東方、竜と桃色玉の英雄伝 作:プルコギ
紅魔館優雅な食卓
輝夜「いつ帰る?」
永琳「あ〜」
レミリア「あなたたちフランに用があったんじゃないの?」
輝夜「ああ、それヤマメの方が早い事に気づいたわ」
レミリア「何をしようとしたの?」
輝夜「家の修理よ」
レミリア「家の?何しでかしたのよ」
輝夜「弾幕ごっこが激化しちゃって」
永琳「屋内で暴れ回ったのよ」
レミリア「そんなに?」
クロハ「あれは集団リンチだ」
チョコレートを物珍しそうに転がしている
カービィ「悪者はリンチされて普通」
レミリア「そうなのね」
輝夜「ごちそうさま」
永琳「ごちそうさまでした」
クロハ「何だろうこれ」
カービィ「ごちそうさまー!」
レミリア「もう帰るんでしょ?」
輝夜「ええそうよ」
レミリア「さっき変な奴がここら辺をうろついていたから気をつけなさい」
輝夜「あらそうなの、ありがとうね」
咲夜が食器を下げる中4人は席を立つ
レミリア「咲夜、お客さんをお願いね」
咲夜「はい」
4人は咲夜に門まで送ってもらう
美鈴「あー!」
輝夜「おはよう」
クロハ「お前馬鹿だな」
美鈴「まあいいか…スヤスヤ」
紅魔館中庭
レミリア「ふぅん、残破の姉をね」
残破「どっか行っちゃってね、方向音痴なのに」
白いテーブルに白い椅子
日に当たり銀色に輝く残破の髪
影の中に腰掛けるにも関わらず透きとおった白を魅せるレミリアの肌
紅と金の両者の鋭い眼光は見るものを魅了し怯ませる
咲夜「…お嬢様、そろそろ日が沈みます」
息をのみ一呼吸をいて口を開く
レミリア「そうね」
立ち上がる動きすらも美しく圧倒的な力を感じさせる
残破「女子力ってやつかな〜」
室内に戻るレミリアを見てゆっくりと席を立つ
広い部屋ではフランがメイド妖精を追いかけて回っている
残破「…あ!忘れ物!」
レミリア「どこに?」
残破「多分地下牢!」
慌てて地下への入口があった場所へ走って行く
咲夜「大丈夫でしょうか」
レミリア「迷うと思うわ念のため行ってあげて」
咲夜「わかりました」
紅魔館地下牢への道
残破「ココドコや…」
見事に迷子
咲夜「残破様」
残破「咲夜すわぁーん!」
咲夜「……こっちですよ」
残破「ありがとぉぉ助かったよぉ」
地下牢
残破「あったあった!」
赤黒い身長の半分ほどある太刀が立掛けてある
咲夜「それだけですか?」
残破「あ〜多分〜あ!これもあった!」
水色の枕を手に取る
咲夜「他には?」
残破「もうないよ〜」
紅魔館エントランス
残破「フラン呼んでくれない?」
咲夜「わかりました」
残破「よ〜し」
少しするとフランと咲夜がやってくる
フラン「残破ー!」
残破「よーし!始めるよ!」
持ち手に大量のネックレスの様な物が巻き付けられた太刀の刃先を撫で長くも短くもない髪を揺らす
フラン「えーい!」
まばたきをする頃にはフランの拳が残破の鼻先に迫ってくる
残破「おお!びっくりした!」
飛んで突っ込んで来るフランの下に滑り込み拳サイズの火の玉を飛ばす
フラン「うふふアハハハ!」
時計の針を曲げたような不思議な黒い棒状の物で火の玉をまっぷたつに斬り真下に左ストレートを入れる
残破「やっば!ほぇえ!」
腹部に拳がめり込むと瞬間的に太刀で払い飛ばす
この攻防はまばたきをする間に終った
フランが壁に叩きつけられると姿を消し遅れて大きな鈍い音が響く
咲夜「速い!」
咲夜が時を止めて確認すると2人は既にそこにはいない
咲夜(どうなっているの?)
様々なところに残像が見え実態はどこなのかわからない
フラン「楽しいよー!残像ー!」
残像「そうだね〜!」