか何かだったのか?途端に緊張しだしてもじもじし始めやがった、まぁ言葉を選ばず言うなら男のもじもじした姿はキモい。一旦緊張している古道飼は置いて置く事にする。

 

「で?どういう形でやるんだ後輩?」

 

「まぁシンプルに行きましょう、俺がお二人の内どちらかにパスを出すんでゴールを狙いにいって下さい、最初はロングシュート禁止、俺に対するバックパス禁止、攻撃側は必ず1人抜いてからじゃないとシュート禁止でお願いします」

 

「⋯⋯?それだと守備側が圧倒的有利じゃない?」

 

「おおよ!なんかフェアじゃない気がするけど大丈夫か?」

 

 古手打と幕下の2人が思った疑問をそのまま口にするがそれは実力が拮抗していればの話だ。恐らくだが柳生先輩だったら一人でもこの4人を突破する能力を有しているだろうしな。

 

「まぁそれはやってみれば分かる、一応最初の方だけ俺が動きを指示させて貰うぞ、それで感覚をなんとなくでいいから掴んでくれ、それじゃあ全員位置について始めよう!」

 

 という訳でハーフグラウンドの中央付近に俺が位置し柳生先輩と忍原先輩の2人は俺の前に、そしてDF陣は定位置に着く。

 

「それじゃ、いきますか!まずは⋯⋯忍原先輩!」

 

 忍原先輩はパスを受け取るとまずは自分で切り込んでいく事を選択する。試合なら即座にパスするという選択肢もあるがこれは練習、自分の身になる事を選択するのが1番だ。さてそろっと俺も指示を出すか。

 

「古道飼、忍原先輩に貼り付けにいけ!無理にボールは取ろうとしなくていい!幕下と古手打は古道飼がいなくなったスペースをカバー、雨道は柳生先輩へのパス警戒だ!」

 

 俺の指示通りDF陣は動く、忍原先輩は横に良さぶりを掛け古道飼を振り切り攻める切っ掛けを作りに行きたいが古道飼は忍原先輩に振り払われないようその動きに食らいつき思うように攻めさせない。無理に奪おうと突っ込まれるよりも攻める側はああいう風に守られた方がやり辛いもんだ。

 

「忍原!こっちだ!」

 

 ここでたまらず柳生先輩が自ら忍原先輩の方へ近づきボールを貰いに行く。しかし雨道が自由にさせる事を許さずパスコースに立ちはだかりグラウンダー性のパスを許さない。結局忍原先輩はふわっとした高いパスを選択、それを見た俺は幕下に突っ込むよう指示を出す。柳生先輩の狙いはフィジカル勝ちしている雨道に空中戦を仕掛けボールを確保し振り切る狙いだろうがそういう訳にはいかない。幕下もかなりの体格を誇っており柳生先輩に簡単競り負ける事はないだろう。結果は幕下が競り勝ち落としたボールを雨道がしっかりと確保する。これで守備側の勝ちとなる。

 

「マジか⋯⋯俺が空中戦で競り負けるとは⋯⋯やるな雨道、幕下!」

 

「ハハハ!どーんと来いだ!」 

 

「ナイスプレーです幕下君」

 

 さてこんな感じでドンドンと数をこなしていき4人には感覚を掴んでいってもらいたい。今度は俺が指示を出さないで始め全員の動きを見るのに専念する。そうして何回か繰り返し勝率は五分五分程度、全員の長所と短所が見えてくる。まずDF陣、古道飼はやはり俊敏性に長けているし反射神経も良い、だが取りに行くべき所でボールを奪いに行く動きが出来ておらず積極性もあまりない、幕下は古道飼の逆でボールにツッコミ過ぎだが体格を活かした体の使い方が上手い、相手を落ち着いて攻めさせない圧をしっかりと出せている。古手打は剣道経験者だからか判断が良く一対一の勝率が高い⋯⋯が待てば人数を掛けてもっと楽に取れる場面が出来るのだが恐らく味方を見る余裕まで無いってのが今後の課題だろう。最後に雨道、よく言えば卒無くこなしている、4人の中でフィールドを1番見ているように感じる⋯⋯が判断が遅い時がある、まぁ慣れの問題でもあるか?

 俺が感じた事を4人にこういう時はこうすると良いなど実演を交えて伝え練習再開⋯⋯となる前に4人にだけ伝え自分達にだけ伝えないのは不公平だという忍原先輩の一声で2人にもアドバイスを送る事に。えぇ⋯⋯柳生先輩とかいらないだろ、と内心思うがそういう訳にはいかないらしいので仕方なく。

 柳生先輩はそもそも体格に恵まれてるし攻めが単調というかゴリ押しに近い時が多いから技術で翻弄すると相手からしたら攻め方が変わって守り辛いと思う、忍原先輩は⋯⋯1番なのはしょうがない部分がおおいにあるのだがドリブルする時にボールを見過ぎているため動きが結構分かりやすい、そのため動き出しても簡単なフェイントとかも交えられてないからそこが課題だと思った。そうして練習再開、俺が言った事を全員が意識して練習しているのが見て取れ課題点も完全に克服したとは言い難いが良くはなっていた。こうして練習は終わりまぁ実りのあるものになったと思うのだがそこで気付いた、あれ?俺今日自分の練習百目階段ダッシュしかしてなくないか?とその事を笹波に伝えたら「確かに」と言った後帰る前に百目階段ダッシュを十本してから帰るよう伝えられた、解せぬ。

 

 

 

 

 

 




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