とある個性の禁書目録   作:とある作者の狂人編集

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この作品はノープロットです
狂人の暇つぶし感覚でポチポチスマホをしている感じです
なので、おかしくても問題なーし



強キャラムーブとは?

 私はテレビで子供向けのアニメを見ていた。ヒーローものだな。どうもこの世界はヒーローという職業とヴィランという悪役がいる世界らしい。改めて実感した。

 それはそうと、これがなかなか面白いのなんのって。

 

「……なぁ、それ、面白いか?」

「ん? 意外と面白いんだよ?」

「……お前、先生が連れてきたヴィランだよな?」

「そうなんだよ。膝カックンしたこともあるんだよ」

 

 信じられねぇ、という顔で死柄木が睨んできた。相変わらず怖い。手ばっかり貼り付けて、キモいファッションである。

 黒霧がバーのカウンターでコップ磨きをしている。名前の通り黒い霧。

 

「インデックスは、このアニメのどこが面白いと思うのですか?」

「ヴィランが街を壊したり、ヴィランがヒーローを追い詰めたりする所なんだよ」

「……イカれてんな」

 

 いいだろ、そういう無邪気なの。かわいくて。……まぁ、少し精神が身体に引きずられている感じはする。

 番組が終わった。テレビを切ろうと思ったら、ニュースが流れた。どうやらオールマイトが雄英高校の教師になったみたいだ。

 ちらりと見ると、死柄木は目をランランと輝かせていた。

 

「いいじゃねーか。やっと捕捉できたようだな。いつもどこ行ってるか分かんなかったがよ。これで雄英に行けば、殺しに行ける」

「おっ、とむらはオールマイトを殺したいの?」

「ああ、当然だ」

「それは誰かが殺したとかじゃなく、自分で直接?」

「いや、俺の組織がオールマイトを殺せば満足だ」

「ふ~ん」

 

 死柄木は変な顔をした。

 

「そっちから聞いてきてその程度かよ」

「いやね、私なら、────直接殺したいかも────」

 

 静寂になった。死柄木がニヤリと笑った。

 

「いいねぇ。じゃあ、殺しに行くか」

「よし! 私も頑張るよ!」

 

 ヴィランとして名前を売るぞぉ〜。

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 私は退屈していた。なぜなら死柄木の計画通りに事が進んでいたからだ。USJ襲撃。

 最初こそオールマイトがいないため、落胆したが、これがなかなか生徒も教師も面白い。見てて飽きない。イレイザーヘッドとかいうヒーローは目で見た人の個性を消す個性。でも、見ている間だけ消すから使い勝手が悪い気もする。

 スペースヒーロー13号は指先にブラックホールを生成することができる。これまた使い勝手が悪い。実際、黒霧に弱点をつかれた訳だ。

 ……という私も私が使う魔術が使い勝手のよいものだと思ってはいない。

 

 とはいえ、ずっと見ていると飽きるものである。話し相手が欲しくなる。

 

「とむらは参加しないの?」

「俺はオールマイトの死しか興味ない」

「あ、っそ」

 

 そう言い、私は煎餅を齧る。そして、個性の観察をする。

 私の基礎となったインデックスは、魔術を見ただけでどんな魔術か見極めることができる。それは構築理論から妨害方法まで完璧に。

 しかし、個性に関して言えば、把握するのは難しい。やはり現実に見破るのは至難の業だ。……まぁ、ある程度は感覚的に、「そういう能力か」と見ただけでわかるのだが。やはり魔術と個性は違う。

 しかし、とある世界の能力者とも違う。魔術とある程度リンクしているのだ。そこら辺はまだ研究してみないとわからないが、関係あることは証明されている。

 

「そういえば、お前はオールマイトを殺したいといっていたが、お前単体では殺せる見込みがあんのか?」

「ん? まぁ、あるけど、脳無がいるのなら、私の出番はないかも」

「直接殺したいって言ってただろ?」

「だけど、邪魔するのも悪いと思ったんだよ」

 

 変なやつだ、と失礼なことを言う死柄木。まぁ、私の目標はオールマイトを殺すことではなく、強キャラムーブをすることなのだ。え? 目的と手段が逆だって? そういうこともあるでしょう。常識的に考えて。

 

 そうやってたんたんとお菓子を食べながら見ていると、スペースヒーロー13号が倒れ、イレイザーヘッドも脳無にボコボコにされ、あ、これ本当に出番ないや、と思った時に、オールマイトが現れた。

 そこからは、オールマイトは苦戦しつつも、圧倒的パワーによって脳無を吹き飛ばした。お星さまになってラァ

 でもオールマイトも平気という訳でもなさそうで、ただこちらを立ったまま見ている。

 

 私は相変わらずお菓子を食べている。次は、大福に手を付けよう。

 

 黒霧が死柄木に何かを言っている。それで死柄木がオールマイトへと駆け出した。あわや、オールマイト殺される、という所で緑髪の少年が割って入って、プロヒーロー達が現れる。

 死柄木が何発か銃弾を食らって、黒霧でワープして、逃げた。

 

 そう、逃げた。

 

「ちょ待!」

 

 私は駆け出したが、遅かった。黒霧と死柄木はもう見えなかった。

 

「嘘なんだよ!? え、ちょっと! 私も帰りたいんだよ! 置いてけぼりなんてそんな悪趣味な!」

「……えっと、君は?」

 

 うなだれていると、前から声がかかる。見るとオールマイト。

 

「私? 私はインデックスなんだよ」

「インデックス。君はヴィランなのか?」

「そうなんだよ」

 

 あっけらかんと言うと、オールマイトは険しい顔をした。

 警戒された。周りを見ても、生徒数人がこちらをうかがっている。多勢に無勢。

 

「君の、いや、君達の目的はなんだ?」

「うーん。とむらの目的は知らないんだよ。だけど、私の目的は言えるかも」

「それは?」

「強いヴィランになること」

 

 強いヴィラン。まさしく憧れる。

 

「……今なら引き返せる。投降してくれ」

「なんで?」

「君には未来がある。犯罪に手を染める必要はない」

 

 何で、との質問に間髪入れず応えるオールマイト。なるほど、子供だから更生できる。それは間違っていないが、正しくもない。世の中には、更生できる人間と更生できない人間がいる。おそらく統計を使えば傾向が分かるんじゃないかなと、私は睨んでいる。

 それよりも、明らかなことがある。

 

 私は自分が更生()()()側の人間だと思っていることだ。そう、ヴィラン寄りの更生。

 

「アグネスタ孤児院無差別殺人事件」

「……ああ、痛ましい事件だった」

「あの事件、私が起こしたんだよ」

 

 ぴくりと眉が動くオールマイト。私は笑った。綺麗に笑った。心の底から優しい笑顔になる。

 

「最初から、殺す目的で、殺した。みんな優しかったけど、私がヴィランになる上で大事だったから、アッサリと殺したよ」

 

 その場の全員が絶句する。私はオールマイトから煙が出ているのを見ながら、確信した。彼には時間がなさそうである。

 

「まぁ、オールマイトは限界みたいだし、……私が殺してもいいよね?」

 

 一歩ずつ近づく。が、足元が凍りつく。飛び跳ねて躱す。見ると半分赤毛で半分白髮の少年がこちらを見ていた。足元から氷の地面が伸びている。

 

「それ以上、オールマイトに近づくな」

「ふむ、なんだよ」

 

 オールマイトとインデックスの間には氷の境界ができている。

 

「あなた、半冷半熱の個性かな?」

「……言ってどうなる?」

「いや、ただの確認なんだよ」

 

 私は氷の境界を跨ぐ。すると、当然足が凍りつく。どんどんと氷が上に上がってくる。両足が覆われた。私は唱えた。

 

個性を解除しろ(CP) 氷を溶かせ(MAFH)

 

 氷の侵食が止まり、溶け出した。歩くと、残りの薄氷がパリンッと割れた。当然無傷。

 強制詠唱(スペルインターセプト)は魔術に干渉する。そして、この世界では個性に干渉する。

 

「なっ!」

 

 インデックスはナイフを取り出し、オールマイトへと向かった。

 爆発音。金髪トゲトゲの頭が横に迫っていた。

 

「オラァ!」

自爆しろ(BOU)

 

 トゲトゲ少年は自爆した。私は身を捻って躱して、彼は後ろを慣性の法則に従い転げていく。

 手を硬質化させた赤髪少年が煙から飛び込んでくる。

 

全身を硬質化しろ(HYB)

 

 倒れた。身体全身が硬質化して、動けないだろう。ちらりと緑髪の少年を見る。が、両足がヤバそうなので、無視してオールマイトへ向かう。

 さて、ナイフを掲げて首を刺そうか、と考える。が、

 銃弾を浴びた。遠くからだ。どんな個性かは知らないが、ここからの距離だと強制詠唱(スペルインターセプト)の効果が出ない。

 強制詠唱は、簡単に言えば、数を数えている人の耳元でデタラメな数字を言っていくという手法。魔術とは精密な計算で成り立っている。それを邪魔しているのだ。

 それがこの世界では、個性も魔術と同様のようで、無意識下で難しい計算を行っているようだ。魔術は意識下で演算し、個性はどうも無意識らしい。でも、計算しているのは変わらない。『とある魔術の禁書目録』で言う所の、聖人に近い。同作品の超能力とは違うようだ。

 結論、距離が遠いと、デタラメなことを囁くことができない。

 まぁ、歩く教会の効果で、ダメージはないが。

 

 歩く教会。特別な符号を完璧に織り込んで作った服。全てが魔術的な意味を持ち、絶対的な防御を誇る。銃弾程度では傷一つつかない。

 

 ちょっとノックバックを食らってよろけたが、特に問題ない。少し攻撃で離れてしまったから、近づいてオールマイトへと辿り着いた。

 何回か氷や銃弾が飛んできたが、強制詠唱(スペルインターセプト)で相殺。もしくは、歩く教会でノーダメージ。

 

 私はオールマイトを見上げた。

 

「さて、神様は仰っているんだよ。人は生まれた時から、罪深き存在だと。だから、あなたに罰を与えるんだよ」

 

 ナイフを背の高いオールマイトの首元へ

 

 が、銃弾で弾かれた。ナイフが手元から離れ、地面を転がる。面倒臭いなぁ。

 

 すると、複数の分身された大人に囲まれた。

 

消えろ(EY)

 

 私は自信を持ってそう唱えた。強制詠唱(スペルインターセプト)

 しかし、消えない。首を傾げる。個性発動中なら、強制詠唱(スペルインターセプト)は効果があるはずだ。分身というのは、分身体がいる間、ずっと発動しっぱなしであるはず。確か、エクトプラズムとかいうヒーローだったはず。

 

個性を解除しろ(CP)

 

 しかし、分身体は消えない。

 

「え、なんで?」

 

 取り押さえられた。猿轡を噛まされた。流れるような処置に目を巻いた。

 

「どうやら、君の個性は、人の耳に入らなければ意味がないようだ」

 

 オールマイトがホッとした顔で言った。個性ではない。魔術だ。

 しかし、なるほど、本体はあっちにいるのか。そろっとUSJの入口を見る。分身体には音を識別できないのだろう。これは盲点だった。油断した。

 

 私は捕まった。

 

 




冒頭はすぐに思いつくのに、続きは全然からっきし
これって何か理由があんのかな?

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