誠斗視点
「さて誠斗を迎えたし、後は咲夜と凌牙とフランが来るのを待つだけね」
レミリア様が言った。
咲夜とフランもそうだが凌牙もいたのか。
「自己紹介した方がいいか?」
「大丈夫よ。それは3人が来たらにしましょう」
まあそっちの方が楽っちゃ楽だ。
大人しく待つとしよう。
「そういえば誠斗が紅魔館に来たのが10年前って美鈴さん言ってたよな。
誠斗、お前行方不明になった後幻想郷に来てたのか?」
「……ああ。山で遭難したんだがある人に拾われたんだ」
「その人って……」
「その人は…」
ガチャン
俺が話そうとすると、扉が開いた音がした。
扉が開いた途端、一つの影が俺に飛び込んできた。
「お兄ちゃ〜ん」
「フラン」
影の正体はレミリア様の妹フランドール・スカーレット、愛称はフラン。
俺が紅魔館にいた頃、遊び相手になっていた。
勿論戦闘ではなく、鬼ごっことかそっち系だ。
遊び相手として一緒に遊んでるうちにお兄ちゃんと呼ばれ懐かれた。
「えへへ、久しぶり」
「ああ、元気にしてたか?」
「うん、狂気の制御もできるようになったんだー」
「そうか、頑張ったな」
霊夢視点
私達は飛び込んできたフランと飛び込まれた誠斗のやりとりを見ていた。
まるで本当の兄妹のような仲睦まじさがそこにあった。
「お嬢様、妹様がそちらに……あら霊夢来てたの」
「何よ、いちゃダメ?」
次に入ってきた咲夜と軽口を交わす。
咲夜は私と一言話すと誠斗とフランの方を向いた。
「妹様、そろそろ離れましょう」
「えーいいじゃん」
「ダメです」
咲夜がフランを引き剥がそうとする。
兄との感動の再会を邪魔されたくないのか。
「速くどいてください」
「やーだー」
「退け………そこは私の場所だ」
咲夜の敬語が外れた。
というかお上品な言葉遣いも外れている。
「お、おーい咲夜ちゃん、素が出てる」
「おっと、すいません興奮しました。
お久しぶりです、兄さん」
「ああ、久しぶり咲夜………心配かけたな」
「おうかけすぎだ馬鹿野郎。
そして俺に挨拶はなしか」
「久しぶり」
「何故一言で終わらせた!」
誠斗が最後に入ってきた男と漫才みたいな会話をする。
誠斗や剣に比べ小柄で青髪の男だ。
あの軽いやり取りから察するに彼が2人の会話に出てきた凌牙だろう。
3人(フランがくっついているから実際は4人)に剣が近づく。
「久しぶり咲夜。それと凌牙元気そうだな」
「おう、ここの生活にも大分慣れた。そっちは?」
「俺も、大分慣れた」
剣が咲夜と凌牙に挨拶をする。
あの4人の間で暖かい空気が流れる。
ただ誠斗だけ何処か一歩引いてそれを見ている気がした。
「さて、再会も果たしたことだし、自己紹介しましょうか。あっ咲夜はしなくていいわよ」
そうして始まった自己紹介。
まずは紅魔館組の剣に対する自己紹介だった。
「まず私から、パチュリー・ノーレッジよ。ここの地下の図書館の管理をしているはよろしくね剣くん」
「私は紅美鈴、この屋敷の門番を務めています。よろしくお願いします剣さん」
「私はレミリア・スカーレット、ここ紅魔館の主よよろしくね剣」
「私はフランドール・スカーレット。フランって呼んで〜」
「あと私の使い魔のコアって娘がいるんだけど今図書館で留守番させているからここにはいないわね」
「初めましてご丁寧な自己紹介ありがとうございます。神田剣です、誠斗と凌牙、咲夜とは幼馴染の間柄です」
「あまり堅くならなくて構わないわ。堅苦しいのは好きじゃないのよ」
「じゃあレミリアさんでいいか?」
「ええ、大丈夫よ」
付き合いはまだ短いけどある程度剣の人柄について知れた。
彼は誰に対しても礼儀正しいのだろう。
完全にタメ口で話しているのがあそこの3人くらいなのを見ると気安く接している人間は少ないのだろう。
次は私と妖夢が凌牙に自己紹介をするターンだった。
「初めまして、博麗霊夢よ。博麗神社で巫女をやっているわ」
「魂魄妖夢です。白玉楼で庭師をしています」
「俺は上城凌牙。よろしくな霊夢、妖夢」
こっちは剣とは反対に軽い。
話しやすさはこっちが上だろう。
というかこの三人衆、堅い剣、割とぶっきらぼうな誠斗、軽い凌牙……バランスいいわね。
「さて自己紹介は終わったし、霊夢、これからどうするの?」
「ああ、どうするかか〜」
レミリアの質問に答えあぐねる。
マジでどうしよう。
「歓迎会を開いたら?そうすれば住人たちとの交流も一々現地に行かずに済むわよ」
咲夜がいい案を言ってくれた。
確かに歓迎会を開けば大体の奴らは来るだろうし、一々私が案内する必要もなくなる!?
「いいわね、そうしましょう」
「会場はどうするんだ?どれだけ来るかは知らんが紅魔館の大食堂に入り切る人数か?」
誠斗が疑問を呈してきた。
「それに関しては大丈夫よ。博麗神社で開かれる宴会に来る奴が参加するとするなら、問題なく入るわよ」
「ほーん」
レミリアが代わりに答えてくれた。
さてやる事も会場も決まったことだし……
「やるわよ!宴会!」
「歓迎会じゃねえのかよ」
どっちも変わらないわよ。
そう私は誠斗に返した。
キャラ紹介
十六夜咲夜
種族:人間
年齢:18歳
能力:時を操る程度の能力
紅魔館の完璧で瀟洒なメイド長。誠斗の妹。
普段は上品な言葉遣いを崩すことはないが、誠斗達の前だと素を見せることがある。
割とブラコン。ブラコンモードの時は上品な言葉遣いどころか敬語も外れる。
能力は原作と一緒。外の世界での名称は“