デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
「「うーん...」」
お二人さん可愛い顔で困った様子。
「こっちだと朝日が当たりやすいし...」
「こっちはお店が近くて利便性がいいっすね...」
豪雪の原因を排除して私たちの街トルミンに戻ると、崩壊寸前ではあるその街の長がわざわざ来てくれたのだ。
「ありがとう」だってさ。
こっちはなんとか自分たちで復興していくから、別の街に移り住むといいよ、って言ってた。
裏ボスに家バレしてる上に自然災害まで来たからね...流石に主人公ちゃんたち任せにするのに罪悪感があったのかな
カエデちゃんは断っていたけどモエちゃんが「こっちだとしばらく依頼受けられないし...そうした方がいいかもしれないっす」と現実を突きつけたことにより、だいぶ悩んではいたけどこの街を出ることにした。
トルエンの協会の聖女があれだったからそれはしょうがないというか...どうしようもないこどあるとおもうんですわたし
「あ、そうだ!カルアちゃんに決めてもらえば?」
現在、王都に移り住むために連泊の宿を決めている途中、私にも話題が振られた。
やめてください、優柔不断なんです!!
最終的にじゃんけんをして決めた。モエちゃんが勝ちました。
やって来ました。王都シンバ。
トルミンの隣街が崩壊したので近くの街が遠くの街1つになり、そこがこの世界の有数の人口が多い都市となる。
すげえええ!
めっちゃ中世みたいな感じ!!!
ビルじゃないけどビルみたいに高い建物!でかい城!...は別のとこで見たな...あのボクっ娘め。ファーストインプレッションを奪いやがってぇ!
気を取り直して。
教科書とかでしか見た事ない街の雰囲気に目線がいっぱい移動して田舎者みたいになっている私を主人公ちゃん達は微笑んでみていた。
私がそれに気づいたのはしばらくキョロキョロしていた後。
....笑ってくれよ。頼むよ...
「....ふふっ♪」
ま
あー!笑ったな!!笑えよなんて言ったけどいざされるとかなり心に来るんだからな!!!!?
ぷいっと顔を2人から背ける。もちろん顔は真っ赤に染まってますよそりゃあ。
何故かそういう感情は隠せない難儀な身体ですのでね
数秒後にはその状態が解除された。モエちゃんがこっちに来たのだ。
急に手を握って来ないでっ!?心の中の童がびっくりしちゃうじゃないのまったくもう
「楽しそうなのは嬉しいっすけど、はぐれたらダメっすからねー。手、繋ぎましょ?」
はい!
荷物を置いてシンバの協会による途中、妙なものを見つけた。
商店街の街中、パンが浮いている。
...マジだからね。本気と書いて読む方の
しかもちょっとずつ食べてる感じに減ってる。
半分怪奇現象入ってるんじゃないかな...
なーんて、普通の人なら思ったでしょう。
目線をそれに向ける。
モエちゃんで塞がれてない方の手でその不自然な場所に手を振る。
確かこの辺だったような....
お、パンの動き止まった。気付いたかな?
ん?なんかこっちに近づいてるような...?
ヨロヨロと左右に揺れながら浮いてるパンがどんどん大きくなってきて...あ、落ちた。
うわっ!強烈に両手で小さな左手を掴まれた!(多分)
見えてないから多分だけど多分そんな感じ
「わ、わわっ」
鷲掴みされた手が上下にどんどん振られてる。もうすごいスピードだよ
同時に焦りに焦った声が左から聞こえた。
「み、みみっmみみ見えてるんですかぁ!?」
わあでっかい声。何もない空間から大声聞こえるのすごいよぉ
モエちゃんビビってるぞ!落ち着け!
「あっすみません、見えてなかったですよね...」
じわーっと何もない空間に輪郭から色がついて人が現れる。やっぱりいたんだね。
「え”っ!?そこに人いたの!?」
ほら主人公も驚いてるぞ!落ち着け()
とりあえず手を離してくれたこの人は落ち着いたあと、話し始めた。
「慌ててすみません...自分を見れる人がいたとか思わなくて...」
「自分、冒険者兼配信者してます、ネクロっていいます!よろしくお願いします!」
「ネクロっていいます!よろしくお願いします!」
そう答えた彼女は、私たちをみて笑顔で手を差し出してきた。私はそれを受け取り握手をする。
柔らかく、だけど冒険者らしく少し筋肉質でもあった。
モエがまだ疑問しか無かったのか、質問していた。
「急に現れたふうに見えたんすけど、そういう魔法です?」
確かに。固有魔法ならそういうこともできるのだろうか。
「あっ、そうです!自分の魔法、隠蔽が強くって自分の姿も全部隠すとができるんですよ」
またネクロさんが透明になったあと、すぐまた元に戻った。
なんか便利そうだけど...使う人によっては犯罪...
「?..!..いやいや!流石に変な使い方はしてないです!!」
私の目線で思考がわかったのか急激に否定してきた。
これは反省しよう。ごめんねと一言謝っておく。
配信者。配信業。この世界で依頼を受けるにあたって討伐、採取、捜し物と色々な種類があり、デモンストレーションや予習の教材としてリアルタイムで協会などから支給されるキットに映り、給与を貰う職。
基本冒険者と兼業しないと出来ない業種で、この子もそうみたい。
最近は配信業だけをしたいって言う子が増えて大変らしい、って言うのはここだけの話。
「配信っていっても、まだ1、2件くらいしか貰ってないですけどね...」
どうやらまだ初心者みたいだ。冒険者としても私よりも前かな?
なにかすこし危なかったそうだし、目的の場所が一緒なら連れて行ってもいいかも?
「ねぇ、ネクロさん、私たちいまからシンバの協会に行くんだけど、一緒に行かない?」
と言ったところ、彼女は笑顔をまたみせ、「是非!ネクロ、そのお誘い、承諾しました!」と答えた。
協会につき、手続きをモエがやっている途中、横目でカルアちゃんとネクロさんが話してるのが見えた。
「これどうです!?[深夜徘徊する刀持ちの翁]ですって!?これ受ければ配信ももっと人気に...」
「...駄目。無理。レート見て。死ぬよ」
札にはss級!要警戒区域!!と書かれていた。
___彼女は本当に、まだ初心者だったみたい。
応援、待っていたコメントがとっても嬉しかったです
再開していきたいです