デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ!   作:片桐きな粉

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第25話 フメイル

 

 

 

 

 

 

えっと....

 

「手になるって...?」

 

それはどういう....

 

 

あっ!!

えっちなことはだめですよ!!!!!アルカちゃん!!

 

 

はわわ....と目をぱちぱちさせているとキューちゃんのため息が聞こえた。なんだこら言いたいことあるなら言わんかい

 

 

『おはようからおやすみまで、ずっと傍にいるから。アタシを頼ってね』

 

 

 

あーそういうことね。うんうん分かってた分かってた

 

 

分かってましたとももちろん。

うん。

 

 

とりあえずこの馬鹿みたいにデカイベッドから降りたいんだけど...

と身体をくねらせて体勢をあげようとすると身体の前と後ろ2箇所に支えが加わった。

 

 

『出たいの?ちょっと待って』

 

そのままアルカちゃんは私を抱っこして、寝室らしき場所を出た。

 

 

まあ多分どうせボクっ娘の家でしょ?流石にわかるよ

 

 

というかずっと持ってるけど重くないのかな?それとなく聞いてみよう

 

 

『...いや、軽すぎるから。もっと健康になってくれなきゃ、困る』

 

 

そんなもんか。前世の女子に言ったらボコボコにされそうだけどアルカちゃんが言うから許されるんだぞこれ

言っちゃダメだからね!!

 

 

そんなことを言ってるとまたあの子の元まで連れてかれた。

 

 

「!やあ!お目覚めかい?」

 

 

半透明な髪に赤っぽい目、アルカちゃんよりも小さめの身長。まあどうみてもクネリアさんですね3回目くらいの再開ですね!

 

よく考えたらほぼラスボスみたいな人に何回もあってよく死んでないよね。アルカちゃん様様って、ヤツ。

 

 

あれ?でもアルカちゃんいなかったら会ってない?.....うん...

 

 

まあそんなことはどうでもいいでしょう

 

 

 

気付けば私は椅子に座らされていて、目の前のテーブルにはとんでもない数の料理が並べられていた。

 

 

「アルカに頼まれてね、ウチの使いにいっぱい作ってもらったよ。たんとお食べ♪」

 

 

キラッ☆じゃないんだよ!ウィンクをするな似合ってるんだから

 

改めて出された品を見ると、めっちゃ油物多いね....

 

 

もしかしなくてもこれってさ...太らせて肥えさせてモンスターに食べさせられる...とか....ないよね....?

 

 

 

 

ボクっ娘の方を見てもニコニコしてるだけで何も言わない。

 

怖いって!

 

 

ええい、ままよ!!

 

一旦目の前にある箸をと、取り....腕無かったわ...

 

ぷらぷらしてる私の肘をみたアルカちゃんがそれを手で抑えると、代わりに取ってくれた。

 

 

 

なるほど、これが手になるってやつか

 

 

口まで持ってきてくれたやつをそのまま食べる。

そういや固形だし油物だしいけるんかな.....

 

 

ちょっとゆっくり目に咀嚼する。

 

 

口の粘膜を覆う油分と固形物が久しぶりに入ってきたのがとっても気持ち悪くて

 

 

 

あ、だめですね

「うぷっ..」

 

 

戻しそうになった所をギリギリで留まり、飲み込んだ。

 

 

『.....』

 

 

手が止まった。

ごめんね。今は食べられないっぽいわ....

 

 

なんだろ、歯にあたる感覚がダメなんかな....

 

と思っているとアルカちゃんがまた箸を動かしていた。

 

 

あの、私食えないけど...と思ってたけど持った果物っぽいものをアルカちゃんの方に持って行った。

 

 

あーね、アルカちゃんもそりゃ食べるかーなんて思っていると、

 

『口そのまま開けててね』

 

と言われた。

 

?分かった。

 

 

アルカちゃんが口にそれを含み、軽く何回か噛んだ後、私の方を向いて、近付いてきた。

 

えっちょっとまってください待って待って!!!

 

待っ_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、本当にこの辺になんかあるんすか?」

 

 

私はフメイルに強くなるために必要なものがある、と言われて前あの貴族が死んだ場所の周辺を捜索していた。

 

 

『たしかにあの聖女が死んだって言ってたなら...このへんに絶対あるはず...』

 

 

と言って辺りを手探りで探している。何を探しているかは全く言ってくれないので私は見るだけしかしていない。

 

 

『あ!!あった!!!!!』

 

 

急に大声を出したフメイルの近くにいき、

 

「結局なになんすか?」

 

とその持っていたものを覗き込んだ。

 

 

その手のひらには、小さくも確実に光り輝く赤色の宝石があった。

 

その宝石を、そのままひょいっと宙に放り投げると、そのまま飲み込んだ。

 

「えっ食べた!?」

 

 

『ごくん。....戻ったーーー!!!』

 

そう叫ぶと、フメイルの身体が赤く光り、身についていた羽が一回り大きく、その姿が更に豪華な服装に変化した。

 

変わったのはフメイルだけではない。急に私の方にも力が流れ込んでくるような感覚がある。

 

 

光の色が赤から青に変わると、そのまま弱くなり、輝きが止まった。

 

 

 

「な、なんなんすか...?」

 

 

そう問うと落ち着きを取り戻したフメイルが説明した。

 

『まず先に、なんで私が人の形してるか最初に疑問に思わなかったの?まぁあんた死にかけだったから気にしてる余裕なかったのかもしれないけど』

 

 

たしかに。ミソラや先輩、他の人も契約モンスターはそのままひょいっとモンスターの形をしていた。なぜこれまで疑問に思わなかったのだろう。

 

 

 

『あんた、[宝石商]、知ってる?』

 

「..知らない」

 

『そう、じゃ教えてあげる。長くなるけどしっかり聞きなさい』

 

 

 

 

 

 

『宝石商ってのは...さっき見た聖女もそうね、あんたらで言うそこの団体と同じ認識でいいわよ。目的は違うけれどもね。』

 

『私たち....いや、今はあの人たちか。...の目的は、おじいちゃんの目標を継いで達成させること』

 

 

おじいちゃん?目標?

 

「おじいちゃんってなんすか。モンスターじゃないんすか?」

 

いろいろとまだ疑問が尽きない

 

『まあ落ち着きなって。...全部教えてあげるから待ちなさい。』

 

『まぁ、まずはそうね...おじいちゃんってのは、私たちを造った本人のことよ。もうだいぶ昔に死んだけどね。』

 

私たちってなんだろう。

 

『私だけじゃないわよ?もっと多くのモンスターモドキが自然発生じゃないの。』

 

 

「は?」

 

 

『仕方ないじゃない。それしか説明の仕様が無いのよ』

 

 

人間がモンスターを作った?そんな話聞いたことがない。

 

 

『隠したがってたからね。そりゃあ広まってないでしょ。』

 

そんなもの禁忌だってどこかの人が言っていた。

 

 

『_話続けるけど、そのおじいちゃんの目的ってのが、完全なる支配者を作ること。なんでかは分かんないけどね。』

 

『いちばん強いやつに全ての人類と契約させて、人類を滅ぼす事でそいつがもっと強くなって新たなる世界の支配者が得られる.....とか何とか言ってたわね』

 

『もう死んじゃったんだけど。いまは試作品の0番だっけ?辺りが主要として動いてるっぽいけど私は逃げたからそこからは知らないわ。』

 

 

 

 

 

情報が多すぎる。処理しきれない。

 

フメイルが人工モンスター?人類を滅ぼす?支配者?

 

全くわからない。

 

 

「.....さっき言ってた、『戻った』って、なんすか」

 

 

『ああ、それね。...ルビウスって名前。もともと私の名前なのよ。』

 

 

 

『逃げたっていったでしょ?そん時に体ん中にある宝石取られちゃったのよね〜。そのせいで力が弱くなっちゃってもう大変で大変で!....まあ取り戻せたし、もうあの名前は要らないからおっけー!って感じ』

 

 

 

 

 

 

 

曰く、宝石商が生み出したモンスターには意識が出来る直前に変な石を埋め込まれるらしく、その石によって莫大な力を得ている、と。

 

曰く、宝石商の中には仲違いがあるらしく、潰そうとしてる方に着けば元を壊せるかもしれない、と。

 

「.....じゃあ、そこに行けば、親玉を叩けるんすか」

 

 

『そこに彼女がいるかは知らないけどね。どうする?モエ』

 

 

 

そんなもの、1つしかないだろう。

 

 

その夜、帰って2人にこのことを共有し、私たちは3日後、装備を持ってその場所に歩いた。

 

 

 

 

 

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