東方先史時代 〜 Impurity created by the moon.   作:イフカ

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5面

 

 

 

 

 

 

 

少女祈祷中(NowLoading⋯)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢は戦場の真ん中で目覚める。否、目覚めざるをえなかった。1人の走る兵士に踏まれ、霊夢は目覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぐぁっ!一体なに!? 」

 

 

 

 

 

起き上がり、周りを見渡すと、そこは戦の真っ只中だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STAGE5 大御神達の頂上決戦

時は過ぎれど諏訪の湖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵士たちは木製の短甲を着ており、青銅製の銅剣、鉄製の武器や、鋭く改良された石製の武器を持っていることから、ここが“弥生時代中期”であることがよく判る。

 

 

 

 

だがそんな思考を回している暇は無い、とにかくここから離れるのが最善。霊夢は兵士の群れを駆け抜け、戦場から出る。

 

 

 

 

 

 

「一気に時代が飛んだわね⋯鉄の武器⋯ってことは、古墳時代ぐらい?かしら」

 

 

 

 

 

 

霊夢はあまり歴史に詳しくなかった!幼少期、寺子屋で歴史は教えてもらったが、今となってはほぼ覚えていない。

 

 

 

 

 

サーチクロックに反応は無い、故に此処に用はない、霊夢は雄叫びが鳴る戦場から離れ、空に飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM.式年造営御柱大祭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、建物が見えてくる。しかし、その建物は全て木製で、竪穴住居、掘立柱、高床住居など、如何にも絵に書いたような大昔の構造だった。塀もあるので国だろう。

 

 

 

 

 

 

「ホラ、やっぱり古墳時代だわ、あたいったら天才ね。⋯ん?」

 

 

 

 

国の中央ら辺に、大きな蛙の石像があるのが見えた。

 

 

 

 

 

 

蛙?

 

 

 

 

 

 

さらに、その石像の周りには囲もあり、信仰対象になっている様子。

 

 

 

 

 

「蛙を信仰だなんて、変なところね。昔の信仰はよく判からないわ」

 

 

 

 

 

しばらく上空から観光してると、遠方から大量の兵たちが向かってくるのが見える。

 

 

 

 

 

「あれは......」

 

 

 

さっきの戦場の兵たちだった。明らかにこっちに向かってきている。

 

 

 

 

 

 

「嘘、まさかさっきのはこの国の兵士たちだったのね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やいのやいの。そこの紅白のお姉さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「むー?」

 

 

 

 

 

後ろに振り返ると、鉄製の武器を持っていて、目玉がついたヘンテコなハットに、鳥獣戯画が描かれた服を着た神───“洩矢諏訪子”がそこに居た。

 

 

 

 

 

 

それと同時にサーチクロック(ビビビビビッ)も猛烈に反応し出す。

 

 

 

「あなたは確か、ミシャグジの」

 

 

 

 

 

 

 

 

蛙っぽい坤の祭神「洩矢 諏訪子」Suwako Moriya

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、私を知ってるのね、なら話が早いわ」

 

 

 

 

 

「今、八坂の神が私の国に攻めてきているの。ちゃんと対価もあげるから、ね?手助けしてほしいのよ、お願〜い」

 

 

 

 

 

 

 

「その対価が何かで変わるけど」

 

 

 

 

 

 

 

「対価はねぇ...あー、えと」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや考えてないんかい」

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子は懐を探り、“時計”を取り出す。

 

 

 

 

 

「そうだ、この道端に落ちてた変な円盤をあげるわ」

 

 

 

 

 

 

普通なら等価交換にすらならない交渉...だが、諏訪子が言う“変な円盤”は霊夢にとって現在最も必要な円盤なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「よし、乗ったわ。手助けしてあげる」

 

 

 

 

 

霊夢は向かってくる兵のもとに向かおうとするが、諏訪子に止められる。

 

 

 

 

 

 

 

「待って。あなたの相手はあの兵士達じゃないのよ」

 

 

 

 

 

 

 

「へ?じゃあ誰と戦おうっていうのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはね...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか仲間を引き連れてくるとは。らしくないな、洩矢諏訪子よ」

 

 

 

 

 

 

「勝つためなら手段を選ばないつもりよ」

 

 

 

 

 

 

 

湖が見える大地に注連縄を背負った神が居た。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、本人を倒せってことね(さっさと倒して時計貰おーっと)」

 

 

 

 

霊夢はお祓い棒を構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「諦めて降伏しろ諏訪子。そしてその暁には、我は大和の神となり国を治めるのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

自称大和の神「八坂 神奈子」Kanako Yasaka

 

 

 

 

 

 

 

 

「させる訳ないでしょ!私の王国は必ず守る。アナタこそ降伏しなさい!」

 

 

 

 

 

神奈子は大きく息をつく

 

 

 

 

 

 

「ハッ、口先だけはいっちょまえだな。それに、まさか“人間”を連れてくるという禁忌に触れるとは、罰は何がいい?」

 

 

 

 

 

 

 

「...へ?人間...?」

 

 

 

 

 

空気が変わり、諏訪子は汗をダラダラと流し始める。

 

 

 

 

 

 

 

「何をそんなに驚いている。どう見ても此奴は人間だろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?これ私来ちゃまずかった?」

 

 

 

 

 

 

「まずいも何もあるか。人間が神とのやり取りを見るのは禁忌。そう決まっている」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ...私、きっかり別の神様かと...」

 

 

 

 

 

 

 

「何言ってんのよ、私は純人間よ」

 

 

 

 

 

 

諏訪子はショックを受けたように顔を青ざめて汗を滝のように流す。

 

 

 

 

 

 

 

「諏訪子、どうする気だ?このまま上層部に見つかれば殺されるぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

「それは貴方もでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、そうだったな。じゃ殺すか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや待ちなさいよ!?理不尽すぎるわ!なんでアンタ達の勝手で殺されなきゃならないのよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM.諏訪大戦 〜 土着神話 vs 中央神話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子は首を8°傾け手を合わせて申し訳なさそうに謝る。しかし謝って済む話では無かった。

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさいね〜、完全に私のミスだったわ。苦しくないように一瞬でやるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もういい!時計も自分で奪い取る!やっぱ神の話なんて信じるんじゃなかったわ!」

 

 

 

 

 

 

「言っとくけど私も被害者だからな」

 

 

 

 

 

「死体はこの円盤と一緒に土に埋めておくわ」

 

 

 

 

諏訪子は鉄製の輪を構え、一瞬で間合いを詰め、霊夢の首に振りかざす。

 

 

 

 

 

 

 

それを見切り、お祓い棒で薙ぎ払う。

 

 

 

 

 

「うわぁ!」

 

 

 

 

 

諏訪子は相手が人間だからと完全にナメていた。初手に手を抜いたせいで、完全に霊夢の方が優勢。

 

 

 

 

 

 

 

 

「実に情けない、人間ごときに押されるな」

 

 

 

 

 

神奈子は細い植物の蔓で諏訪子に加勢する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛙や巨大な蛇が召喚され、地面が割れ、マグマや岩石が霊夢を襲い、それに加えて神奈子と諏訪子の猛連撃。さすがの霊夢も受けきれず、身体がボロボロになっていく。

 

 

 

 

 

 

 

「(そうだ、私の目的は諏訪子と神奈子を倒すことじゃない、時計の竜頭を押すこと。時計さえ手に入れれば...)」

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子の懐の時計がチラつく。しかし、機敏な動きに、時計を見極めることすら難しい。

 

 

 

 

 

 

 

「ふははははは!!良いぞ!ここまで強い人間は初めてだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「神奈子!楽しんでないで、早く消さないと、アンタも殺されちゃうわよ!」

 

 

諏訪子が神奈子の方を向く。

 

 

 

 

 

「(─────今だ!)」

 

 

 

 

 

 

 

この瞬間を見逃さず、瞬間移動したかのように諏訪子の懐から時計を奪い取る。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ円盤!」

 

 

 

 

 

 

 

 

なんの躊躇いもなく時計の竜頭を押し込み。時と空の境界に落ちてゆく──────。

 




矛盾だらけになってしまったことをここでお詫び致します。

ごめんなさい(5面だけに)

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