15歳となったある日、強獣がヨーム村に狙いを付けたらしい;
森の奥に入ってた狩人グループが最初に見つけてくれて助かった;南から村に進行して来る、体長8mの二足歩行の巨人のような外骨格を纏った強獣でキョジンモドキとでも呼称する。
家畜の臭いにでも釣られたか?自警団以外は集落に引きこもりリンママが村人を主導し馬車に村人を乗せて逃げれるよう馬を繋いでいく・・トールパパと自警団とボクが負けて防衛線を越えられたら狼煙の合図で村を棄てて近隣の開拓村に避難する予定ね。
私財や財産や備蓄してる食料は地下の倉庫に入れてるし?ほとぼり冷めてからの再建もありということで、その辺の互助・共助はコモン人文化として根付いてるのもある。
バリスタも荷車に乗せた高機動タイプもあるし?多くの岩の上に分散設置してあるので集中砲火を加えれるので射程に入るまで我慢。
森の木々の隙間に頭が見える・・木を腕で押しのけながら最外縁の逆茂木のバリアに突っ込むと流石に不快らしく誘導されるように幾多の大型動物を仕留めたキルゾーンに迂回していく。
多くのバリスタの射程になる狩場に入ったので先ずは最短距離のボクのところから3台あるバリスタを順次発射・・すかさず弦を巻き上げる。
1発目は胸の堅い外殻に弾かれよろめいたが・・2・3射の矢は胴に突き立ち切断が効いて滝のように流血する、引き続き4・5・6射と命中し腕・脚を貫きあえなくダウン・・出血死までそうは待たずに済む・・念のためトールパパとボクがバリスタを担いで接近しトドメの射撃であっけなく退治!
まあ近接戦にならなくて良かった;有効射程500mは伊達ではない♪
そのまま自警団員を集落まで走らせ被害者ゼロで退治完了の知らせと回収の荷車の要請ね。
現地で腕脚を切り外し・・重いので血液を穴に棄てて埋めてから荷車に乗せて複数回で運ぶ、ちょっとした凱旋パレードで強獣を見た村人が騒ぐ・・まあ有用資源としてボクの研究材料として生かさせてもらうw
取りあえずは戦勝パーティーだねw焼肉パーティーあるのみだが強獣は食えない;
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「カルが提案した色々で我々ヨーム村は遂に被害なく強獣を狩る事に成功した!輝ける英雄ではなく知恵と努力でコモン人が強獣を下したこの日は記念すべき日である!!」
トールパパが涙ながらに演説を行い盛大に備蓄を開放し宴がおこなわれた。
そしてこの様な盛大な吉事は行商人を通じて広められる事になる・・・恐らく旅をすれば半年くらいかかる遠くまでその偉業が伝わり・・皆さんの予測通り;めんどくさいことが色々降りかかる事に・・もう少しの猶予はあったがw
そんなこんなで吉事は続き~トールパパとリンママに実子が♪弟か妹が生まれるか~お兄ちゃん頑張らねば!
そして強獣の現物があるので何気なく例のアーク保存液で保管してたら・・自己修復の痕跡が!
対照実験として洗浄した肉片と濃度高めのアーク保存液に浸した肉片を置いておくと・・洗ったのは普通に腐敗していく、そして興味深いのは濃いめのアーク保存液に浸した方は切断面が補修され皮膚が張るとこまでは復元したが・・血液とか栄養が足りなかったのかそこまで。
通常動物の肉では自己修復までは至らないようだ、強獣ゆえの特徴ともいえる。
という事は?と内臓・・消化器系と循環器系と神経系を解剖して分離しそれぞれに単体で浸したものと消化器に食物を詰め込んで循環器と神経系の接続もそのままで浸したものを浸したものと比較すると圧倒的に後者が生き延びる程度の復元する・・つまり?アーク保存液で死骸から復活する???
この辺はマリリと経由して大お姉様に聞くと・・強獣なるモノはどこか別の世界から偶発的にミズガルズに来て繁殖したものらしい、魂の輝きたるアークが足りず野生の狂乱に生きているそうだ。
もしかしたらアークを与えるかアークを自ら放射する程度まで魂が成長すれば知性を得て別の知的種族になるかも?とのヒントを頂いた、マリリのマジナイでもそういう占いになっている・・前例のない話で大お姉様がやってみなさいと言っているとか;暴れそうならマリリとミオラが戦闘モードで退治するからとの事。
肉片をいくつも分離し最適のアーク保存液の濃度や配合を探し出すこと1ヶ月・・結局濃縮方向で最適解なのとどうやら強獣の血がアークの阻害要素になってるらしい。
キョジンモドキの身体がアチコチ穴が開いてるが・・計算通りならこの高濃度保存液で復元するハズ?後は知性・理性が備わるか?ってところね。
巨大な点滴装置を組み上げ・・集落から離れた岩の一つに拘束してバリスタで狙いをつけながら薄い保存液を抜いていき全量を濃縮保存液で置換していく・・・樽で10本分位かな。
一応外科的に足りない部分を補修・・骨とか切断や貫通や裂傷箇所は縫ったりして漏れないようにしておく。
トールパパと自警団にも協力してもらい賢者の宿命でどうやらコレがボクのやらなきゃならない事らしいと説明し説得した。
まあ現実倒せることが判っているエモノをケガが治されたところで暴れるようなら即バリスタで〆れるという事で納得してもらう。
ぼくの両隣に戦闘モードのマリリとミオラが並び立つw女神のような美しい人サイズの戦士にみんな見惚れるw
そして点滴のコックを開く・・ぼんやりと青色に燐光を放つ保存液が徐々に流れ込んでしばらくすると肌に生命感が蘇ってくる、小さな欠損やケガから治癒していく速度が凄い!暫く眺めていたが治癒に時間かかるらしく交代で見張りながらという事でマリリとミオラに交代で添い寝してもらいながら?寝起きする事3日目。
遂に自発呼吸や反射運動が見られる・・さて意識が宿るか?とみてると夢を見てるように手足がバタバタ動き眼球が瞼の下で動いている。
暫く顔を眺めてると不意に瞼が開く!・・そしてこちらを観察し周りを眺め理解しようと首を捩じり周りを余さず捕える。
そこでマリリとミオラが思惟で誰何する。
”汝我らの敵か否か?”ミオラ
”・・・”
”重ねて問う汝は敵か?”マリリ
”ヨクワカラナイ;だけど攻撃する気はないのでソッチも酷いことしないで!”
少し頼りない感じの思惟を受け取りマリリとミオラとボクが弛緩するwww
トールパパと自警団にも伝えると思惟はどうやら聞こえなかったらしい?トールパパだけがナニカ懇願するように訴えてるのは判るらしい?
デカいお腹の鳴る音がwとりあえず拘束の一部を解き食事を与える・・牙とかは切り取ったのでシチューめいたのを大きな鍋で作り与えると喜んでる。
”美味しいよ~温かいよ~♪”
という事で?このキョジンモドキさんだが・・理性ある巨人としてヨトゥンと言う種名と個体名として顔に十字傷があるのでクロスと名付ける。
本人もカッコイイと無邪気に喜んでいるw15歳にしてなんか男友達が出来たみたいな感じがするw
取り敢えず大お姉様が降臨してクロスを検分してくれるとの事w
女神信仰の巫女のリンママが正装し聖域とされる白い大きな岩にトールパパとボクとマリリとミオラとクロス君と一緒に礼拝・・すると天から光り輝くような超美人な大お姉様が・・15歳の少年には眩しすぎる。
リンママがなんかの祝詞を上げ・・台無しな事にマリリとミオラが甘えたように大お姉様!と呼びかけて飛びついているwカマってちゃんね!
そして視線をクロス君の方に・・何やら内緒話で思惟を交換している・・クロス君が遜ったり焦ったりしながらどうやら話はついたらしい?
次にボクの方に向き直り大お姉様が
”賢者よ感謝します!このヨトゥンの種族をもってコモン人の助けと成してくださいミズガルズの管理も私たちノルニルの領分でしたが・・アークの技を英雄たちに教える程度でしか助けをしてやれませんでした、もし英雄たちとヨトゥンの協力が成せるならコモン人の繁栄は約束されるでしょう・・望む英雄が居ればヨトゥンを友として助けを与えてください”
ニコリと笑う大お姉様はそのまま天に昇りました、マリリとミオラがお美しいお姉様!と目がハートになってるwトールパパだけ無視ですか大お姉様・・と天を仰ぐと。
”アークの技が子々孫々に渡ってひらめくようにしておきましたよ?”と思惟を飛ばしてくるwww
”あとヨトゥンの種族の精神は幼く闘争心は薄いので戦いとか労働の指示はコモン人からね?思惟や言葉で伝えるとイイですよ?喉の構造上コモン語は喋れないけどね?”
”詳細ありがとうございます”
”あと彼らの身体見ましたが・・他の個体との合成でも問題ないです、何なら骨格を人を模して肉や内臓やを配置するだけで虫型強獣でも人型ヨトゥンとして目覚めるようです”
”なんという・・そこまで見通せるのですか;流石女神さまです”
”エッヘン”と得意そうに豊かなお胸を張った雰囲気が伝わる・・お茶目なw
”何かあればアールヴ達を経由してね?”
”ありがとうございます!またその時はよろしくお願いします”
うふふ・・と笑う気配がw
「大お姉様素敵でしょ?」とマリリとミオラが自慢げに胸を張るが判る!
そしてやたらと腰の低いクロス君・・内緒話で何を言われたのかw
そう・・強獣とアールヴの戦闘モードとヨトゥンと大お姉さまがお目見えw
ただの人よりどいつも強力です!