東方、竜と桃色玉の英雄伝   作:プルコギ

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洩矢諏訪子の夢

 

 

「んん………」

 

背中が痛い、目が痛い

 

陽の光が目に直撃している

 

「諏訪子様?そんな所で寝ていたら池に落ちますよ?」

 

「早苗……ちょっと手を貸して…」

「はい、よいしょ!」

 

池を囲む岩の上で大の字になっている私の手を早苗がニコニコと引いて起き上がらせてくれた

 

「ふぁ〜……」

「諏訪子様?」

 

私は思いっきり伸びをしたあと岩から降りて巨大なカエルを呼んだ

 

早苗には散歩をすると言ってカエルの背に乗り一気に山を下りカエルと別れた

 

 

「あら……?確かここに……」

 

しまった……人里にある行きつけの甘味処はもう数十年も前に潰れていたのだ

 

暇だ…あそこにでも行こうかな

 

 

階段を上り赤い鳥居をくぐると赤いスカートを風に揺らしながら枯葉をほうきで集める博麗の巫女がいた

 

 

「……何の用?妖怪の神」

 

「ぉうふ…」

 

そうだ、今の博麗の巫女はかなり妖怪に冷たいのだ

何代目かの博麗の巫女は霊夢に似て妖怪にも人間にも気さくにかまってくれたのだけど…

 

「霊夢の墓を拝みに来たの」

 

「…ちっ、次から次へと……」

 

次から次へと?ほかにも誰か来たのかな?

彼女とすれ違い神社の裏庭に行こうとするとふと縁側にいる巨大なハリネズミのような生物が目に止まった

 

「あら…?あんたまだ生きてたのね」

 

「サイヤ人は寿命が長いみたいだ」

 

ラディッツが縁側でうつぶせになっていたようだ

 

「あ!諏訪子さん!」

 

「蘭波!!大きくなったわね!!」

 

金髪の混じったなびくような髪が特徴的な残破とラディッツの息子、蘭波は身長180cm程に成長していた

 

しかし残破の姿が見当たらない…

嫌な感じがする

 

そんな想像を振り払い足早に裏庭へ向かった

 

 

 

「なんだ……生きてたのね」

 

 

「あ!諏訪子〜、何それーアタシ死んだ存在ー?」

 

彼女の成長も止まっているようだ

それにしても懐かしい、彼女たちは時々幻想郷に訪れるのだが何十年単位の訪問なのでとてもとても懐かしい

 

2人でお墓に手を合わせた

 

 

「なーんか博麗神社変わっちゃったね…」

「そうね」

「そうだ!紅魔館に行こうよ」

「こ、紅魔館?」

 

「お〜い!紅魔館行こ〜〜!」

 

 

私たちは紅魔館に行くことになった

 

「あれ?親父、ここらへんにあんみつがうまい店無かったっけ?」

「知らねぇよ」

「あーーー!!ああああ!!!」

「どうしたの?」

「たーちゃんの甘味処がなーーい!!」

「そうなのよ、私も今日行こうと思ったら何年か前に潰れてたのよ〜」

 

 

実際はもっと昔だ、訳を知らない人たちは痛い人を見るような目でこちらを見てくる

 

人気の無い道に出て紅魔館へまっすぐ向かう

やがて紅魔館が見えてくるといつものように美鈴が門の柱に軽くもたれかかって昼寝をしていた

 

「美鈴久しぶり!」

「う〜ん……あなたは…ざんはぁ!?」

「おっはよー!」

「久しぶりですね!そういえばお嬢様が昨日あなたの話をしていたんですよ?」

 

 

私たちは紅魔館の中に案内された

紅魔館に入ると青い目をした艶のある銀色の髪のメイドがモップで床の拭き掃除をしている

 

「治壊おっひさー!」

 

「あー残破ー!」

 

残破に手を振るとたちまち紅魔館のメイドの髪は銀髪混じりの黒髪へ変わり青く透き通った瞳は銀色へと変わった

 

彼女は前にいたメイドの代わりに働いているのだ

 

十六夜咲夜、紅魔館史上最高のメイド

 

彼女は自分の時を止め不老不死のはずだったのだが、何かの拍子にそれを解いたのか、理由はわからないが彼女はゆっくりと老いていき安らかに眠ったのだ

 

 

「あら残破、いらっしゃい…それと諏訪子?珍しいお客さんね」

 

「今お茶の準備をします」

 

館の主レミリア・スカーレットが階段をゆっくりと降りてきた

 

レミリアに彼女たちはいわくいつもの部屋に私たちは連れられ長テーブルの席についた

 

治壊の用意したお茶とお菓子を楽しみながら私たちはあの時の話をして盛り上がっていた

 

とても懐かしい話だ、話題が次から次へと出てくる

 

みんな楽しそうだけど少し悲しそうにも見えた

 

 

「みんな覚えていないものね」

 

 

レミリアの言葉、そう、あの時のことを覚えている者は少ない

 

あの戦いに大きく貢献した者は脳に、心に、体にその記憶を刻んでいる

幻想郷の者たち全てからあの戦いやあの時のことに関する記憶を消しさっても私たちは覚えている

 

私たち以外にも覚えている者は何人かいるがみんな記憶はまちまちで少々話が噛み合わないことが多い

 

まあ…それは私も同じだけど

 

 

「アンタには世話になったな」

「私は特に何もしていないわ」

「レミリアがいなかったらアタシら勝てなかったよ」

「え?何があったの?」

「お前はそんとき生まれてないから知らねぇのか」

 

そういえばあの時はまだラディッツと残破は付き合ってなかったな、中もそこそこだったし

まさか結婚するだなんて誰も思っていなかっただろう

いや、一部の人たちは思っていたかな?

 

「蘭波のお父さんとお母さんは幻想郷を救ったのよ?」

「諏訪子さんそれほんと!?すげぇ!」

「いや、俺は足手まといだったけどな!」

「お父さんは大人になってやっと超サイヤ人になったんだよ、アタシと初めて出会った時なんか戦闘力せん…」

「やめよろ、」

「え?超気になる!」

「絶対ゆうなよ?恥ずかしい」

「レミリア」

「うふふ、あなたは自分の戦闘力を自分で言うわよ」

 

残破が名前を呼ぶとレミリアは怪しく微笑み紅く瞳を輝かせた

 

「いうか!戦闘力1500代だったなんて恥ずかしくて恥ずかしくて……あ、」

「お、親父…まじで……?」

「やっちまった……」

「と、こんな感じだったの☆蘭波の身体能力はアタシに似て良かったね」

「うん!」

 

 

仲いい家族だな

 

 

 

諏訪子「いいね〜」

 

早苗「何がですか?」

 

諏訪子「そりゃー……え?」

 

夢……?

 

早苗「諏訪子…そんな所で寝ていたら」

 

諏訪子「池に落ちますよ?」

 

早苗「…え?」

 

諏訪子「なんだかすごい夢を見たわ、ちょっと散歩に行ってくる」

 

 

私は山からジャンプして降りてみた

 

そして旧地獄へ繋がる洞窟に入り地霊殿を目指した

 

 

 

さとり「あら、あなたもね?」

 

諏訪子「え?もしかしてさとりも?」

 

さとり「私は違うわ、さっき霊夢も同じ事で話に来たのよ」

 

諏訪子「へー霊夢が…」

 

さとり「ふ〜ん……霊夢が見た夢はあなたが見た夢の数十年前の話しね」

 

諏訪子「数十年前の……」

 

さとり「もしかしたら未来のあなたたちが見せたのかも知れないわね」

 

未来の私たち……?

 

さとり「そうよ?見たところ何人か亡くなってるみたいだし、その未来を変えられるかも知れないんじゃないかしら?」

 

諏訪子「未来を変える……」

 

さとり「あ、霊夢にも言ったんだけど夢の内容をむやみに話したりしたらダメよ?未来が変わっちゃうから」

 

諏訪子「わ、わかったわ……」

 

 

 

 

 

 

 

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