デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
「どうしたの....?その痕...」
その身体には、キツく紐で長時間縛られていたような赤い痕が至る所にあった。
いや、正確には聖女によって再生された場所以外の場所全てについていた。
カエデが指差したのでそれに気づいたのか、カルアは、
「?.....!.....こ、れ、は......」
自分の身体につけられたそれを隠すように手を交差して包む。だが、その小さい腕では何も隠せず、はみ出た部分から痛々しい物が白すぎるその肌に浮いて見える。
「...違う.....なんでも...ない...これは...」
なんでもないなんて確実に何かあった人の言うことだ。
連れ去られる前まではこんな痕付いてなかった。
いつも雪のように白い肌だったのだから。
彼女に触れようとする、すると、
「っ!やめっ、.....あ....違う!!」
凍りついた。
私が近付いた時に向けてきた恐怖の目。怯えきった声。
「違う!!...何も無いの...!」
焦ってそう言うカルア。そんな言葉はもう体裁を保つための嘘にしか聞こえない。
「じゃあ.......さ。」
カルアの手首を掴んでそのままゆっくりと押し、膝を曲げさせて壁に追いやった。
「
どうか、私の杞憂であってくれ。そう思った。
カルアをその体勢のまま見ると、私ではないどこかに視線を向け、歯や口や体や全てを震わせ叫んだ。
「ッ!?嫌っ!!!離して!!!」
首をブンブン横に振って拒否を表している。
「もうやだっ!痛いのもぅ...........ぁ、違うの。本当に違うの」
今更繕ったって何も響かない。
(ああ、そっか。)
カエデは自分の行動の遅さと勘の鈍さを呪った。
(結局、全部間に合わなかったんだ。)
その状態で固まったままの彼女に、小さい少女は弱い否定を呟いて縋るだけだった。
なんか色々と盛りすぎちゃった気がする。
まあいいか!
これも全てルビウスってやつが悪いんだ。そうだそうだ。
もう死んでたわあいつ
もう原作と乖離しすぎてどこまで行ってるのかわかんなくなっちゃったぞ
ということで今現在私はベッドの上にいます。
またか。
また客室のところ?と思ったそこのあなた。
違いますよ。
「...ふぁ......カルアちゃんも起きた..?」
そうです。主人公ちゃんの部屋で主人公ちゃんのベッドで2人で寝てました。
「...ぁ!...そっか、まだカルアちゃん..」
なにやら私の事を心配している様子
まあされてると勘違いしてるからなぁ....させたんだけどね
安心してくれカエデちゃん!膜なしメッセージじゃないぞ!!
ライン越え?ごめんなさい.......
「...カエデたちなら、大丈夫」
こういう時は笑顔で言うんだぞ!!
「....安心、する...から」
なんてったって美少女だからね。
なんか言ってて恥ずかしくなってきたな。
途中から顔が赤くなった私はちょっと顔を逸らして言った。
「......そっか..。..良かった」
あっ、こら!撫でるんじゃない!!
「ねぇ、カルアちゃん。」
カエデがそう問いかけてくる。
(ん?どうした?)
「モエの、事なんだけど....大丈夫?」
いや別に大丈夫だけど...
そういやずっと見てないな。どこいったんだろ。
「あの子ね....カルアちゃんを自分で傷つけてしまった、って頑なに会おうとしなくなったの」
え?そうなの?
私としてはその愛を一身に受け止められたからありがたいんたけど....?
「モエの家に籠っちゃって....連絡もないし...」
もしかしてやばめですか
「....だから、一緒に行かない?」
まかせんしゃい!!!
それではモエちゃん家まで出発〜!
そんでさ
なんでずっと私は抱っこされてるのかな?
トルミンの街を練り歩く主人公ちゃん...と抱えられている私。
うん。なんかおかしいね
そんなちっちゃくないぞ!!130はある!!
そう思って彼女の顔をみても
「?」
首をかしげないでくれよ!!!
商店街のおばちゃんが珍しいものを見た顔してるぞ!!!
あっ撫でないで....
「あらあらあら!!?カエちゃん?!?妹いたのかい?」
ほらー!なんかこっちも勘違いしてるし!!
言ってやってくださいよ!!カエデちゃん!!
「...うん。私の家族だよ。ほら、挨拶」
おい!否定をしてくれ!!!
でもこの状況でなんか言ってもややこしくなるだけかぁ...
はぁ....受け入れるか
「....カルア、です」
「おぉ〜!こりゃべっぴんさんだ!そんなお嬢ちゃんにはこれをひとつあげちゃう!」
ちっちゃいみかんみたいなの貰った。
ほんとにガキだと思ってんな!?元一般成人からするとなんか複雑な感覚....
「ありがとう、おばちゃん」
「いいのいいの!ついでになんか買ってくかいカエちゃん?」
「....そうだね、これから人の家行くし、色々買っちゃう!」
うんうん。いいよねこういうローカルな仲って。分かるよ
それでなんで服屋きてるんすか
「だって、これまでずっと私のお下がり来てるでしょ?そろそろ服に興味持ってもいい歳だと思って」
だーかーら!ガキじゃないんだって!!
こんな見てくれじゃあ思わんかもしれないけど!!!
「...私は、別にこれでいいんだけど...」
ちょっとだぼっとしてる袖を鼻に持っていく。くんくん
これなんかめっちゃいい匂いするから好きなんだよね
「〜〜ッ!!.....カルアちゃんが良くても私がやなの!ということで選ぶよ!」
普段よりも倍近く語気が強い彼女に連れられ、そのまま選びに行くことになった。
「これはどう!!?」
スカートの丈が短い!!
「これはどう!!!?」
フリフリしすぎてる!!や!!!
「これは?」
あー.....ありかも
「これは!!!?」
なしです。なんだその姫みたいなドレス誰が買うんだよ
「あーぁ...結局あんまり買えなかったなぁ」
何を言う!?5着くらい買ったろ!!?
「...後半、カエデの着せ替え人形...」
そうつぶやくと、ちょっと気まずそうな顔をした。
「あはは....楽しくなっちゃったのはあるけど、ほんとはね。カルアちゃんに女の子としての楽しみを教えたかったの」
え?
「戦いとか争いとかそんな血なまぐさいことだけじゃなくて、世の中にはもっと面白いこともあるんだよって、伝えたかったんだ」
そ、そんなこと思ってたなんて....
「.....ありがとう。」
「__!うん!!」
でも歩く時ずっと抱っこは違うと思うんだ
「ここが、モエの家?」
「そう。おーーーい!モエーー!?」
カエデが大声で玄関出呼びかける。
ノックもするが何も反応はない。
「あれ、おかしいな....」
(何か、嫌な予感がする....)
カエデは自分の契約モンスターを呼び出し、指示を出した。
「グリちゃん、形状変化させれる?」
『俺をなんか便利な道具かなんかだと思ってねぇか?.....まあ、いけるけど』
呆れた表情の鳥が羽を揺らすと、鍵の形をした魔法道具が出てきた。
『
「ありがとう。...いこう、カルアちゃん」
少女ふたりはその家に入った。
「キッチン、部屋にはいなかったよ」
「...こっちも」
(残るは、風呂場だけ....)
カエデは恐る恐るその扉を開いた。すると
「____」
微かに音が聞こえた。
(....いる。)
人影も見えた。最後の砦を突破すると、
「___ッ!!?なにしてるの!!!」
そこには、自分の身体を燃やさんとする何も着ていないモエの姿があった。