白狼救済録   作:らんらん出荷マン

54 / 54
第43話 夢砂

 

 

「じゃーん! どうかな、レナちゃん!」

 

テントから飛び出したユメは、両手を広げて、その場でくるりと回ってみせた。

 

明るい声。

弾むような足取り。

 

砂漠の真ん中だというのに、その姿だけは本当に、夏のオアシスへ遊びに来た生徒のようだった。

 

レナはユメの水着姿を一瞥し、胸元のあたりで一瞬だけ視線を止める。

 

「……キツそうだな」

 

「何が?」

 

「いや……何でもない。似合ってるぞ」

 

「ほんと? やったぁ!」

 

「……」

 

レナは口を噤んだ。

 

余計な分析を伝える必要はない。

そう判断した。

 

直後――。

 

テントの布が揺れた。

 

次に出てきたのは、不機嫌そうな顔をしたホシノだった。

 

「ホシノちゃん、似合ってるよ!」

 

「やっぱり、砂漠で水着はおかしいですよ」

 

「砂漠じゃないよ! オアシスだよ!」

 

「ここのどこが、オアシスですか!」

 

ユメとホシノが言い合う中、レナはオアシス跡地を静かに見据えた。

 

辺り一帯には、何も残っていない。

わずかに窪んだ地形。

数本の立ち枯れたヤシの木。

そして、どこまでも続く砂の世界。

 

かつてここに水があったと言われなければ、誰も信じないだろう。

 

(……ジャンク漁りでもあるまいし、期待するだけ無駄だ)

 

ユメが張り切る横で、レナは冷えた思考で現実を見ていた。

 

だが、結果が見えているからといって手を止めるのは、生存を手放すことと同じだった。

 

前世の世界では、文字通り、生き残るために何でもやってきた。

 

難民から食料を奪い取り、撃ち殺した傭兵から装備を剥ぎ、崩れた建物の下から使える物を引き抜いた。

 

何であろうと、手を動かす。

何も出なくても、探す。

諦めるのは、死んでからでいい。

 

それが戦場の作法だった。

 

レナは無言でランドローバーへ歩み寄り、バックドアを開けた。

 

積まれていた三本のシャベルを手に取り、肩に担ぐ。

そのままユメとホシノの元へ戻ると、三本まとめて足元の砂に突き刺した。

 

「それで? ……どこを掘ればいい」

 

「うーんとね」

 

ユメは腰のポーチから、古びた地図を取り出した。

 

紙は日に焼けて変色し、端はすり切れている。

何度も畳まれ、何度も広げられた跡が、細かな折り目として残っていた。

 

「……う……うーん。こっちが北で……あっちが西?」

 

ユメは眉間に皺を寄せ、ぶつぶつと独り言を零しながら、地図をくるくると回し始めた。

 

「あれ? こっちかな? いや、でもこの線が昔の水路なら……あれ? こっちが東?」

 

ホシノの眉が、ぴくりと動いた。

 

「ユメ先輩!」

 

ついに堪えきれなくなったホシノは、ユメの手から地図をひったくった。

 

「方角が分からなければ、地図は暗号も同然です!

――貸してください!」

 

「あっ……」

 

ホシノはポーチからコンパスを取り出すと、地図の上に重ねた。

 

針がゆっくりと揺れ、やがて北を指す。

ホシノは地図の端を砂の上に押さえつけ、周囲の地形と照合し始めた。

 

「現在位置は……たぶん、この窪地の南西側。旧水路跡があそこに見えるので、地図上ではこの線です」

 

「おお……ホシノちゃん、すごい!」

 

「別にすごくありません。ユメ先輩が適当すぎるんです」

 

ホシノは呆れたように言いながらも、指先で地図の一点を叩いた。

 

「探すなら、この辺りです。昔の桟橋跡と、祭り用の資材置き場が近かった場所。何か埋まっている可能性があるなら、ここが一番高いです」

 

(……桟橋跡と資材置き場か)

 

レナはシャベルを担ぎ直し、歩き出した。

 

「私は桟橋跡を掘る。

お前たちは資材置き場の方へ行け。そちらの方が、掘る範囲は狭くて済むだろう」

 

「え!? レナちゃん、一人で掘るの!?」

 

「こう見えて、穴を掘るのは得意だ」

 

――

 

二人から離れたレナは、指定されたポイントの中央に立ち、足元にシャベルを突き刺した。

 

周囲を観察する。

風向き。

地面の硬さ。

砂の流れ。

窪地の傾斜。

 

突き刺したシャベルを起点に、掘るべき範囲を頭の中で切り分けた。

 

(ここから……ここまでだな)

 

レナはシャベルを引き抜くと、迷いなく砂へ突き立てた。

 

最初は浅く。

地面の質を確かめるように、刃先を沈める。

 

(……砂の少し下に硬さがある。これは土か)

 

レナは足の位置を変え、シャベルを斜めから差し込んだ。

腰を落とし、膝を使い、上半身の力ではなく体重で刃を沈める。

 

シャベルを持ち上げ、すくった砂を風下側へ一定の間隔で放った。

 

ひたすら同じ動作を繰り返す。

崩れにくい、すり鉢状の傾斜を維持しながら掘り進める。

 

砂と土の重さが腕にのしかかる。

それでもレナは一切手を止めなかった。

 

それは、戦場で身に付けた癖のようなものだった。

 

陣地を作る時。

砲撃に晒された時。

夜を越すために、身を隠す場所が必要だった時。

 

兵士の寿命は、穴を掘る巧さで決まる。

速く、深く、崩れにくい穴を掘れる者ほど、長く生き残った。

 

突く。

踏む。

起こす。

払う。

 

同じ動作を、淀みなく繰り返す。

 

『採掘開始から三十分経過』

 

腰に巻いた耐砂ポーチの中で、エドゥトの板が小さく震えた。

 

レナは返事をしなかった。

 

突く。

踏む。

起こす。

払う。

 

それだけを繰り返す。

 

気付けばレナの周囲には、すり鉢状に深く広く掘られた即席の掩体壕が出来上がっていた。

 

あとは壁を板材で固め、土嚢を積めば、そのまま迫撃砲陣地として使える。

 

『心拍上昇。発汗量増加。休止を推奨』

 

「まだ三十分だ」

 

『訂正。三十分“も”です。酷暑環境下での連続作業は、熱中症、脱水、判断力低下を誘発します』

 

「……」

 

レナはぴたりと手を止め、シャベルを壁に立てかけた。

 

「これでいいか」

 

『肯定。酷暑環境での活動は身体負荷が高いと判断』

 

[環境解析:気温42℃。湿度12%。風速5m/s。空気中砂塵濃度:高]

 

「レナさーん、そっちの様子は……って、何ですかこれ」

 

「すごーい! 秘密基地みたい!」

 

外から聞こえる二人の声に、レナは掘り上げた穴の縁から顔を出した。

 

「前線では基礎技能だ」

 

聞き慣れない単語に、ユメが首を傾げる。

 

「前線?」

 

「ああ。……いや、何でもない」

 

レナは、掘り返した砂を見下ろした。

 

そこに宝はない。

青い火花もない。

かつての祭りの痕跡もない。

 

あるのは、乾いた砂。

干からびた土。

そして、錆びた金具だけだった。

 

「……そっちはどうだ」

 

ホシノは肩をすくめ、疲れたように息を吐いた。

 

「……何もありません。出てくるのはゴミだけです」

 

「……ここはハズレのようだな」

 

「そうですね。少し休憩にしましょうか。水、取ってきます」

 

ホシノはそう言い残し、ランドローバーの方へと歩いていった。

 

乾いた風が吹き抜ける。

 

レナとユメだけが、完璧に構築された塹壕の傍に取り残された。

 

レナはしばらく、ユメの横顔を見ていた。

 

道中で、ホシノには止められた。

だが、やはりユメにも言うべきだろう。

 

「ユメ……」

 

「ん? どうしたの、レナちゃん」

 

「今月分の……送金だが」

 

ユメの笑顔が、一瞬だけ止まった。

 

ほんの一瞬。

けれど、レナは見逃さなかった。

 

「あ……それがだな……その。訳あって、今月は送れない。……すまない」

 

「……」

 

「本来なら、アビドスに送るはずだった金を……私情で使った」

 

言葉にすると、胸の奥が軋みを上げた。

 

ヒフミ。

ぬいぐるみ。

過去に投げ捨てた少女。

 

他人だと分かっていても、自分が勝手に押し付けた、罪滅ぼしの形。

 

その代償は、決して軽くはなかった。

 

「次の報酬が入ったら、色を付けて振り込む。だから――」

 

「大丈夫だよ」

 

ユメは遮るように言った。

 

柔らかい声だった。

抱きしめられた時のような、太陽の声だった。

 

けれどその笑顔は、ほんの少しだけ硬かった。

 

「大丈夫。レナちゃんは、もう十分すぎるくらい頑張ってくれてるもん」

 

「だが、借金は――」

 

「大丈夫」

 

ユメはもう一度、同じ言葉を重ねた。

 

その言葉は、レナを安心させるためのものだった。

けれど同時に、自分自身へ言い聞かせているようにも聞こえた。

 

直後――。

 

水が入った三本のペットボトルを、ホシノが抱えて戻ってきた。

 

「お待たせしました」

 

「わぁ、ありがとうホシノちゃん」

 

「助かる」

 

ホシノが二人に手渡し、三人は穴の縁に並んで腰掛けた。

 

「もう、喉がカラカラだよ」

 

ユメはキャップを開けると、勢いよく水を飲み始めた。

 

ユメほどではないが、ホシノもいつもより大きく喉を鳴らして水を飲んでいる。

 

レナは二人の飲み方に眉をひそめ、短く注意した。

 

「おい。乾いたからといって、一気に飲み干すな」

 

「えー、なんで?」

 

ユメは首を傾げ、中身が半分ほどになったボトルを揺らした。

 

「汗で塩も抜けている状態で、水だけを大量に流し込むな。腹が重くなるし、塩分が余計に薄まって身体が鈍る。……それに、ここに水源は無い。残量管理を徹底しろ」

 

「えー……レナちゃん厳しい」

 

「飲むなら少しずつだ。あとで塩気のあるものを食え」

 

ユメは口を尖らせ、ぶーぶーと文句を零す。

レナはユメの手元のペットボトルを指差した。

 

「いいか、水は弾薬と同じだ」

 

「水って……弾薬なの?」

 

ユメがきょとんと首を傾げる。

 

隣でホシノがペットボトルのキャップを閉めながら、小さく息を吐いた。

 

「……レナさん基準では、そうなんでしょうね」

 

「そうだ。すべて尽きれば、後は干からびるだけだ」

 

レナは淡々と言い、ペットボトルの水を少量だけ口に含んだ。

 

飲み込む前に、舌の上で転がす。

乾いた口内を湿らせるようにしてから、ゆっくり喉へ流し込む。

 

「そんなちょっとで平気なの?」

 

「……長く動き続ける秘訣だ」

 

レナはそう言って、ペットボトルの蓋を閉めた。

 

その直後、腰の耐砂ポーチが短く震えた。

 

レナはポーチの蓋を開け、エドゥトの板を取り出した。

 

画面は黒かった。

 

光もない。

文字もない。

 

『補足。現在の発汗量、活動量、環境温度から、電解質補給を推奨』

 

「……黙れ。分かっている」

 

レナは小さく返した。

 

「……レナちゃん?」

 

ユメが不思議そうに首を傾げる。

 

「今、誰と話してたの?」

 

「PDAだ」

 

「PDA……ですか?」

 

ユメとホシノには、何も聞こえていない。

 

ただ、レナが手元の黒い画面に向かって独り言を言ったようにしか見えなかった。

 

警告音も、合成音声もない。

画面に文字が浮かんでいるわけでもない。

 

けれどレナは、確かに誰か――否、何かと会話していた。

 

ホシノの目が、ほんの少しだけ細くなる。

 

「それは……SRTのPDAですか?」

 

「厳密には違うとも言えるが……まあ、そうだ」

 

「……そうですか」

 

ホシノはそれ以上聞かなかった。

 

ただ、レナの手元へ向けられた視線には、隠しきれない警戒の色が混じっていた。

 

レナはペットボトルを腰のポーチに押し込むと、立ち上がった。

 

「さあ、休憩は終わりだ。まだ日があるうちに、もう一か所だけ掘る」

 

「ええっ、もう掘るの!?」

 

レナの視線が鋭くなる。

声の温度が、一段低く落ちた。

 

「時間は有限だ。……さっさと動け!」

 

「は、はいぃ!」

 

ユメは飛び跳ねるように立ち上がり、びしっと背筋を伸ばした。

 

「……」

 

だが、ホシノだけは何も言わなかった。

 

今の声は、友人に向ける声ではなかった。

 

部下を動かし、戦場で命令を飛ばす者の声。

ほんの一瞬だけ、レナの背中が遠くなった気がした。

 

 

 

――

 

――数時間後。

 

結局、二か所目を掘り終えても、オアシスの跡地からは何も出なかった。

 

出てくるのは、いつの時代に投棄されたかも分からない残骸ばかり。

いくら砂を掘り返しても、遺産などどこにも無かった。

 

「……はぁ。ダメだったねぇ」

 

夕日が砂丘に触れる中、ユメはシャベルを杖代わりにしながら、がっくりと肩を落とした。

 

「言ったじゃないですか。こんな場所、ジャンク屋だって見向きもしませんよ」

 

ホシノも疲労困憊といった様子だった。

シャベルを放り投げ、砂の上に大の字で倒れ込む。

 

三人は全身汗まみれで、砂に汚れていた。

 

「こういうこともある」

 

レナは短く告げ、三本のシャベルを肩に担いだ。

 

落胆する素振りは一切ない。

 

前世では、出撃したはいいものの、空振りや徒労で終わり、長い道を引き返すことなど日常茶飯事だった。

 

そして、元から期待していなかったこともある。

 

ランドローバーに戻る頃には、太陽は地平線の向こうへ沈みかけていた。

空は紫と橙が混ざり合ったような色に染まっている。

 

「レナさん、今から帰ると完全に日が暮れます。砂漠の夜間走行は危険です。……今日は、ここで野営しましょう」

 

ホシノの提案に、レナは空を見上げて頷いた。

 

「妥当な判断だ。……荷台に非常用寝袋と焚き火台が積んであったな」

 

「はい。念のため積んであります」

 

「……気温も下がり始めている。お前たちは先に身体を拭いて着替えろ。私は火の用意をする」

 

ユメとホシノは、疲れた身体を引きずりながらテントの中へと消えた。

 

その背中を見届けたレナは、ランドローバーのルーフラックから薪と焚き火台を下ろし、手際よく砂漠に小さなキャンプサイトを組み始めた。

 

――数分後。

 

日は完全に落ちていた。

 

急激に冷え込み始めた大気を、小さなランタンの明かりが照らしている。

 

焚き火台の設置はすでに終えていた。

薪の組み方、風除けの位置も済ませてある。

あとは火を入れるだけだった。

 

「うぅ……夜の砂漠って、やっぱり寒い……」

 

「寒暖差が激しいですからね。……レナさん、火の準備は?」

 

テントから出てきた二人は、砂と汗を拭い、普段の制服に着替えて上着を羽織っていた。

 

身を縮こまらせて両腕をさするユメの横で、ホシノも小さく息を吐き出す。

吐く息が、うっすらと白く濁っていた。

 

「ああ、台は組んである。あとは火を点けるだけだ」

 

平然とした水着姿のまま、レナが視線を向けた。

 

「れ、レナちゃん。寒くないの?」

 

「寒いぞ。だが、これくらいは耐えられる」

 

レナは焚き火台から立ち上がり、テントの幕をめくった。

 

「私も着替える。火熾しを頼んだ」

 

テントに引っ込んだレナと入れ替わるように、ユメが焚き火台の前にしゃがみ込んだ。

 

「……よし、ホシノちゃん! アレやりたい、取ってきて!」

 

「はいはい、今行きますよ」

 

ホシノはランドローバーの荷台へ上がると、備品箱を引っ張り出し、黒鉄色のファイヤースターターと使い込まれたサバイバルナイフを握り締めた。

 

外へ飛び出すと寒さに肩を震わせながら、駆け足で焚き火台まで戻る。

 

「どうぞ……寒いので、早く着火してください」

 

「まっかせて!」

 

ホシノから二つを受け取り、ユメは焚き火台の手前で火口を用意する。

 

「えっと……これを削って、火花を散らすんだよね。前にも動画で見たことあるよ!」

 

「ユメ先輩、刃の向きが逆です。それじゃあ火花じゃなくて刃が削れますよ」

 

「あ、そっか! えいっ! えいっ!」

 

ユメはナイフの背を露出したマグネシウム棒に強く擦り付けた。

 

――チャリ。

――チャリ。

 

小さな火花が散る。

 

だが、集められた枯れ枝や解した麻紐には、まるで届かない。

 

「あれ? おかしいなぁ……」

 

カチッ、カチッ、と虚しい音が砂漠の夜気に響く。

火花は散るが、着火するには程遠い。

 

「動画の人は、一発で火を点けてたのに……」

 

「素人が見よう見まねでできるほど、甘い道具じゃありませんよ。大人しくマッチで点けましょう」

 

ホシノが呆れ顔でランドローバーに向かおうとした、その時だった。

 

「――貸せ」

 

「「……ッ!?」」

 

いつの間にか黒基調のWOLF制服に着替えたレナが、ユメとホシノの背後に立っていた。

 

「れ、レナさん……」

 

「レナちゃん……い、いつから、そこにいたの?」

 

「お前が火口にスターターを近付けた時だ」

 

先ほどまでの水着姿から一転、隙のない戦闘服に身を包んだレナは、ユメの手からスターターとナイフを無言で受け取る。

 

レナは焚き火台の前に片膝をついた。

 

火口の枯れ枝の配置を素早く組み直し、風の通り道を作る。

解した麻紐を中心に寄せ、マグネシウム棒をその真上に固定した。

 

ナイフの背を当てる。

 

手首ではなく、肩の押し込みを使って、一気に擦り下ろした。

 

――シュボッ!!

 

先ほどとは比べ物にならない、強く太い火花が麻紐へ降り注いだ。

 

直後、チリチリとした音を立てながら、麻紐から細い煙が立ち始める。

 

レナはスターターとナイフを置き、両手で火種を優しく持ち上げた。

顔を近付け、ふーっと長い息を吹きかける。

 

赤い点がじわりと広がり、数秒後、ぽわりと小さな炎が生まれた。

 

それをそっと焚き火台へ移し、まとめた小枝を火種の上に重ねる。

炎が安定するのを待ってから、太い薪の下へ滑り込ませた。

 

火はあっという間に燃え移り、砂漠の夜に、立派な焚き火が生まれた。

 

「わぁ……! レナちゃん、すごい!」

 

ユメがぱちぱちと手を叩く。

 

ランタンの灯りと揺らめく炎が、三人の顔を赤く染め上げた。

ホシノも感心したように息を吐き、砂の上に腰を下ろす。

 

「……手際がいいですね」

 

「サバイバルの基本だ。火がなければ、何もできないからな」

 

レナは焚き火台へ両手をかざすと、腰を下ろし、揺らめく炎を見つめた。

 

パチッと爆ぜる薪の音が、夜の砂漠に小さく響く。

 

昼間の灼熱が嘘のように、吹き抜ける夜気は乾いていて冷たい。

焚き火が無ければ、またたく間に身体の芯まで冷えてしまうだろう。

 

「はっちゅん!!」

 

身体が冷えたのか、ユメがくしゃみをした。

 

「うー……寒い」

 

「砂漠の夜を舐めるな。気温は一桁まで落ちるぞ」

 

レナが短く言い捨てる。

 

「コンテナの中に調理器具と缶詰のスープがありますよ」

 

ホシノがランドローバーへ指を差した。

 

「スープか。それにしよう」

 

レナは再び立ち上がり、ランドローバーの荷台へ向かった。

すぐに、野外用のクッカーセットと缶詰をいくつか抱えて戻ってくる。

 

フライパンを取り出し、焚き火の上に載せ、缶の一つを手に取った。

 

ラベルには、コーンスープの絵が描かれていた。

 

蓋を開け、中身をフライパンに注ぐ。

 

コーンスープの甘い香りが、焚き火の煙に混じって、夜気の中にふわりと広がった。

 

「「「……」」」

 

三人は無言のまま、ただ揺らめく炎を見つめ続けた。

 

「そろそろか」

 

レナはフライパンの縁に小さな気泡が立ち始めたのを見計らい、三つのマグカップに均等に注ぎ分けた。

 

「ほら、熱いうちに飲め」

 

「わぁ……ありがとう、レナちゃん!」

 

「ありがとうございます……」

 

ユメは両手でマグカップを包み込むように持ち、ふーふーと息を吹きかけてから、ゆっくりと口をつけた。

 

「あ〜、あったかい。なんで寒いところで飲むスープって、おいしいんだろうねぇ」

 

レナも自分のカップに口をつけ、喉の奥へ温かい液体を流し込む。

 

冷え切っていた胃の腑から、じんわりと熱が全身に巡っていくのが分かった。

 

隣では、ホシノが静かにスープを啜っている。

普段の棘のある態度は鳴りを潜め、焚き火の炎をじっと見つめるその表情は、幼い顔付きながらも、どこか大人びて見えた。

 

「……星が、綺麗ですね」

 

ふと、ホシノが天を見上げて呟いた。

 

レナとユメも、釣られるように視線を上げる。

 

街の光害が一切届かないアビドス砂漠の夜空には、満天の星と、折り重なった巨大なリングが瞬いていた。

 

そのさらに上。

光の帯が、まるで発光する大河のように空を横断している。

 

「本当だ……すっごく綺麗」

 

ユメは感嘆の声を漏らし、星空へ手を伸ばした。

 

「昔の砂祭りでも……みんな、この夜空を見てたんだよね……。

いつか、アビドスにたくさんの人が戻って……きっと……」

 

レナとホシノは、その言葉に何も返さなかった。

 

ただ、無限に広がる夜空を黙って眺めていた。

 

温かいスープ。

パチパチと焚き火が爆ぜる音。

乾いた夜風。

そして――隣にいる、守るべき二人の少女。

 

(平和か……)

 

レナは胸の内で、その言葉を転がした。

 

それは、あまりにも薄くて。

あまりにも遠くて。

それでいて、今この瞬間だけは、側にあるもののように思えた。

 

レナは手首のデジタル時計へ視線を落とす。

針は、もう十分に夜の深さを示している。

 

「……お前たちは、そろそろ休め」

 

「レナさんは……?」

 

「私はもう少し、火の番をする」

 

レナの言葉に、二人は静かに頷いた。

 

「そっか……じゃあ私たちは寝るね。おやすみ」

 

「おやすみなさい」

 

「ああ、おやすみ」

 

二人はテントの中の寝袋へと潜り込む。

しばらくすると、静かな寝息が中から聞こえ始めた。

 

レナはテントの入り口付近に陣取り、外の気配に気を配りながら薪をくべる。

 

薪の重みで炭がシャラシャラと崩れる。

火の粉が巻き上がり、揺らめく灯りがレナの眼に映り込む。

 

「……俺は」

 

焚き火の火が、パチチっと小さく爆ぜた。

 

まるで――。

 

遠くで響く、銃声のように。

 

火の粉が、夜の砂漠へ散る。

赤い点がいくつも暗闇へ広がり、やがて空に溶けて消えていく。

 

それは信号弾にも見えた。

それは曳光弾にも見えた。

燃え落ちる破片にも見えた。

 

「違う……」

 

ここは、あの世界ではない。

 

「……」

 

レナは無言で薪を一本、焚き火台へくべた。

火が薪を絡め取り、黒く焦がしてゆく。

 

テントの中から、ゴソゴソと寝返りを打つ音が聞こえた。

 

レナの耳が、ぴくりと動く。

 

「ん……レナちゃん……」

 

寝言だった。

 

「……」

 

身体は休むことを拒んでいた。

耳は風の流れを拾い、目は暗闇の輪郭を探り、指は無意識に膝元のARを掴む。

 

不寝番(ねずのばん)

周辺警戒。

夜間防御。

 

言葉を変えれば、ただの野営だ。

 

『睡眠を推奨』

 

声が聞こえる。

 

ポケットの中のエドゥトの板が短く震える。

手に取ると画面に視線だけを落とす。

 

レナの目には、連邦生徒会長を幼く縮めたような少女が映っていた。

無表情で、無感情で、こちらを見上げている。

 

『医療部が推奨する、連続活動時間の超過を確認』

 

「火の番が必要だ」

 

『非効率です。交代制の採用を推奨』

 

「黙れ。効率など求めていない」

 

そこで、アノラは沈黙した。

レナはエドゥトの板をポーチへ戻し、再び焚き火へ視線を落とす。

 

絶えず薪を焼き付くす炎は、レナを睨み返しているように見えた。

 

 

 

――

 

――夜明け前。

 

東の空が、わずかに白み始めていた。

 

焚き火はすでに熾火になっている。

赤い炭が、白い灰の中でかろうじて熱を保っていた。

 

あれからレナは一睡もしなかった。

 

ARを据えたまま、残り火を見つめている。

目は冴えていた。

だが、身体の奥には確かな疲労が滲んでいる。

 

テントの中から、もぞもぞと布の擦れる音がした。

顔を出したのはホシノだった。

 

「ふぁ……レナさん」

 

寝起きの声。

 

「早いで――……っ!」

 

だが、レナの背中を見た途端、その目はすぐに鋭さを取り戻した。

 

「ああ、私は早起きなんだ」

 

「嘘ですね。

レナさん、寝ていませんよね」

 

「……」

 

レナはホシノの鋭い視線から目を逸らし、熾火に少しだけ砂を被せた。

 

「不寝番は、慣れている」

 

「そういう問題では――!」

 

ホシノの反論は、テントの中から聞こえた間延びした声に遮られた。

 

「ふぁぁ……んん……あれ? 二人とも、もう起きてるの?」

 

目を擦りながら、ユメがのそのそと這い出してくる。

 

「おはよう、レナちゃん、ホシノちゃん。

……ん? どうしたの、二人とも怖い顔して」

 

ユメが首を傾げた、その時だった。

 

――ピロロン。

――ピロロン。

 

ホシノの制服のポケットと、テントの中に置かれたユメの荷物から、同時に甲高い通知音が鳴った。

緊急ニュースを知らせる、キヴォトス全域への一斉通知アラートだ。

 

ホシノが顔をしかめ、素早くスマホを取り出す。

画面を見た瞬間、ホシノの息が止まった。

 

「……ッ!?」

 

「……ホシノちゃん? 何があったの?」

 

「……トリニティ自治区で、武装蜂起……」

 

ホシノの声が微かに掠れた。

 

「ティーパーティー直轄部隊、Guardian Angelsの一部が旧要塞を占拠。

正義実現委員会と交戦中……。

周辺ライフライン施設に被害。送電、通信、水道の一部が停止……」

 

ユメの顔から、寝起きの緩さが消えた。

 

「……それって、トリニティの中で反乱が起きたってこと?」

 

ホシノは答えられなかった。

 

(……東雲シヅキ)

 

レナはブラックマーケット近郊で、言葉を交わした相手を思い出した。

 

Aegis-1。

ティーパーティー直轄特務部隊、Guardian Angelsの指揮官。

 

BM検問所の外で、こちらを包囲し、メイの引き渡しを要求した少女。

 

整った言葉。

冷えた眼差し。

だが、その奥にあったのは、抑え込まれた怒りと屈辱だった。

 

『――今日のことは、忘れません』

 

あの時、レナは確かに見た。

シヅキは、不服ながらもティーパーティーに従っていた。

 

『貴女が奪ったもの。私たちが失ったもの。そのどちらも……このまま終わるとは思わないことです』

 

そうか、既にあの時――。

 

火種は燻っていた。

ただ、灰の下に隠されていただけだった。

 

「……シヅキ」

 

レナが小さく呟く。

その名に、ユメとホシノが反応した。

 

「知ってる人たち?」

 

「……前に、少し揉めた相手だ」

 

「揉めたって……」

 

ホシノの声が硬くなる。

 

「まさか、レナさんが関わってるんですか?」

 

「直接の原因ではない。だが、無関係とも言えない」

 

レナは短く答えた。

それ以上を説明する時間はない。

 

『暗号化通信を受信』

 

エドゥトの板が震えた。

 

「送信元は」

 

『SRT特殊学園。緊急招集コード。優先度:最上位』

 

レナの表情から、わずかに色が消えた。

 

「……内容を」

 

『トリニティ自治区におけるGuardian Angels武装蜂起。

旧要塞占拠。

周辺ライフライン破壊。

正義実現委員会単独での鎮圧困難。

ティーパーティからSRT特殊学園へ緊急派遣要請』

 

ユメとホシノには、アノラの声は聞こえない。

 

ただ、レナが黒いPDAを見つめたまま、誰もいない相手と会話しているようにしか見えなかった。

 

「……レナちゃん?」

 

ユメが不安そうに呼ぶ。

レナは答えない。

 

『近辺に無線信号を検出』

 

黒い画面を見据えたまま、低く命じた。

 

「車載無線に中継しろ」

 

『了解』

 

次の瞬間、ランドローバーの車載無線機が、砂嵐のようなノイズを吐いた。

 

――ザザッ。

 

ユメとホシノが同時に振り向く。

 

『WOLF1、WOLF1。こちらMERLIN2-2、応答せよ。オーバー』

 

黒い無線機から、聞き覚えのない声が響く。

以前の《エンバー46》とは違う。

これはASH LINEではなく、SRTの正式な緊急回収機だ。

 

レナは立ち上がり、ランドローバーの運転席へ駆け寄った。

 

マイクを掴み、送信ボタンを押す。

 

「こちらWOLF1。受信した。オーバー」

 

『WOLF1、こちらMERLIN2-2。緊急回収のため、そちらの空域へ接近中。現在地のグリッド座標を送れ。オーバー』

 

ランドローバーのダッシュボードに置かれたエドゥトの板が、即座に英数字の羅列を吐き出す。

レナはそれを無感情な声で読み上げた。

 

「MERLIN2-2、こちらWOLF1。グリッド――36R(ロメオ)UP(ユニフォーム パパ)―9ー1―7 9ー6ー7。オーバー」

 

『座標確認。ETA(到着予定時刻)4分。LZ(ランディングゾーン)の状況を知らせ。オーバー』

 

「LZは枯渇したオアシス跡の盆地。地表面は砂。周囲に障害物なし。敵対勢力なし。風は東から約5ノット。オーバー」

 

『了解。LZのマーキングを決めろ。オーバー』

 

レナは通信機のマイクを握ったまま、腰のポーチから手鏡を取り出した。

 

「スモークの類いはない、鏡の反射で誘導する。オーバー」

 

『了解。準備完了次第、誘導せよ。アウト』

 

MERLIN2-2との通信が切断される。

 

レナはすぐに、ダッシュボード上のエドゥトの板へ視線を落とした。

 

「アノラ。追加要請」

 

『用件を』

 

「アビドス常駐のヴァルキューレ生活安全課へ現在座標を送信。

梔子ユメ、小鳥遊ホシノ、二名の回収を要請。

ランドローバーを運転可能な者を一名以上同伴。優先度は高。以上だ」

 

『了解。緊急保護要請を送信』

 

「到着予定は」

 

『最短30分』

 

「許容範囲だ」

 

ユメとホシノには、アノラの声は聞こえない。

 

二人から見れば、レナが黒い画面に向かって、短く事務的な言葉を並べただけだった。

 

「レナちゃん……?」

 

不安そうに呼ぶユメへ、レナはようやく振り返った。

 

「ここから動くな。30分ほどでヴァルキューレが来る。日が高くなる前に学校へ戻れるはずだ」

 

「じゃあ……行くの?」

 

ユメの声が、わずかに震えた。

レナは一瞬だけ目を伏せ、それから短く答える。

 

「ああ」

 

それ以上言えば、未練が残る。

だから、レナは余計な言葉を切り捨てた。

 

レナはマイクを運転席に放り投げず、コードが届く限界まで引き伸ばしたまま、ランドローバーのドアの横に立った。

右手には手鏡を握り、東の空から昇り始めたばかりの太陽の位置を確かめるように見上げている。

 

「……レナ、ちゃん」

 

ユメが後ろから、おずおずと声をかけた。

 

だが、レナはもう振り返らない。

その背中は、一緒に温かいスープを飲んでいた少女のものではなかった。

 

冷え切った、氷の背中。

 

バッ、バッ、バッ、バッ――。

 

遠くの空から、空気を叩き潰すような重低音が響き始めた。

最初は微かだった音は、数秒後に明確な「暴力的な騒音」へと変わる。

 

ホシノが息を呑み、空を睨んだ。

 

地平線の向こう、朝焼けの空を切り裂くように、黒い点が急速に拡大してくる。

 

『WOLF1、こちらMERLIN2-2。目標空域に到達。マーキングを要求する。オーバー』

 

車載無線機から、ノイズ混じりの音声が響く。

レナは無言のまま、手鏡を太陽の光に向けた。

 

鏡面の角度を微調整し、接近してくる黒い機影へ向けて、太陽光の反射を規則的に三度、瞬かせる。

 

フラッシュ。

フラッシュ。

フラッシュ。

 

『フラッシュを視認。発光止め。オーバー』

 

パイロットの報告を受け、レナは手鏡を仕舞う。

そして、手元のマイクの送信ボタンを押し込んだ。

 

「MERLIN2-2、こちらWOLF1。そちらが視認したフラッシュは我。LZクリア。

砂塵による視界喪失――ブラウンアウトに注意。着陸に支障なし。アウト」

 

レナはマイクを運転席へ放り投げた。

 

「レナさん……!」

 

ホシノが叫ぶが、その声はすでに上空から降り注ぐ轟音に掻き消されようとしていた。

 

接近してきたのは、SRT所属を示す青系塗装のブラックホークだった。

 

機体が機首を上げ、着陸態勢に入る。

巨大なメインローターが、枯れたオアシス跡地の空気を容赦なく下へと叩きつけた。

 

「きゃっ……!?」

 

「くっ……!」

 

強烈なダウンウォッシュが、砂漠の砂を吹き飛ばす。

猛烈な砂嵐が局地的に発生し、ユメとホシノは思わず腕で顔を覆い、後ずさった。

 

目を開けていられない。

声も届かない。

立つことすら困難な突風。

 

だが、レナだけは違った。

 

白い髪と尻尾が、激しく煽られるが微動だにしない。

 

ブラックホークのランディングギアが、オアシス跡地の砂を削るようにして着地した。

 

バァンッ!

 

乾いた音を立てて、機体側面のスライドドアが勢いよく開け放たれる。

中にいたのは、完全武装のWOLFだった。

 

接地を確認するやいなや、リノが機体から飛び出した。

彼女の手には、レナのヘッドセットと無線機が握られている。

 

凄まじい風圧と砂塵の中、リノは顔をしかめることもなく、一直線にレナの元へ歩み寄った。

 

レナは受け取ると、手慣れた動作で即座に無線機を身に着けた。

バックルを固定し、感触を確かめ、ヘッドセットを耳に被せる。

 

ヘッドセットの電源を入れると、エンジンの爆音が遮断された。

 

ブラックホークへ向け、一歩を踏み出す。

正面を見据えたままインカムに手を伸ばし、リノに通信を送る。

 

「状況報告」

 

横に並んだリノは頷き、淡々と説明する。

 

『目標はトリニティ自治区外縁、旧要塞跡地。Guardian Angelsが完全武装で占拠中。

人質はなし、周辺のライフライン設備が砲撃と爆発物で破壊された模様。

正義実現委員会が対応に回っておりますが、事態の収拾が不可能と判断されました』

 

インカム越しに響くリノの報告は、氷のように冷たく、一切の感情が排除されていた。

 

「……正実単独での鎮圧が不可能? 相手は一特務部隊だろう」

 

『敵は占拠した旧要塞を起点に、強固な防衛線を構築。

鎮圧に出た正実は撃退され、被害は甚大。

我々SRTは、ティーパーティー要請に基づき、正実残存部隊と合流。

合同タスクフォースを編成予定。

指揮権は、WOLF1へ委譲されます』

 

ユメは、遠ざかるレナの背中を見つめていた。

 

声をかけたい。

行かないで、と言いたい。

せめて、昨日の続きをしようと言いたい。

 

「待って!! レナちゃん!!」

 

ユメは声を精一杯張り上げるが、エンジンの爆音で掻き消された。

 

強風に巻き上げられた砂塵が壁となり、これ以上前へ進むことができない。

腕で顔を庇いながら、ホシノも必死にレナの背中を見つめていた。

 

(行っちゃう……)

 

ユメが悲痛な顔で手を伸ばそうとした、その時だった。

 

キャビンの縁に片脚を掛けたレナが、ふと動きを止めた。

 

ゆっくりと、振り返る。

 

荒れ狂う砂嵐の向こう側。

レナの赤い瞳が、立ち尽くす二人の少女を捉え――レナは、すっと右手を上げた。

 

そして、額の横でピタリと止める。

一切の無駄を削ぎ落とした、乾いた敬礼。

 

「レナ、ちゃん……」

 

ユメの唇が震えた。

 

それは別れの挨拶というよりも、「作戦行動に移行する」という絶対的な境界線の提示だった。

 

夢の砂は、ローターの風に巻き上げられ、朝焼けの空へ消えていった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ロシア装備でサバゲーしていた俺がいつの間にかブルアカの世界に転生してTSしていたんだが?(作者:NK7)(原作:ブルーアーカイブ)

山の中、ロシア装備で三日間耐久サバイバルゲームに参加していた筋肉モリモリマッチョマンの変態が崖から落ちたらブルーアーカイブの世界にTS転生していた。ただそれだけである▼(主人公のブルアカの知識はlet's goミームと陸八魔アルぐらいしか知らないものとする)▼評価、感想、お待ちしてます


総合評価:978/評価:7.38/連載:72話/更新日時:2026年04月04日(土) 23:20 小説情報

シャーレの決戦兵器(作者:わんぱくフォックスですまない)(原作:ブルーアーカイブ)

ベアトリーチェによる、非人道的な人体実験の果てに莫大な神秘を体に宿した百合園サエカ▼しかし外付けの神秘ゆえ扱いきれず制御の利かない危険な爆弾のようなものと化し黒服に押し付ける形で売り払う。▼他のゲマトリア協力のもと、制作したオーパーツにより周囲に大きな被害を出しつつ、辛うじて制御に成功する。▼ゲマトリアに拉致られて神秘をこねこね実験された挙句、失敗作として破…


総合評価:1411/評価:6.84/連載:48話/更新日時:2026年06月02日(火) 19:07 小説情報

どうか私を、終わらせて(作者:めめ師)(原作:ブルーアーカイブ)

初めまして、篠崎 ナナと申します。▼突然ですが、皆さんは自分が好きですか?▼私は私が嫌いです。▼これは私が、自分を否定するお話。▼うちの子描いてみました。▼【挿絵表示】▼普段絵とか描かないのでクオリティはお察し。▼ブルアカっぽく描きたかったけど、全身書くのムズすぎて諦めました。


総合評価:744/評価:7.48/連載:40話/更新日時:2026年05月26日(火) 05:25 小説情報

頑張りとは、報われるべき願いである(作者:ババネロ)(原作:ブルーアーカイブ)

シャーレ所属の生徒って出てこないかな…って。▼連邦生徒会をクビになった生徒がシャーレに入って先生の補助役として本編の横や裏側で先生に撫でられたり、叱られたり、頑張って誉められたりする物語になる予定です。▼26/2/12 最終編まで完走▼※最近不定期更新です。連続投稿するときは毎日22時頃に投稿します▼


総合評価:7488/評価:8.92/連載:143話/更新日時:2026年05月25日(月) 22:00 小説情報

ゲマトリア所属生徒『西条レイナ』(作者:ガガミラノ)(原作:ブルーアーカイブ)

ゲマトリアに所属している唯一の生徒『西条レイナ』が先生やその生徒と出会い、大人になる話。▼ってのはともかく、先生とか生徒を裏切ったもののどうしようもない状況になって曇らせてぇなあ〜〜〜っていうのを書きたいよね、書きます。▼【挿絵表示】▼【挿絵表示】▼↑↑↑↑↑▼主人公のレイナです。▼━追記 2025.11.5━▼残酷な描写タグを追加しました。▼https:/…


総合評価:2654/評価:8.69/連載:67話/更新日時:2026年06月02日(火) 18:41 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>