東方葬想録   作:KUS

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幽霊との遭遇

霊夢視点

 

「つまり、その外来人を警戒しろってこと?」

「そうだ。もし幻想郷に害をなすようなら排除しろとも言われている」

「そりゃまた随分と焦ってるわね」

 

私は今、藍から紫の伝言をきいていた。

内容は武装した外来人がいるから警戒しろ。

もし、幻想郷の敵なら排除しろと言うことだ。

普段から“幻想郷は全てを受け入れる”なんて豪語しているあいつらしくもない。

それだけ焦っているのか、それとも誠斗に関わらせたくないのか。

紫は妙に誠斗のことを気にかけている。

あいつ自身が呼んで連れてきたから思い入れが強いのか。

 

「今度聞いてみようかしら」

「何のことだ?」

「誠斗のことよ。紫が何を考えているのか聞いてみようかなって」

「そのことは紫様は時が来たら教えると言っていたぞ」

「時が来たらって、いつよ?」

「私にもわからん。取り敢えず外来人のことは任せたぞ」

 

そう言って藍は飛び去っていった。

取り敢えず、外来人の監視をしよかしら。

藍は魔法の森に外来人がいるって言っていたわね。

そうして私は博麗神社から魔法の森に向かって飛んだ。

 

誠斗視点

 

「よっす!アリス久しぶりだな!」

「久しぶり魔理沙、少し静かにしてくれないかしら?」

 

現在、俺は魔理沙と一緒に彼女の友人である魔法使い、アリス・マーガトロイドの家を訪れていた。

俺とアリスの接点は歓迎会の時に挨拶と少し話をしただけだった。

何故、アリスの家に来たのか?

魔理沙に魔法を見せた後、引っ張られて来たのが理由だ。

つまり”俺は特に理由はない“が答え。

 

「数日ぶりね誠斗。魔理沙に引っ張られて来たの?」

「そうなる」

「良いじゃねえか、どうせ暇なんだろ」

「そうゆうのはまず本人に確認しろ。特にやる事がなかったのは事実だが」

 

魔理沙の暇人呼ばわりに上手い反論が出なかった。

次から霊夢に暇な時行けるおすすめスポットでも聞いておくか。

 

「ん?アリス、どこか行く所だったのか?」

「ええ、人里に買い出しにね」

「へえ〜、なあ誠斗、お前人里には行ったか?」

「まだだな、初日は博麗神社から白玉楼、紅魔館って流れ出し、

 歓迎会の後は飛行魔法習得のために紅魔館に籠ってたからな」

「じゃあ、アリス私たちもついて行くぜ。誠斗に人里を案内したいし」

「良いわよ、準備するから少し待っててね」

 

そう言ってアリスは奥へ行った。

 

数分後、支度ができたアリスと魔理沙と一緒に家を出る。

辺りは夜かと思うくらい暗い。原因は空を覆う程伸びて生い茂っている木々だ。

さらに、魔力が充満していて、普通の人間には毒になる。

それが魔理沙やアリスが住んでいる魔法の森の特徴だ。

2人が住んでいる場所はまだ浅いエリアらしい。

俺達3人は、その森を進んでいた。

 

「それでな、それ以降私とアリスは犬猿の仲って言われるくらい仲が悪かったんだ」

「話を聞く限り、100お前が悪そうなんだが……」

「まあ、昔の話ですし。今は気にしていません」

 

2人の過去の話を聞いていると何故普通の友人と言う言える仲まで修復できたのかを聞きたくなって来た。

そうこう話しながら歩いていると、そろそろ森の出口に差し掛かる時だった。

 

パキン

 

不意に誰かが枝を踏んだような音が鳴る。

いや、こんな森の中だ。実際踏んだのだろう。

俺達は、音の鳴った方へ視線を向けた。

 

「なっ!?」

「……!?」

「誰?」

「誰だぜ?」

 

俺達が遭遇したのは黒い戦闘服を着た兵士6人だった。

 

「……!」

「わっ!」

 

俺は咄嗟に隣にいた魔理沙を引っ張って自分も回避行動を取る。

次の瞬間、俺達がいた場所を弾丸が通り抜けた。

それを受けて、即座に下手人に発砲する。

しかし、弾丸は空中で何かにぶつかり、地面に落ちる。

 

「いや〜、サンくん。油断しちゃ駄目でしょ〜」

「すいません、テンパったもので」

「まあ、いきなり標的と出くわして慌てるなと言うのが無理です。普通の兵士としては当然の反応かと」

「それ、暗に特殊部隊として失格って言ってません?」

 

先ほど、弾丸を落としたのはおそらく空気の壁。

そして下手人らしき男とその口調。

そして……

 

「久しぶりだな、リーパー」

「Ghost……!」

 

俺に対し、敵視の目を向ける男。

連邦情報局専属の特殊部隊……Ghost小隊だった。

 

魔理沙視点

 

誠斗が隣であいつらのことを知っているかのように名前を呟く。

目の前にいる連中は黒い格好で全身を隠しており、顔立ちはわからない。

わかるのは性別くらいだ。

 

「リーパー、何故俺達がここに居るのかわかるか?」

「俺の始末か?」

 

何を言ってるんだ?

誠斗の始末……つまり殺すってことだよな?

じゃあこいつら誠斗を殺すために……

 

「丁度良い、ここで貴様を葬ってやろうリーパー」

「………」

「5年前のあの日、貴様に敗北してから俺は研鑽を続けた。

 全ては貴様から勝利をもぎ取る為」

「……………」

「リーパー!今ここで俺と勝負だ。

 俺と戦い、そして俺のてがr「またカッコつけてるんですか!隊長は!」待てGhost3、今のは空気読むとこだったろ!」

「いや〜、僕も今のはちょっと」

「Ghost2!」

「いえいえ、私は隊長のお言葉は素晴らしいと思っていますよ。例えば学校の校長先生のお話と同じくらいには」

「Ghost5!それは俺の話が長いってことか!」

 

なんか、あいつらが勝手に漫才を初めて一気に気が抜けた。

………悪い奴奴等ではないのかもしれない。

これを聞いてアリスも戦闘態勢を解いてしまっている。

 

「兎に角!リーパー!俺と勝負だ!」

「こいつこんなに熱血タイプだったか?」

「君に会えて嬉しいんだよ〜」

「そうなのか?」

「だーれが嬉しいだ!」

「取り敢えず戦うことになるんですよね。人選どうします?」

「私はダウン中の2人のお守りですね。この状態じゃ役目を果たせません」

「じゃ〜あ、この3人かな〜。丁度同じ人数だし〜」

 

そう言って相手が戦闘態勢になる。

結局戦うのかよ。

 

「さあ、リベンジマッチだリーパー!」

「そろそろ、怒るよ僕も」

「隊長はお口にチャックで」

 

なんか締まらないまま戦闘が始まった。




キャラ紹介
Ghost小隊
連邦情報局専属の特殊部隊の一つ。
情報局が抱える特殊部隊の中では任務達成率100%を誇る最優の部隊。
隊員間の仲は悪くなく、隊長に軽口やタメ口、皮肉が普通に飛ぶ程。
Ghost1
隊長。一人称は俺。真面目な性格だが、カッコ付けたがり。カッコつける度に他の隊員から言葉による総攻撃を喰らう。かつて誠斗に敗北し、それ以降リベンジに燃えていた。
Ghost2
副隊長。一人称は僕。間延びした口調が特徴。普段は軽く昼行灯な性格だが、部隊がやばいと真面目になる。
逆に彼が余裕そうな時は特に危険じゃない。
Ghost3
ポイントマン。一人称は自分。年は下から三番目で、先輩3人には敬語。基礎は大得意だが、応用が苦手。
直感が異様に鋭く、魔術、霊術的な手段でコチラを見ている視線に気づくほど。
Ghost4
スナイパー。部隊の紅一点。一人称は私。他の隊員に比べて口数が少ない。年が近いGhost6と仲が良い。
Ghost5
偵察・哨戒担当。一人称は私。常に敬語だが、皮肉屋。
魔法関係は部隊一で、偵察や哨戒の際には光学迷彩で姿を隠し飛行魔法で空から状況を確認する。
Ghost6
タンク。部隊で一番の後輩。語尾に「〜っす」と付ける。一人称は僕。
特殊部隊なので、隠密任務が多く、基本暇。Ghost4とは仲が良い。
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