デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
幕間
風野カエデの朝は早い。
午前の5時半にしっかり起床。顔洗いや歯磨き、少しでもよく見せるために下地なども付け始めた。ちょっと遅いかもしれないけど
モエが料理いちばん上手いんだけど、あの子朝がとっても弱いから来た時は絶対私が朝当番なんだよね。
日課のストレッチを終わらせた後、4人分の用意をしていたら起こす時間になったので客室に向かう。
「朝だよーーー!!!」
どの布団も動いてない。
「仕方ないか....」
まずは1人目。
被さっている布団を思いっきり剥がし、
「モエ!!!おはよう!!!」
でっかい声をだして起こす。次いで
「ミソラおはよう!!!」
「う〜ん...うるさいわね....」
こっちは起きたようだ。モエはミソラを任せるとして、もう1人を起こしに行った。
優しくその体を揺する。
「カルアちゃ〜ん...おはよう....」
ちょっと小さめに。
「なーんか...私たちと扱い違くないすか...?」
まだ寝ぼけているモエがそんなことを言っているがまさかそんな訳ないだろう。
というかいくら揺すっても起きない。おかしいなー?
前まではこれで起きてたんだけど....夜更かしした?
その顔色を見ようと顔まで被っていた布団を捲ると、
カルアちゃんの顔がとても赤く、乱れた呼吸をしていた。
「っ!?」
急いでその額に手を当てる。
「熱っ!」
高熱が出ている。
その事を2人に伝えると、モエは直ぐに「氷とかその辺買ってくるっす!ミソラちゃんも!!」とまだ固まっているミソラを連れて家を飛び出していった。
私はとりあえず私の上着をカルアちゃんに着せ、グリちゃんに乗ってまた医務所に飛んで行った。
「グリちゃん、速く!でもゆっくりね!!」
『注文が多い!いっぺんに出来るわけねぇだろ!!』
「ふん......なるほど....」
「なにかわかったの?教授」
私は教授の元に行き、カルアちゃんの容態を見せた。
「まあ、粗方だがね。命に関わるものでは無いさ。」
良かった。
だけど次の言葉が私に引っかかった。
「これは恐らく契約時に来る拒絶反応が強く出た結果であろう。本来なら18歳以上であればなにも問題は無いのだが....。そういえば、彼女の年齢っていくつだ?」
「わかんない、けど私よりも低い..はず。...あと、もう私と会う前に契約はしてたよ....?」
拒絶反応って時間差で来るものなの?
と聞くと
「ふむ.....ではおかしいな.....再契約?それとも...........。ああ、そういうことも有り得るのか」
なにか気づいたようで、私に「あくまで仮説だが」と前に言葉を置き説明を始めた。
「新たにモンスターと契約をした、ということはありえるか?たとえば、彼女の近くに2体居たのを見たとか」
同時契約?そんなものありなの?
「私もやったことは無いがね.....いかんせん文書が無さすぎる。参考文献がなきゃ再現することは難しいだろう。
そもそも死地に陥った時のみモンスターが友好的に接して来るのに、それが複数などは天文学的数値の確率だからな。だが、有り得なくは無い。」
「それ、なにか問題はあるの?」
「だから知らんといっているだろう?....だが、この状況を見れば何らかの影響があるのは確定そうだな」
まあ、薬は出しとくから治るまで食後飲ませておけ、と袋を私に投げると、ソファで教授は寝始めた。
まだモエたちは帰っていないようだ。
ひとまずカルアちゃんをベッドに戻すと、
「.....ん.....?」
「あ、起きちゃった...?」
カルアちゃんが身動ぎをしていた。ただ高熱を出しているから辛いだろう。
「まだ氷がないから辛いと思うけど、我慢してね」
と手を握り、そう言うと
「....ん」
と目を開け、また目を閉じて寝息を立て始めた。
とりあえず薬を飲ませるためになにか作らないと。
ということで普通よりも水分量が多めの卵粥を作ってきた。
これなら多少行けるんじゃないかな....
部屋に行くと、その物音で起きたのかカルアちゃんがまたちょっと声を出していた。
直ぐに近くに言って
「ごめん....薬を飲ませるために、ちょっと食べれる?」
と聞くと、仰向けの状態でなんとか頷いていたので背中に手を挟み、
「ごめんね...ちょっと起こすよ...」
とそのまま体勢を持ち上げた。
その身体はいつも以上に小さく見えてずっと支えていないとすぐに壊れてしまいそうで、いたたまれない。
とりあえずスプーンで1杯掬い、口元まで持ってくる前に
「はい、あーん...」
という。
たしかモエがこうやってたような.....
と口が開くのを待機していると
「ん......んぁ」
顔を赤らめて口を開け、目を半開きで待っているカルアちゃんと目があった。
その姿がとても、病人に思ってはいけないんだけど、とても扇情的で。
「.......ごくっ」
思わず口の中の水分飲み込んでしまった。
私は、その差し出された口を____
「ただいまっす!!カルアちゃんの体調どうですかー!?」
モエの声で我に返った。
やばい。めっちゃ頭痛い。
多分おそらく曖昧な意識で同時契約がどうとかいってたからどれが原因なんだと思う。どうなってんだよ❓この体はよぉ!
主人公ちゃん後半の方で5体くらいと契約してたけどそんな描写無かったんだぞ!!!!!!
まあそんなことは置いといて。
時刻はまた真夜中。みんなが介護してくれてなんとかちょい熱くらいまでは下がって、疲れて3人は寝た。
いま私はベッドから動けない。というか
『......』
アルカが抱きついて離してくれない。
手と足と鰭でしっかりホールドされているのでほんとに微塵も動かない。
まあ元々動けるような体調じゃないんだけど
とりあえず離して.....あ、ダメですか。
じゃキューちゃーん?頼むぜ!!
糸を自分の体に付けようとするとアルカがその糸を着く前にちぎって私の顔を手で押えて顔を揃えるようにした。
月の光で照らされた琥珀の目がキラキラ光っている。可愛いね!
『ダメだって。しっかり休まないと許さないよ』
そんなことを言われた。だってだって、なんか、やだ!
『ヤダ、ジャナイデスよ。ソンナ使イ方スるなら貸シテマセンデシタよ....マッタク...』
とキューちゃんも呆れ半分で言ってきた。2人ともそんなこと言うなんて....
それじゃあ....ここはひとつ........やってみますか
「ずっとほわほわしてて....体が浮いてるみたいで...なんか怖いの.....寝れない」
と言って見た。
そうするとアルカちゃんは私の頬から頭に手を置き換え、自分の胸に持ってきた。
えちょっと待ってください流石にサービスが過ぎませんか!!!!!!???
と慌てていると
『こら、暴れないの。体調悪いんだから........。ほら、耳をよく澄ませて』
と言われたのでしっかり聞きます!柔けぇ!....じゃなくて
しばらく耳の感覚を強くしていると、とくん、とくん、とアルカちゃんから心臓が動く音が聞こえた。
自分の鼓動の音を段々重なっていき、瞼がどんどん重くなっていく。
さっき絞められた腕や鰭の圧が丁度いい感覚で、安心してそのまま眠ってしまった。
『お休み。.....アタシのカルア』
私の体調不良は二日くらいで治り、数日がたったある日。
原作ルートで言うとこの第3期が始まろうとしていた。
「皆さん!お集まりいただきありがとうございます!」
聖女ちゃんが協会の本部に3人プラスアルファで私を呼んで私たちは会議室みたいなとこに来ていた。
「それで、話ってなんなの?」
「
ふうん、よく言うよ。
その首謀者あんたでしょ?