天体系な短編集   作:超大質量ブラックホール

1 / 3
現パロってなんだろうなぁ…
頑張って書きますね…出来はもう気にしません…


パーカーのストレルカ

12月某日。外では雪が深々と降る中、学校の図書室で一人の図書委員が本を読み耽っていた。

 

⦅熱力学の法則⦆

 

その静寂を破るかのようにガラガラと、人気のない図書室にドアを開ける音が響く。

 

「…ストレルカ。ここに居たんだ。」

 

黒髪の少女(ストレルカ)はチラリと図書室に入って来た茶髪の少女―――マルフーシャを横目に見る。

 

「外は寒いからパス。」

 

「ああ、いや。そういうわけじゃなくて…パーカーかぁ。」

 

じーっと、マルフーシャはまじまじと黒髪の少女の服装を見る。

 

「…そんな珍しい?」

 

寒そうに見えたのだろう。少し疑問が湧いたようだ。

 

「皆着こんでくるから半袖かなって。」

 

黒髪の少女は「そうね」と前置きして。

 

「本は基本的に紙。だから基本的に高温多湿の激しい場所がダメ。

 だからエアコンは出来ればつけたくないし、空気を乾燥させたいぐらい。

 でもエアコンが付けれない※となると寒いじゃん。だからパーカー。」

 

(※この学校では誰もやりたがらなかった図書委員に立候補したストレルカ以外に

  図書委員が居ない為、図書室のエアコンのリモコンはストレルカが握っている。

  先生などが付ける場合は別。)

 

「どおりでやけに冷えるなとは思ったけど…」

 

マルフーシャは少し身震いしつつ、彼女が見ている本をチラリと見て…サッと目をそらした。

 

「…それもっと先で習うやつじゃない?」

 

「うん。でも調べるだけなら好きに出来るし、覚えておいて損はないよ。」

 

「そっかぁ…」

 

そう会話をした後、マルフーシャはパン作りの本を探し出す。

 

図書委員はトテトテと本を探し回る姿を目で追う事しか出来なかったが。

 

一先ずお目当てのものを見つけた少女は、黒髪の少女のお隣に失礼して読み始める。

 

「…」

 

黒髪の彼女はじぃーっとした視線を左に向ける。

 

「…?

 どうしました?」

 

「…パン作りの書籍だよね?」

 

「?

 はい…?」

 

「ちょっと待ってて。」

 

彼女そう言うとPCを立ち上げ、この図書室で長期貸出OKなパン作りの書籍を探し当てる。

 

探し当てれば本の本体を見つけるだけだった。

 

「…これ。」

 

「これは…」

 

「タイトルがひどいけど気にしないで。れっきとした入門本だから。」

 

⦅ブチギレたチンパンジーでもわかるパン作りの入門書 著者:ゲーデヲ・ヨミズア⦆

 

「長期貸し出しもしてる本だから、家に持ち帰って家で見ながらも出来るよ。」

 

「…ありがとう、ストレルカ。」

 

「気にしないでいいよ。貸出登録と今借りてる本の返却はする?」

 

「うん。お願い。」

 

ピッ、ピと返却と貸出が行われる。それと同時にチャイムが鳴った。

 

「ん、もう時間がないや。走って教室に戻ろ。」

 

ドタドタと今日も走る音が響く。

 

ここはKAZORMIA高等学校。

とある世界と瓜二つの少女たちが平和に、それは平和にアオハルを謳歌する学校である。




ゲーデヲ・ヨメゾア。
とある某有名毒舌紅茶不足系調理家の名前が元です。
(文字順を「ゲーデヲ」は後ろに一歩、「ヨミゾア」は前へ一歩にすると…?)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。