我水底に溺れるも浮上セズ!   作:蛙カジカ

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<ロック騎士爵領編>の始まりだね?

暫くはチャンドラ君の旅立ちまでのお話かな?




目覚めて見たら?

トントン・・と寝入ったばかりの寝室の窓を叩く音に目覚める、何か?と思い戸板をズラすと・・顔見知りのアールヴ(小妖精)のアリアがなにやら焦って入ってくる。

 

「アリアどうした?」

 

「領主様助けて?mabi・・・・・」

 

?たわいのない悪戯はしても嘘はつかない善良なアールヴだし、アリアは見知ってるので質の悪い悪戯ではない・・そのアリアがナニカを急いで伝えようとしている。

 

「どうしたことだ?大事か?」

 

アリアが拙いコモン語で話をしようとするが、焦っているのか?巧く言語化出来ていないので手助けをする。

 

「言い当てて見るから成否で頭を振るといいぞ?」

 

いくつかの質問を並べてみる、アールヴとの交渉はこういう形の方が早い場合が多い。

 

「領や村人の危機か?」と聞くと否と首を振る

 

「誰かの危急の事か?」と聞くと微妙に肯定

 

「怪我とか病気とか事故か?」と聞くと否定

 

ふむ・・緊急事態ではないらしい?

 

「俺個人に頼み事か?」と聞くと頷く

「スグに必要なんだな?」また頷く

 

そして落ち着いてきたのか?

 

「子供が迷子?・・独り・・領主様お願い」

 

ふむ?

 

「少し待て準備する」と声を掛けると安心したのかニコリとし頷く

 

・・緊急事態じゃないみたいだがこの辺境に子供が迷子になってるか?まあこの様子だと集落近辺だろうし武装まではいらぬか?

 

妻のステラに迷子を保護してくるメモを残し・・普段通りの見回りの装備と軽い手当の道具と携帯食と毛布を準備、アリアに声を掛け厩舎に移動し愛馬タロンに乗って先導してもらう。

 

小領とはいえ4ケ村を有するわが騎士爵領の主村外縁にある獣避けの柵のすぐ外の由来も判らぬ古くからある磐座の方にアリアが案内していく。

 

「領主様・・この磐座の上・・子供・・」

 

ふむタロンに待つように言い・・以前にやんちゃな村の子供が降りられなくなり救出した記憶を頼りに5mほどの高さの大岩に登ると確かに子供が・・大きめの衣服を被せられ寝ている?

 

様子を見るとケガをしているわけではなく単に眠りこけてる感じ?体温も呼吸も問題なく外傷も見当たらない横を見るとアリアがニコニコしてる。

 

ううむ?まあ状況的な事より保護だな・・季節的には冷え込みも暑すぎもないが虫とかに刺されるのも不憫だし?

 

見た感じ3歳くらいの子供がこの大岩に登れるかといえば厳しい、誰かがココに??

周りに散乱してる見慣れぬ服やカバンなどを回収し馬から毛布を持ってきて大切に包んで起こさぬようユックリと抱いて歩いて戻る。

 

小声でタロン静かにな?と言うと首を振り肯定してくれる

 

「綺麗な子~♪」とアリアがキラキラした目で回りを飛びながら顔を覗き込んでる。

 

確かに綺麗な顔立ちだな~ここらでは見かけない濃い肌色に艶々の黒髪・・異国人か?この国周辺だと肌は白く髪は茶色か赤毛で貴族とかに金髪銀髪とかあるけど黒は稀な色だな?あと肌色がこんなに濃いのは生まれつきだな・・海洋民族とか砂漠民族とか遠い国にはあると聞いているが?交易のキャラバンとかとはぐれたのか?

 

・・とか考えてたら館に着いたのでタロンを厩舎に戻し労いに野菜を1つ食べさせて・・玄関を入ると妻のステラが起きて準備してくれてたらしい。

 

子供のことは任せて!と言わんばかりに毛布ごと預かり奥の客間に連れて行く、まあ任せるしかないが・・あんなに元気が出てるのは久しぶりだな・・と横のアリアにありがとうと言うと

 

「どういたしまして?」と妻の勢いに置いてきぼりにされていたがw

 

暫くするとステラが戻って来てアリアが交代で見に行くらしい?ステラが疲れてるみたいだから起こしちゃダメよ?と言い含めたらしく・・アリアがコクコク頷いてる。

 

「凄く綺麗な子ね?」とステラがチョット興奮気味に言う

 

「すまんなステラ・・アリアが知らせてくれて保護してきたんだが、状況的に少し不思議な状態でな?明日は少し調査してくるよ?係累が居れば心配しているだろうしな?」

 

少し沈むステラ・・肩を抱いて

 

「アリアが観てくれてるから明日に備えて寝ようか?」と寝室に向かう

 

・・・。

 

 

少しゴワゴワした寝床で目が覚める・・と目の前に妖精さんが!おっきな金眼の銀髪の虫の羽根のような4枚羽根の妖精体長40㎝くらい?・・・カワ(・∀・)イイ!!

 

「おはよう?初めまして?」というと

 

「おふぁ?ふぁ~?」と返してくる・・う~~んナニコノカワイイイキモノ♪

 

・・ところで衝撃の妖精さんで一瞬忘れてたが?

 

ここ何処よ?と周囲を確認してみる、どう見ても?前近代的なオイルランプに藁のクッション・・小さな窓に石壁に小さな暖炉・・海外の近世以前の感じ?。

 

と妖精さんが視界に割り込んでくる・・カマッテ?

 

「ボクはチャンドラ、君の名前は?」と指さしながら話しかける。

 

「・・チャンドゥラ?・・アリア!」少し首を傾けながら指さして最後は元気よく自分を差してニコリとする。

 

何度か指さしながら返してくるので同じようにしてみると理解したとニコリとする。

 

急にゼスチャーでそのままで?と伝えてくるので頷くと小さな羽根で飛んで他の部屋に・・・。

 

しばらくすると何やら話し声が近づいてくる、チャンドゥラ・・と他の人の声で聞こえたので説明してくれてるのか?

 

部屋に入ってくる20代後半くらいの精悍な感じの男性と少し若い線の細い美人さんそしてアリアちゃんが連れ立って来た。

 

男の人がナニカしゃべってる・・けど言葉が判らない;何処の言語かわからない;強いて言えばアイルランドとかウェールズ辺りの言語っぽいけど?

 

焦ってるとアリアが頭に乗っかってきて上から顔を覗くと男の人とナニカ言葉を交わす。

アリアがナニカ思いついたのか・・顔にべしょっと抱きつき・・何やらブツブツ離れてから男の人に耳打ちしてる・・オマジナイ?

 

男の人が「身体に痛いとこや熱を持ったところや痺れはないかな?」突然言葉の意味が分かる・・というか言葉が身に着いた;

 

ハーフなんでいくつかの言語を理解できてるけど、普通こういうのは母語で思考しそれを別言語に~という作業があるけど?すっ飛ばして異言語が母語として判る;

 

「・・今のところ異常は感じません」と伝えると・・向こうも安堵したみたい・・良い人っぽい?

 

とここでお腹が頼りなくキュ~ッと音を立てる・・

 

後ろに居た綺麗なお姉さんが「話は後にしましょ?朝ごはん食べてからね?」と助けを入れてくれる。

 

男の人はここの領主でゲイブ=ロックさん後ろの女の人は奥さんのステラさんでココはロック領というところまでは理解。

 

ここで驚愕の事実に気が付く・・身体縮んでる?こうボディバランス的に幼児クラスに手もちっちゃい;背丈もゲイブさんの膝下ほどくらい?;

 

まあ衝撃の事実はさておき・・ここにきて強烈に飢えを感じるのでお言葉に甘える;

 

色々具沢山のシチューに黒パン?あと酢漬けの野菜とリンゴ?・・とても前近代的なオーガニック系?嫌いではないむしろ好き^^

 

アリアも食べるのね?ニコニコしながら・・ゴリゴリ硬いパン齧ってる・・アゴ疲れない?

 

素朴な味付けだが身体のせいなのか?全然問題なく美味しい!空腹のせいもあるかも?

 

キッチリ食べて大満足・・最期にハーブティー?でホッコリスッキリ

 

・・栄養補給した結果・・クラクラまた眠気が;落ちる・・ステラさんが寝室に連れて行ってくれて初めて聞くのにどこか懐かしい子守歌?を謳ってくれて・・・も駄目・・と意識途切れた

 

 




ああ・・思いつきでやり始める悪い癖w

しょせん蛙だもの~ひゅるひゅ~る・・
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