不思議科学の四季   作:水岸薫

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不思議科学の四季 第一話『初めの出会いはカブトムシ?』

 私立土岐丘気瑠東大学附属高校(しりつときおかけるとだいがくふくこうこう)、男女共校の学園で初等部から大学までそろっていて学生人数は約5万人。学園広さは東京ドームの一つ程あり、運動場は室内型、プールは温水機能が付いている。この学校に通っているのは、桃色の短髪が特徴の『瀬津木春斗(せつぎ・はると)』と、水色のショートポニーテールが特徴の『瀬津木夏樹(せつぎ・なつき)』、焦茶色の短髪が特徴の『瀬津木秋谷(せつぎ・あきや)』と、白色のロングツインテールが特徴の『瀬津木冬美(せつぎ・ふゆみ)』。彼らはこの学園で有名な四つ子、名前に季節に関する言葉があるため一部の生徒から『季節の四人組』と異名が付けられている。

 

「みんな、今日は少し外食する?」

 

 春斗が藪から棒に言うと、それを聞いた夏樹は「いいね! お腹も空いたしたまには外食しようよ!」と笑顔で答える。

 

「賛成です」

「それじゃあ今日は久しぶりにレストラン『ラフト』に行こうか」

 

 秋谷と冬美が冷静に答えると、春斗は人気ファミリーレストラン『ラフト』に行くことになった。

 彼らはいつものように学校に通っていた…ある日を境に、変化は起きることも知らずに。

 

 

 

不思議科学の四季

 

第一話『初めの出会いはカブトムシ?』

 

 

 

 レストランで食事しを終えた彼らは3階建ての一軒家、オレンジ色の屋根が特徴の家に帰宅する。

 

 ガチャッ

 

「ただいま」

 

 春斗が鍵を開けると言いながら家に入ると、夏樹と秋谷、冬美も「ただいま」と言いながら帰宅する。

 

「それじゃあ風呂入れてくるよ」

「そんじゃあ私は洗濯してくるよ」

「私は明日の昼の用意をしています」

 

 秋谷と夏樹と冬美は各自行動をすると春斗は「じゃあ僕はー」と何かを言いかけた…その時。

 

 

 グラッ…

 

 

「ん?」

 

 少しだけだが、春斗は何か揺れる感じをした。彼だけではない、夏樹と秋谷、そして冬美も先ほどの揺れに反応する。

 

「いま、地震でもあったのかな?」

 

秋谷は質問すると、冬美は「わかりません、ですが多少の揺れを感じました」と答える。夏樹も「なんだろう。今の揺れ」と不安そうに言った…その瞬間。

 

 

 ドガァァァアッ!!

 

 

『うわぁぁぁっ!?』

 

 突然地下から大きな揺れが発生したため彼らは驚く。地震とはいえあまりの大きな衝動に春斗は「な、なんだ!?」と慌てて反応する。冬美は「真下から揺れが! でもどうして!?」と冷や汗をかきながら答える。

 

「この揺れ、地下からってことはあそこからじゃない!?」

「あそこ…そうか、地下室!」

 

 夏樹の言葉に秋谷は思い出すと春斗は「そうか、そこに何かあったはずだ!」と反応すると、慌てて台所へと行き裏口の扉を開けると、『地下行き』と書かれたバルブが付いたマンホールに行く。

 重いバブルを動かし上に動かすと、マンホールは鈍い音を出したがら開いていく。それを見た春斗は慌てて梯子を伝って中に入り込む。春斗に続いて夏樹に秋谷、そして冬美も入っていく。

 

 

 瀬津木家の地下は毎日手入れされているのか棚や壁に天井には埃や蜘蛛の巣はなく清潔感が保っている。春斗たちは急いで奥へと行くと扉にヒビがあるのを発見する。

 

「扉にヒビが!」

「ここから例の振動があったんだ!」

 

 夏樹と秋谷はそう言うと春斗は「何があるかわからない…慎重に開けよう」と言うと、冬美は「春斗に賛成です、いったい何があったのか正直心配ですが、ここは慎重に」と答える。それを聞いた2人は頭を縦に動かす。

 そして春斗は扉に手を添えると「それじゃあ開けるよ」と言うと夏樹たちはコクリと頷く、扉をそっと開けると春斗が先に入り明かりがあるスイッチを押すと、電灯がつき辺りを照らしていく。すると。

 

「うわっ! なにこれ!?」

 

 春斗の驚く言葉に夏樹たちは「春斗!?」と反応し、慌てて中に入っていく。

 

「春斗、一体どうしたの!?」

「とんでもないのを見つけたの!?」

「一体何か、説明を!」

 

 夏樹たちは慌てて春斗に向けていくと、彼は「あ、あれを…」と向こうにむけて言ったため夏樹たちはその方に向くとある物を発見する。

 

 それは孔雀緑色の装甲をした巨大なカブトムシ、機械でできているのか装甲には金属のプレートと一部がガラスになっていて目はレンズに覆われている。それを見た夏樹は「か、カブトムシ?」と目を丸くしている。

 

「カブトムシにしては、大きいですね…」

「大きいっというより…メカニックだよね?」

 

 カブトムシのメカを見て冬美と秋谷は驚きながらも感心していると、春斗は「な、なんでこれがここに…?」と疑問をつぶやくと、夏樹は「それは知らないよ」とツッコむが。

 

「それにしても、どうしてこれがここに? しかも大きいカブトムシが」

「た、確かに…カブトムシのロボットにしては大きすぎる)」

 

 冬美の言葉に春斗は答える。カブトムシ型のロボットの大きさは推定4mほどあり、地下にギリギリ収まっているとはいえいくらなんでも不自然、どうやってここに来たのか不明だ。

 秋谷が「まさか、送られてきたのかな?」と冗談交じりで言うと、夏樹は「それはないでしょ」と苦笑いすると「送り込まれたなら請求書が来ると思うよ」と答えながらカブトムシメカの装甲に触れる。すると。

 

『生体認証を確認シマシタ』

 

 突然カブトムシ型のロボットからコンピューター音が鳴ると、夏樹は「ん?」と反応してカブトムシ型のロボットに向くと『システム、オールグリーン。コンピューターによる異常はアリマセン』と声が鳴り響くと、秋谷は「え、なになになに!?」と慌てふためく。

 

『時空管理局試作・AI機能搭載カブトムシ型ロボット『カブトメカ』、機動』

 

 カブトメカはそう言うと目が光り始めると、冬美は「き、起動!? まさか触れたときに…!?」と驚愕する。春斗は「動いたってこと!?」と驚く。

 そしてカブトメカは春斗たちを見つめると『あなたたちが、私を起動させてくださったマスターデスネ』と答えると、夏樹は「え、なになに!? マ スターって私たちなの!?」と混乱していた。

 

 

 

『なに? 取り損ねただと?』

 

 ところ変わってここはどこかの建物の中、内装は古びており壁にはひび割れが何箇所もある。その室内にはドクロのマークが付いたラジオが設置していて、女性は「はい、申し訳ありません」と謝罪をする。その女性は焦げ茶色のロングポニーテールと赤色の縁無しゴーグルをしているのが特徴。

 この室内にいるのは彼女だけではない、黒髪の短髪をしていて青色の縁無しゴーグルをした男性と、黒髪のショートをしていて緑色の縁無しゴーグルをした男性がいた。

 

「盗んだのはできましたが、途中から追っ手がやってきて『サイレンサー』のパーツに当たって落っことしてしまったんです」

「わいら、それをつかもうとしたが時空の穴に落ちてしまってー」

 

 青色の縁無しゴーグルをした男性と緑色の縁無しゴーグルをした男性は話をしていたが、ラジオから『言い訳無用だ! とにかくその『カブトメカ』を盗りに行け』と声を荒上げると、三人は「はっ!」と応答する。

 そして、女性は「場所と時間ですが、幸いすぐに調べたところ特定しました。すぐに行きますが、その前にアレの資金を」と言うと、ラジオから『うむ、確かにそれは必要だな…それならそちらに送る』と言うと彼女は「ありがとうございます」と礼を言うのであった。

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