ワールドトリガー/四方隊   作:匿名C級隊員

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投稿済みの話の編集を結構しています……申し訳ありません。
(四話目は一部変更しました)


黒羽千秋

五本勝負を終えた二人は、127号の出口付近で話していた。

 

「おまえ、意外と搦手とか上手いタイプなんだな……部隊結成するのが楽しみになったぜ」

「それは良かったよ。チームメイトに失望されたら嫌だからさ」

 

四方の言葉に、明るく笑った新田は「そんな実力主義者に見えるか?」と語った後、「いや、あながち間違いではないか」と小さく呟く。

その言葉を特に追求せず四方は新田に問いかけた。

 

「これで二人集まったんだけど、新田くんは他に入隊してくれそうな人知ってる?オペレーターの人も居ないんだよね」

 

四方の問いに、新田は顎に手を当てながら思考している。

そして、問いに対する答えを四方に語る。

 

「フリーの隊員か……いやーちょっと知らないな。それに、基本的にオレの人脈は個人戦やってる奴らだからさ、オペレーターにはあんま知り合いいないんだよなー」

「それなら、オペレーターは必須として、もう一人ぐらい入隊希望者を待ちたいかな」

「確かに、戦闘員は三人が丁度いいよなー」

 

そんなことを話している二人の元に、一人の隊員が声をかける。

 

「張り紙を見てきたんだけど……てか、まだ入れる?」

 

中性的な声。

しかし、どこか女性的な柔らかさを含んでいるため、かろうじて女性の声だと判断できる。

二人は、その声の方向を向いた。

そこには、麗人と言えるほどの美形の女性が立っていた。

中性的な顔に、女性としては長身の172cmの身長。

それに加えて慎ましい胸のため、外見を最初に見た者はその性別の判断に苦労するだろう。

 

「まだ入れますよ……って、黒羽さんじゃないですか」

「久しぶり、四方くん。ちょっと入隊しようか悩んでてさ……条件とかある?」

「特にありませんよ?入隊してくれるなら誰でも大歓迎です」

 

親しみやすい雰囲気を纏っている黒羽。

だが、内心では二人を見定めていた──中でも迅さんに言われていた四方についてはしっかりと。

──……最後に会ったのは、二ヶ月前の東さんの作戦室か。

──お互い忙しかったのもあるけど、あんまりちゃんと話したことないなー。

引っかかるのは迅さんの「黒羽ちゃんの求めるタイプの隊長」という言葉だ。

──……まあ、わたしのことを知ってる上でこの雰囲気なら大丈夫かな?

──もうそろそろ、わがまま言ってフリーのままってのも良くないし……。

そして、黒羽は見定めるのをやめる。

その理由の半分は大まかな結論が出たから、そしてもう半分は、黒羽が人を見定めるのが苦手だからだ。

苦手な理由は黒羽の考え方にある。

「見定めたところで、相手の事を深くは理解できないだろう」という考えだ。

そのため、黒羽が結論を出すのに最も影響を与えたのは、迅の行動──未来視によるアドバイスなのだ。

「未来視を持つあの迅さんがアドバイスをしてきた」という事実は、それほどまでに大きい。

そして、約二年間もの間入隊の誘いを断ってきた黒羽は、あっさりと入隊を決めるのだった。

 

「……それなら良かった。それじゃあ、わたしも入隊しようかな」

 

その発言に最初に反応したのは、ここまで静観していた新田だった。

 

「へー驚いた。あの黒羽さんが入隊するなんて……いや、チームメンバーとしてはこの上なく信頼できるんだけどさ」

「それは、ずっとわたしが入隊の誘いを断ってたから?」

 

黒羽の言葉を肯定する新田。

「黒羽がどこにも所属したがらない」というのは、ボーダー内でも有名な話で、四方も聞いたことがあった。

 

「確かに。加古さんの誘いも断ってましたね」

 

加古隊──加古が隊長のA級部隊。

ボーダー内でもA級6位というその高い実力と、イニシャルが「K」から始まる人しか誘わないという謎ルールがあることで有名。

黒羽のイニシャルは「K」から始まるため、一時期入隊しないかと誘われていた。

 

「入隊を断ってたのは、色々理由があるけど……一番はわたしのトリオン量目当ての人が多かったからかな」

「確かに……黒羽さんのトリオン量は出水さんに並びますから、戦力的に欲しがる人は多いでしょうね……」

 

四方の言葉に肯定しながら黒羽は語る。

 

「ま、他にも二年間もフリーだと流石に、どっか所属するべきかな?っていう悩みが生まれるんだよね」

 

そんな黒羽の言葉に新田は同意する。

 

「あ〜それはオレも同じ理由ですねー。なんか働いてないみたいな感覚になるんですよね……」

「……いや、新田くんはずっと個人戦やってるって言ってたし、忙しい黒羽さんとは少し違うじゃない?」

「四方に言われると言い返しずらいな……」

 

最初と比べて──お互い同い年だと知ったからというのもあるが───仲が少し深まった二人は、高校生らしいテンションで会話できるようになっていた。

そんな二人に、ふと気になっていたことを問いかける黒羽。

 

「そういえば、二人ともオペレーターの当てはあるの?」

 

その問いに新田は間髪入れずに答える。

 

「オレは全然ないですね」

「俺もフリーのオペレーターの人はあまり知らないですね……」

「あ、そうなんだ」

 

黒羽は表情こそ変わらないが「やっぱりねー」と内心で思いながら二人に一つの提案を口にする。

 

「わたし、フリーのオペレーターを一人知ってるんだけど、この子を誘うのはどう?自分で言うのもアレだけど、わたしと一緒のチームなら入隊してくれそうなんだよね」

 

その言葉を聞いた新田は四方に視線を送る。

オレは何でもいいよー的な視線だ。

その意図をしっかりと理解した四方は考えるまでもなく、答えを口にする。

 

「助かります!ぜひ誘いましょう!」




隊員同士の会話は今回無しです。

BBF風のキャラ紹介っていつ頃が良いんでしょうかね?



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