東方、竜と桃色玉の英雄伝   作:プルコギ

170 / 210
城はとっくに堕ちていた

 

 

ゾーマ「今からタイタニスをキングヒドラ、バラモスブロス、バラモスゾンビ、に続けて我が前座に配置する、ついて来い」

 

タイタニス「承知」

 

残破「なんかすごく魔王っぽいね」

治壊「そうね」

ラディッツ「コイツ魔王なのか?」

残破「そうだお」

 

ゾーマ「もたもたするな、我が城を迷わず歩ける者はそう多くない、あっと言う間に帰らぬ者となるぞ」

 

残破「うーい」

 

ゾーマの後に続いて歩き続ける

城の内装は相変わらず薄暗くすごい立体迷路感がある

城の中を見回る魔物は皆ゾーマと後に続く者たちに道を開け頭を下げる

なんだか凄く気分が良くなった

 

治壊「なんか、いまの私たち超かっこよくね??」

残破「だよね」

ラディッツ「んなこと言ってる場合か?」

霊夢「その通りよ、ここは魔王の城、当たりはみんな魔物なのよ」

ラディッツ「わ、鎧が動いた、あれ生き物だったのか」

残破「あの宝箱も生き物だよ」

ラディッツ「まじで?」

治壊「パッと見でよく見分けられるわね」

 

ゾーマ「お前ら絶対離れるなよ?」

 

霊夢「え、ええ、わかったわ」

 

隠し扉を通り普通なら迷うような廊下を渡り階段を下り

地下五階へとたどり着く

 

短い廊下と部屋への入り口の近くには五本の首を持った紫色の巨竜がいた

ゾーマを前にするとすぐにドスドスと脇によけて道を開け

 

部屋を通るとまた短い廊下がありその前には紫色のローブの水色のよぼよぼのおっさんみたいな魔物が立っていて、そいつもサッと道を開けた

 

更にまた短い廊下があったのだがそこには誰も居らず、後からさっきのバラモスゾンビがやってきてその場についた

 

廊下を抜けると少し開放感のある広い部屋につき大きな柱と中央に置かれた勇者を待ち受ける巨大な玉座

部屋の隅に置かれた禍々しい置物とあたりを不気味に照らす松明

 

玉座の後ろにタイタニスがつき

 

ゾーマがその玉座に腰をかけるといつもとは違う偉大な魔王に見えた

 

……見えたというか、彼は魔王だ、霊夢残破の2人は心の中でそれぞれ一人ツッコミを入れ心にちょっと刻んだ

 

 

ゾーマ「……ところで、城で騒ぎが起きていると聞く、余は何が起きたのかをよく知らぬ、説明をしろ」

 

 

バラモスゾンビ「はい、」

 

またバラモスゾンビが来た

お前どんだけだよ

 

 

バラモスゾンビ「実はゾーマ様が倒れてから、不思議な力を持った人間の娘が城に現れあなた様を拝みに来たと言って退治に向かった魔物の軍を一瞬にして殲滅したのです」

 

ゾーマ「何?では我が城の魔物の反乱ではないということか?」

 

バラモスゾンビ「はい、そうでございます」

 

ゾーマ「では、何故我は倒れた」

 

バラモスゾンビ「……我々のせいでございます、誠に申し訳ございません」

 

ゾーマ「バラモスゾンビ、面を上げよ、何故倒れたか聞いているのだ」

 

バラモスゾンビ「だがしかし…」

 

ゾーマ「もう一度いう、面を上げよ、なぜ倒れたのかを聞いているのだ」

 

バラモスゾンビ「はい……あなた様はだいまじんが無理やり通って壊した廊下でつまずいて転び、魔物の像に首?のあたりをうって倒れました」

 

ゾーマ「………まじ?」

 

 

 

残破「ブハッ!!」

ラディッツ「何て雰囲気の壊し方だ」

 

 

 

バラモスゾンビ「その時とほぼ同じ時刻にあの娘が現れました、私と近くの魔物が排除しようと試みたのですが力に圧倒され、最後のトドメのような技を我々に放ったその瞬間にあなた様が目を覚まし我らを庇って倒れたのです」

 

ゾーマ「お、おう、ソウカソウカハハハ」

 

 

霊夢「計二回倒れたと」

 

 

バラモスゾンビ「幸いあなた様は闇を纏っておられたのでほぼ無傷で済みましたが、どうやらあたりどころが悪かったようで……」

 

ゾーマ「で、その娘はどのような者だったのだ?」

 

バラモスゾンビ「紫色の衣で身を包んだ金色の長い髪をなびかせ桜色の傘を持った妖艶な娘でした、その娘は中に座っていて、無数の目が覗き手を伸ばす次元の狭間を操り、見たこともない美しい球体を操る不思議な戦術をしていました」

 

ゾーマ「そ…それって……紫………」

 

 

 

霊夢「紫だ、紫ね、紫!」

残破「何やってんだあの人…」

治壊「うわぁ、そりゃタイタニス適わないだろうな」

ラディッツ「そんな化物みたいな女がいるのか」

残破「ええ、化物よ、あの胸といいあの脚といい、なんて美しい」

ラディッツ「あ、そっち?」

 

 

ゾーマ「城の者に伝えよ、今度その娘が現れたらこのゾーマが直々に会ってやると言うのだ、消してては出すな、貴様らでは相手にならん、直ぐにこの場に連れて来い」

 

バラモスゾンビ「ですがしかし」

 

ゾーマ「さっさとしろ」

 

バラモスゾンビ「…はい!」

 

バラモスゾンビはまた急いで走って言った

 

 

 

残破「あいつ走りっぱなしだな!」

 

ゾーマ「まさか原因が紫だったとは…」

 

治壊「なんでこんな事になったの?そこの青い人」

 

ゾーマ「あぁ?知らね〜よ」

 

残破「本来いないハズのタイタニス、何故かやってくる紫、謎だなぁ」

 

ゾーマ「そうだ、タイタニスは何故城にやって来たのだ?」

 

タイタニス「私がまだ小さき頃、人間どもを恐怖と絶望の底に突き落としたあなたを見てあなた様の下でこの世に朝の来ない暗黒の世界を作りたいと思ったからです」

 

ゾーマ「ほう……まて、お前今いくつだ?」

 

タイタニス「17でございます」

 

ゾーマ「え?17!?」

 

残破「ブハハハハ!!」

治壊「17ハハハヒヒヒヒヒヒ」

ラディッツ「これで17か!!!」

霊夢「やばいわね…」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。