東方葬想録   作:KUS

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勝者なき戦闘

霊夢がアリスと魔理沙の元へ合流した頃、誠斗とGhost1の戦闘は膠着状態に入っていた。

 

「くそ……!」

「………」

 

お互いにナイフと刀で鍔迫り合いをする。

ナイフで刀に対抗できているのがGhost1の実力の高さを物語っている。

だが彼に焦りが見られた。

攻めきれないからだ。

さらに部下のGhost4とGhost6が辺りの濃い魔力に充てられダウンしている。

放置しておけば2人の体調がさらに悪化する可能性がある以上、彼は早期に決着を付けたかった。

だが、Ghost1が成長しているなら、誠斗が成長していない道理はない。

 

「くっそ!」

「いい加減諦めろ。俺はもう連邦に関わる気はないし、暗部についての情報も話すつもりはない」

「確かに貴様はそういうことを言うような人間ではないことは知っている。

 だが上層部はそれでは納得はしない。何より、俺は貴様との決着を着けたいのだ!」

「ちっ!」

 

Ghost1のハンドガンの銃口が火を吹く。

誠斗は刀でそれを防ぐ。

 

「どうやら、撤退的に潰した方が早そうだな」

「ようやくやる気になったか!では行くぞ!」

(こいつ心の奥底では任務なんてどうでもいいと考えているな?)

 

誠斗は心の中でそう感じた。

 

一方、アリスと魔理沙は霊夢が合流したことで数で優位に立つことができていた。

第二ラウンドの始まりは霊夢の弾幕だった。

 

「夢想封印!」

 

霊夢の十八番である夢想封印がGhost2を襲った。

Ghost2は能力で壁を作り冷静に対処する。

 

「見えない壁?どういう能力なの?」

「あいつの能力は誠斗曰く、空気を操るらしいわ」

 

その後アリスは、誠斗から聞いたGhost2の能力を霊夢に教えた。

それを聞いた霊夢は警戒を強めた。

 

「面倒ね、あんたの能力は」

「まあ〜僕の空気操作(アトモスフィア)は空気があれば大体のことはできるからね〜」

 

次の瞬間、魔理沙が大きく吹き飛ばされる。

 

「例えばこんな風にねえ〜」

「魔理沙!?」

「アリス!あいつのこと頼むわよ」

「霊夢は?」

「私はこいつらの相手をする」

 

霊夢はそう言い、改めてGhost2とGhost3に向き合う。

アリスはそれを聞き、少し迷う素振りを見せたが、霊夢を信頼してか魔理沙が飛ばされた方へ向かった。

 

「仲間思いだね〜」

「感動的だな、だが別れの挨拶はするべきだったな」

「だ〜か〜ら〜、殺すつもりはないってば〜」

 

Ghost3を宥めながらGhost2も戦闘態勢になる。

もう戦闘が再開される、その時、その空気に水を差す存在がいた。

Ghost5だ。

 

「お二人とも、熱くなるのは構いませんが……もう2人が限界そうですので撤退を進言しますよ」

 

どうやらダウンしていた2人に限界が来そうなようだった。

Ghost2と3もそれを聞いて戦闘態勢を解く。

 

「まあ〜しょうがないか〜。僕、隊長を引きずってくから2人のことよろしく〜」

「はあ、わかりました」

 

Ghost3は仕方なさそうに言う。

Ghost5はダウン中の4と6を担ぐ。

 

「逃すと思っているの!」

「いいや、逃げさせてもらう」

 

霊夢はGhost2人に攻撃をしようとするも、Ghost3が投げた閃光弾で視界を塞がれ、

まんまと逃げられてしまった。

一方、誠斗とGhost1の戦闘は未だ膠着状態が続いていた。

そこへGhost2が到着する。

 

「隊長〜、フォーちゃんとロクくんが限界みたいだから撤退するよ〜」

「ま、待て、後少しで」

「どうせ攻めきれてないんでしょ〜」

「ま、待つんだGhost2ー」

「待たな〜い」

「くっ、リーパー!次こそは決着をつけるぞ、絶対にだ!」

 

Ghost1はGhost2に引き摺られながらそう言って姿を消した。

 

「………もう会いたくねえよ」

 

誠斗は1人でそう呟いた。

 

霊夢は誠斗と一緒に魔理沙とアリスの元へ合流していた。

 

「大丈夫?魔理沙」

「ああ、大丈夫だぜ。まだ背中が痛いけど」

「霊夢、アイツらは?」

「逃げられたわよ、逃げ足の速い連中だったわね」

 

霊夢が溜息を吐く。

アリスはそれを横目に誠斗の方を向いた。

 

「ねえ誠斗、アイツらは何者なの?貴方とどういう関係があるの?」

「………言わなきゃ駄目か?」

「「「駄目ね(だぜ)」」」

 

3人からそう言われ誠斗は暗部のことはぼかしながら説明することにした。

ただ、その場は説明はしなくて良いからみんなを集めて改めて説明をして欲しいと霊夢に言われ、

4人は紅魔館に向かった。

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