誠斗視点
戦闘開始直後、Ghost2が壁をつくる。
目には見えないし声も聞こえる。なのに通ることは出来ない。
唐突に分断されて、魔理沙達が焦る。
「それじゃあ〜、隊長に付き合ってあげてね〜」
「気をつけろよ2人共、そいつは能力で空気を操れる」
2人が空気?と首を傾げた。
まあ、それだけじゃわからんか。
「具体的に言えば、そいつは空気で壁や爆弾も作れるし、真空状態も作れる」
「……!?」
「えっと……どういうことだぜ?」
「魔理沙、真空状態を作れるっていうことは、殺そうと思えばいつでも私達を殺せるってことよ」
「はっ!?」
魔理沙も相手の能力の恐ろしさがわかったらしい。
それに対して、Ghost2は微笑みながら答える。
「大丈夫だよ〜。僕達の任務はリーパーの抹殺。関係ない人は殺さない主義なんだ〜」
「それ、先輩だけですよね?俺達は普通に消しますよ」
「も〜、堅いな〜サンくんは、それに僕達が守るべきものって、なんだっけ〜」
「………」
Ghost2は殺すつもりはなさそうだな、随伴のGhost3も従うようだ。
つまり、問題は目の前の奴だ。
「くくく、ようやく貴様の首を獲れる」
「前から思ってたが、何故そんなに俺に執着する?」
「ふん、そんなの簡単さ。俺はなああの時お前に受けた屈辱を忘れてない。
わかるか?俺がまだ若かったとはいえ………
生意気そうだと自分から喧嘩を売って返り討ちにあった俺の気持ちが」
「いや自業自得じゃねえか!」
魔理沙が大声でツッコんだ。
Ghost2とGhost3もうんうんと頷いている。
なんなら私怨で執着されていたのかと俺も驚いた。
「わかるか?仲間の前でカッコ悪い姿を見せてしまった俺の気持ちが」
「関係のない人間に喧嘩を売ること自体、カッコ悪いと思わなかったのか?」
「ええい、あの時はむしゃくしゃしていたのだ!ターゲットが俺達が現着した時には既に死んでいて、
次いでと言わんばかりに犯人探しをさせられたのだから!」
そんな理由で俺は喧嘩を売られたのか………ん?
ターゲットが既に死んでいた?
「………なあそのターゲットの名前は?」
「菅野だ、テロリストと組もうとしていたヤクザだ。それがどうかしたのか?」
「………っ、すまんそいつ殺したの俺だ」
「てめえか!」
Ghost1はナイフを俺に向かって投げた。
俺は銃でそれを弾き落とす。
だが、相手もそれでは終わらず、銃を片手に突進してきた。
「ちっ!」
「おらあ!」
相手の蹴りを受け止め、発砲された銃弾を避ける。
チラッと魔理沙達の方を見ると、向こうも戦闘を始めていた。
「余所見をするなあ!」
俺は相手のナイフを銃で受け止める。
……これは苦労するな。
俺はGhost1を見てそう思った。
魔理沙視点
誠斗達がおっ始めたのを見て、私達も戦いを始めた。
先制は私の攻撃だった。
「マスタースパーク!」
私が放ったのは十八番のマスタースパークだ。
向けたのは誠斗がGhost3と呼んでいた相手。
だが、相手はそれを完璧に避けた。
「ああもう!せめて掠ってくれよ!」
「文句言ってないで魔理沙、来るわよ!」
相手が突進してきた。その手にはナイフが握られている。
私はそれを間一髪で避ける。
「おい!殺すつもりは無いんじゃないのかよ!」
「大丈夫だよ〜。急所は外すつもりだし〜。
ただ少し眠ってもらおうとしただけだよ〜」
そう言って相手……誠斗がGhost2と呼んでいた奴がもう一回ナイフを振るう。
近距離での攻撃だったが、私はなんとか避けた。
だけど少し腕をナイフが掠った。
「魔理沙、大丈夫?」
「ああ、掠っただ、け?」
私を少し眠気が襲う。
だけど魔法の森に普段から住んでいるからか、軽くで済んだ。
「あれ〜?そこらの魔導士でも眠るくらいの毒なのに」
「毒塗ってあるのかよ!そのナイフ!」
まずいな、何度も受けたら流石に寝ちまう。
ナイフを叩き落とすしかないか。
「ミルキーウェイ!」
私は弾幕を放つ。
でも、壁で防がれる。
あの空気の壁、厄介だな。
「ん〜、君の目論みは分かったかな〜。僕のナイフを落とすことだよね〜?」
くっそ、あっさりバレた。
今の攻撃だけで見抜くのかよ。ナイフをピンポイントに狙ってないのに。
「君、あの魔法を撃ってすぐに動こうとしてたよね〜。目標は僕の手元だったね〜」
コイツ、観察眼が鋭い。
もしかして、相性悪いか?
アリス視点
私はGhost3と呼ばれた男と交戦していた。
相手は的確に銃で私が展開した弾幕を撃ち落とす。
「くらえ」
「っ……!蓬莱!」
相手が放った銃弾を私は咄嗟に蓬莱人形で防いだ。
ごめんね蓬莱。
「面倒だな。人形をそこまで自由に操れるとは。それも魔法か?」
「いいえ、これは私の能力ね」
「なるほど、そういうことか」
「ねえ、なんで誠斗の命を狙うの?」
私は彼に質問する。
その間にこっそり上海人形を相手の死角に移動させる。
「機密情報だ。連邦の人間ならまだしも、部外者に話すことはない」
「あら、私は人間じゃないわよ」
少しでも時間を稼ぐために適当なことを言う。
そして上海が配置に着いた。
「時間稼ぎか、露骨だな」
「ええ、そうね………上海!」
私は上海に死角から攻撃させる。
しかし、相手はそれを完璧に避けた。
しかも掠りもしない。
おかしい、さっきの魔理沙のマスタースパークもコイツは避けてたけど、
それと違い今度は死角からの不意打ちだ。
「もういいか?じゃ、さよなら」
相手は私にマシンガンを放つ。
それを私は魔法障壁で防ぐ。
だが一発で終わらないとわかると、すぐに連射してきた。
かなり激しい弾幕だ。
魔法障壁にヒビが入る。
不味い。そう思った瞬間、相手を弾幕が襲った。
「アリス!」
「霊夢!?どうしてここに!?」
「紫からアイツらの警戒を頼まれていたのよ」
霊夢は軽く説明するとすぐに向き直った。
でも、流石にあの攻撃なら……
そう願ったが、そこにGhost3の姿はなく、少し離れた所に立っていた。
「私の不意打ちは予測したのだとしても、霊夢の攻撃を避けるなんて、未来予知でも持っているの?」
「ある意味そうだな、俺は生まれ付き勘が異様に鋭かった。こんな未来予知じみたことができるくらいにわな」
なるほど、と霊夢は納得したようだった。
私も理解した。アイツはこれまで勘に頼って攻撃を避けていた。
そしてその勘は外れず高確率で当たる。それも限りなく100%の近い確率。
「全く面倒ね」
「それはコチラのセリフだ」
「まあ、私の仕事は……」
霊夢は一呼吸置いて戦闘態勢に入る。
かく云う私も体勢を整える。
「私の仕事はあんた達の退治よ」
「なるほどモンスターと同じ扱いか。こんな扱いは初めてだな」
第二ラウンドが開始された。
キャラ紹介
アリス・マーガトロイド
種族:魔法使い
年齢:不詳
能力:人形を操る程度の能力
魔法の森に住む魔法使い。
人形遊びが得意で人里にはよく人形劇をしにいっている。
魔理沙とは当初は犬猿の仲だったが、今は普通の友人関係。