デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ!   作:片桐きな粉

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第19話 パペットって魅力が詰まってる

 

 

 

 

 

「な、なんなの....こいつ」

 

目の前に現れた強大な気配とは裏腹に小さい木彫りのような、球体関節が見える人型のなにかがいた。

 

 

『排除シマス』

 

「ミソラ!回避!!」

 

と急に横から押され、重心をずらされ転んだ。

 

 

私がいた場所に人型の腕から発射されたビームが飛ばされ、辺り一帯を燃やした。

 

 

 

「....こんなの、聞いてないわよ....?」

 

虫たちが増えたからそれ討伐してって案内だったじゃない。緊急性はあるけどそんな強いのは出ないって。

 

そのはずなのに。

 

 

目の前にいるモンスター?はカタカタと動き、首が人ではありえない方向に曲がっている。まるでマリオネットのような不気味な見た目。

 

 

「趣味の悪い....」

と横の子が呟いていた。これについては私も同感。

 

 

武器を召喚しだしたので、私もホーキンを呼び出しレイピアを持ち替え、構える。

 

 

 

『敵意ヲ確認。対人戦二移行シマス』

 

 

と聞こえると、その人形の足が一対から6本足に代わり、蜘蛛のような形になった。

そしてそのまま近づいてくる。

 

 

その鋭利な足が隣のカルアにぶつかる直前、

 

「___っやぁ!!」

 

 

急いで突いたから精度は落ちたが、跳ね返すことは出来た。

 

 

 

だが、全く手応えが無い。

 

 

「あああ!もう、鈍臭いわね!この前戦った時の強さはどこに行ったのかしら!?」

 

と動かなかった彼女に向けてそう言う。

 

 

彼女はその鋏を地面に刺したまま動かない。なにか言っているような気がするけどそれは全く聞こえない。

 

 

 

 

使い物にならないと判断した私は人形に向き直し、攻略の方法を考えながら戦うことにした。

 

 

『援護は任せたまえ。』

「あたりまえよ!」

 

 

颯爽と飛び込む。出力が大きいあのビームは近くにいれば自爆の恐れがあるからそう簡単には打てないでしょ!!

 

と思っていた。

 

 

異変は感じていた。なにか焦げ臭いと感じていたけど、気のせいだと気にしていなかった。

 

 

このまま責め続ければ倒せる。肉弾戦はあまり得意ではないのかカタカタと言って避けるだけで何も攻撃はしてこない。

だったら、このまま_____

 

 

『ミソラ!避けろっ!!!』

 

と叫び声が聞こえ、急いでバックステップで回避した。

 

途端、人形の手が鋭利な刃物に代わり、少し遅かったらどこか切られていただろう。

 

 

「ありがとう、ホーキン。でも、ここまできたなら行けるわ」

 

 

『いや、無理だ。』

 

「なんでよ!!」

 

そう弱気になぜかなっている相棒に問いかける。

 

『自分の武器を見てみろ。.....もう先が溶けている。妨害があるのか再生成も今は難しい状況なんだ』

 

 

嘘。さっきまで当たっていたのに。と考え敵を見ると、身体中が青く光っている。まさか、

 

 

『ああ、恐らくあいつは、あの電磁砲を纏うことで気付かないうちにカウンターをしていた。こちらの戦力が無くなるまでな』

 

 

と憎々しげにホーキンが呟く。

 

自慢の剣術が使えなくなった。

「なら、魔法なら__ぁ」

 

 

そうだ。私には魔法の才能がない。

 

打てているのも上手って言われてたのも全部ホーキンから貰ったあの剣のおかげ。

補助がなければ魔弾を放つことすら出来ない。

 

 

 

ベキッ

 

 

私のプライドはいとも容易く目の前の人形によって打ち砕かれた。

 

 

 

六本足をカタカタ言わせながら人形が近づいてくる。

 

 

強くない私なんてもうこの世には要らないのかな.....

 

 

 

『だめだ、ミソラ!動け!!!』

 

 

召喚する気力も薄れ、そのままその手の刃を体で受け止めようとする。

 

 

 

ばいばい、カエデ。

 

 

 

 

 

死ぬ___と思われたその時、金属同士が触れ合う甲高い音が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと!!!

せっかく考えてたんだから不意打ちしないの!!

急いで中に入り刃を渡らせて壁にしたけどまだ体が弱いのでそろそろ潰れちゃう....

 

 

離れてくれた。助かる〜

 

 

というか。

 

なんであの子がここに居るのかな...?

本来のルートではまったく見なかったぞ!!

しかもこいつたしかファンブックの端くらいにいたやつだ!!!

 

出なかったにしてはキャラが立ちすぎていたから覚えてる。

NO.53、機械仕掛けの模倣石(キュービック)

通称ナンバーからゴミちゃんだとかキューちゃんだとか言われてた。

流石にゴミちゃんはかわいそすぎるから私はキューちゃんって呼んでたけどね!

 

 

その奇怪で機械な容姿を気に入った人達がこぞって本編に出てないにもかかわらずいっぱいファンアートとか二次創作を出してたのでよく覚えてるぞ

 

う〜ん....倒すのも気が引けるなぁ.....見た目は女の子寄りだし....出来れば仲間にしたいんだけど....

 

とまあ考えても仕方ないのでアルカちゃんの力を使っちゃいましょーー!!

 

 

 

 

「顕現」

 

 

ミソラちゃんの目の前で使っちゃうぞ❤しかと目に焼き付けろ❤

 

 

という事で今回アルカちゃんが頂くのはーーー!!

 

カランっ!!

 

 

 

[左足]、ですっ!!!

 

私の体が渦に包まれ、アルカちゃんが出てくる。

 

 

と、そこで私はひとつ面白いことを思いついた。

いまから考えると思わず笑がこぼれてしまいそうだけど表情には出さんぞ

 

 

ということで靴を脱ぎ、靴下を脱いでアルカちゃんの方に足を差し出した。

 

 

 

はい、お食べ❤

 

 

 

まだ迷っているようだったけど、今回もしっかり覚悟を決めたようで、私の足をゆっくり掴み、

 

 

食べ.....る前に私の左足の甲に少し湿っぽい感覚が触れ、リップ音がした後に

 

 

ガチンッ!と

 

私の足は小さいので一息に食べられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「....!っ”ぅ”.....」

 

歯を食いしばって耐えるけどちょっと声が毎回漏れるくらいの調整はなんだろうね!!!

 

右に重心が傾き、地面に着くものが無くなったのでそのまま落ちる....ことはなく、食べ終わったアルカが私の肩を支え、体勢が元に戻る。

 

 

「....ありがとう。.....どうだった?」

 

毎回感想聞くからな。私は

 

 

『....美味しかったよ....ごめん.....ごめん....っ』

 

そんな泣きそうな程美味しかったのか!良かった良かった❤

もっと食べてもいいんだぞ!!!

 

 

 

というかサイコロさんはまた外に出たね。まあいいか。

ミソラちゃんに血は見られてないけどまあまだ寝かして置くのもまたスパイス。取っておきましょう

 

 

 

 

 

まあそんでもって後は流れで足が再生し、体に力が溢れてくる。とりあえず履き直して......良し。

良いね、やっと鋏をしっかりと振り回せるようになったぞ

 

 

 

『敵意ヲ確認。目標ヲ変更シマス』

 

 

どうやら私の方に来た。見た目完全にパペットみたいな木なのに喋り方は機械なんだよな.....でも結構可愛いよな....殺したくないな....どっかの貴族と違って

 

 

 

突っ込んできたキューちゃんを華麗に避け、

 

「遅い。もっと舞を練習したら?」

 

と一応煽ってみるけど何も示さない。どーしよ、会話しないことにはどーすることも出来んのだが.....

 

懐?に滑り込み、柄で腹辺りを思いっきり叩いて飛ばす。

 

 

よし、なかなかに効いてるようだ!!

さて、こっからなんだけど....

 

 

と悩んでいると、キューちゃんの様子がおかしくなっていた。

 

 

『エラーガ発生....深刻なエラーが発生....はっせい.....あれ.....アルカ様....?』

 

 

 

え”

ここにも関わりあったんです?

 

 

今の私の姿はアルカと瓜二つなのでどうやら私のことをアルカだと思っているらしい。

 

 

で実際のところどうなんよアルカさん

 

 

『アタシがあの場所にいた頃、お世話してくれた子。....今は、もうアイツの言う事しか聞かなくなってる....』

 

 

アイツ?ねえそれってラスボスさんだったりしない?

 

 

『...ああ、違う。クネリアじゃない....もっと、救えないヤツ』

 

じゃあほぼ確定じゃないっすか......えぇーーー!!?

 

 

 

目の前のキューちゃんからは煙が立ち上って棒立ちになっている。

 

おぉ.....何だこの状態....

 

せっかく戦おうとしたんだけどあんまり必要じゃなかったみたいだね.....

 

 

すると、アルカから急に

 

『ねぇ.....この子を、助けたいんだけど....』

 

と珍しくお願いがあった。ほう、.....いい提案があるよ

 

 

『....何?教えて、カルア』

 

 

食い気味に来るね.....まあ任せんしゃい。

 

要は掛けられている契約を破棄してこっちが再契約すればいいんでしょ

 

 

ということでロールプレイのロールプレイ開始〜

 

私は今からアルカちゃんです。

だる〜....がぶがぶ、めんどくさ......

 

 

あんま似てないな.....

 

 

棒立ちのキューちゃんの目の前まで歩き、尾鰭でその身体を包む。

 

 

『あ、アルカ様....ワタシ』

 

 

うんうん。とりあえず敵意が無くなってそうでよかった。これなら上書きできそう

 

 

 

「ねぇ、NO.53。アタシと一緒に...来ない?......契約(コントラクト)

 

 

と言った後私の意識は白い空間に飛ばされた。

 

 

 

 

お互いに同意しないと確か精神世界的なのに行けなかった気がするんだけど....判断早かったね....キューちゃん...

 

 

 

 






書いてる途中にいいことを思いついて直しました。よろしくお願いします
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