無下限、六眼持って転生したけどサイタマが居ない   作:一般通過ドブカス

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話飛ばしまくって盛り上がるところまで進めたいけど、そうすると最終的に味気ない作品になるよね…
あと、毎日投稿してる人ほんと凄いな…平日時間無さすぎて早くも限界を迎えそうです…


5話

 進化の家を壊滅させてから数日、日課の鍛錬を終え部屋でくつろいでいた五条の耳に、聞き覚えのあるニュースが聞こえてきた。

 

 「F市で暴動を続けるテロリストは桃源団と名乗っており、駆け付けたヒーロー数名が負傷し手に負えない状態に。たった今、犯人グループの主犯の身元が判明しました。B級賞金首のハンマーヘッド―――、

  ―――構成員の頭はスキンヘッドで統一され、非常に危険な雰囲気に包まれています」

 

 五条がテレビに視線を向けると、そこには見覚えのある頭がやたらと大きいスキンヘッドの男の顔写真が映し出されていた。その顔を見て、五条はすぐに外出することを決めた。音速のソニックは原作でも登場回数が多いキャラであるため、極力原作通りの展開を維持したい五条はこのタイミングを逃すわけにはいかなかった。

 

 「―――金的しに行くか」

 

 五条は、意気揚々とF市の金のうんこが乗っているビルの近くの林へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 五条は、木々が鬱蒼と生い茂る林の中を少し焦りながら歩いていた。先ほどから林の中を探索しているが、一向にハンマーヘッドともソニックとも遭遇しない。もしやこのまま会えずに終わるのかと思い始めたその時、木々の隙間から誰かが現れた。

 咄嗟にそちらを見た五条は、腹部と脚部に炎の文様が描かれている絶妙にダサいパワードスーツを身に着けた、やたらと頭の大きな男と目が合った。

 

 「なんだお前、()()()の仲間か?」

 

 「お~、実際に見るとなかなか凄い頭だね。どうなってんの?」

 

 五条はまともに会話する気が無かったので、思ったことをそのまま口に出していた。

 その言葉を挑発と受け取ったハンマーヘッドは、五条の顔面へパワードスーツによって強化した拳を振り抜く。

 

 「舐めやがって、死ね! ……ふぅ、早くこの場を離れなければ」

 

 ハンマーヘッドは五条を殺したと思い一息ついたが、視界の端で五条が平然と立っていることに気がついた。

 

 「んじゃ、ばいばい」

 

 五条が軽くはなった一撃でハンマーヘッドが着ていたパワードスーツはバラバラに砕け散る。ハンマーヘッドは地面に散らばったスーツの破片を見てそれが現実だと認識すると、冷や汗を垂らしながら後ずさった。

 

 「ま、待て! 俺はただ働きたくなかっただけで……」

 

 「ほら、さっさと行きなよ」

 

 五条はハンマーヘッドを見つけることさえ出来れば良かったので立ち去るように促したが、ハンマーヘッドはその様子に困惑しているようだった。

 

 「……え? 俺を抹殺しに来たんじゃ……」

 

 「まぁ、殺してもいいけど。どうする?」

 

 「な、なんでもないですっ!」

 

 五条は、頭に苦無が刺さったまま全裸で逃げ出したハンマーヘッドの後ろ姿を眺めていた。その姿は完全に油断しているように見えるが、ソニックが現れるとしたらそろそろだと考えていたので意識は周囲の警戒に向けられていた。

 

 風が吹き木々が揺らめいた瞬間、五条の頭の側面に吸い込まれるように苦無が飛んできた。その苦無をキャッチするとほぼ同時に、無限の壁に阻まれた刀が眼前で停止した。

 目を見開くソニックを前に、五条は眼前にある刀の側面を軽くたたき、刀をへし折った。

 

 「ハンマーヘッドを逃がしていたな、奴の仲間か?」

 

 「この格好を見なよ。どう考えても違うだろ?」

 

 「なら、なぜ逃がした」

 

 「スーツを壊したらただの小物だったからね。興味を失っただけさ」

 

 「……そうか。まぁ、どっちでもいい事だ。お前は俺の技を二回も見切った。それが問題だ。お前が誰であろうと、もう逃がすことはできない」

 

 ソニックがその場から高速で跳躍した。勢いをそのままに木と地面を次々と蹴ることでさらに加速していき、超高速で五条の周りを跳ねまわる。

 

 「どうだ? 見えるか!? この速度にもついてこれるか!!?」

 

 その速度は、多くの怪人と戦ってきた五条にとってもなかなかお目にかかれないほどには早かった。しかし、五条が見失うほどの速度ではなかった。そこで、五条はソニックが接近してきたタイミングでそちらに顔を向けた。

 

 「この程度ならね」

 

――――風刃脚!!

 

 五条が自身を目で追えていたことに驚いたソニックだったが、流れるように回転し、風刃脚と命名されたかかと落としを放つ。

 五条は、今日の目的としていたタイミングが来て歓喜していた。そして、風刃脚を半身になることで回避すると、正面にあるソニックの股間を()()()()()()

 

 「っぁ!?」

 

 本来ならば辛うじて着地していたソニックだったが、股間を抑えながら撃ち落されたかのように背中から地面に落下した。

 想定外の痛みを受けたソニックは、その場で股間を抑えたまま体を丸めて震えていた。

 

 ソニックにとって不幸だったのは、五条がこの世界に転生してから三年経っていることで原作の細かいところまでは覚えていなかったことだ。

 このタイミングでサイタマがソニックに金的をすることは覚えていたが、それが寸止めの結果偶然当たったという過程を忘れてしまっていた。

 

 それ故、五条は本当に軽くではあるが叩いてしまい、その結果、ソニックの股間には原作を遥かに上回るダメージが入ってしまったのだ。

 

 「ぉ、俺は、暗殺から用心棒までっ、な、何でも請け負う、最強の忍者。音速のソニック」

 

 ソニックは鋭い眼光を五条に向けて言葉を紡いだ。

 

 「だが、仕事はしばらくおあっ、おあずけだ。お前という好敵手をっ、見つけたからには、け、決着がつくまで、鍛錬あるのみ。なまえ、名前を聞いておこう」

 

 「……五条だ」

 

 ソニックは、片手で股間を抑えて四つん這いで震えながら、脂汗が止まらない青白い顔をあげて五条に宣言するが、その眼には幼少のとき以来流した記憶がない涙が滲んでいた。

 

 「五条! つ、次に会った時がお前の最後だ! 究極のっ、忍術で確実に、仕留める! この、おん、音速のソニックが、な!」

 

 「お、おう。……頑張れよ!」

 

 五条は、ソニックの股間に明らかに必要以上のダメージを与えてしまったことを察して、いい笑顔でサムズアップをしてすみやかにその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 五条がソニックの股間に甚大なダメージを与えてから数日が過ぎ、五条とジェノスは「ヒーロー認定試験 第六特設会場」と書かれた看板の前に立っていた。

 

 「ここが会場か。意外と受けに来る人多いんだな」

 

 「ヒーローの人気はかなりのものですからね。それに試験は無償で何度でも受けられますから、とりあえず申し込む人も多いと聞きます」

 

 五条とジェノスは人の流れに沿って受付に行くと、参加人数が多いためいくつかに組分けしているらしく、2人は組が違い別の会場で試験をすることとなった。

 

 「それでは先生、行って来ます。先生なら何も問題無いでしょうが、その勇姿を見れないのが残念です」

 

 「あぁ、頑張れよ」

 

 ジェノスは純真な目でそう言ったが、五条は筆記で調整してサイタマと同じくC級になることを目標としていたため、上手いこと調整できるか内心はかなり緊張していた。

 

 そんな不安要素を抱えたまま、五条達の時間が始まった。

 初めは筆記試験だった。五条は割り当てられた部屋に並べられた机に座り、監視員が開始の合図を告げると同時に机の上に置かれた紙を裏返した。

 

 「(やばい、普通にわからない問題も結構あるぞ)」

 

 筆記試験の内容はシンプルで、書かれてある質問に回答していき、最後に400文字程度の作文を書かされるものだった。

 五条にとって問題だったのは、ヒーロー協会に関する内容を問われている設問が結構あることだ。ヒーロー協会の規則など全く覚えていないし、スポンサーの存在も成金みたいな名前の奴がいる程度しか知らなかった。

 

 「(い、いや。この辺はサイタマも答えられなかったはず。なら、ヒーロー協会への知識がほぼゼロでも落とされることはない、といいな……)」

 

 筆記試験を終えた五条は、もはや祈ることしか出来なかった。そんな不安に苛まれている五条だったが、体力試験では満点を取れるように他を圧倒する実力を見せつけた。

 純粋な肉体の性能だけでも今回の試験に来ていた受験者達を圧倒していたが、その直後に行われた超能力的と申請していた呪力強化を使用したテストでは、本気を出さずともこれまでの協会の体力試験の記録を幾つか塗り替えるほどの力を見せた。

 

 「「(帰ろ……)」」

 

 その力は、一緒の会場にいた受験者達の心をへし折るには十分すぎるものだった

 

 全ての試験を終えた五条は、更衣室で着替えている途中でジェノスと合流した。

 

 「お疲れ、そっちも終わったか」

 

 「はい。筆記テストも体力テストもくだらない内容でしたね」

 

 「おぉ、さすがジェノス。僕は筆記が―――」

 

 「まぁ筆記の方はあの内容だと満点で当たり前なので、問題は体力ですが先生と俺なら余裕でしょう」

 

 五条は、筆記に自信がないことを告げる前にジェノスに真剣な顔でそう言い放たれてしまい、曖昧な返事をすることしか出来なかった。

 そして1時間後、結果を告げる紙が配布された。

 

 「100点でした。ん? "S級ヒーロー"に認定すると書いてありますね。どういう意味なんでしょう。ランク付けに何の意味が……先生?」

 

 淡々と告げるジェノスの傍で、五条は緊張しながらゆっくりと封を開けた。

 

 「受かったよ。79点のC級だってさ」

 

 安堵の息を吐きながらそう告げた五条の顔は、なかなかお目にかかれないほどに綻んでいた。そして、その内心はギリギリC級だった結果に驚愕していた。

 

 「(危なっ! 確かにある程度は答えたけど、ヒーロー協会関係の質問はおそらく全滅。強い怪人にあった時の対処法とかはサイタマを意識して殴り飛ばす、とかしか書かなかったんだぞ!? それなのにあと一点でB級って、サイタマはどんな回答してたんだよ……)」

 

 そんな五条の気持ちなど露知らず、ジェノスは五条への評価に納得がいかず、協会への怒りを見せた。

 

 「責任者に直訴しにいきます」

 

 「恥ずかしいからやめて!」

 

 五条がそんなジェノスを慌てて引き留めていると、部屋に設置されたスピーカーからアナウンスが流れ、合格者へのセミナーが開かれる会場が告げられた。

 

 「よ、よし。行くぞジェノス。合格さえ出来れば問題はないんだ。さっさと済ませて帰るぞ」

 

 五条とジェノスのセミナーを担当したのは、A級ヒーローのスネックであった。五条は生でスネックを見られて嬉しかったが説明自体は聞き流していたので、気が付いたらセミナーは終わっていた。

 

 

 

 

 その後、五条が帰宅しているときに新人潰しとして襲撃をかけたスネックだったが、いくら攻撃しても無限の壁に阻まれ続けた結果、冷や汗を流しながら、今回は見逃してやると捨て台詞を吐いて逃げ去っていった。




肉体に神が宿ってるとまで評価されたサイタマですら筆記試験の結果が悪ければC級スタートなので、原作開始時のヒーロー協会だと筆記悪ければどんなに強くてもいきなりS級にはなれない気がする…
もしかして、「辛うじ"で"」と濁点つけるのは訛りだったりしますか?私の住んでる辺りだと濁点つけるのが普通なのですが…
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