とある個性の禁書目録 作:とある作者の狂人編集
転生。原作ありきな世界なのか、それともオリジナルなのかはわからないが、不思議な力があることに代わりはない。
見た目は、美少女。かわたん。ロングストレートの銀髪に、エメラルドのような翠眼。
この世界には〝個性〟なるものが存在する。ぶっちゃけ超能力。人体の神秘。それが人口の8割。自然と発現する。学園都市も真っ青だ。
4歳頃に受けた個性検査で私は不貞腐れた。個性は『完全記憶能力』。別にヒーローに憧れていた訳ではない。ヒーローには、オールマイトとかいる。しかし、治安終わってるぅ
逆にヴィランになりたかった。それも強いヴィランだ。ヴィランは自由だ。犯罪とかする。悪の象徴。自己本位的。
私にとっては、外聞はどうでもよく、ただ強キャラムーブしたかっただけ。完全記憶能力ではそれも叶わない。
5歳になって野良のヴィランが街で暴れた。自宅が巻き込まれた。両親が死んだ。頭を強く打った。今までなかった知識が流れ込んだ。
私の知識はまさに『禁書目録』。そう、『とある魔術の禁書目録』のメインヒロイン・インデックスの武器。頭の中に魔術の知識が一杯。最初は頭がパンクして数ヶ月は目を覚まさなかったらしい。
意識が戻ってから、この知識について秘匿した。最初は使えねぇー、と思っていた。知識だけでは魔術は使えないし、個性と魔術は別物だし、何より個性を相手にバトルした時勝てる未来がなかったからだ。インデックスは魔力が使えないからだ。これでは強キャラムーブができない。二度目の落胆である。
しかし、5年研究して、後にわかった。
何がって、この10万3000冊の魔術知識が個性にも適用することが判明したからだ。
つまり、『とある魔術の禁書目録』に登場するインデックスと同じような事ができる。
孤児院に入れられた私は、知識から、防衛機構を構築したり魔力を使わない魔術の練習をしたりした。何度か意識を失い、失敗して生死の狭間を彷徨ったが、根気と執念と慎重さで乗り切った。あと、自分の創作宗教を作り、宗教防壁を構築した。教義のベースはイギリス清教。
そして、11歳になった年。私は孤児院の子供達と大人達を生贄に捧げて、
やっとヴィラン人生を謳歌できるぞい
折角なので、喋り方もインデックスに寄せよう。いや、寄せたいかも
〜〜〜〜〜
その事件はひどく痛ましいものであった。アグネスタ孤児院という孤児院にいた子供達と、院長や保育士計60人あまりが死亡した。
調査に入ったヒーローや警察によれば、教会のあらゆる所に血がべっとりと張り付き、そこには元々人の形をしていただろう肉塊があったとか。まるでハンバーグで使う挽肉のような見るも無惨に散らばった姿に、多くの捜査員が吐いた。
事件は凶悪なヴィランの仕業として捜査が開始されたが、1年経っても情報が出てこなかった。
孤児院跡地には慰霊碑が建てられ、
〜〜〜〜〜
AFOはとある噂を耳にした。
白い聖女のような姿をしたヴィランが活動している、と。何でも計り知れないほど強い、と。彼女の歌は相手の個性を暴走させる、と。
AFOはどれほどの個性か気になって直接出向くことにした。
その件のヴィランがよく出没するエリアに行く。夜。
治安の悪い場所であった。路地裏を適当に歩いているだけで、ごろつきが何人も絡んできたが、特に問題なく払った。
今日は、もう見つからないか、と思った時、歌が聞こえた。
そちらに向かうと、確かに聖女のような白い修道服を着た少女が、傅いた男に白銀のナイフでとどめを刺していた。血の匂いがする。男の顔は恐怖とは違った狂気に冒されていた。歌は止まった。
「君が噂の少女だね」
「ん?」
あどけない少女。腰まで届くロングストレートの銀髪。エメラルドのような緑色の瞳。白のウィンプルに、白の修道服。確かに聖女と呼ばれてもいいような少女だった。見た目は。
「君はどんな個性を持っているのかい? もし良い個性ならもらってあげるよ」
「……個性を奪う個性かな? あいにく私の個性は扱い辛い上に習得が難しい。奪っても意味ないんだよ」
「そうか。それなら直接確かめるよ」
突如AFOの腕が巨大化し、少女を殴る。少女は跳ね跳び、壁へ激突。壁が崩れる。
AFOは拍子抜けした。
「なんだ、この程度かつまらん」
AFOは個性を奪って帰ろうと思った。が、瓦礫が崩れた。少女は殴られる前までと同じように立ち上がった。傷一つない。瓦礫を避け、こちらへと歩き、埃を叩きながら止まる。首を傾げた。
「その程度なのかな?」
「ふふっ……まさか僕を挑発させる子供がいるとは、ね」
もう一度、AFOは突撃した。が、膝が不自然にカクンっとなり、地面に手をついた。
「……何をした?」
「私の個性は、『完全記憶能力』なんだよ。でも、それだけだと使えない。だけど、その知識は異質かも。異界の知識が入っているんだよ。その異界の知識を使って、異界の現象を再現しているだけなんだよ」
「異界の知識? 異界の現象? なんだね、それは」
「異界の現象を扱うことを、私は〝魔術〟と呼んでいるんだよ」
AFOは笑った。
「そりゃ、奪っても意味ないわけだ。個性は奪えても記憶は奪えない」
「うん。で、どうするのかな? 一応、負けないと思うけど、やってみる?」
AFOは考えた。彼女の話を全て真に受けた訳ではない。しかし、実力があることもわかった。それにもし彼女の言う通り、彼女の個性が【完全記憶能力】だけであれば、AFOが奪っても意味がない。それよりも、仲間に引き入れた方が何倍もお得だ。
「もう戦わないよ。それより、僕の組織に入るつもりはないかい?」
「うーん。……まぁ、いっか。入ってもいいんだよ」
「ほぉ。案外アッサリとしているな」
「ただし、条件があるかも」
条件? とAFOが笑う。
「僕ができる範囲なら何でもしよう! 僕にできないことはないからね」
「そう、なら」
少女は笑った。その笑顔は無邪気そのものだった。
「お腹いっぱい食べたいかも」
「という訳でもぐもぐ、今日から仲間になったもぐもぐインデックスもぐもぐなんだよ」
「……どういう訳だよ。てか、食うのか喋るのかどっちかにしろ」
「まぁまぁ死柄木弔。落ち着きましょう。私は黒霧と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
「うぐっよろしくなんだよ!」
「……あんだけあった料理はどこに入ったんだ?」
二人の目線が死柄木を襲う。死柄木はため息をついた。
「死柄木弔だ」
「よろしくなんだよ!」
〜〜〜〜〜
どうやら悪の組織に侵入できたようなんだよ。おっと、口調をインデックスにしていたためつられたわ。
私の目標は、とりあえず強いヴィランを演じること。凶悪で残酷で、誰もが歯向かうことのない、そんな理想のヴィランになること。まさしく最強の敵。強キャラムーブ。
それにはまず、顔を売っておかないとね♪
計画の第一段階は完了した訳だ。悪の組織があるかどうかはわからなかったが、〝個性〟というものがあるのだ。裏社会があってもおかしくはない。
悪の組織と言えば、それに対抗するヒーロー、ここでいうと主人公がいる可能性が高い。この世界の主人公が誰なのか不明だが、きっと原作がある世界だ。このアクの強い感じからそう捉えた。
まずはこの組織で、この世界の知識と常識を身につけて、慎重にことを進めよう。
当面の目標は、オールマイトを殺すこと、かな
平和の象徴を亡くした世界を見てみたい。何、捕まってもすぐには殺されない。それが民主主義の良い所。その間に、全員殺してしまうだろう。
粗を探せばいくらでも出てくるだろうし、解釈が間違っていることなどざらにある
それを指摘してもいいが、作品に反映することはほぼないと思っていただけたら幸いである
それと、しおり登録をお願いします
お気に入り登録よりはしおり登録の方がどこまで読んでもらったかの可視化ができるので
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