デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ!   作:片桐きな粉

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第11話 それぞれの戦い

 

 

 

 

 

 

「よし、いくよ!!!」

 

その結界の中に私たちは足を踏み入れた。

黄土色の気配の中、その中心地にベトベトとした気配を感じる。

これは....フロップ族..?だけどそれにしては大きすぎる。

後ろでカルアちゃんが小さく「...フロップス」と言っていた。つまり、名持ちモンスター(ネームド)

一般にモンスターは名を持たないけど、1回人間と契約をしたモンスターはそれ以降に個体名として呼ばれる。ということは普通のフロップ族よりも____強い。

 

 

でも、これを倒せば、私もAレートに

 

『俺はいつでもいけるぜ?』

グリちゃんはキメ顔でそう言う。

「こっちもおっけーっす!!」

モエがグッドマークを指で作り片手にメイスを持つ。

 

 

 

カルアちゃんは____

「.....カルアちゃん?」

 

振り向くとカルアちゃんがいない。

いない!!!??

 

いた場所にいたはずのカルアちゃんが忽然と居なくなっている。

 

周囲を探していると、ゴンッ、と何かが衝突したような音が聞こえた。

音の出た方向を見ると、カルアちゃんが遠くの木の幹を背に倒れている。微妙に動いているあたり、意識はあるみたいだ。

 

駆け寄ろうとしてなにかフロップとは違う強大な気配がして停止してしまう。

 

 

 

カルアちゃんに近づいていたのは、遠くの協会の拠点近くの図書館で見た、サムライ?みたいな格好の男だった。

 

助けに行かないと、と思い足を再び動かそうとすると

 

「来ないで!!...あなたでは、まだ無理」

と大きな声で拒絶された。

巨大な鋏を出現させ、杖のようにして立ち上がり、歩いてくる敵の方に目を向ける。

 

 

 

私じゃ、戦力外、?

 

じゃあモエと一緒ならと思いモエに急いで声をかけようとすると、フロップスの奥から先ほど見たやつが現れた。

 

 

「おや、私が出遅れたせいであの銀の娘がルナイト様の方に行ったではないか。この苛立ちは誰が収めてくれるんだ?お?」

 

 

ルビウスが来た。そして私の方を見る。

双剣を構え、攻撃をしようとするが、モエに手で制され、

「先輩はあのデカガエル倒しちゃってください!私も負けてリベンジが丁度欲しかったところなんすよ!!」

 

Aレートなってくださいね!!と言ったあと、ルビウスに突撃して行った。

 

 

結界の中の人が私だけになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

カルアちゃん....モエ.....

 

『....いくぞ、カエデ。』

 

私は、フロップスの目の前に着き、私の存在に気づかせる。

フロップスは私に気づくと、大きな咆哮をして迎撃態勢に入った。

 

待ってて。カルアちゃん、モエ。

こいつさっさと倒して助けに行くから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中いたいよ〜

ふぇぇ〜〜ん....

ふえぇ〜〜〜〜ん......

 

 

 

はぁ。

私の目の前には刀を抜いて近づいてくる爺さんがいる。

おかしいな。この場では現れないはずなんだけど。とかルビウスって言った?マークされとんのか私。

 

「ほら、立ち上がって見せよ。退屈させないでおくれ」

と余裕そうに言う。

そりゃそうでしょうあなた序列2桁ですもん。ルビウスがたしか124位とかだっけ....嫌いだからあんま見てなかったな。

 

 

途端、嫌な予感がしたので思いっきりしゃがみながら横にスライディングする。

 

私がいた場所が切れ、その場所の木が横に真っ二つになっていた。

 

あっぶなーーーーーーー!!!

危うく普通に死ぬところでした

 

 

「ほう、中々目は良い。ほれ、さっさとその武器を使わんとすれ。」

 

なんか語尾変だね。たしかサムライに憧れて話し方真似してるんだっけまだ完璧じゃないね。

 

 

 

シンプル勝てないから使っちゃいますか。

 

「アルカ。」

そう呼びかけると、私の体から黒い影が飛び出し、1匹の鯱が現れた。

「力、使っていい?」そう聞く。

 

 

『だめ。....私が行く。』

あ、人になった。

持っている鋏を私から捕ると、守るようにして私の前に立ち

 

『そこで見てて。さっさと倒してくる』

 

そう言って進んで行った。

 

 

 

えぇ......

なんというか....ありがたいんだけどそうじゃないっていうか....

とっても嬉しいんだよ...?でも、私が覚悟決めたんだけど...となんか複雑な気持ちになりながら戦闘を眺める。

 

 

なんかすっごい遠くまで行ってるね。

元の姿にもどると動体視力も落ちるらしく、なんかバチバチやってる音と光しか見えない。

 

 

 

 

目をこらしてよーーーーくみて見てると

「.....あれ?」

アルカちゃん押されてない?

なにか話しているのはギリギリ聞こえるけど内容までは分からない。ただその後から明らかにアルカちゃんの動きが遅くなっている。

 

 

 

 

 

後から知ったんだけど、契約モンスターを召喚してる時、1番力を発揮できるのはその契約者が近くにいる時、らしい。だから本筋ではモンスターに乗ったり諸々してたっぽい。

逆説的に言えば、離れるほど弱くなるってこと。

 

 

 

 

 

 

 

こちらにアルカちゃんが吹き飛ばされてきた。

受け止めようとしたが普通にこの体で止められるはずもなく一緒に転がってしまう。だからこの体弱すぎるんだってもう

その分都合が宜しいので大変有難いんだけどね

 

 

 

 

 

『ッ!!カルア!!逃げるよ』

焦った顔でそう言ってくる。

いいや、逃げないよ。勝てないとしてもそれはそれでアリ!!

まあそれで死んだら意味ないけどね。願いを達成するまで死んでも死なんぞ私は。

 

 

「嫌だ。......私は、カエデ達に迷惑かけられないよ」

そう言って持っていた鋏をもう一度返してもらい、今度は私が前に立つ。

 

『待って、カルア!!だめ「....顕現」』

 

 

アルカの制止を振り切り、私はまた力を借りることにした。

 

私の周りに渦が巻くと、それまで退屈そうにしていたサムライおじさんが面白げに「ほう....やっと楽しめそうだ...!」と言っていた。

 

今に見てろテメー!アルカ傷つけていいのは私だけなんだよっ!!!!!!

 

私が傷付くのもアルカだけだよ❤

 

 

 

私の体から賽子が零れ落ちる。だから最初脳内だけだったでしょ。なぜ具現化するんだ

まあそんなことより今回食べてもらうのはーーーー!

ジャカジャカジャカジャカ、ジャン!!!

 

[左目]

 

ん?

 

左目?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

各協会にはそれぞれ医療に長けた正規契約者(コントラクター)がおり、それぞれ医務を請け負っている。中には欠損を治すほどの私のような凄腕の正規契約者がいるのだが、治療を受けた者はこぞって隠居をしている。

本人たちに聞くところによると無くなった部位があるのにも関わらず、幻肢痛、その部位を見ると無くなった時を思い出して動けなくなってしまう、とか。

とんだ腰抜けたちだ。

 

 

エリュジーン公式ファンブック、エイシュ教授より




追加するのを忘れていました。描写不足で申し訳ないです。
それでも見てくださってくれてる方々、非常に感謝です



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