なんかやばい物とか生きものとか集めてる秘密結社に拉致られたんだが   作:テンページ

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追記、SCPー682のあだ名をつけるくだりを変えました。


幕間 日常の一コマ

SCP-1048とのクロステストが終了して数日後、SCP-1048が俺の部屋に入り浸るようになった。

財団は何をしているのだろうか、収容はどうした。

今部屋にいるのはSCP‐076‐2、SCP‐682、SCP-1048の三体だけだ。

keterクラスのオブジェクトが三体となるとどんな人間も即死しかねない危険な条件なのだが何故か全員パソコンで資料をまとめている俺の傍に密集していた。

 

『ふんふーん』

 

SCP-1048は全体的に肌色が悪く髪は茶、天真爛漫で穏やかな顔つきではっきり言って()()()なのだが中身は悪魔だ、MRI検査を受けさせた際様々な事実が明らかになった。

専門家曰く、「高度な外科手術が顔に施されている、脳には未知の技術が使われたらしくて私たちでもわからない、でもこれだけは言える、アレは死体を動かしている」と…

やはりなついたところでキチクマはキチクマである、っていうか鼻歌しながら分身体作るのやめろ。

 

『………♪』

SCP-682は濃い緑の長髪とすらりとした顔だち、かなりの美貌と体形をしているが実際は【確保】【保護】【収容】をモットーにしている財団が真っ先に【破壊】という判断をした怪物である。

様々なオブジェクトに適応し、体のほとんどを破壊しても再生し、その事案にかかわった財団職員を皆殺しを宣言したらしい、生きとし生ける生物を憎むその存在は現在人間に近いフォルムでクレフ博士がいやがらせで俺に流した書類仕事をものすごい速さでさばいている、あと長い尻尾を俺の腰に巻き付けていた。

なんでも『君の体温を感じていたいから』らしい、仕事を手伝ってくれるのは有り難いがいかんせん絞殺さそうで怖い。

 

『暇だ…』

アベルことSCP‐076‐2も世間一般の価値観でいえばかなりの美人だ、二メートル近い身長に褐色の肌、恵まれた体格に、今はDクラスの服を着こんでいるので見えないが全身に悪魔のタトゥーをしているらしい、好きな人は好きだろうが彼女もまた怪物じみた存在だ。

身体能力もさることながら尋常ならざる剣術でおもちゃの剣で機動隊員の顎を砕いたり、鉄の棒で弾丸を叩き落としたり、鉄の扉を切り裂いたり、しかも以前俺を襲おう(性的に)とした682と喧嘩(本人たちの認識)したとき、なんと空を切っていた。

しかし彼女は俺を性的な目で見ていない、なんと意外なことに彼女には性的知識があんまりないのだ。

興味がないといった方が正確かもしれないが彼女にとっての欲求が戦いか飯かの二択なので682や1048よりも接しやすい。

まぁ定期的に遊びと称して、アベルの戦闘欲を満たしてあげないといけないが…。

 

「こっちは今終わった、そっちは?」

 

『ちょうど終わった。』

 

682もちょうど終わったらしい、山ほどあった書類が一時間ほどで分類され、整理されていた。

 

『書類からシナモンの香りがした、ハロルドにこんなバカみたいな量の書類をよこしたのは奴だな…次会ったら殺すか。』

 

『さんっせい、あいつ私のかわいいぬいぐるみにショットガンをぶっ放したのよ、肉人形にしてやらないと気が済まない』

 

「嫌われてるな…あの人、ま、妥当だけど。」

 

1048と682が殺意を滲みだすと俺もうなずく、だってあいつ命知らずにも682のお尻を叩いて尻尾で吹っ飛ばされているし、しょっちゅう682にセクハラして何度も致命傷を負っているはずなのに翌日にはけろっとしているのでタフどころかゾンビの可能性もある、ちなみにブライト博士も胸や尻を揉もうとしたが秒で爆発四散している。

 

『あー楽器を背負った男のことか、あいつ強そうだから戦ってみたいんだよなぁ』

 

アベルがボソッとそんなことをつぶやき、俺は苦笑いした。

 

そのあとみんなで雑談をしているとこんな話題が出てきた。

 

『そういえばさ、ハロルドって私やこのトカゲちゃんのこと番号でたまに呼ぶけど不便じゃない?あだ名でも決めようよ?』

 

「いいのか、ネーミングセンスが壊滅的な俺に決めさせて?」

 

『私はハロルドが決めてくれたらなんでもいい、番号で呼ばれるよりましだ。』

 

『そうだよ、番号で呼ぶのは失礼だよ。』

 

「確かにそうだよな…うーん」

 

一分ぐらい考えてみて安牌な名前の候補が決まったので伝えてみる。

 

「じゃぁ、テディとアマカでどうだ。」

 

『わたしがテディね、うーんテディベアからからとったんだろうけど…』

 

「じゃあ、百合子」

 

『なんで日本名?!もう意地悪なんだから…♡』

 

テディは恐らくドmだ、少し冷たいぐらいがちょうどいい。

 

『アマカか、由来は?』

 

「俺の住んでた地域でトカゲのことをアマカベって呼ぶからそれを少しもじった。」

 

『アマカか……番号よりましだしいいか』

 

口調はそんなにうれしそうではないが、尻尾が左右に揺れていた。

 

「アベルは、あだ名とかいる?」

 

『いいや、今までどおり呼び捨てでいいぞ』

 

そんな感じで平和な時間が過ぎていった、たぶんこのころが一番平和だったかもしれない。

 

ここ一年でこの部屋に運命の三女神や朱雀の荒魂、緋色の王の化身や土星からの使者など、シャレにならない奴らがたむろするからだ。

 

 

 

 

 

 




タイトル: SCP-1048 - ビルダー・ベア
原語版タイトル: SCP-1048 - Builder Bear
訳者: boatOB
原語版作者: trennerdios
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1048
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-1048
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: SCP-076 - "アベル"
原語版タイトル: SCP-076 - "Able"
訳者: 訳者不明
原語版作者: Kain Pathos Crow, DrClef(改稿者)
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-076
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-076
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: SCP-682 - 不死身の爬虫類
原語版タイトル: SCP-682 - Hard-to-Destroy Reptile
訳者: 訳者不明
原語版作者: Dr Gears, Epic Phail Spy
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-682
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-682
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: ブライト博士の人事ファイル
原語版タイトル: Personnel Director Bright's Personnel File
訳者: Dr Devan
原語版作者: AdminBright
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: クレフ博士の人事ファイル
原語版タイトル: Dr Clef's Personnel File
訳者: Dr Devan
原語版作者: DrClef
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/drclef-member-page
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/drclef-member-page
ライセンス: CC BY-SA 3.0
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