マールには特別な護衛がいる。
マールからは『お姉ちゃん』との愛称で呼ばれるその護衛は祭りにてお願いをされる
「ねぇお姉ちゃん!一度でいいからカッコイイ男の子をナンパして遊んでみたいの。」
また始まったと思い、うなだれる護衛。
お嬢様特有のワガママなのだろうと軽くあしらったが今日はやけにしつこい。
今日まで一度たりとも男を欲するなんて態度を見たことがなかった護衛は、どうせいつもの冗談事で、本気ではないと思っていた。
だが冗談なんかではなく、真剣であった。その為、お姉ちゃんに相手にされなかったマールは次第に不機嫌になり、そして走り出した。
(あっかんべー)と舌を出して逃げる彼女を護衛は追いかけていた。
これはケンカのようなものではない。二人にとっては日常の風景であると護衛は思っていた。
本日はガルディア建国千年目を祝う祭典に御忍びできている。千年という区切りの節目であり、会場はとても華やかである。皆が浮かれていて、護衛も少なからず浮かれていた。だからマールも浮かれているのだと思ってしまった。
マールの表情を見逃し、その心理状態が計りきれていなかった護衛
逃げるマールの腕を掴むとマールは泣いているようで…
どうしていいか判らなかった護衛
掴んだ腕を離すと、そのままマールは駆け出していった。
マールとは年齢が近いとはいえ、同世代の知り合いがいた方がやはり良いはず。
私はそもそも人間ではないのだから…、
友達のような関係になること自体が難しい。
そんな負い目からマールを追いかける足取りが重くなる。
だからマールと男の子の衝突を防げなかった。
リーネの鐘の下での男の子との出会いについて、少しばかりロマンティックな出会い方のように思えた護衛は少し二人から距離を取り見守っていた。
男の子はマールが落としたペンダントを拾ってあげ、マールはお礼を言って自己紹介をした。マールはその男の子をお祭りに誘っているようで、前言通りにナンパをしていた。
将来この国の王となる女性だからナンパするくらいのバイタリティーはあっても良いとは思う。しかし、おしとやかさの無さ、品の無さに少しばかり苦笑する護衛。
護衛はそのとき夢を見た。マールの姉として男の子に紹介される夢を
「はじめまして! マールの姉、ルーチカです!!」
少し高圧的に見えるのは護衛が故の屈強さである。
男の子は少しびびりながらも、三人でお祭りに興じていた。
そんな淡い妄想抱きながら彼女は護衛の任務を続けた。
ゴンザレスとの戦闘をみると男の子の腕は悪くない。マールに危険が及んでも彼がいれば守ってくれるかもしれない。
ちょっとした親心のようなものが芽生えたのも束の間、二人は一般入場者では入れないと当別なブースへと入っていく。
ルッカアシュティアの発明、デモンストレーションのブース
その名前には先祖代々から言い伝えがあった
400年前、リーネ誘拐事件に際して、カエルと他二名がヤクラ提督を倒した。その二名の内一人の名前が確かアシュティアだったはず。
もう一人の名前が確かクロノで…
護衛は擬態魔法を発動して小さな蛇に変身してルッカのブースに紛れ込んだ。
そしてマールが空間に呑み込まれる事件を目撃した後、コウモリに擬態し、クロノの後をつけ自らもゲートに入り込んだ。
400年前の時代。この頃はまだ魔物を多くは存在していたし、魔界とその王も存在していた。
魔族についての公式的な記録は30年戦争におりに全ての燃やされてしまったと先祖から聞かされていたものの、あまりに昔話過ぎて本当のことか実感がなかった。
彼女は同族ミアンヌのことしから知らなかったから、それ以外の魔物がいる世界が新鮮に見えた。それと同時にこの時代の魔物の危険性を身をもって実感することになる。
ヤクラな存在。あんな化物が存在していただなんて。
王国最強と云われたカエルでも遥かに強い力を持つ存在について、ルッカとクロノは足手まといにしかならないはずと思っていたが、想定をしないこと起きた。
恐らく会場にて配られていた魔力付きの護符が戦いをサポートした。もしあれがなければ私も含めてあの場で皆が死んでいたかもしれない。
私は途中から同族を裏切ったミアンヌとして戦いに参加していた。
ヤクラは激情し、私にドリルの雨を集中放下していた。
それが実質的にもメンバー達にとってヤクラの「何もしない」行動になってくれた。
私も護符を受け取っておいて良かった。
あれがなければ初手のドリル攻撃で致命傷となり負けていたかもしれない。
とはいえ、私が負けていたとしても問題なかったのかもれない。
不審者だったクロノ達は王宮側に尾行されてていて、ヤクラなアジトにたどり着くことで、王国側の銃撃部隊が派遣されていた。
私があの場で死んだとしても、マールは保護さ元の時代に帰れたのだろう。
問題があるとすれば現代に帰った後だ。
クロノがマールをエスコートして王宮へ連れて行こうとしていたときに、事件は起きた。
マールは現在王宮には住んでない。離れた邸宅に住んでいて、マールはきっと男の子にエスコートされる王女な道を歩いてみたかったのかもしれない。
自宅に連れていって、もし関係者とかうちうなら色々と問題になるから王宮方面に連れいったのかもれない。その気持ちは判るようで判らないけれども、私は二人を追いかけた。
その日、 王 宮では、千年祭に関する国事が行われていて、この国の大臣や議員が多く出席していた。
マールの顔馴染みが多くいる場であり、邸宅に向かうよりも門番がこじれていた。
王宮の入り口に設置された金属探知が反応した。
クロノが中世の門番から受け取った短剣がガードマンにによって押収される。
名目上、 銃刀法 違反であり警察署での取調が行われた。
それにしたって単なる銃刀法違反である。前科がない限り、裁判にはならず即日釈放である。それななせが、どういう訳が国家転覆罪(テロリスト)容疑になって裁判にかけられることに。
次から次に出てくる捏造された証拠類。
警察署が捏造に可鍛しているとしか思えない。
クロノは人を三人殺した事になっていた。王宮で行われた国事にいたガードマン二人と議員一人を押収された短剣で殺害していて、それらの証拠はクロノ逮捕の後日から用意されたものなるはずで、でも死亡推定時刻や防犯カメラの映像もある。全てが捏造され、クロノのアリバイを示す証拠はなかった。唯一の証言者であるマール王女はクロノから言葉巧みに洗脳された者であることにされ、またマールには過去に精神科に通院した経験等があり、妄想等の虚言癖があるとされ、証言が認められなかった
裁判で死刑が求刑されたクロノは拘置所へ移送されるのだが、通常の拘置所とは違った。大昔に使われた宮殿内に存在する施設であり、公式的はそこは200年以上使われていない。
そこは魔族達の遊び場として罪人達は玩具として利用されている。
遊ぶ為だからして、通常の罪人のように扱われない。クロノは武器を所持することが許されていた。
ルッカはクロノの脱獄計画を早い段階進めていて、ドローン等を使ってクロノの行方を監視していた。移送先が本来の拘置所ではない事を知り、むしろ脱獄に際しては古いセキュリティシステムの王宮の方が都合良い条件が整っていると気付き脱獄を結構する
本来、クロノが移送されるはずだった拘置所ではクロノと面会することができるのだが、そのクロノは魔族が擬態して成り済ましていた為、クロノの家族はそこにクロノがいるものと思い込んでいた。
ルッカももし魔族の存在を中世で知らなかったら、勘違いして魔族に成り済ましたクロノの方を脱獄させたかもしれない。
マールは中世でヤクラのきょだいな気配を知ってからというもの魔族に対する気配のアンテナに敏感になっていた。王族の親族や、従者の中にも魔族が紛れ込んでいることに気付き、私の正体にも気付いた。
騙していたこと、咎められたりするのかと思ったが、そんな事はなく、むしろこの状況、頼れる者が私しかいない。
私自身、マールの近いところに魔族かそんなに多く潜んでいたなんて全く気付きもしなかった。
できる限りの協力(護衛)を申し出た。
私の使える擬態魔法は触れている者にも影響を与える。
例えばマールを抱えた状態で変身するなら、見た目が一つの存在へと変身できる。
変身するといっても質量や体質等が変わる訳ではない。投影が変わるだけで周囲の人間が見える映像が変わるだけである。
この力、例えば凶器の姿を背景に溶け込ませて透明化、凶器を見えないようにした状態で攻撃に使えるというとてつもなく暗殺に特化した使い方ができる。
例えばヤクラが鉄球に触れている間、それをヤクラの絵に擬態させていて攻撃発射する寸前まで鉄球の存在を見えなくさせていた。
そういったやり方で奇襲していけばクロノの脱獄も容易になるだろうが、恐らく、いや確実に敵も同じ技を敵も使うだろうから、それに気をつけなければならない。
◎
この力、例えば凶器の姿を背景と溶け込ませて透明化、凶器を見えないようにした状態で攻撃に使えるならとても強い技なのであろうが、そういった卑怯なやり方では使えないようになっている。
その魔法を生み出した先人達が後世が悪用できないようなプログラムを魔法に施しているらしく、
例えばヤクラは鉄球に触れている間、それをヤクラの絵に擬態させていて攻撃発射する寸前まで見えなくする
クロノ視点のアレンジクロノトリガー
クロノは看守に武器を渡されたが、それよりも千年祭で貰った御守りの護符があった。
念じたりひても刀には変身してくれない。これはあくまてみ敵意や悪意を向けられたときにしが具現化しない。
看守は圧倒的強者であり、心に余裕があり、クロノを犬や猫のようなペットのようにしか見えてない。そこに敵意や悪意もなく、御守りな反応しない。
その看守、目の前にいる看守は、魔族にとって模範的な悪だったが、御守りは反応しない。
その魔族はこれまで多くの人を殺していて飽きていた。殺しにはもう興味がなく、もしクロノを殺すことがあるなら、クロノの方から迫ってくるときだけ。
この看守仕事には給料は発生せず、辞めても良いのだが、辞め時が判らないでいる。元々この仕事には趣味と実益を兼ねていた。魔族同士の人脈を得る為とやりはじめたものでもあったが、作れる人脈は限られ、殺しの趣味についても飽きてしまい、今はただただ漫画を読むにふける日々だった。
何もしなかったクロノ、遊ばなかった看守。最後の日、手錠をかけられて処刑台まで連れていかれる。
「なんだお前何もしてないじゃないか。こいつ王族の友達なんだからさ、むごたらしくやっておかないと、魔族の驚異が伝わらなくなるぞ 」
魔族の驚異、それは王家の運営の担当の政治家、上層部しか知らないこと。本来上級国民である筈の彼らは魔族の支配下、監視下に置かれている。
力によって脅されて魔族にとって都合のいい法律や政策をいかようにも作られてしまう立場にあるのたが、あまりに魔族に従順なもので、恐怖体験する機会が少なく成りすぎてしまう。その為、定期的に魔族の怖さを忘れて反逆者が現れるのだが、それを抑止する為に定期的に魔族の驚異が伝えるべく、人を玩具にしなければならない。
クロノが痛めつけられてない事を確認した移送担当は、処刑する前に楽しもうとしていた。
「いいよな? この赤いの、貰っちゃってもいいよな? 」
そう言った魔族はクロノの腕を食べようとした。