東方、竜と桃色玉の英雄伝 作:プルコギ
邪竜堂の中はとても外見よりも広く紅魔館と似たような空間操作がされているようだ
入ってすぐ明るく清々しい図書館が出迎える
巨大なホールの壁は全て本棚、ホールの壁に沿って階段があり登った先にも本棚、空を飛ばないと届かない高さの場所や天井にも本棚
本棚に紛れて巨大なドアが室内にもいくつもある
この邪竜堂のドアはすべて門に近い
極夜「さすがわ俺様のための邪竜堂だな!」
白夜「人間の姿を保持するのって体力使うんだっけ?」
極夜「そうなんだよ、もう肩とか腰とかこるし」
極夜からドス黒いオーラが漂い始め竜を描いていく
オーラの竜は硬く鋭い漆黒の鱗を持った赤紫の鋭い目をした巨大な竜へと変わり気づくと人間の姿をした極夜は無くなっていた
極夜「あ〜ねみぃ、寝るわ」
美琳「おやすみなさい」
極夜「うぃ〜っす」
入口から真っ直ぐ本棚に向かってとぐろを巻いて飛んでいくと本棚自ら両端によけ道を作り隠された通路が開き、極夜が中に入っていくとまた通路は隠される
レミリア「結構大きいのね」
美琳「白夜の時は楽だったんだけどなぁ」
パチュリー「白夜の時?」
白夜「ああ、実は美琳は極夜アカツキ僕それぞれにローテーションでついてるんだ」
パチュリー「へえ〜、美琳も大変なのね」
レミリア「たまには美鈴に休みをあげようかしら…」
美琳「え?」
レミリア「ああ、こっちの話よ」
パチュリー「ねえ美琳」
美琳「なんですか?」
パチュリー「アカツキについてた時はどうだったの?」
美琳「極夜と同じくらい大変だったよ、アカツキの時のここはこんな感じ」
美琳がパチュリーに手渡した写真には黒と紫の姫路城(みたいなやつ)が写っている
パチュリー「これカッコイイわね」
レミリア「ほんとだ、カッコイイ」
美琳「アカツキのこだわり凄くて何度も改造させられたよ、名前は龍邪城」
パチュリー「どうして龍と竜で区別しているの?」
極夜アカツキ白夜の建物写真の隅にある名前を指さして美琳に問う
美琳「竜という字は龍の略だそうです、アカツキは略されてない龍の字を使っているんだよ」
レミリア「そういう考え、私結構好きだわ」
パチュリー「強いこだわりがあるのね」
白夜「と言ってもアカツキは龍よりドラゴンに近いね」
レミリア「そうなの?アナタは?」
白夜「僕は干支の辰に近いかなぁ、極夜に手足をつけて少し短くした感じかな、黒いハク様だよ」
レミリア「く、黒いハク?」
パチュリー「なんかそんな感じのが出てくる本を読んだことがあるわ、あ…あ…っていってる奴が出てくるアレでしょ?」
美琳「何故そこでカオナシ」
レミリア「話についていけないわ」
白夜「僕お腹すいちゃった、美琳、何か美味しいものが食べたい」
美琳「はいよ、2人もどう?」
レミリア「では、お言葉に甘えて」
パチュリー「私も頂こうかしら」
白夜「じゃあ2人は僕が案内するよ」
美琳「ありがとね」
白夜と右側の一番大きなドアに入り青い炎の点ったロウソクが足元を照らす薄暗い廊下を歩く
巨大なドアの前をいくつか通り過ぎると一番奥のドアに入った
部屋は広く廊下とはかなりギャップのある明るい白と金の家具で統一されたロイヤルな内装だ
部屋の真ん中にある長テーブルの真ん中に3人は腰を掛ける
白夜「なんか長テーブルの意味が無いね」
レミリア「みんな同じ方向向いて座ってて変な感じ」
パチュリー「円卓の方がいいんじゃない?」
白夜「テーブルが無駄に大きくてなんだか寂しくなるなぁ」
しばらく離しているとピンクのエプロンの美琳が料理を運んできた
美琳「なんでそんなカウンター席みたいな座り方してるの」
レミリアたちに向かい合うようにテーブルを挟んで立ち手際よく料理を並べていく
3人がなんとなく真顔で真っ直ぐ座っていたので美琳はちょこちょこ吹いていた
ハンバーグオムレツと他にポテトやサラダ
フワフワで中がトロトロ、ハンバーグの肉汁がしみていてジューシーなオムレツが白夜の大好物らしい
白夜「あ〜やばい、美味しぃ〜、ハンバーグはオムレツの引き立て役〜」
レミリア「ハンバーグが引き立て役…このオムレツ…なんて舌触りなの…」
パチュリー「今までこんなオムレツは食べたことがないわ」
美琳「ふふふ、白夜に文句つけられまくって出来た僕の努力の結晶だよ」
白夜「ほふほふ……はふ、」
美琳「一気に口に入れ過ぎだよ」
白夜「ふふふ〜ん」
邪竜堂極夜の寝室
極夜「ふぅ〜〜スゥーーーーー…」
紫や青のロウソクが並ぶカーテンのついた巨大な丸いベッドに丸くなってスヤスヤ眠っている
???「やっほ〜」
変な羽?を生やした天使の輪っかのついた白い笑顔の可愛い丸い生物が極夜の左目の近くにふよふよやって来る
極夜「スゥーーーーー……………ク〜〜〜〜」
???「ねえねえ」
極夜「ん〜〜……なにぃ、白夜ぁ?」
???「やっほ〜い」
極夜「なにっ…って??んんん???」
???「こんにちわ」
極夜「んんんんんんんん???」