東方先史時代 〜 Impurity created by the moon.   作:イフカ

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6面

 

 

 

 

 

 

 

 

少女祈祷中(NowLoading⋯)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが、次の時代ね。にしてはまぁ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とても地球には見えないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見渡す限りの地平線、溶岩のように凸凹とした赤渇色の大地、真っ赤な雲、空は夕方に見え、そこら中に湖がある。足元は非常に悪い。生物もまるで居らず、妙に薄暗い。

 

 

 

 

 

「...考えていても仕方ない。時計を探すこと以外やることが無いし」

 

 

 

 

 

 

霊夢は再び時計を探し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STAGE6 地球?

史を築く前の時代

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分ほど歩き、息が苦しくなってきたところから、約500m程の遠方に、()()が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......あれね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その人影に向かって霊夢は飛んでいく────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM.世界の終り 〜 To you at The End《/xbig》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───こんな時代に人間なんて。珍しい事もあるものですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()、彼女は。居た────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「珍しい?当たり前でしょ、この地球に人間は貴方と私しか居ないわ」

 

 

 

 

 

 

「あっ、そうでしたね」

 

 

 

 

照れ気味に笑うこの少女は、青白く微かに発光しているレンズアイに、その地まで届くほど長い黒髪。時代遅れならず、時代を数十億年程先取った今どきなファッション。どう見ても、この少女も霊夢と同じく時間を遡ったのだろう。

 

 

 

 

 

特筆すべきはその背負っている武器の大きさ、対戦車級のライフルだ。折れた跡があるので、戦車から直接取ったことが判る。()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

「私は霊夢。それで、あなたは誰?」

 

 

 

 

 

「世界を救う救世主、アリシャです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワールドデリーター「质杂 アリシャ」Alisha Shichima

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「救う?いや違うわね、聞いた話だと、アンタこの地球を破壊しようとしてるんでしょ?」

 

 

 

 

 

 

「?そうですが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なにが救世主よ」

 

 

 

アリシャの表情や動きを見るに、本当に意味が判っていない様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...日々、この世界は穢れで満ち溢れています」

 

 

 

 

殺人、窃盗、強姦、苦痛、不幸、破壊、温暖化、環境問題、対立、喧嘩、異端、陰謀

 

 

 

 

 

人間、虚無、反復、自殺、戦争、将来、金、名誉、地位、悪癖、無意味、無機質、無関係、鬼畜、外道、屑、塵、泥、堕落、労働、自己中心、依存

 

 

 

 

 

 

 

利己的麻薬偏向報道悲哀憤怒創造嫉妬強欲傲慢怠惰暴飲暴食虚飾色慾崩壊無理強虐待人工知能暴力飲酒喫煙情報社会学歴不快不登校不眠病気障害差別不潔偽物飢餓格差不満劣化醜悪高慢自慢承認欲求人生悪魔地獄御伽噺離婚死別災害厄災天罰事故洗脳隠蔽人体実験...

 

 

 

 

 

 

「それらを消すため、アリシャは時間を操る力で先史時代まで遡り、その巨悪の根源。“生命”を根絶する事にしたのです!」

 

 

 

 

 

まるで武勇伝のように語る。

 

 

 

 

 

「生命を根絶するため、効率的な方法は何か、アリシャは考えました。そうです、地球を破壊すれば全て解決です!土台が無ければ生命は成り立たない、環境が無ければ穢れは生まれない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうですか霊夢!これがアリシャの考えです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...対する霊夢は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...アンタ、頭おかしいんじゃないの?」

 

 

 

 

 

 

 

ドン引きである。まるで陰謀のような思想を正義かのように説明するアリシャは理解されなかった。

 

 

 

 

 

 

「アンタがやってることは悪そのもの、正義でも何でもない、ただの“異端思想”よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM.ユニバース25

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか...なら、今教えてあげますよ!死は救済ということを!」

 

 

 

 

 

 

外見や雰囲気もただの少女、武勇伝を語っている時も、まるで自慢話をする無邪気な少女のようだった。が、今回は訳が違う。

 

 

 

 

「もういい、アンタと話してると頭がおかしくなりそうだわ。祓わせてもらうわよ」

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか!()()()()()()()()()()()()()いいですよ、今まで息苦しかったでしょう。でも救世主は全てを救います」

 

 

 

 

 

 

「今すぐ、その穢れた肉塊から解放してあげますね!」

 

 

 

 

 

 

 

アリシャは対戦者級ライフルを両手で持ち、容赦なく顔面目掛けてぶっ放してきた。

 

 

 

 

 

 

 

「危な!」

 

 

 

 

霊夢は間一髪で銃弾を避け、少し髪が切れるだけで済む。

 

 

 

 

「(当たったら即死ね)」

 

 

 

 

 

 

息をつく暇は無く、次々と銃弾が放たれ、銃弾の雨を掻い潜り、ついにアリシャの目の前に着く。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、アリシャは思いっきりライフルを振り上げ、物理的に霊夢を吹っ飛ばす。

 

 

 

 

 

「ぐぁっ!!?」

 

 

 

 

 

「あっごめんなさい!即死させるつもりだったんですけど...丈夫な肉塊ですね。大丈夫ですか?今楽になりますからね」

 

 

 

 

 

 

アリシャは霊夢に駆け寄り、銃口を霊夢に突きつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

黙れ雑魚が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊達に博麗の巫女をやっていないだけあり、この程度ではやられない。銃口を掴んで巫女の力で折り曲げ、アリシャを蹴り上げ、弱体化の札を貼った後、お祓い棒でなぎ倒す。

 

 

 

 

 

 

だが...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「硬い!?」

 

 

 

 

 

 

アリシャの体は石のように硬く、お祓い棒が全く効かない。皮膚は柔らかいが、骨が相当硬いようだ。しかも運が悪くお祓い棒を掴まれる。

 

 

 

 

 

 

 

「チッ離しなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢は生命を持続したいようですが、なら何故この時代に来たのでしょうか?」

 

 

 

 

アリシャはお祓い棒を掴みながら問う。

 

 

 

 

 

 

「馬鹿なの?アンタのトチ狂った計画を阻止するために決まってるでしょ!」

 

 

 

 

 

 

「こんなことも判らないなんて、脳が穢れていますね」

 

 

 

 

 

 

「穢れてるのはお前の方だろうが!」

 

 

 

 

 

 

「はあ...この時代の生物は総じて免疫を持っていません。なので、霊夢のような生身の人間が来てしまうと菌が感染し、大量絶滅が引き起こります」

 

 

 

 

 

「じゃあ人間の祖先が絶滅したら?」

 

 

 

 

 

 

「.........」

 

 

 

 

 

 

 

「アリシャはあまり賢くありませんが、歴史や時代のことに関しては誰にも負けません!」

 

 

 

 

 

 

 

「...なら。アンタをさっさと倒して、さっさと帰るだけよ!」

 

 

 

 

 

 

 

ごっこ遊びではない、世界の命運をかけた本当の殺し合い───。そのまま霊夢とアリシャの肉弾戦が続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくの交戦の後、お互い流血して満身創痍同然の状態となる。

 

 

 

 

 

「どうして霊夢がそんなに怒ってるのかアリシャには判りません」

 

 

 

 

 

 

「判らなくていいわよ。どうせ説明しても理解できないだろうから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......もしかして、霊夢は...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリシャの計画を止めようとしてるのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今更すぎるアリシャの判りきった発言に、霊夢はただただ戸惑うのみ。そう、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

 

 

 

 

思い返してみると、会話のキャッチボールが成り立っていない。というか、不都合な事だけ聞き流しているように見える。

 

 

 

 

 

「そうよ、最初からそう言ってたわ。人の話はちゃんと聞いた方がいいわよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか、アリシャの救済を阻止しようとしている...」

 

 

 

 

「...うん、盛り上がってきましたね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「正義執行に悪は付き物。()()()()()()()()()()()()()()と誰かが言っていました!ふふっ、本当にヒーローっぽくなってきましたね」

 

 

 

 

 

 

「...巫山戯んな!死が救済?世界の終わりは正義?アンタの動機がどうであれ、博麗の巫女として許せる思想じゃないわ」

 

 

 

 

 

 

 

「全く、人間はいつの時代になっても変わりませんね。人の話を聞かず矛盾した考えを貫き通す、そんな自分勝手な悪には正義の鉄槌を下してくれるッ!

 

 

 

 

 

 

 

「自己紹介は少し遅いんじゃないかし...らッッ!!」

 

 

 

 

霊夢は予備のお祓い棒を持って突進し、アリシャはライフルを振って霊夢を飛ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM.ゼロから。否、先史時代から 〜 Time Rebirth to Cambrian.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界の終わりは迫ってきています!さあ、善と悪の最終決戦(ハルマゲドン)の幕開けです!」

 

 

 

 

 

 

アリシャの目がさらに発光し、周りに半透明の近未来的なディスプレイが出現する。

 

 

 

 

 

 

「そこまで死にたいのなら殺してあげるわ。博麗の名にかけてね」

 

 

 

 

 

 

アリシャはライフルを構え、トリガーを引いて放つ。しかし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、明らかに速度や威力も増しているようだった。さらにその周りにはオマケで弾幕もついている。その弾幕は空中で静止し、再び霊夢の方に向かってくる。

 

 

 

 

 

 

 

《big》臨床「逆転クオリア」

 

 

 

 

 

 

 

避けることには成功するが、流れ弾を喰らった岩は粉々に砕け散ってしまった。それでも霊夢は気後れせず、アリシャに接近して、銃が不利な接近戦に持ちかける。

 

 

 

 

 

だが、通用しない。アリシャの周りにあるディスプレイは相手の動きを完全に分析する優れもの、まるで未来予知をしているかのように動きを読んでくる。それとアリシャの怪力が組み合わさり、全く太刀打ちが出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

「強敵達との戦いを乗り越えたアリシャは、霊夢を倒し、そして世界を救うことになるのです!」

 

 

 

 

 

 

 

思考「水槽の脳」

 

 

 

 

 

 

 

レーザー型の弾幕が霊夢を囲い、限られた範囲内で弾幕を避けることになる。

 

 

 

 

 

 

「(気をしっかり持て!私は異変解決の巫女よ!)」

 

 

 

 

戦意喪失になりかけるも、魂を鼓舞して何とか持ちこたえる。しかしこのままでは体力が持たない。

 

 

 

 

 

霊夢は御札を4枚取り出して、四方の空中に展開する。

 

 

 

 

 

 

 

博麗「極光龍神殺」

 

 

 

 

 

 

 

御札で囲んだ範囲から虹色の極太ビームが放たれ、アリシャは避ける間もなく直撃する。アリシャの動きは素人そのもの、防戦一方なのはアリシャの耐久性と攻撃力にある。

 

 

 

 

 

「わーんしぶといです!あなた本当に人間ですか!?」

 

 

 

 

 

 

「それはこっちのセリフ!!」

 

 

 

 

 

 

「アリシャは人間です!ですが幼少期の頃が思い出せず......」

 

 

 

 

 

 

「急に何の話よ!」

 

 

 

 

「(でも、油断してる。やるなら今ね)」

 

 

 

 

 

 

御札をアリシャの四方の地面に刺す

 

 

 

 

 

 

 

夢符「封魔陣」

 

 

 

 

 

 

 

「(これがアイツに効くかどうか)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結界を拳で打ち破る。

 

 

 

 

「小細工は辞めていい加減降伏してください!」

 

 

 

しかし、明らかに弱体化しているようだった。

 

 

 

 

 

 

 

「(動きが鈍い...これならいける...!!)」

 

 

 

 

 

 

そう思っていたのもつかの間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弱体化させてもなお、防戦一方の中、ついには陰陽玉の中に入っている御札と針が尽きる。

 

 

 

 

 

 

「ッチ...!何なのよこの筋肉バカ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「きっ筋肉バカ!?違います!アリシャは女の子です!!」

 

 

 

 

アリシャは精神的ダメージを受けた!

 

 

 

 

 

 

 

 

「(御札と針は尽きた、あとやれる事は...)」

 

 

 

 

 

 

 

モタモタしている間に、眼前に手刀が突きつけられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま額に手刀が入り、霊夢はその場に倒れてしまう。目の前にはアリシャの足...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時初めて、霊夢は“本当の死”を覚悟した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ。ようやく倒しました!あとはトドメをさすだけですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぁッ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が朦朧としてくる、脳震盪だ、即死では無いが、逆にそれが苦しむ時間を延長した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、人間は死を覚悟した瞬間。過去の記憶がフラッシュバックする────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、これで私の890勝ね、もういい加減諦めたら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッソぉ...なんで勝てないんだ...??」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタの魔法は単純すぎるのよ。火力馬鹿だし、避けやすいし」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いんや!違うね!霊夢のその透明化が強すぎるんだよ!チートだチート!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕方ないでしょ。これが私の戦い方なんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー、そうだ!その技、必殺技にしようぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必殺技?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうよ、だから多用は禁止!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、でも、必殺技なら“名前”が必要だな。何がいいと思う?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「興味無い。アンタが勝手に決めて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらず冷たいな。まあいいや、名前は...うーん...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『夢想天生』。とかどうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「  “夢想天生”  」ッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢の瞳がく染まり、8つの魔法陣から無尽蔵に御札が高速で放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁっ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

「(御札!?なんで?霊夢の御札はもう無いはず...)」

 

 

 

 

 

 

「(いや...それより)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで復活してるんですかッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必殺技は()()()

 

 

 

 

 

救われるのはあんたの方よ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、突然アリシャが泣き出し、我武者羅に霊夢に攻撃する。

 

 

 

 

 

 

 

「うわーん!!なんで判らないんですか!?なんで?なんで!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もあんたのことなんて判らないし判りたくもない

 

 

 

 

 

 

 

 

「違います!!人間である霊夢になら判るはずです!」

 

 

 

 

 

アリシャは必死に攻撃するが、全てすり抜けてしまう。まるで不透明の透明人間状態。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢は攻撃されながらも、あの日のことを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...そういえば、あんただったわね。この技に“名前”をつけたのは

 

 

 

 

 

 

思い出せて、良かった

 

 

 

 

 

 

 

霊夢が考え事をしている間にも、アリシャは必死に攻撃する。しかし、何も考えず猛連撃を繰り返したせいで、無限とも思えたアリシャの体力が尽き、その場にへたりと座り込み俯く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど...どうして...」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたの敗因は1つよ。たった1つの単純な事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたは私に、猶予を与えすぎた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「違う...違います...こんなことは可笑しいです...きっと何かのエラーが...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢は俯くアリシャの頭を踏みつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実を見ろ!!!この異常者ッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリシャはビクッと身体を震わせ、目から涙をボロボロと零し嗚咽する。この顔だけを見ればただの普通の少女だ。

 

 

 

 

 

 

ぁ......ぅ...ち...がぁ......

 

 

 

 

 

 

 

 

「仲間の居ない正義なんて居ないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、世界とお別れの時よ。更生の見込みも無しと判断し、アリシャ、あなたを殺す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いっきりお祓い棒を振り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待っ...てくださいッ...!!アリシャはまだ何も出来ていませんッ...!助けなきゃ......この世界は穢れたままで...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ逆に聞くけど、あなたの意見に賛同した人を見たことあるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ッッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリシャは今までの事を思い返して目を見開き、虚無の表情になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリシャ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勘違いしてるようだから悪いけど、あんたは最初から最後までずーーーっと────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

独りなのよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると突然、アリシャは子供のように泣きわめく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわぁぁぁぁぁああん!!!どうして誰も...判らないんですか!!!こんな簡単で単純な事なのに...。やっぱり消すべきです......こんな醜くて汚い世界は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意地汚いわね。...じゃ、()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「......死にたく、ありません...」

 

 

 

 

 

 

 

 

お祓い棒が振り下ろされ、アリシャは二度と動かなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢は大きく息をつき、その場に大の字で倒れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...疲れた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲労や怪我もあり、酸素濃度も低いことから、霊夢はその場で眠りに落ちる────。

 

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