デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ!   作:片桐きな粉

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第12話 シンプル格上には勝てん

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

確かにその一面には左目、と書かれていた

 

急になんか強くなったね!?

前回が結構小さめだったから驚いちゃったよまったく

 

それじゃ、お願いしますアルカさん!!!!

 

私を取り囲む渦の中にアルカが入ると、私と対面する体勢になり、

 

 

 

『.....ほんとにいいんだね』

と言ってきた。当たり前じゃん

 

「アルカだからいいんだよ」

紛れもない本音だ!!!!!

 

正直顔が良い人に不本意に傷つけられるのは私にとってスパイスでしかないからありがたいんです。

 

 

 

私の顔に手をかけると、そのまま口を私の目元に持っていき、

 

れろ、と私の角膜にざらざらした感触が来た。

 

____ッ!!!!

 

なんかすごいインモラルな気配がするけどまあそんなことより普通に痛いよね!!!!!!!!!!!

喉から出る呻き声を我慢するためにアルカに体を預け、それだけだと普通に立ってるのも耐えられないので思いっきり抱きつく。

ごめんなさい普通にこの状態でも痛くて意識がなくなりそう

 

力のこもった(アホ弱い)抱擁を受けたアルカは1度口を離し、今度はあちらからも腕を私の方に回してきた。

 

 

 

はわわわわわわわわわ

いろいろと柔らかいんですねやっぱり痛いです!!痛い痛い

目からなんか色んなものが出てきてるけどその状態でアルカを見ると、やっぱり後悔しているような顔をしてる。いや!食べてね!!

 

 

 

 

 

『....ごめんね、.....いただきます』

 

どーぞ、召し上がれーー!!!!!

 

私の瞳で乾杯!!!

 

 

 

 

 

もう一度私の顔を固定し、口元の照準を左目に合わせ、再び舌を入れてくる。

 

今度は隙間まで入れてきた。

 

「い”っ”っ”....ぎっ”...か゜っ”」

なんか痛すぎて絶対発音記号に無い音でたわ。

 

 

アルカの顔みたいけど普通に見れません。目が無くなるのでね。

ざんねん

 

 

 

瞼の裏側までそれが入ってくると、ざらざらした味蕾の部分をヤスリのようにして繋がってる所を切った。

 

ぶちん、と頭から音がなり、

 

「___あぇ」

 

 

 

視界の半分が黒く塗りつぶされた。

 

 

 

 

 

 

私の目っておいしいのかな?

 

口を離したアルカの口には何かが含まれている。

ゼリーみたいな食感なのかな?どうなんだろ、私魚の目も食べたことないし

 

意外とコラーゲンとかあるのかも....?

 

あ、噛んだ。

結構柔らかそうな感じに食べてるから予想当たってるかも。

 

 

あと、アルカちゃん。嚥下したあとにめっちゃ小っちゃい声で『.....美味しい』って言ったの聴き逃してないからね❤

これからもどんどん食べさせてあげるよ♥

 

 

てかこの穴からどんどん血が流れてくるんだけどどうすれば?と思ったら止まった。

 

またその場所に別の色の液が入り、私の体が変わる。

前回は不発だったからね、今回はしっかり戦いますぜ!!

 

 

なんか勝てないような気がしますがね!!!

 

 

 

 

 

 

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体感2秒。

古来お爺さんというのは生き急ぐタイプだからね。そんな待ってくれるわけないのでほんとに現実時間そんくらいでしょう。

 

 

 

「ほう....?あの銀はどうした?食べたのか?」

そう聞いてきた。それアルカちゃんいたらキレてるよ?

『......』

 

 

あ、なんかあながち間違ってないから怒ってるけどなにも言えなくなってる。可愛いね

 

 

「違う、私がそれそのもの。私以外の何物でもない」

 

それっぽいこと言っときゃなんとかなるの精神。

 

「まぁ良い。儂を楽しませてくれるのならばな」

 

スルーすんじゃないよ!!!?

 

私は鋏を取り出し、刃を爺さんの方に向ける。

瞬間、爺さんが目の前まで来ていた。

早すぎるって!!!そもそもここで戦うような戦力じゃねぇんだよ!!!

切り払ってその突撃を避ける。もちろんあっちも当たってくれるはずもなく。

 

「儂の一撃を見切るか....やはり、面白い。あのルビウスが気にいるだけあるな」

 

と愉快そうに笑ってる。

違う、私は可愛い子に好かれるのはいいけど知らんおっさんどもに好かれるのは嫌!!!!!

 

 

 

さっさと撤退してくれるとありがたいんだけど....

 

うわ、なんか構え出した。

ちょまてこれたしかよけらんないやつじゃなん待て待ててて!!!

 

 

急いで相殺できるように鋏を横薙ぎし、

 

「_ッ!海渡(ウミワタリ)っ!」

 

 

 

青色の飛刃と爺さんの刀が合わさる。

ガギンッ!、と金属音がしたかと思うと、私が飛ばした刃は粉々になっていた。

 

 

 

うっそぉ.....

 

........でも、とりあえず1発貰わなかっただけいいか...

 

「儂の抜刀の弱点に気づくとは、なかなかよ。ほっほっ」

笑ってんじゃねぇ!!!ギリギリなんだよこっちは!!!

 

 

そのまま抜いた刀を持ち私に攻めてくる。

 

普通に防ぐので手一杯なので反撃なんて出来ないよ(泣)

 

「防ぐだけでは何も出来んぞ?攻撃してみせい!」

なんか前にも聞いたなこれ。

 

横から斜めから縦から無尽に攻めてくる。

弾いてるだけでも普通に褒めて欲しいくらいだよ

 

これだから敵陣営はあまり好かないよーーー!!!

 

ふと、爺さんの動きが止まると、刀を下ろしてきた。

 

 

急いで私は距離を離し、警戒をする。

 

 

耳に手を当て誰かと話しているように見える。

「.....いや、しかしなぜあの娘が.......御意した」

 

 

終わったらしい。

 

私の方をまた向くと、こう話しかけてきた。

 

「どうやら刻、既に尽きんとするらしい。

最後に、銀の娘。己が1の技を打って来い。」

 

「....は?」

は?

戦闘狂は何を考えているのかわかんねぇ

 

 

「お主にも事情があるのだろう。一撃加えたら逃がすと言うておる。さっさとするが良い。 生半可な物では切り捨てるかもしれんがな」

 

 

 

 

うーーーん..?

まあ逃がしてくれるならいいか。

アルカ、いける?

『.....大丈夫。いけるよ』

 

りょーかい。

それじゃ、やっちゃいますか。

 

 

いちばんの大技....これか...?どれだ....?

とりあえず名前がすごいやつ使うか

 

持っている鋏に力を入れ、力強く踏み込んで高く飛び上がる。

 

 

刃の中腹から黒の渦が纏い、そのまま爺さんの腹に突き刺す

 

 

 

「__断海、爪波(ダンカイ・ソウハ)ッ!!!!」

 

 

 

なんかいちばん名前が大技そうだった。海を断つんだって、強いでしょ!!!?

 

 

 

風が抜けて視界が良好になる頃には、私と爺さんの力の差がいやってほどにわかる結果となった。

 

 

 

 

 

 

私が倒すと念じて刺した場所には、皮膚まで届かず、袈裟に少しほつれが出来るくらいのちっぽけな損傷だった。

 

 

『う、嘘.....』

アルカが唖然としている。私も驚いてるよ

 

 

 

「.....ふむ。まあ服を傷つけただけでも上出来。約定のまま、ここは退くといたそう。」

 

 

 

と、完全に気配が無くなった。

 

 

「.....こ....」

 

怖かった〜〜〜〜!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩に大見得言った手前、負けるなんて考えてはいないんだけど

 

 

『このままやってもラチが開かないぞ、モエ。』

「わかってる!!そんなことくらい分かってるよ!!!!」

 

戦闘中なのにも関わらず叫んでしまう。それほどまでに力不足を今感じているのだ。

 

 

「ふん、余計な手間を掛けさせやがって...余程先に死にたいらしい。貴様など私のコレクションにする価値もない」

 

 

と冷酷な目でこちらを見てくるルビウス。

私に、もっと力があれば....

 

 

 

 

私の首に蛇腹の剣の先を向けると、思いっきり振りかざしてきた。

持っていたメイスは遠くで折れて使い物にならない。

 

ごめんなさい、先輩、カルアちゃん_____

 

 

 

 

 

 

首に刃が触れる直前、私とルビウスの間になにか大きな棒のようなものが高速で突き刺さって来た。

 

 

 

 

 

「__ぇ?なに...」

 

 

「ほう、やっとお出ましか!!」

ルビウスが上澄った声で叫ぶ。

 

 

「あれ....これって...」

 

あの時、カルアちゃんが持っていた武器...?

 

 

降ってきた方向を見ると、夜に寝室で見た姿が見えた。

 

 

黒色の髪に少しポイント白の、琥珀色の目。

 

「カルアちゃんの....モンスター....」

 

なんで?カルアちゃんは.....?

 

 

 

 

 

「違う。今の私は...カルア。」

 

 

 

その言葉で、道中先輩から聞いた言葉を思い出した。

 

 

 

ーー

 

「カルアちゃんは、自分を犠牲にして力を得ているかもしれない」

 

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