我水底に溺れるも浮上セズ!   作:蛙カジカ

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北方領都編はコレで終了~トーナメント話数圧縮でだいぶ少ない


強獣狩りと車いす

 

急遽ということで移動準備を整え宿営の天幕を畳む・・割と長く居たから感慨深いw

ミランダちゃんに馬車を任せて師匠とボクは馬に騎乗しシンプルなチェルケスカに短弓とサーベルと小盾を下げ領都の西門へ向かうとアニエス様と供回りの方々が既に到着していた・・あれ?まだ1時間くらい早かったはず?

 

あいさつに向かうと・・おお早いの?おかげで早く出立出来る!と軽く目的地を示される・・馬車で1泊二日くらいのところに大物の強獣が潜む谷があるとか?ということで出発!一泊野営を入れて料理を振舞い・・現地に到着!

 

供回りのスッパの人が偵察に出ている間に本陣を設営し武装を整え師匠とボクは倍とスルツでミランダちゃんもアッシュでバックアップ、何人か騎士と供回りの人もスルツに乗る。

 

スッパの人が戻り大物の強獣は1匹でこの谷間の森には他には居ないとのこと、どっかから流れて来たのかな?ナイトスルツはスバスとファルクマンと領軍騎士団から2名アニエス様はヴァン以外に乗る気はないと長銃構えてフォローしてくれる予定。

 

気を付けるのは必要なのは四肢なので出来るだけそこには傷をつけずに頭を射抜くなりきり飛ばすなりが理想とのこと。

 

諒解~!強獣狩りなんて新規にスルツを作るか?縄張りがヒトの生活圏に重ならなければ?あるいは今回のように大破した修理に必要な場合とかでないと狩る許可もシーンも無いので貴重な体験よね。

 

ちなみに13m級のナイトスルツの素材となると強獣は20m弱クラスになる;外骨格の巨大生物は人型ほどスマートに手足が長い訳ではないからね?欲しい筋肉の尺考えるとそうなる。

 

案内してもらい肉眼で確認・・カニのような外殻に8本脚の強獣だね?太い胴部に関節のある手足が生えてる?やや平たいから大王グソクムシ的な感じもする・・外殻堅そうね?ねらい目は外殻の隙間か?

 

とりあえずメイン領軍騎士二人が攻撃しこっちでフォローする、ポーンスルツ達は少し離れてアニエス様の護衛についてる。

 

行ったね?と師匠といつでも出れる準備をしつつ・・あ・・そのタイミングで突っ込んだら;うん下敷きになったね;

 

もう一人が慌ててフォローのお願いをして来るので前に出る師匠に救助お願いして。

 

・・引っくり返したらジタバタするかな?と勢いよくファルクマンの足でアゴを蹴り上げる・・と半回転し仰向けに倒れる・・その隙に師匠が敷かれた騎士を引き摺り出して後送する。

 

行ける?ともうひとりの領軍騎士にサイン送ると・・お願いしますとのサイン・・あら大きさと迫力に飲まれたか;

 

仕方なしなのでジタバタ藻掻いてる頭側に回り込み・・頭部の外殻の隙間に剣を突っ込むとビクンッと痙攣し沈黙する・・あっけない;

 

暫くして後ろからアニエス様が供回り引き連れ現れる

 

「凄まじいの?チャンドラ君ウチに来ない?」いやまあ跡継ぎですからw惜しいな~と言うアニエス様領軍騎士二人にも

 

「まあ初めての強獣だしな?いい経験になったと思おう、ナイトスルツも貴君らもケガがあった訳でもないしな?」とフォローしている。

 

後ろでは錬金的処理の保存薬をコレでもか?と注入し特製台車に乗せナイトスルツ4騎で押して引いて動かすホボ馬車と変わらない速度だね?領都に1泊で戻り西門でちょっとしたパレードになり領主館に運び込む。

 

ケージに隣接した工廠に運び込み早速解体していく、外殻の頑丈な部位を切り出し加工して腕や手の骨や外殻に造形にしていき、保存液で確保された筋腱を張り付け保護膜で覆っていく。

 

・・その間スバスとファルクマンがヴァンとおしゃべりしている・・いやあ~ミスしちまってな?と恥ずかしがってるヴァン・・

 

ソコに身体の悪い先代さんが騎士二人に介助されアニエス様に

 

「スマヌ不甲斐ないワシの後始末任せてしまって・・」と二人とも涙ぐみながら

 

「高名な騎士とそのお弟子さんの助力で損耗無く無事戻れました」

 

「・・その恩人はどこにいるのかな?」と聞いてるので、余り動かさないようにと思い近くに参上する・・

 

師匠が「不倒と言われております国軍騎士アーヴィンと騎士修行中の我が戦友の鉄壁ゲイブの息子のチャンドラ・・そして後見している従士のミランダです、北方の虎と言われたコラッジョ様に会えるとは感激の至りです!」とみんなで首を垂れる・・

 

「いやこのザマでその名は面映ゆい;現領主への力添えまことに感謝に堪えない」と頭を下げるが・・調子悪そうね

 

・・スミマセンと近くの工廠作業員とアニエス様に声を掛ける・・少しコラッジョ様立ち話もなんですので椅子をお持ちしては?というと慌てて指示して持ってこさせる・・

 

少し資材とか使わせてもらっていいですか?と工廠の人に言うと・・

 

「イイですよ?こんなエモノを綺麗に仕留めていただいたんだから工廠のなんでも使ってくれ」・・というので。

 

パイプを曲げて・・椅子の骨組みを作り・・取り付け金具をあちこちにロウ付けし軸を通して台車の車輪を付け・・スルツの予備ハーネスで良さそうな椅子の座面と背もたれを取り付けクッションでカバーする・・手押しの簡易車いすだね?

 

アニエス様のところに押していくと・・おおお!と・・この手のモノ今まで見なかったのよね?

 

コラッジョ様のところにアニエス様が押していき介助して座ってもらう。

 

コラッジョ様が「おお・・これは具合いいな?移動の度に立ち上がったりしていては身体にも負担が大きかったが・・コレは良いな?」・・と感心している。

 

「軍ですと傷病で不自由している方も多いと思いますのでチョット思いつきで作ってみましたが少し簡素過ぎますよね?アニエス様に2日ほどいただけるなら相応しいモノをお作りしますが?」と耳打ちすると・・涙を浮かべよろしく頼むとのこと。

 

しばらく歓談しコラッジョ様が騎士に手押ししてもらい自室に帰っていった。

 

「益々借りだけが増えていくな;・・どう返したらよいものやら」

 

「何かの折出来る程度の手助けを1回という事でいいですよ?」

 

「痛み入る・」

 

もう粗方処理済みなのを見たので明日また工廠の一部を借りて車いすを作る予定に・・見た感じ脚に問題がある感じなので腕は杖を突いてたので大丈夫みたいだった・・アレも作っとくか?

 

今日はここまでとし馬車で宿泊・・ナイトスルツたちや馬たちも労い夕ご飯食べてから早々にネリュ・・・

 

 

次の日・・大体のモノづくりの工具・材料が整ってる工廠なので・・椅子の一部は籐で編んで軽く作るフレームも木にし車軸と車輪は金属リムとスポークで強度とクッション性を両立させる・・椅子のフレームとシャーシはバネで繋がれてるので交換も可能にしつつ手押しの大きめの車輪にハンドルも取り付け・・真鍮を飾りに打ち込んでから磨き着色後ニスで艶々に

 

ヘッドレストや腕のレストには木を彫刻し・・同じく真鍮の針金と貝と石でツタ模様を作りヴァンの家紋を囲む感じに?クッションは専用に作り・・荒いスポンジ状のナイトスルツのシートの耐衝撃素材をベースに通気性の良いキルティングで縫い付けるシートカバーはなるべくソフトなウールのフェルトを・・要所にスエード革を張り・・こんなものかな?と試乗・・うん大丈夫ね?・・他に立ちあがり歩行補助用にフレームを作る・・・4脚のアレね?自分で出来るというのは大事!トイレに立つ時にも車いすに乗る時にも・・という事で少し重厚な感じで仕上げてみた?赤いシートにチークっぽい重量感ある木部・・彫りの深い味のある虎の彫刻に囲まれる家紋と周りに絡むツタ・・つぼみや花をイメージした石や貝の象嵌を施してみたよ?

 

という事で一応構造やらメンテナンスを伝えた工廠の人と共にアニエス様の執務室を訪れると・・コラッジョ様まで居るやんwという事で・・説明と試乗してもらい細かい機能も・・折り畳みのブックレストやテーブルにリクライニング機能・・お外で軽く仮眠もいいですよね?・・それに背もたれの一部にトランクがあり物をいくらかは入れられるように?としてある

 

お二人とも目を見張り・・イイのこんなの頂いて!という顔に?・・材料はコチラの工廠のだし道具も全てそちらものでしたからwとハハハと笑う・・とつられてお二人もはははと硬直しながら笑う・・工廠の人に構造やメンテナンス教えといたので・・傷病退役した人たちにでも組み立てや加工できるならヤラセテもイイかもですね?あとそういうの

だめでも事務方とか受付してもらうのも?いいかもしれませんと言うと・・詳しく!!と食いつく

 

まあ鉱山労働者も多いし・・比較して他領よりはその辺の需要ありますよね?・・ということで義手・義足などについてもスケッチ程度で入れ知恵しておく・・「こんな産業や社会運営にまで世話になっちゃうとどうしたらいいだろうね~」とコラッジョ様・・アニエス様も「利益が出てきそうだしなというので・・じゃあ利益出てきたらボクの取り分は3%くらいで?」・・まあほとんど出ないでしょと思ってたが・・実のところこの辺りは1世代で5回くらいは戦争・紛争を経験するので傷病兵も多く・・人材が有効に使えていない事情があったので今までただ家族の負担でしかなかったその人材が少しでも社会に戻れるなら領経営的には万歳するしかない部分もあったし・・需要と素材供給に当てのある北方領は重要な産物になる下地があったとも?

 

まあこの時点ではチャンドラ君も全然意識してなかったが大領の生み出す産業の1ジャンルに不労収益を得てしまった時点で騎士領レベルではない利益がw

 

何よりコラッジョ様自身がまだ生きて領のために働けるという諦めていた望みを得たしアニエス様もどことなく荒んでいたのが・・払拭されその変化が北方領に静かに確実にひろまっていくのであった。

 

コラッジョ様もランテッサ奥様のところに自力でちょくちょく顔を出すようになり領主一家としてもチャンドラ君に感謝の絶えることは無かったそうな。

 

さて?遅れていた修行の旅の再開である・・次は西方の領都の秋のトーナメントをを目指す感じ?・・いやまあ勝ちを稼ぐだけ稼がないと?ミランダちゃんのナイトスルツも手に入れないとね?・・余裕はあるので1月くらいフラフラしてても大丈夫ということでメインの街道を外れ辺境街道を移動していく・・西方領といえば海と河が多いイメージがある

 

海産物や魚介に期待!




※チャンドラxファルクマンがアーク使える時点で無双だけど、本人達は穏当にやっているつもりらしい?北方領トーナメント以降やや公開可能レベルでしか使ってないのはアーク勉強会を見ると判る。

※この時の強獣の錬金保存処理で8本の長い脚と胴体部分の内臓・中枢神経系・循環器・消化器などなどが大量に手に入ってるので、ヴァン君の両腕を作った以外でもスルツ生産は可能(結構な儲けになっている)部位保存期間も専用氷室などで休眠させることで数年ある事から計画的に生産に!恐らくナイトスルツが後1騎ポーンスルツが5騎以上余りは売却でも保存でも?

詳しくは書いていないがスルツ自体は内骨格を作り組み上げて表皮部分を甲殻などで覆っているので・・素材の超巨大ダイオウグソクムシの構造とは別物でもある、あと他の個体との免疫とかは元々緩い上にご都合錬金保存液のおかげで強獣なので獣型・鳥形・魚型・爬虫類型の混成でもスルツは作れる感じ。

あと内骨格とかも在り物で作るので今回は外殻を加工して大きな骨格を作った、張り付けた肉とか神経や皮膚の細胞が幹細胞のように分化して増殖し形態に合わせて色々出来ていく、外科移植されリハビリすることでより強力に適合していく。

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